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「もやしを食べ過ぎる」と体にどんな異変が? お手頃食材の盲点を管理栄養士が解説!

 公開日:2026/02/05
「もやしを食べ過ぎる」と体にどんな異変が? お手頃食材の盲点を管理栄養士が解説!

もやしを食べ過ぎるとどうなる?メディカルドック管理栄養士がもやし・豆もやしを食べた際の症状や、一日の摂取量・栄養素・健康効果・保存方法について解説します。

鈴木 友美

監修管理栄養士
鈴木 友美(管理栄養士)

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現在、子育てをしながら在宅での仕事や活動に力を入れています。
健診センターでの特定保健指導・栄養相談の経験を生かして、より多くの方々の健康をサポートできるように知識を深めています。

もやしとは?

もやしとは?

日本では、平安時代に書かれた最古の薬草書『本草和名(ほんぞうわみょう)』に「毛也之(もやし)」として記載されており、当時は薬用として栽培されていたと伝えられています。
もやしは種類ごとに食感や風味が異なり、料理の仕上がりにも大きく影響します。
それぞれの特徴を知っておくと、料理の幅がぐっと広がります。
以下では、代表的なもやしを紹介します。

◎緑豆もやし
最も一般的に流通しているもやしで、原料の緑豆は中国原産の「青小豆」とも呼ばれる豆です。
太めの軸で食べごたえがあり、みずみずしい食感が特徴です。
春雨の原料としても知られています。

◎黒まめもやし(ブラックマッペ)
シャキシャキした歯ごたえと、豆の自然な甘みが魅力のもやしです。
原料の黒豆(ブラックマッペ)は小豆に近い品種で、インドの「ナン」にも使われる豆です。

豆もやしとは?

豆もやしとは?

韓国料理のナムルやチゲに欠かせない、大きな豆が付いたもやしです。
青森県・大鰐(おおわに)温泉では江戸時代から栽培されてきた歴史があり、豆の部分までおいしく食べられるのが特徴です。
歯ごたえがしっかりしており、加熱しても食感が損なわれにくい点が特徴です。
通常のもやしが「軽くてみずみずしい食感」を楽しむのに対し、豆もやしは「豆の旨みとしっかりした食感」を味わえます。

もやしは一日1袋まで食べて良い?

もやしは一日1袋まで食べて良い?

厚生労働省がすすめている「健康日本21(第三次)」では、生活習慣病の予防や健康の維持・増進を目的として、1日の野菜摂取量を350gとする目標が設定されています。
そのうち、もやしなどの淡色野菜は230gを目安とされており、かぼちゃやトマトなどの緑黄色野菜と組み合わせてバランスよく摂ることが重要とされています。
もやしは1袋当たり200~250g程度あるので、1日1袋食べて野菜不足を補う日があっても良いかもしれません。
調理する際には、塩分や油のとり過ぎにつながらないように気を付けましょう。

・もやしの1日の上限量
特に定められてはいませんが、もやしのみを大量に食べることはおすすめできません。
色んな野菜や食材と組み合わせて、食べるように心がけましょう。

もやしに含まれる栄養素

もやしに含まれる栄養素

アスパラギン酸

アスパラギン酸はアミノ酸の一種で、スタミナ維持や疲労回復を助ける働きがあります。
もやしの中でも特に大豆もやしに多く含まれているのが特徴です。
そのほかにも、カリウムやマグネシウムなどのミネラルが体内で働きやすいように手助けをしたり、アンモニアの排出やたんぱく質づくり、記憶や学習に関わる脳の働きにも関与していると言われています。
また、食品添加物としても使われ、うま味を生み出す成分としても知られています。

カリウム

カリウムはミネラルの一種で、心臓や筋肉の働きをサポートし、血圧の安定にも役立つ成分です。
余分なナトリウムを体外へ排出しやすくするため、塩分を摂りすぎた日の調整役としても頼りになります。
また、水分バランスの維持にも関わっているため、むくみが気になる方にも適した栄養素です。

食物繊維

食物繊維は腸の働きを整えたり、小腸での栄養吸収をゆるやかにして食後の血糖値の急な上昇を抑える働きをしてくれます。
もやしには腸内環境を整え、血糖値やコレステロールの上襲を抑える働きが期待できる水溶性食物繊維と便のかさを増やして腸を刺激し、便通を促すことで便秘の改善に役立つ不溶性食物繊維どちらも含まれています。
特に多く含まれるのは不溶性食物繊維です。

葉酸

もやしに含まれている葉酸はビタミンB群のひとつで、赤血球をつくるために欠かせないことから「造血のビタミン」と呼ばれています。
貧血を防ぐ働きのほかにも、口内炎の予防や病気への抵抗力を高める作用も期待できます。
また、葉酸は細胞の増殖を支えるDNAの合成に関わっており、特に妊娠初期の胎児の成長にとても大切な役割をしています。

ビタミンC

もやしには抗酸化作用のあるビタミンCが含まれており、体内で過剰に発生すると細胞を傷つけ、老化や病気のリスクを高める要因となる活性酸素から細胞を守る役割があります。
また、ビタミンCは皮膚や腱、軟骨などをつくるコラーゲンの生成に欠かせない栄養素で、不足すると血管がもろくなる要因となり、出血しやすくなることがあります。

もやしの健康効果

もやしの健康効果

むくみ対策に役立つ

むくみやすい方や、塩分をとりすぎてしまいがちな方は、カリウムを意識してとることで、余分なナトリウムを体の外へと排出しやすくなります。
なかでも豆もやしは、一般的な緑豆もやしよりもカリウムが2倍以上多く含まれていて、むくみが気になるときの心強い味方です。
クセがなく料理にも取り入れやすいので、毎日の食事に加えるだけで、むくみケアの習慣づくりに役立ちます。

腸内環境の改善

もやしには水溶性食物繊維と不溶性食物繊維の両方が含まれており、どちらもバランスよくとることで便秘対策に役立つ食材です。
食物繊維は人の消化酵素では分解されず、そのまま腸まで届くのが特徴です。
なかでも不溶性食物繊維は、水分を吸ってふくらみながら便のかさを増やし、腸をやさしく刺激して自然なお通じを促してくれます。
一方で水溶性食物繊維は、腸内の環境を整える働きがあり、こうした働きは便秘の改善だけでなく、腸内環境が整うことで肌の調子にも良い影響が期待できるため、大切な栄養素といえます。

肌の調子を整えるサポート

ビタミンCには強い抗酸化作用があり、体を守る力を支えるだけでなく、肌の調子を整えるうえでも大切な役割を果たします。
風邪などへの抵抗力を高めたり、鉄分の吸収を助けたりと、日々の健康を支える働きに加えて、肌のハリを保つために欠かせないコラーゲンの生成にも関わっています。

もやしの食べ過ぎで現れる症状

もやしの食べ過ぎで現れる症状

下痢・軟便になりやすい

もやしには食物繊維が含まれているため、食べ過ぎると腸が刺激され、下痢や軟便につながることがあります。
特に胃腸が敏感な方は、急に量を増やすことでお腹がゆるくなりやすいため、体調に合わせてほどよい量を心がけることが大切です。

栄養バランスの偏り

もやしは低カロリーでヘルシーな食材ですが、それだけに頼りすぎると必要な栄養が不足してしまうことがあります。
ビタミンやたんぱく質など、他の食品からとりたい栄養素も多いため、もやしはあくまで“プラス一品”として取り入れ、バランスの良い食事を意識することが大切です。

腹痛・ゴロゴロしやすい

食物繊維が多いもやしを一度にたくさん食べると、腸内でガスが発生しやすくなり、お腹がゴロゴロしたり張ったりすることがあります。
特に不溶性食物繊維は便のかさを増やす働きがあるため、量が多いと負担になりやすいことがあります。
ゆっくり噛んで食べたり、加熱して消化しやすくすることで負担を軽減できます。

豆もやしの食べ過ぎで現れる症状

豆もやしの食べ過ぎで現れる症状

タンパク質のとり過ぎ

豆もやしは、一般的なもやしよりもタンパク質が多いのが特徴です。
たくさん食べすぎるとタンパク質の摂り過ぎにつながり、腎臓や肝臓に負担をかける場合があります。

おなかのハリや便秘になりやすい

豆もやしには不溶性食物繊維が多く含まれており、お腹の張りやゴロゴロ感につながることがあります。
水分が不足していると便が固くなり、かえって便秘を招くことも。ゆっくり噛んで食べたり、水分をしっかりとることで、負担をやわらげることができます。

もやしを効率的に摂取する方法

もやしを効率的に摂取する方法

加熱は短時間にする

もやしは火が通りやすい食材なので、長く加熱するとビタミンCなどの水溶性の栄養素が失われやすくなります。
サッと炒めたり、短時間でゆでることで、栄養をできるだけ残したままおいしく食べられます。

スープなど汁ごと飲めるメニューにする

ビタミンCやカリウムなど、水に溶けやすい栄養素はゆで汁に流れ出やすい性質があります。
スープや味噌汁など“汁ごといただける料理”にすると、溶け出した栄養素も無駄なくとることができます。

蒸して栄養素の流出を最小限に

蒸し調理は水に直接触れないため、栄養素の流出を抑えながら加熱できる方法です。
シャキッとした食感も残りやすく、もやしの風味をやさしく楽しめます。

もやしの保存方法や期間

もやしの保存方法や期間

保存方法 保存期間の目安 ポイント
冷蔵(袋のまま) 2〜3日 購入当日の使用が理想
冷蔵(水に浸す) 3〜5日 1〜2日に一度水を取り替える
冷凍保存 約1か月 水気を切り平らにして凍らせる

もやしの保存方法

冷蔵する時は、袋から出して水を張った容器に入れ、ふたをして保存するとシャキシャキ感が長持ちします。
水は1〜2日に一度取り替えると、より鮮度が保ちやすくなります。
冷凍する場合は、水気をしっかり切って保存袋に入れ、平らにならして冷凍庫へ。
凍ったままスープや炒め物に使えるので、忙しい時にも便利です。

もやしの保存方法や期間

常温保存は傷みが早いため、購入した当日に使うようにしましょう。
冷蔵保存では、袋のままなら2〜3日、水に浸して保存すると3〜5日ほど持ちます。
冷凍保存なら約1か月ほど保存可能で、食感はやや柔らかくなりますが、炒め物や汁物に使うには十分です。

「もやしの食べ過ぎ」についてよくある質問

「もやしの食べ過ぎ」についてよくある質問

ここまでもやしについて紹介しました。ここでは「もやしの食べ過ぎ」についてよくある質問に、メディカルドック監修医がお答えします。

もやしを毎日食べるとどんな効果が現れますか

鈴木 友美鈴木 友美

もやしを毎日食べることで、食物繊維やビタミンC、葉酸、カリウムなどを摂取することができるのでお腹を整える効果や、かさがあるので満足感が得やすかったりと体にも嬉しい効果が期待できます。

もやしを毎日食べる場合、1日何袋までなら良いでしょうか?

鈴木 友美鈴木 友美

毎日食べる量の目安としては、1日1袋(約200g)程度が無理なく続けやすいと考えられています。
人によっては食物繊維のとり過ぎでお腹が張りやすくなったり、たんぱく質のとり過ぎにつながることもあるため、体調に合わせて量を調整しながら、ほかの野菜や食材と組み合わせながらバランスの良い食事の一部として取り入れるようにしましょう。

まとめ

もやしは種類ごとに食感や栄養が異なり、料理に取り入れやすい身近な食材です。
アスパラギン酸やカリウム、食物繊維、ビタミンCなどが含まれ、むくみ対策や腸内環境の改善、肌の調子を整えるサポートなど、健康面でも役立ちます。
ただし、食べ過ぎるとお腹の張りや下痢、栄養の偏りにつながることがあるため、ほかの食材と組み合わせながら適量を意識することが大切です。
調理や保存の工夫を取り入れれば、毎日の食事に無理なく活用できます。

「もやし」と関連する病気

「もやし」と関連する病気は2個ほどあります。
各病気の症状・原因・治療方法など詳細はリンクからメディカルドックの解説記事をご覧ください。

内分泌・代謝系の病気

  • 下痢
  • 腹痛

「もやし」と関連する症状

「もやし」と関連している、似ている症状は5個ほどあります。
各症状・原因・治療方法などについての詳細はリンクからメディカルドックの解説記事をご覧ください。

もやしに関連する症状

  • ガスがたまりやすい
  • お腹の張り
  • 軽い腹痛
  • 下痢

この記事の監修管理栄養士