「マイコプラズマ肺炎の後遺症」はご存知ですか?後遺症対策についても解説!

マイコプラズマ肺炎は、マイコプラズマ・ニューモニエ細菌によって引き起こされる感染症で、若い方が多く罹患します。
初期症状は発熱や倦怠感を伴う風邪のような症状です。その後、痰のない頑固なせきが長く続きます。これらは一般的な症状であり、後遺症となることはほとんどありません。ただし、発熱がぶり返したり、せきが3~4週間以上続いたりする場合は、合併症を伴っている可能性があります。
この記事ではマイコプラズマ肺炎の特徴と後遺症、医療機関への受診基準について解説します。

監修医師:
五藤 良将(医師)
目次 -INDEX-
マイコプラズマ肺炎とは

マイコプラズマ肺炎にはどのような特徴がありますか?
多くが気管支炎程度の軽症で自然治癒で完治しますが、まれに中耳炎や心筋炎などの合併症を引き起こし、重症化することがあります。
感染から発症までの潜伏期間は2~3週間とされ、飛沫感染もしくは接触感染により広がります。そのため家族や学校などの集団生活の場でたびたび集団感染が発生します。
マイコプラズマ肺炎に合併症はありますか?
一度治まった発熱が再発したり、せきが3~4週間以上続いたりする場合は、中耳炎・皮疹・心筋炎・ギランバレー症候群などの合併症が疑われます。ギランバレー症候群とは、末梢神経の炎症により手足が動きにくくなる病気です。
マイコプラズマ肺炎は完治まで1週間程度の軽症で済むことが少なくないですが、合併症が見られる場合は1ヶ月以上の入院治療が必要となる場合があります。これらの症状が現れる前に検査が必要です。発熱や倦怠感が長引く場合は、早めに医師の診察を受けましょう。
マイコプラズマ肺炎は再感染しますか?
病原体は体内に侵入すると粘膜表面の細胞外で増殖を開始し、粘膜上皮を破壊します。免疫機構によって病原体は気道粘液へと排出されますが、4~6週間以上排出が続くため長引くでしょう。その後抗体が生産されほかの細菌同様免疫を獲得しますが、生涯に渡り有効なものではなく徐々に減衰します。そのため、免疫が低下すると再感染する可能性があります。
マイコプラズマ肺炎の後遺症

マイコプラズマ肺炎が治ると呼吸機能は元通りになりますか?
しかし近年では重症肺炎となる症例も確認され、中耳炎・脳炎・ギランバレー症候群など肺炎以外の合併症を起こす場合があります。3~4週間以上経過しても呼吸機能が元に戻らない場合は、合併症を起こしている可能性があるため、医療機関へ相談しましょう。
せきが治らないのはマイコプラズマ肺炎の後遺症ですか?
せきは、気管に痰が溜まったときや、有害な物質を吸い込んだときに起こる身体の反射反応です。マイコプラズマ肺炎を発症すると、気管に炎症が起こり痰が出ない乾いたせきが出ます。せきが長引く場合には、閉塞性細気管支炎のような後遺症の可能性があります。また、患者さんの肺機能が有意に低下している場合や重症肺炎となる場合は、自然治癒せずにせきが止まりません。喘息との区別がつかない方や症状の悪化を懸念する方は、医療機関へ相談しましょう。
身体がだるいのはマイコプラズマ肺炎の後遺症ですか?
熱がぶり返すのはマイコプラズマ肺炎の後遺症ですか?
通常の治療期間は1週間程度ですが、場合によっては1ヶ月以上の入院治療が必要となります。
吐き気・食欲不振はマイコプラズマ肺炎の後遺症ですか?
マイコプラズマ肺炎の後遺症対策

マイコプラズマ肺炎の後遺症が出たときは休養すべきですか?
一度回復した風邪症状が再び見られる場合も合併症が起きている可能性があるため、かかりつけ医の診察を速やかに受けましょう。1ヶ月以上の入院が必要になるケースもあります。
マイコプラズマ肺炎の後遺症で医療機関の受診は必要ですか?
マイコプラズマ肺炎には予防ワクチンがないため、免疫力を高めることが予防の鍵となります。
編集部まとめ

この記事では、マイコプラズマ肺炎の特徴や後遺症について解説しました。マイコプラズマ肺炎は頑固なせきが特徴ですが自然治癒する一方で、閉塞性細気管支炎などの後遺症を発症する可能性もあります。また、心筋炎などの合併症を併発し、重症化する場合もあります。
マイコプラズマ肺炎は、患者さんの約80%が14歳以下の若年層です。発熱や身体の倦怠感は初期症状として見られますが、長く続きません。痰を伴わないせきが3~4週間続きます。
患者さんの平均年齢が6歳と若いため喘息様気管支炎が観察されますが、多くの方が自然治癒するため後遺症は残らないでしょう。しかし重症化する例も確認されており、特に合併症に気をつける必要があります。
3~4週間を過ぎてもせきが止まらなかったり腹痛や吐き気などの消化器症状や熱のぶり返しがあったりする場合は、合併症を起こしている可能性があるためすぐに医療機関への受診を推奨します。
参考文献



