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シミの悩みに光治療(IPL)がおすすめ?レーザー治療との違いや治療を受ける際のポイントも併せて解説!

 公開日:2024/06/13

シミでお悩みの方もいらっしゃるのではないでしょうか?そのシミを改善する治療法として光治療が注目されています。 本記事ではシミと光治療について以下の点を中心にご紹介します。

  • シミと光治療について
  • シミの光治療で注意すること
  • シミの光治療のケア方法

シミと光治療について理解するためにもご参考いただけますと幸いです。 ぜひ最後までお読みください。

シミと光治療について

シミと光治療について

どうしてシミはできるのでしょうか?
シミができる主な原因は以下のとおりです。
  • 紫外線:紫外線を浴びるとメラニン色素が増加し、排出されずに蓄積することでシミになります。
  • ストレス:ストレスは活性酸素を発生させ、メラニンが生成されます。ホルモンバランスを乱すことでもシミの原因となります。
  • ターンオーバーの乱れ:ターンオーバーのサイクルが乱れると、メラニンが肌に残りやすくなります。睡眠不足や栄養不足、ストレスがターンオーバーを乱す要因です。
  • 虫刺され:虫刺されで肌に炎症が起こった際にメラニンが生成されます。刺激によって炎症が強くなるとより多くのメラニンが発生し、沈着してシミになります。

このように、シミの原因は単一ではなく、内的・外的要因が複雑に絡み合って形成されます。

光治療とはどんな治療ですか?
光治療は、特殊な波長の光を肌に照射し、シミやそばかす、ニキビ、毛穴などの肌トラブルを改善する治療法です。IPL(Intense Pulsed Light)やBBL(Broad Band Light)といった光源を使用し、メラニンやヘモグロビンにダメージを与え、シミや赤ら顔などを改善します。
また、光の刺激によりコラーゲンが生成され、肌のキメやハリの向上も期待できます。
光治療とレーザー治療の違いを教えてください。
光治療とレーザー治療の主な違いは、使用する光の波長とパルス幅にあります。レーザー治療では、単一の波長を持つ光を使用し、シミなどの部位にピンポイントで照射します。波長が長いため、皮膚の奥深くまで到達し、狙った部位への治療が可能といわれています。一方、光治療では、幅広い波長の光を使用し、顔全体を面で照射します。複数の波長を持つため、メラニンやヘモグロビンなど、さまざまな要素に反応できます。また、パルス幅が長いため、ターゲットの周囲にも影響を及ぼし、広範囲の治療が可能といわれています。

レーザー治療は、シミなどの部位を集中的に治療できる反面、光治療は顔全体のトーンアップや、自分では気付かない細かいシミにも反応できるというメリットがあります。

光治療に向いている人はどんな人でしょうか?
光治療は、以下のような悩みを持つ方におすすめです。
  • シミ、そばかす、肝斑、にきび跡などの色素沈着:光治療は、メラニン色素を肌の表面に浮き上がらせ、ターンオーバーを助けます。数日後には、色素沈着部分がポロッと剥がれ落ち、肌のトーンアップが期待できます。
  • にきびや赤ら顔による肌の赤み:光治療は、拡張した毛細血管に反応し、炎症を沈静化させます。にきびや赤ら顔による肌の赤みを目立たなくします。
  • 毛穴の開きや皮脂の過剰分泌:光治療の熱エネルギーは、コラーゲンを生成し、毛穴を引き締める効果が期待できます。肌にハリが出て、毛穴が目立ちにくくなります。
  • クマなどの肌の色調の不均一:光治療は、肌細胞を活性化し、クマを改善するといわれています。透明感のある明るい肌へと導きます。

全体的な肌質の改善を目指す方には、光治療がおすすめです。

シミの光治療で注意すること

シミの光治療で注意すること

シミの光治療は1回で完了しますか?
シミの光治療は、個人差はありますが、通常は3〜4週間ごとに複数回の施術を行うことが推奨されています。そばかすなど浅い色素沈着の場合、1回の施術でも効果が期待できます。また、肌質の改善や化粧ノリの向上も早く感じられる傾向にあります。一方、シミや毛穴の開きや赤みなどの悩みに対しては、複数回の施術を重ねることで徐々に効果が現れてくるとされています。
ただし、シミの種類や深さ、個人の肌の特性によって、必要な施術回数は異なるため、専門の医師との相談のうえ、自分に合ったプランを立てることが大切です。
光治療を受けられない場合がありますか?
光治療は低侵襲な治療法ですが、以下のような条件に当てはまる方は、施術を控えるべきです。
  • 妊娠中や授乳中の方:ホルモンバランスの変化によって肌が敏感になっているため、光治療の刺激によって肌トラブルを引き起こす可能性があります。
  • 過度な日焼けをしている方や、近い将来日焼けする予定がある方:光治療の対象外となります。日焼けによって肌が炎症を起こしている状態では、光の刺激によって悪化する恐れがあります。
  • てんかん発作のある方や、ケロイド体質の方:光の刺激がてんかん発作を誘発したり、ケロイド形成したりする可能性があります。
  • 特定の肌の症状がある方:光アレルギーやヘルペスなどの肌の症状がある方も、光治療の適応外となる場合があります。

このように、光治療は多くの方に適した治療法ですが、体質や体調によっては施術を受けられない場合があるため、自分が光治療を受けられる状態にあるかを確認しましょう。

光治療の注意点やダウンタイムについて教えてください。
光治療を受けた後、シミやそばかすが一時的に濃く見えたり、薄いかさぶたが形成されたりすることがあります。薄いかさぶたは、数日で改善するため心配する必要はありませんが、かさぶたが形成された部分は、強くこすったり、無理にはがしたりせず、自然に剥がれ落ちるのを待つことが大切です。また、かさぶたが形成されている間は、その部分を保護するために、日焼け止めを使用し、直射日光を避けるようにしましょう。
光治療の副作用を教えてください。
光治療は多くの皮膚状態の改善に効果が期待できますが、副作用が生じる可能性があります。多く見られる副作用は、施術直後に見られる照射部位の赤みやほてり、かゆみですが、数時間から数日で自然に軽減されます。また、照射部位に黒い膜のようなかさぶたが形成されることがありますが、これも1〜2週間で自然に剥がれ落ちるとされています。さらに、光治療によって肌に強い反応が起こると、水ぶくれや毛嚢炎、稀ににきびの悪化が見られることがあります。また、照射部位が熱を持つことで湿疹が生じることもあります。

特に肌の色が濃い方や最近日焼けをした方では、光治療によるやけどのリスクが高まるため注意が必要です。加えて、メラノサイトの刺激により、肝斑が一時的に濃くなることも報告されています。

これらの副作用を避けるためには、施術前のカウンセリングで肌のタイプや最近の日焼けの状態を伝え、施術後は医師の指示に従った適切なスキンケアを行うことが重要です。

シミの光治療のケア方法

シミの光治療のケア方法

シミの光治療を受ける前にやっておいた方がいいことはありますか?
シミの光治療を受ける前に、プレトリートメントと呼ばれる肌の準備期間を設けることが大切です。プレトリートメントの期間は、治療の1〜2ヵ月前から治療直前までとされています。プレトリートメントでは、皮膚への刺激や炎症を抑えるためのスキンケアを行い、紫外線対策を徹底することが大切です。
また、肌に刺激の少ない洗顔料を使用し、摩擦を抑えた洗顔方法を心がけましょう。さらに、メラニンの生成を抑制する美白成分配合の化粧品を使用することで、光治療の効果が期待でき、炎症後色素沈着(PIH)のリスクを軽減する可能性があります。
シミの光治療後のケア方法を教えてください。
シミの光治療後は、適切なアフタートリートメントを行いましょう。アフタートリートメントは、治療後のスキンケアを指し、炎症後色素沈着(PIH)やシミの再発を予防することを目的としています。光治療の場合、治療直後からアフタートリートメントを開始できます。
まず、肌を回復するために、摩擦を抑えた優しいクレンジングを心がけましょう。ワンステップタイプの洗顔料を使用するのがおすすめです。また、紫外線対策を徹底しましょう。日焼けによってメラニンが生成され、PIHやシミの再発リスクが高まるため、SPF30以上の日焼け止めを毎日欠かさず使用しましょう。

編集部まとめ

編集部まとめ

ここまでシミと光治療についてお伝えしてきました。シミと光治療の要点をまとめると以下のとおりです。

  • シミは紫外線、ストレス、ターンオーバーの乱れなどが原因で、光治療は特殊な光を照射し、シミを改善する治療法である
  • シミの光治療で注意することは複数回の施術が必要で、施術後にシミが一時的に濃く見えたり、かさぶたができることもある
  • 施術前は紫外線対策と刺激の少ないスキンケアを心がけ、施術後も優しいクレンジングと紫外線対策が大切である

自分に合った治療法を見つけるためにも、専門の医師との相談を通して、シミの悩みを解決していくことをおすすめします。美しい肌を手に入れるために、治療とケアを続けていきましょう。

この記事の監修歯科医師
山下 真理子医師(くみこクリニック京都駅前院)

山下 真理子医師(くみこクリニック京都駅前院)

京都府立医科大学医学部医学科 卒業 / のべ10年以上の美容皮膚科勤務を経て、現在はくみこクリニック北山院に勤務している。コロナ以前は、大阪医専にて、医療従事者の教育にも関わった経験がある。

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