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「花粉」が付着しにくい服装のポイントはご存知ですか?その他の対策も解説!

 公開日:2026/03/16
「花粉」が付着しにくい服装のポイントはご存知ですか?その他の対策も解説!

花粉症はスギやヒノキなどの花粉が原因で、身体にアレルギー反応を引き起こす疾患です。

近年では飛散量の増加に伴い、鼻水や鼻づまり、眼のかゆみなどの不快な症状に悩まされる方が増えてきています。

花粉が飛散する環境で長時間過ごしていると、たとえ花粉症になったことがない方でもある日突然発症する可能性があるため注意が必要です。

この記事では花粉症のメカニズムや症状、治療の方法について解説しています。

また自分でもできる効果的な花粉症対策もご紹介していますので、花粉症の方は症状の軽減対策として、花粉症になったことがない方は予防対策として参考になれば幸いです。

五藤 良将

監修医師
五藤 良将(医師)

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防衛医科大学校医学部卒業。その後、自衛隊中央病院、防衛医科大学校病院、千葉中央メディカルセンターなどに勤務。2019年より「竹内内科小児科医院」の院長。専門領域は呼吸器外科、呼吸器内科。日本美容内科学会評議員、日本抗加齢医学会専門医、日本内科学会認定医、日本旅行医学会認定医。

花粉症のメカニズムや症状

杉の花とマスク

花粉が飛散しやすいシーズンを教えてください。

花粉が飛散しやすい時期は植物により異なります。関東地方では毎年2〜4月頃にスギ花粉が、4〜5月頃にヒノキ花粉がそれぞれ飛散しやすいです。北海道や本州の一部地域では4〜6月頃にシラカバ花粉が飛散します。
また、8〜10月にかけてブタクサ・ヨモギなどの花粉が飛散のピークとなり、秋の花粉症にも注意が必要です。1日のなかでは特に昼前後と夕方に花粉が多く飛散します。温暖で風が強い日や雨上がり後、晴天時など気象条件が重なることで飛散量がさらに増幅します。

花粉症のメカニズムを教えてください。

花粉が体内に入り込むと、粘膜や血中で産生される特異的IgE抗体が体内の細胞(肥満細胞など)と結合し、ヒスタミンやロイコトリエンというアレルギー原因物質を体内に放出します。
花粉を吸い込む機会が多いほど細胞が活性化されるため、アレルギー物質が体内に増加します。これが花粉症のアレルギー反応として、くしゃみ・鼻づまりなどの不快な症状を引き起こすのです。

急に花粉症になることもありますか?

一般的には花粉の吸入量が少なければ、花粉症は発症しにくいです。しかし度重なる外出で、長期にわたり花粉を摂取しやすい環境にさらされている方は、体内に一定量以上の抗体が産生されるためアレルギー反応を引き起こす可能性はあります。これにより、今まで花粉症を発症したことがない方でもある日突然、花粉症の発症に至るケースがあります。

花粉症の症状を教えてください。

花粉症になると、身体が花粉を外に出そうとするはたらきにより、以下のような症状が現れます。
  • くしゃみ・鼻水・鼻づまり
  • 眼や皮膚のかゆみ・涙目
  • お口の渇き・喉の違和感
  • 倦怠感・集中力の低下

粘膜が付着しやすい鼻や眼に症状が集中しがちですが、喉・皮膚に影響が出る患者さんもいます。倦怠感や集中力の低下も花粉症の症状に該当します。

自分でできる花粉症対策やセルフケア

メガネと目薬とマスク

自分でできる花粉症対策を教えてください。

花粉症では自分で予防対策をとることで症状の軽減が可能です。具体的には以下の対策があげられます。
  • 外出の時間帯に気を付ける(飛散量の多い昼前後や夕方を避ける・在宅勤務の検討など)
  • 帰宅時や洗濯物を取り込むときは花粉を家に持ち込まない(外で払い落とす・乾燥機の活用)
  • 手洗い・うがい・洗顔の徹底
  • 掃除のときには濡れ雑巾やモップを使用(床に落ちた花粉を拭き取る)
  • ストレスをためない規則正しい生活(飲酒や喫煙の量に気を付ける・腹八分目・睡眠をしっかりとるなど)
以上のような対策を心がけるとよいでしょう。特に規則正しい生活を送ることは粘膜の機能を正常に保つためにも大切なポイントです。
新生活の時期と重なり生活が不規則になりがちですが、決して無理はしないようにしましょう。

花粉が付着しにくい服装のポイントを教えてください。

花粉を付着させない服装は、素材の選択が重要なポイントです。例えばウールやニットなどの素材よりも、木綿やポリエステルなど表面が滑らかな素材の服を着用することで、より花粉の付着量を減らせるでしょう。
また、頭部や顔部分を花粉から守ることも有効な手段です。つばが広めの帽子やメガネ・マスクの着用で、花粉が粘膜に付着するのを予防します。長髪の方は髪をまとめて、花粉が付きにくいヘアスタイルにしておくのもよいでしょう。

市販の目薬や点鼻薬によるセルフケアは効果が期待できますか?

市販の目薬や点鼻薬でも花粉の不快な症状を軽減します。ただし、薬品中の抗ヒスタミン成分は鼻水やくしゃみを抑える作用がある反面、副作用として脳内のヒスタミン神経系に作用し、眠気を引き起こすことがあります。具体的には脳や神経に作用して眠気をもよおすことがわかっており、運転する機会の多い方や機械を操作する職業の方などは注意が必要です。
また点鼻薬中に含まれる血管収縮成分(主にナファゾリンなど)は、粘膜の充血を抑え鼻づまり改善効果が期待できますが、使いすぎるとかえって鼻づまりを誘発してしまうこともあります。既往歴や気になることがあれば、自己判断に頼ることなく、医師へ相談することをおすすめします。

花粉症の検査や治療方法

花粉症検査

花粉症で医療機関に相談する目安を教えてください。

医療機関を受診する目安として下記のような症状があげられます。
  • くしゃみの回数(1日10回以上)
  • 鼻をかむ回数(1日10回以上)
  • 鼻づまりが治らない(長期間の口呼吸)
  • 眼のかゆみや腫れがひどい
  • 倦怠感・不眠・集中できない
これらの症状がある場合は、専門の医療機関へ相談したほうがよいでしょう。診療科は耳鼻咽喉科・眼科をはじめ、内科・小児科・アレルギー科でも受診可能です。花粉症の出始めた頃に治療を始めると粘膜の炎症を早期に抑えられるため、花粉症が重症化しにくいです。できるだけ早期の受診をおすすめします。

どのような検査を行いますか?

花粉症の検査にはさまざまな方法があり、鼻汁中好酸球数テスト・皮内(皮膚)テスト・血清特異的IgE抗体定量などが一般的です。鼻汁中好酸球数テストは鼻水を採取後、花粉症により増加した好酸球の数を調べます。皮内(皮膚)テストは花粉エキスを皮膚に垂らし、針で軽く皮膚表面を傷つけることで皮膚の膨らみや発疹などの反応を調べる検査です。スクラッチテスト・プリックテストとも呼ばれています。
血清特異的IgE抗体定量の検査は、血液中の血清に含まれる特異的IgE抗体の値を調べます。検査によりアレルゲンとなる花粉が特定できるため、より効果的に治療が行えるでしょう。ただしこれらの検査では、すべての項目で陽性が出るとは限らないため、医療機関では問診・視診・X線検査などを併用して最終的な診断を行う方針です。

医療機関ではどのような治療を行いますか?

治療は鼻水や眼のかゆみなどの症状を軽減する対症療法と、花粉症の抗原に対する免疫獲得を目指した減感作療法の2つに分けられます。対症療法では目薬・点鼻薬・内服薬による投薬だけでなく、鼻の粘膜をレーザーで焼く治療法も含まれます。症状がひどくなる前に治療を開始することで効果を発揮しやすいです。
一方、減感作療法は花粉の抽出液を低濃度から体内へ注射する皮下免疫療法や、舌の下に薬を投薬する舌下免疫療法があります。重症の患者さんには対症療法と減感作療法を合わせたアプローチをとることもあります。

編集部まとめ

診察をする男性医師

花粉症の症状やメカニズム、自分でできる花粉症対策について解説しました。花粉は植物や時期、地域・気象条件により飛散のピークが異なります。

花粉が体内に侵入すると特異的IgE抗体が体内の細胞と反応し、アレルギー原因物質を体内に放出しアレルギー反応を起こします。

花粉の多い環境で何日も過ごしていると、今まで花粉症になったことがない方でも突然発症することもあり注意が必要です。

症状として鼻水・鼻づまり・眼のかゆみが多いですが、なかには喉の違和感や倦怠感などを訴える方もいます。

花粉症対策では花粉を体内に入れないことが大切です。家に入る前に花粉を落としたり花粉が付きにくい服装を選んだりするとよいでしょう。

医療機関では検査以外にも、X線検査や問診などを併用しながら総合的に花粉症の診断を行います。治療は対症療法や減感作療法などで徐々に症状を減らす方針です。

花粉症の症状が収まらない場合は、できるだけ早めに医療機関へ受診することをおすすめします。

この記事の監修医師