「糖尿病網膜症に初期症状」はあるの？すぐに受診した方がよい症状も解説！

初期の段階では自覚症状がほとんどないといわれていますが、進行すると視力が低下し、最悪の場合は失明に至ることもあります。糖尿病の三大合併症（網膜症・腎症・神経障害）のひとつであり、早期発見と継続的な管理が大変重要です。

一方で、血糖値と血圧、脂質を適正範囲に保つことで発症を遅らせる、または防ぐことが可能です。

自覚症状が現れ始める頃には、網膜の血管が傷つき、出血やむくみが起きているサインの可能性があります。一度傷ついた血管は、完全にもとにもどることはありません。
そのため、症状がなくても糖尿病と診断された時点から定期的な眼科受診が大切です。

• 視力の低下
• 物がかすんで見える（かすみ目）
• 視野の一部が暗くなる・欠ける
• 黒い点や虫のような影が見える（飛蚊症）
• 突然視界が見えにくくなる、または見えなくなる

これらの症状は、網膜の血管が破れて出血したり、むくみが生じたりしている状態です。
放置すると失明につながるおそれもあるため、違和感を覚えたら早めに眼科を受診しましょう。

自覚症状が出てからでは治療が難しい場合もあるため、早期発見・早期治療が何より重要です。定期的な検査と適切な血糖コントロールにより、視力を守ることのできる可能性は大きく高まります。

特に、次のような症状がある場合は要注意です。

• 視力の低下を感じる
• 物がかすんで見える（かすみ目）
• 視野の一部が暗くなる・欠ける
• 黒い点や虫のような影が見える（飛蚊症）
• 突然視界が見えにくくなる、または見えなくなる

少しでも異変を感じたら、自己判断せず、早めに眼科で検査を受けましょう。

一度失われた視力を取り戻すことは難しいため、早期発見・早期治療が何より重要です。
糖尿病と診断されたら、症状がなくても定期的に眼科検査を受けるようにしましょう。

一方で、内科では血糖・血圧・脂質のコントロールを行い、病気の進行を防ぐ役割があります。目の治療と全身管理はどちらも欠かせません。内科と眼科が連携しながら治療を続けることで、視力を守り、合併症の悪化を防ぐことができます。

• 血糖・血圧・脂質の管理
• 禁煙など生活習慣の改善
• 抗VEGF薬治療（硝子体内注射）
• レーザー光凝固（網膜光凝固術）
• 硝子体手術

糖尿病網膜症の治療は、進行段階に応じて異なります。

• 初期段階（単純糖尿病網膜症）
• 中期段階（増殖前糖尿病網膜症）
• 進行段階（増殖糖尿病網膜症）

初期段階段階では自覚症状がほとんどないといわれています。禁煙を継続しながら、血糖・血圧・脂質を適切にコントロールすることが重要です。適切な全身管理によって、進行を遅らせたり止めたりできる可能性があります。

中期段階（増殖前糖尿病網膜症）とは、網膜の血管障害が進行し、出血やむくみが出やすくなる段階です。この段階では、抗VEGF薬の注射によって血管の異常な増殖を抑える治療や、レーザー光凝固（網膜光凝固術）で出血やむくみの進行を防ぐ治療を行うことが増えます。

進行段階（増殖糖尿病網膜症）では視力が大きく低下し、眼内で出血や網膜剥離が起こることがあります。この場合は、硝子体手術で出血を除去し、はがれた網膜を修復します。また、手術の前後に抗VEGF薬を併用して新生血管の増殖を抑えることもあります。

糖尿病網膜症は、早期に治療を開始するほど視力を守ることのできる可能性が高くなります。自覚症状がなくても、定期的な眼底検査を欠かさないようにしましょう。