「関節リウマチ」とは?原因・症状について詳しく解説!

朝の手のこわばりや関節の腫れなどの症状が特徴の「関節リウマチ」は、早期受診・早期治療が大切な病気です。現在は治療薬が大きく進歩しており、寛解を維持できるようになってきました。女性に起こる病気と思われがちですが、男性にも起こる病気です。
今回は、関節リウマチとはどのような病気か、症状や原因、受診科目などを解説します。

監修医師:
甲斐沼 孟(上場企業産業医)
関節リウマチとは
関節リウマチとはどのような病気ですか?
ときに関節に激しい痛みを伴うのが特徴で、関節を動かさなくても痛みが起こります。軟骨や骨が破壊されるため、進行すると関節が変形したり機能障害を引き起こしたりするため、適切な治療が必要です。
痛みのために日常生活に支障をきたすこともあります。「手がこわばって動かない」「関節が腫れて痛い」などの自覚症状があるものの、周りからの理解を得られにくいこともある病気です。
自己免疫疾患とはどのような病気ですか?
しかし、免疫機能になんらかの異常や変化があると、本来は無害なはずの自分自身の細胞や組織を攻撃してしまいます。すると、関節や臓器、皮膚などの体のあちこちの部位が病気を発症します。
自己免疫疾患のはっきりとした原因は分かっていません。体内のたんぱく質の変質で起こる場合や、たんぱく質の構造の誤認識により起こる場合、免疫機能そのものに何らかの障害があるために起こる場合などが考えられています。
関節リウマチの症状
関節リウマチはどのような症状が現れるのでしょうか?
関節に起こる症状

関節に起こる症状を教えてください。
そのほかにも人によっては、股関節や膝関節など大きな関節にも病変が進みます。症状が進行すると、膝関節や股関節に水が溜まって動きにくくなるため、日常生活に支障をきたすことがあるでしょう。
全身の関節に進行していくタイプの患者さんの場合には、指や手首の関節が破壊されて、指が短くなる場合や、関節が脱臼して足の指が変形することがあります。
全身に起こる症状
全身に起こる症状を教えてください。
全身の関節に進行していくタイプの患者さんの場合、首の一番上の部分で背骨が前にずれることがあります。このような状態になると、脊髄が圧迫されるため、呼吸がしにくくなったり手足が麻痺したりすることがあります。
関節リウマチの原因
関節リウマチはなぜ起こるのですか?
ウイルスや細菌の感染や、過労、ストレス、ケガ、喫煙、出産などがきっかけとなって発症することがあります。関節リウマチは、遺伝も関係あると考えられていますが、一般的にはそれほど強い遺伝性はないようです。
関節リウマチの受診科目
関節のこわばりなどの症状があるときは、何科を受診すればいいでしょうか?
関節リウマチは、ほかのリウマチ性疾患の症状と似ているため、リウマチ専門医による診断が必要です。気になる症状や特徴があれば、診察の際に詳しく伝えてください。関節リウマチが疑われる場合は紹介状を書いてもらい、リウマチ専門医を受診しましょう。
リウマチ専門医が在籍している可能性があるのは、「リウマチ科」「膠原病科」「内科」「整形外科」などです。
関節リウマチの検査
関節リウマチではどのような検査を行いますか?
関節リウマチの性差・年齢差
関節リウマチは性別差・年齢差はありますか?
現在日本には、70万人以上の患者さんがいるとされています。
関節リウマチの治療方法
関節リウマチの治療をする場合、どのような治療方法がありますか?
以前のリウマチ治療は、薬で痛みや炎症を抑えるか、悪化した関節を手術で取り除くしか手立てがありませんでした。しかし、新しい治療薬が登場したことで、病気の進行を食い止めて患者さんの生活の質(QOL)を高める治療ができるようになりつつあります。
最新の関節リウマチの治療では、各種治療法を組み合わせて寛解を目指しています。
薬物療法
薬物療法とはどのような治療ですか?
関節リウマチに使用される薬は、消炎鎮痛薬や抗リウマチ薬、ステロイド、生物学的薬剤です。それぞれ以下のような働きがあります。
- 消炎鎮痛薬:関節の痛みや腫れを和らげる
- 抗リウマチ薬:免疫異常に作用し、病気の進行を抑える
- ステロイド:関節の痛みや腫れを和らげる
- 生物学的薬剤:関節破壊が進行するのを抑える
ステロイドは、消炎鎮痛剤や抗リウマチよりも効果が高いですが、一度使用するとなかなか使用を止められません。感染症や糖尿病などを引き起こす可能性があるため、使用する際には十分注意が必要です。
リハビリテーション
リハビリテーションではどのようなことを行いますか?
- 運動療法:血液の流れを良くして、関節の痛みや筋肉のこわばりをとる
- 温熱療法:患部を温めて関節の痛みとこわばりを和らげる
リハビリテーションは筋力や関節の動きを維持する目的もあります。
手術療法
手術療法とはどのような治療ですか?
- 滑膜切除術:増殖した関節の滑膜を取り除く手術
- 機能再建術:破壊された関節を人工関節に置換する手術
手術療法の目的は、日常生活で必要な食事や着替え、トイレなどの動作を自分一人でできるようになることと、歩行機能を回復させて、寝たきり状態になるのを防ぐことです。
編集部まとめ
関節リウマチは、朝の手のこわばりや関節の腫れなどの症状が特徴です。自己免疫疾患の一つですが、薬物療法の治療が進歩したことで、普段通りの日常生活を維持できるようになってきています。
関節のこわばりや痛み、腫れのほかに倦怠感や微熱などの症状も起こります。気になる症状があれば医療機関を受診しましょう。
参考文献




