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「花粉症で熱」が出ることはあるの?風邪による発熱との見分け方も解説!【医師監修】

 公開日:2026/04/01
「花粉症で熱」が出ることはあるの?風邪による発熱との見分け方も解説!【医師監修】

花粉症は、くしゃみやサラサラした鼻水、鼻づまりが中心の病気で、目のかゆみや目やにを伴うこともあります。一方で、花粉の時期に身体がだるい、熱っぽいと感じる方もいるでしょう。花粉による鼻の炎症が強いと、眠りが浅くなったり、口呼吸でのどが乾いたりして、体調不良を感じやすくなります。こうした変化は、必ずしも感染症を意味するわけではありませんが、発熱の程度によって考え方が変わります。花粉症だけで38度以上の高熱が続くことは一般的ではなく、風邪などのウイルス感染や、副鼻腔炎などの感染が重なっている可能性も視野に入ります。

この記事では、花粉症で熱が出ることがあるのか、出る場合はどのような理由が考えられるのかを整理し、花粉症と感染症を見分ける手がかり、受診を考えるタイミング、日常でできる整え方までを解説します。

林 良典

監修医師
林 良典(医師)

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【出身大学】
名古屋市立大学
【経歴】
東京医療センター総合内科、西伊豆健育会病院内科、東京高輪病院感染症内科、順天堂大学総合診療科、NTT東日本関東病院予防医学センター・総合診療科を経て現職。
【資格】
医学博士、公認心理師、総合診療特任指導医、総合内科専門医、老年科専門医、認知症専門医・指導医、在宅医療連合学会専門医、禁煙サポーター
【診療科目】
総合診療科、老年科、感染症、緩和医療、消化器内科、呼吸器内科、皮膚科、整形外科、眼科、循環器内科、脳神経内科、精神科、膠原病内科

花粉症で熱が出るメカニズム

花粉症で熱が出るメカニズム

花粉症で熱が出ることはありますか?

花粉症だけで38度以上の高い発熱が続くことは一般的ではないです。ただ、鼻の症状が強い時期に、37度台の微熱が出たり、熱っぽさを感じたりする方はいます。発熱がつらい場合は、花粉症に加えて副鼻腔炎を合併していないか、風邪などほかの病気が重なっていないかも含めて考える必要があります。

花粉症で熱が出る理由を教えてください

理由は大きく2つあります。1つ目は、花粉に反応して鼻の粘膜で炎症が起こることで、身体がだるい、ぼーっとするなどの不調が出て、熱っぽさとして感じられることです。鼻づまりが強いと睡眠の質が落ち、疲労が重なって熱感が増すこともあります。2つ目は、鼻づまりが続くことで副鼻腔の換気や排出がうまくいかず、副鼻腔炎を合併して発熱が出ることです。この場合は、炎症が副鼻腔へ広がることが発熱の原因です。

花粉症による発熱の特徴と風邪との見分け方

花粉症による発熱の特徴と風邪との見分け方

花粉症による発熱にはどのような特徴がありますか?

花粉症に関連する発熱は、上がっても37度台にとどまることが多く、体温の高さよりも、熱っぽさや身体のだるさが前に出やすい点が特徴です。また、日によって波があり、花粉の飛散が増えるタイミングで鼻症状と一緒に体調が崩れやすいです。反対に、発熱が主役になって強く続く経過や、回復に向かった後に再び発熱が目立つ経過は、花粉症単独では考えにくいです。

花粉症の発熱以外の症状を教えてください

花粉症の発熱以外の症状は、くしゃみやサラサラした鼻水、鼻づまりに加えて、目のかゆみ、充血、涙目です。鼻づまりが続くと口呼吸になり、お口やのどが乾きやすく、朝にのどの痛みや声のかすれを感じることもあります。のどのイガイガ感や咳が続く場合は、花粉の刺激に加えて、鼻水がのどへ流れ落ちることが影響していることがあります。さらに、頭が重い感じ、集中しにくさ、眠りの浅さなどが重なると日中のつらさが増しやすいです。

風邪などによる発熱と花粉症による発熱の見分け方を教えてください

風邪は、発熱に加えて、のどの痛みや強い倦怠感が早い段階から出やすく、関節や筋肉の痛みを伴うことがあります。鼻水は経過のなかで粘り気が増し、色がつくこともあります。周囲に同じ症状の方がいて広がっている状況は、感染症を考える材料です。花粉症は、目や鼻のかゆみを伴いやすく、鼻水は水っぽい状態が続く傾向があります。屋外で悪化し、雨の日や花粉の飛散が落ち着いた日に軽くなるなどの花粉の飛散状況の変化で症状が変わることも手がかりです。抗ヒスタミン薬や点鼻薬で鼻症状が軽くなるかどうかも、花粉症かどうかを整理する際に参考になります。

花粉症シーズンに発熱したときの受診の目安と対処法

花粉症シーズンに発熱したときの受診の目安と対処法

花粉症による発熱は何もしなくてもよくなりますか?

花粉の飛散が落ち着けば、熱っぽさも軽くなる傾向があります。ただ、シーズン中は花粉への接触が続くため、対策をしないと鼻の炎症が長引きやすいです。鼻づまりが続く方は、睡眠の質が落ちて疲れが抜けにくくなることもあるため、回避策と治療を組み合わせて早めに対策すると日常生活が楽になります。外出が続く日や症状が出やすい時間帯がある方は、薬を使うタイミングを一定にすることで、症状の波が小さくなることがあります。

花粉症による発熱が疑われるときの受診の目安を教えてください

受診を考える目安は、38.5度以上の発熱がある、発熱が数日続く、いったん熱が下がった後に再び上がるといった経過です。加えて、頬や額の痛みが強い、片側の痛みが目立つ、鼻水が黄色く粘ってきた、目の周りが腫れる、強い頭痛がある場合は、副鼻腔炎などを想定して耳鼻咽喉科に受診するとよいでしょう。また、息苦しさが強い、胸の痛みがある、水分が取れないほどぐったりする場合は、早めに病院へ相談してください。市販薬を数日使ってもつらさが続き、仕事や家事に支障が出る場合も受診のタイミングです。

花粉症による発熱の治療法を教えてください

花粉症が主体のときは、鼻の炎症の治療が中心です。第2世代抗ヒスタミン薬に加えて、鼻噴霧用ステロイド薬を組み合わせると、くしゃみや鼻水だけでなく鼻づまりも改善しやすく、睡眠が改善することで体調も戻りやすくなります。発熱や頭痛がつらいときは、体調や持病に合わせてアセトアミノフェンなどの解熱鎮痛薬を使うことがあります。副鼻腔炎などの感染が疑われる場合は、診察所見に応じて抗菌薬を選び、鼻の炎症への治療も併せて行います。症状が長引く方は、鼻洗浄を取り入れると、鼻の不快感が軽くなることがあります。

花粉症で熱が出ているときはどのようなことに気を付けるとよいですか?

体調が落ちているときは、花粉に触れる量を減らし、粘膜への刺激を増やさないことが基本です。外出時はマスクとメガネを使い、帰宅後は洗顔とうがいを行い、衣類は室内に入る前に花粉を払ってください。室内では、換気は短時間で行い、空気清浄機を活用すると過ごしやすくなります。睡眠を確保するために、就寝前はスマートフォンの使用を控え、夜更かしを避けるとよいです。飲酒や激しい運動は鼻づまりや炎症を悪化させることがあるため避けましょう。乾燥しやすい環境では、のどや鼻がつらくなりやすいので、加湿を行い湿度を保つことも有効です。

編集部まとめ

編集部まとめ

花粉症は、鼻の炎症が強い時期に、37度台の微熱や熱っぽさを感じることがあります。鼻づまりで睡眠の質が落ちたり、頭が重く感じたりすることで、体調不良が発熱のように自覚される場合もあります。ただし、38度以上の発熱が続く場合は、花粉症だけでは説明しにくく、風邪などのウイルス感染や副鼻腔炎などの感染を合わせて考えます。見分ける手がかりとして、花粉症は目や鼻のかゆみ、サラサラした鼻水が続きやすく、感染症はのどの痛み、強い倦怠感、筋肉痛、粘り気のある鼻水が目立ちやすい点があります。受診の目安は、高熱が続く、片側の頬や額が強く痛む、黄色く粘る鼻水が増える、目の周りが腫れるなどです。対策は、マスクとメガネ、帰宅後の洗顔とうがい、室内への花粉の持ち込みを減らす工夫を中心に、薬で鼻の炎症を緩和することが基本です。つらさが長引くときは、早めに病院へ相談してください。

この記事の監修医師