「花粉」が付着しにくい服装のポイントはご存知ですか?その他の対策も解説!

花粉症はスギやヒノキなどの花粉が原因で、身体にアレルギー反応を引き起こす疾患です。
近年では飛散量の増加に伴い、鼻水や鼻づまり、眼のかゆみなどの不快な症状に悩まされる方が増えてきています。
花粉が飛散する環境で長時間過ごしていると、たとえ花粉症になったことがない方でもある日突然発症する可能性があるため注意が必要です。
この記事では花粉症のメカニズムや症状、治療の方法について解説しています。
また自分でもできる効果的な花粉症対策もご紹介していますので、花粉症の方は症状の軽減対策として、花粉症になったことがない方は予防対策として参考になれば幸いです。

監修医師:
五藤 良将(医師)
目次 -INDEX-
花粉症のメカニズムや症状

花粉が飛散しやすいシーズンを教えてください。
また、8〜10月にかけてブタクサ・ヨモギなどの花粉が飛散のピークとなり、秋の花粉症にも注意が必要です。1日のなかでは特に昼前後と夕方に花粉が多く飛散します。温暖で風が強い日や雨上がり後、晴天時など気象条件が重なることで飛散量がさらに増幅します。
花粉症のメカニズムを教えてください。
花粉を吸い込む機会が多いほど細胞が活性化されるため、アレルギー物質が体内に増加します。これが花粉症のアレルギー反応として、くしゃみ・鼻づまりなどの不快な症状を引き起こすのです。
急に花粉症になることもありますか?
花粉症の症状を教えてください。
- くしゃみ・鼻水・鼻づまり
- 眼や皮膚のかゆみ・涙目
- お口の渇き・喉の違和感
- 倦怠感・集中力の低下
粘膜が付着しやすい鼻や眼に症状が集中しがちですが、喉・皮膚に影響が出る患者さんもいます。倦怠感や集中力の低下も花粉症の症状に該当します。
自分でできる花粉症対策やセルフケア

自分でできる花粉症対策を教えてください。
- 外出の時間帯に気を付ける(飛散量の多い昼前後や夕方を避ける・在宅勤務の検討など)
- 帰宅時や洗濯物を取り込むときは花粉を家に持ち込まない(外で払い落とす・乾燥機の活用)
- 手洗い・うがい・洗顔の徹底
- 掃除のときには濡れ雑巾やモップを使用(床に落ちた花粉を拭き取る)
- ストレスをためない規則正しい生活(飲酒や喫煙の量に気を付ける・腹八分目・睡眠をしっかりとるなど)
新生活の時期と重なり生活が不規則になりがちですが、決して無理はしないようにしましょう。
花粉が付着しにくい服装のポイントを教えてください。
また、頭部や顔部分を花粉から守ることも有効な手段です。つばが広めの帽子やメガネ・マスクの着用で、花粉が粘膜に付着するのを予防します。長髪の方は髪をまとめて、花粉が付きにくいヘアスタイルにしておくのもよいでしょう。
市販の目薬や点鼻薬によるセルフケアは効果が期待できますか?
また点鼻薬中に含まれる血管収縮成分(主にナファゾリンなど)は、粘膜の充血を抑え鼻づまり改善効果が期待できますが、使いすぎるとかえって鼻づまりを誘発してしまうこともあります。既往歴や気になることがあれば、自己判断に頼ることなく、医師へ相談することをおすすめします。
花粉症の検査や治療方法

花粉症で医療機関に相談する目安を教えてください。
- くしゃみの回数(1日10回以上)
- 鼻をかむ回数(1日10回以上)
- 鼻づまりが治らない(長期間の口呼吸)
- 眼のかゆみや腫れがひどい
- 倦怠感・不眠・集中できない
どのような検査を行いますか?
血清特異的IgE抗体定量の検査は、血液中の血清に含まれる特異的IgE抗体の値を調べます。検査によりアレルゲンとなる花粉が特定できるため、より効果的に治療が行えるでしょう。ただしこれらの検査では、すべての項目で陽性が出るとは限らないため、医療機関では問診・視診・X線検査などを併用して最終的な診断を行う方針です。
医療機関ではどのような治療を行いますか?
一方、減感作療法は花粉の抽出液を低濃度から体内へ注射する皮下免疫療法や、舌の下に薬を投薬する舌下免疫療法があります。重症の患者さんには対症療法と減感作療法を合わせたアプローチをとることもあります。
編集部まとめ

花粉症の症状やメカニズム、自分でできる花粉症対策について解説しました。花粉は植物や時期、地域・気象条件により飛散のピークが異なります。
花粉が体内に侵入すると特異的IgE抗体が体内の細胞と反応し、アレルギー原因物質を体内に放出しアレルギー反応を起こします。
花粉の多い環境で何日も過ごしていると、今まで花粉症になったことがない方でも突然発症することもあり注意が必要です。
症状として鼻水・鼻づまり・眼のかゆみが多いですが、なかには喉の違和感や倦怠感などを訴える方もいます。
花粉症対策では花粉を体内に入れないことが大切です。家に入る前に花粉を落としたり花粉が付きにくい服装を選んだりするとよいでしょう。
医療機関では検査以外にも、X線検査や問診などを併用しながら総合的に花粉症の診断を行います。治療は対症療法や減感作療法などで徐々に症状を減らす方針です。
花粉症の症状が収まらない場合は、できるだけ早めに医療機関へ受診することをおすすめします。
参考文献




