「副鼻腔がん」になると現れる初期症状・原因はご存知ですか?医師が監修!
更新日:2025/11/19

副鼻腔とは鼻の内部にあるのが鼻腔といい、その周りにある空洞が副鼻腔といいます。
副鼻腔がんは、この鼻腔の周りにある空洞に癌が発生した状態のことをいいます。
初期のころの症状には気付きにくいものです。症状があっても軽いうちは鼻づまりや頭痛といったよくある症状と変わらないので、さらに発見が遅れる傾向にあります。
早期発見するためにも単なる鼻づまりや頭痛と軽視せず、早めに医師の診断を受けましょう。
そこでここでは副鼻腔がんについて、副鼻腔がんとはどのような症状で何が原因なのか?診断や治療方法、治療に関する注意点なども解説していきます。

監修医師:
郷 正憲(徳島赤十字病院)
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徳島赤十字病院勤務。著書は「看護師と研修医のための全身管理の本」。日本麻酔科学会専門医、日本救急医学会ICLSコースディレクター、JB-POT。
目次 -INDEX-
副鼻腔がんの症状と原因

副鼻腔がんはどんな症状が出ますか?
副鼻腔がんの症状には、意外とさまざまな症状が出ます。症状が出る部位もさまざまで、鼻の他に頭が痛くなったり、耳鳴りがしたり、時には匂いを感じないことがあります。
以下に副鼻腔がんの症状を分かりやすくまとめてみました。
以下に副鼻腔がんの症状を分かりやすくまとめてみました。
- 鼻の痛みや出血
- 鼻の塞がり
- 鼻の味覚の変化
- 頭痛
- 耳鳴り
- 嗅覚の消失
- 咳や喘鳴
副鼻腔がんの症状のその他には、顔や首に特徴的な症状が出現することもあります。それが以下の症状です。
- 顔の顔面変形や目の周りの腫瘍
- 頸部の淋巴節(リンパ節)の腫大
副鼻腔がんの症状を教えてください。
副鼻腔がんの症状には前述でもお伝えしましたが、鼻に出る症状とその他には頭・耳・目・喉など、一見鼻と関係ない部分にも症状が出ることが分かります。
部分別にもう一度、見てみましょう。
部分別にもう一度、見てみましょう。
- 鼻の症状:鼻からの出血・鼻づまり・鼻の味覚異常・鼻の開きの悪化・鼻の感染・鼻の炎症
- 頭・耳・喉の症状:頭痛・耳鳴り・顔の顔面腫瘍・目の周りの腫瘍・喉の痛み・目の痛み・視力障害 鼻以外でも上記のように、頭や耳などに症状として現れます。やはり鼻を中心に目や耳といった箇所に症状が現れるのです。これらの症状はよくある症状として見過ごしてしまいがちですが、あまり長くこの症状が続く場合は、早急に医師に診てもらうことが重要です。
また、稀に眼球運動障害で発症する場合があります。そのため、1つのものが二重に見える複視の症状が起こるケースも見られます。
副鼻腔がんの発症原因ははっきりわかっていないのでしょうか。
副鼻腔がんの発症原因は、残念ながらはっきりとしたことはわかっていません。しかし考えられる発症原因としては、生活習慣や慢性的な症状、過去に何かしら治療を行ったことがある場合は、少なからず発症原因として考えられる可能性があります。
例えば、以下のようなものです。
これらのことから、はっきりと発症原因を一つには絞れないことは分かるでしょう。万一、自分に副鼻腔がんの疑いがある場合には、自分がこれらの何が要因になっているかを、医師の診断を受けて確認してみることをおすすめします。
例えば、以下のようなものです。
- タバコやアルコールの使用
- 長期間の喫煙歴
- 慢性的な鼻の炎症
- 前立腺がん放射線治療
これらのことから、はっきりと発症原因を一つには絞れないことは分かるでしょう。万一、自分に副鼻腔がんの疑いがある場合には、自分がこれらの何が要因になっているかを、医師の診断を受けて確認してみることをおすすめします。
初期症状がわかりづらいと聞いています。
副鼻腔がんの初期症状は、非常にわかりづらいことがあります。なぜわかりづらいのかというと、初期に出る症状は普段の生活で誰もが経験しているようなある症状が原因です。
副鼻腔がんの症状と見極めるのは難しいですが、上記のような症状が長期間症状が続いている場合や他の症状(頭痛など)がある場合には副鼻腔がんの可能性があると考えられます。少しでも「症状が長いな」と感じたら早めに医師に診てもらいましょう。
- 鼻からの出血
- 鼻づまり
- 頭痛
副鼻腔がんの症状と見極めるのは難しいですが、上記のような症状が長期間症状が続いている場合や他の症状(頭痛など)がある場合には副鼻腔がんの可能性があると考えられます。少しでも「症状が長いな」と感じたら早めに医師に診てもらいましょう。
副鼻腔がんの診断・治療方法

副鼻腔がんはどう診断するのでしょうか?
副鼻腔がんの診断には、その時の検査によって導き出された病状を元に診断が出ます。一般的な検査項目は、主に以下の検査を行っていく方法です。
- 鼻内視鏡検査:鼻腔内を見るために使用される鼻内視鏡を使用して、鼻腔内の異常を発見できます。
- CTスキャン:頭部のCTスキャンを行い副鼻腔がんがある場合には、頭蓋内に異常な影が見えるのです。
- MRIスキャン:CTスキャンと同様に頭部のMRIスキャンを行い副鼻腔がんがある場合には、やはり頭蓋内に異常な影が示されます。
- 組織検査:鼻腔から取られた組織を病理学的に検査して、確定診断をする方法です。
副鼻腔がんの治療方法の流れを教えてください。
副鼻腔がんと分かった場合、その後の詳しい治療方法の流れは、以下のようになります。ここでは一般的に行われる流れの紹介です。
- 診断::まずは鼻内視鏡検査やCTスキャン・MRIなどを使用して副鼻腔にある腫瘍を見つけます。その後、その腫瘍の生検や組織検査を行い癌がどんな種類のものかや、癌としてのステージ(進行度)をチェックして確定するのです。
- 病期分類:癌の種類やステージに応じて病期分類を行います。
- 治療計画の立て方:治療方法を決定するために、患者の健康状態・病期・年齢・他の疾患などを合わせて考慮していくのです。
- 治療:手術・放射線療法・化学療法などを用いて治療していきます。
- フォローアップ:治療後は原則、定期的なフォローアップ検査を行います。それにより癌の再発の早期発見、早期治療ができるのです。
- 生活の見直し:治療後は当然ですが、タバコやアルコールの使用を減らすように務めます。それと共に適度な運動や栄養バランスの良い食事を摂るように推奨されますので必ず守りましょう。
手術以外の選択肢はあるのでしょうか?
副鼻腔がんの治療をするにあたって手術以外には3つの治療法がありますが、状況に応じてさまざまな治療法を組み合わせて行います。
- 放射線治療:放射線を癌に照射することで、癌細胞を死滅させます。
- 化学療法:薬物を経口または静脈から投与し、癌細胞を攻撃する方法です。
- 免疫療法:免疫システムを刺激して、癌細胞を攻撃します。
副鼻腔がんの治療に対する注意点

副鼻腔がんの治療に対する注意点を教えてください。
副鼻腔がんの治療には、癌を取り除くことや癌を減らすことを目的にした治療で外科的手術や放射線療法の他、化学療法などがあります。それぞれの役割をみてみましょう。
また副鼻腔がんの治療は、専門医によって監督されることにより治療中に生じる副作用については、早期に検出し、適切に対処していきます。
- 外科的手術:癌を取り除くために使用される方法です。
- 放射線療法:癌を減らすために使用します。
- 化学療法:癌を減らすために使用されるものです。
また副鼻腔がんの治療は、専門医によって監督されることにより治療中に生じる副作用については、早期に検出し、適切に対処していきます。
副鼻腔がんの生存率と再発率を教えてください
副鼻腔がんの生存率は、発見時期や進行度によって異なります。
具体的な生存率の数字は研究結果や患者の病状によっても異なります。患者に合った治療方法や予後については、医師と詳細に相談して指示を受けるようにしましょう。
- 早期発見され適切な治療を受けた場合:5年生存率は高い
- 発見が遅れ進行が進んだ場合:5年生存率は低い
具体的な生存率の数字は研究結果や患者の病状によっても異なります。患者に合った治療方法や予後については、医師と詳細に相談して指示を受けるようにしましょう。
最後に、読者へメッセージをお願いします。
副鼻腔がんは聞き慣れない病気なので、知らない人も多い病気です。症状としては、鼻づまりや頭痛などを伴うことがあるようです。
単なる鼻づまりで放置していると、危険なことにもなるので注意が必要になってきます。少しでも気になる症状があるときは、早めに医師の診断を受けましょう。
単なる鼻づまりで放置していると、危険なことにもなるので注意が必要になってきます。少しでも気になる症状があるときは、早めに医師の診断を受けましょう。
編集部まとめ

今回は副鼻腔がんについてその症状や原因、そして治療方法や治療の流れ、予後についての定期的な検査などを解説しました。
初期症状が分かりづらい点がありますが、病院に行く決め手は「症状が長引く」です。
癌でなければ数日で治まる症状が、「いつまで経っても鼻づまりが解消しない」「頭痛が長引く」「鼻血が出る」などある場合は副鼻腔がんを疑い、すぐに病院へいきましょう。
