「高血圧を改善」する可能性の高い食事の摂り方はご存知ですか?【医師監修】

高血圧はサイレントキラーと呼ばれ、自覚症状がないまま進行することが多いとされています。治療をせずに放置すると、脳梗塞や心筋梗塞などの重篤な合併症を引き起こす可能性があります。一方で、高血圧は食生活や運動などの生活習慣を整えることで、改善できる可能性があります。本記事では、高血圧の原因と身体への影響、具体的な食事療法や運動による改善策をわかりやすく解説します。

監修医師:
上田 莉子(医師)
目次 -INDEX-
高血圧改善のために知っておきたい原因と影響

高血圧の原因を教えてください
本態性(ほんたいせい)高血圧は原因となる病気を明確に特定できないもので、さまざまな要因が重なって発症すると考えられています。本態性高血圧の原因には、加齢や遺伝的な要因、生活習慣などがあります。具体的な生活習慣には、食塩を過剰に摂取すること、肥満、運動不足、ストレスなどがあります。
一方、二次性高血圧は特定の病気や薬剤が原因で高血圧が引き起こされる状態を指します。主な原因として腎臓の病気、内分泌の病気(原発性アルドステロン症、褐色細胞腫など)、薬剤性(薬によって引き起こされること)などがあります。
高血圧が身体にもたらす悪影響を教えてください
日本では、毎年およそ10万人が高血圧を原因とした脳や心臓の病気で亡くなっていると推定されています。高血圧は、脳や心臓の病気で亡くなる方の原因のなかで特に多いといわれており、命に関わる重大な影響をもたらします。
高血圧の改善方法|食生活編

高血圧を改善するためにどのような食事を心がけるとよいですか?
高血圧を改善できる食事の摂り方、食べ方を教えてください
- 香辛料を味付けに利用する(こしょう、七味など)
- 香味野菜、果物の酸味を味付けに利用する
- 塩分の少ない調味料を使う(酢などを上手に利用する)
- 漬物は控える(自家製の浅漬けにして食べる量も少量にする)
- しょうゆやソースはかけるのではなく、つけて食べるようにする
- 具だくさんのみそ汁にする
- 外食や加工食品を減らす、控える
- 麺類の汁は残す
上記のような工夫を普段の生活に取り入れることで、塩分を減らすことができます。なかでも、しょうゆやソースを食べ物にかけていたのをつけるように変えたり、麺類の汁を残したりすることは、すぐにでも実践できます。
また、減塩とともに、野菜、果物を積極的に食べるようにしましょう。これは野菜や果物に含まれるカリウムが、血圧を下げるように働くためです。ただし、腎臓病がある方は身体からのカリウム排泄の能力が落ちているため、野菜や果物を取り過ぎない方がよいことがあります。必ず主治医に確認して取り組むようにしましょう。
高血圧の改善に効果的なメニューはありますか?
朝食には、野菜や魚を活かしたこんなメニューがおすすめです。
- 鮭と野菜の具だくさんみそ汁(減塩味噌を使用し、野菜の甘みで旨味を補強する)
- ブロッコリーのごま和え(だしとからしを味付けに使用する)
昼食には、だしを活かした次のようなメニューがおすすめです。
- だしを活かした筑前煮(だしと野菜の旨味を活かし、醤油を控えめにする)
- 季節野菜の酢の物(米酢とわずかな塩で味付けをする)
夕食には、塩分を抑えながらも満足感のある、主菜と副菜の組み合わせがおすすめです。
- 白身魚の煮付け(だしベースで上品な味わいに仕上げる)
- 根菜類の煮物(だしベースで煮含める)
- 海藻サラダ(ポン酢は少量にする)
このように、だしを活用することで、塩分を抑えながら深い味わいを目指します。また、そのほかの調理法の工夫としては、蒸し煮で野菜の水分を活かし、調味料を最小限にすることができます。
高血圧の改善方法|運動習慣編

高血圧と運動習慣にはどのような関係がありますか?
高血圧の改善が期待できる運動量を教えてください
高血圧の改善に効果的な運動法はありますか?
ほかには、筋力トレーニングも効果的です。運動強度は、ややきついと感じる程度で十分です。無理をせず体調に合わせ、毎日同じように続けることが大切です。
高血圧の改善がみられないときは

生活習慣を見直しても血圧に変化がみられない場合はどうすればよいですか?
病院では高血圧に対してどのような治療を行いますか?
編集部まとめ

高血圧の改善には、減塩を中心としつつ、野菜や果物を十分に摂り、バランスのよい食事を心がけることが大切です。同時に、適度な運動習慣を続けることで、血圧が改善する可能性があります。これらの生活習慣の改善だけでは血圧が十分に下がらない場合は、必ず医師に相談し、必要に応じて降圧薬などの治療を受けましょう。日々の食事や運動、定期的な受診を通じて高血圧をしっかりと管理していきましょう。




