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かゆみを抑える方法とは?かゆみの原因と対処法について解説(1/2ページ)

 更新日:2025/08/22

かゆみがなかなか治らないという経験をしたことはありませんか?
本記事では、かゆみを抑える方法を以下の点を中心にご紹介します!
・なぜかゆみが出るのか
・かゆみを起こしやすい部位
・かゆみを抑える方法
かゆみを抑える方法を理解するためにもご参考いただけたら幸いです。
ぜひ最後までお読みください。

松澤 宗範

監修医師
松澤 宗範(青山メディカルクリニック)

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2014年3月 近畿大学医学部医学科卒業
2014年4月 慶應義塾大学病院初期臨床研修医
2016年4月 慶應義塾大学病院形成外科入局
2016年10月 佐野厚生総合病院形成外科
2017年4月 横浜市立市民病院形成外科
2018年4月 埼玉医科総合医療センター形成外科・美容外科
2018年10月 慶應義塾大学病院形成外科助教休職
2019年2月 銀座美容外科クリニック 分院長
2020年5月 青山メディカルクリニック 開業
所属学会:日本形成外科学会・日本抗加齢医学会・日本アンチエイジング外科学会・日本医学脱毛学会

そもそもなぜかゆみが出てくるのか

かゆみは、体が何らかの刺激に反応する防御反応の1つです。
ここではかゆみの原因をご紹介します。

そもそもなぜかゆみが出てくるのか

外界からの刺激

肌は外部からの刺激に対して、表皮・真皮・皮下組織の3層で構成されたバリア機能を持っています。
外界からの刺激によって真皮の細胞が刺激されると、かゆみ物質であるヒスタミンが分泌され、知覚神経に働きかけてかゆみが引き起こされます
肌が乾燥することでバリア機能が低下し、外的刺激を受けやすくなり、かゆみが生じやすくなることもあります。
外的刺激としては、花粉やハウスダスト、金属や繊維などが挙げられます。
これらの刺激物にアレルギー反応を起こすこともあり、湿疹や皮膚炎などの症状を引き起こす可能性もあります。
エアコンも湿度が高くなりカビやダニが繁殖しやすくなるため、清掃をこまめに行うことが大切です。
肌のバリア機能を高めるためには、適切な保湿や食生活、ストレス管理などが必要です。

体内のアレルギー反応

かゆみの原因として、外的刺激以外にも体内のアレルギー反応があります。
アレルギー反応は、身体が異物を攻撃するために生じる反応で、通常は無害な物質に対しても過剰反応を起こすことがあります。
たとえば、食べ物に含まれるアレルゲンに対して過剰な免疫反応が起こる場合、消化器系や皮膚などで症状が現れることがあります。
また、花粉症の場合、花粉に含まれるアレルゲンに対して免疫反応が起こり、呼吸器系で症状が現れることもあります。
また、猫や犬アレルギーの場合は、ペットの毛やフケに含まれるアレルゲンに対して免疫反応が起こり、皮膚や呼吸器系で症状が現れることもあります。
アレルギー反応が起こると、身体が異常を感じ、症状が現れるため、かゆみ、赤み、じんましん、むくみなどの皮膚症状や、呼吸器症状、消化器症状などがみられます。
アレルギー反応によるかゆみの場合は、アレルギー検査を受けて原因物質を特定し、対処することが大切です。

肌から分泌された汗は、体温を調節するために不可欠な機能ですが、そのまま残ると肌に負担をかけ、かゆみを引き起こすことがあります。
汗には水分や塩分だけでなく、微量の老廃物も含まれているため、肌にとどまると菌が繁殖し、さらなる皮膚トラブルの原因になることもあります。
特に、蒸し暑い季節や運動後などは、汗をかきやすく、注意が必要です。
汗をかいた際には、できるだけ早く拭き取り、清潔な状態を保つことが大切です。
また、清潔なタオルや衣服を着用することもかゆみの予防につながります。

ホルモンバランスの乱れ

ホルモンバランスの乱れは、生活習慣の乱れ、疲労、ストレス、生理などによって引き起こされることがあります。
女性ホルモンのバランスが崩れることで、肌の状態に影響を与えることがあります。
ホルモンバランスが乱れると、肌のターンオーバーのサイクルが乱れ、皮膚のバリア機能が低下し、外部刺激を受けやすくなり、かゆみが生じることがあります。
ホルモンバランスの乱れに対する対策としては、十分な睡眠時間を確保すること、ストレスを減らすこと、栄養バランスのとれた食生活を送ることが重要です。
また、内臓疾患などの病気がある場合は、それを治療することで、ホルモンバランスの改善につなげられます。
ホルモンバランスの乱れによるかゆみには、適切に対処することが大切です。

かゆみを起こしやすい部位

かゆみを起こしやすい部位

皮膚の構造上、かゆみを起こしやすい部位があります。
以下では、そんなかゆみを起こしやすい部位について季節ごとに分けて見ていきましょう。

春・夏にかゆくなる部位

春と夏は気温や湿度が高くなるため、汗をかきやすくなります。
そのため、汗をかきやすい部位がかゆみを起こしやすくなります。
特に、顔や頭皮、胸や背中、首元などは衣服の摩擦や汗によって刺激を受けやすく、かゆみを感じる人が多くなります。
また、目の周りは花粉症の症状によってもかゆみが起こりやすい部位です。
このように、春と夏にかゆみを感じる部位は、汗や花粉、衣服の刺激などが原因となっていることが多いため、清潔に保ったり、適切な対策をすることが大切です。

秋・冬にかゆくなる部位

秋冬は、乾燥する季節であるため、肌の乾燥によるかゆみが多く発生します。
特に、室内での暖房や外気の乾燥などにより、手や指先の肌が乾燥しやすく、かゆみを引き起こすことがあります。
また、足元も同様に乾燥しやすく、特にすねの裏側がかゆくなることが多くなります。
このようなかゆみを予防するためには、肌の乾燥を防ぐための保湿が大切です。
保湿剤を用いたスキンケアや、部屋の加湿器の利用、洗濯物を室内で干すなど、適切な対策をすることが重要です。

夜に体が痒くなる原因

夜にかゆくなる理由として、入浴や就寝時に体が温まり、副交感神経が優位になることで皮膚温度が上昇し、かゆみが起こりやすくなることが考えられます。
かゆみの感じ方は、突然強いかゆみが生じることや、ミミズ腫れのように赤く腫れることがあります。
自分でできる対処法として、かゆい部分を冷やしたり、体が温まることを避けるためにお風呂の湯船には入らずにシャワーのみにすることが挙げられます。
もし症状が重い場合や長期間続く場合には、皮膚科を受診することが望ましいです。

かゆみを抑える方法

かゆみを抑える方法

皮膚のかゆみは辛いものですが、正しいケア方法を知っておくことで症状を軽減できます。
ここでは、かゆみを抑える方法を紹介します。

冷やす

かゆみを抑える方法の1つとして、肌を冷やすことが効果的です。
かゆみが強い場合は、かゆみがある部分に、タオルで包んだ氷や保冷剤を当てると、冷たい刺激によって、かゆみを感じる神経が鈍くなり症状の緩和に役立ちます。
ただし、氷などを直接肌に当て過ぎると、肌が冷えすぎてしまい、かえってかゆみを悪化させる可能性があるため、注意が必要です。

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