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「アフターピルはどこで買える?」通販の注意点やアフターピルの効果・種類・副作用も解説

 更新日:2023/04/17
「アフターピルはどこで買える?」通販の注意点やアフターピルの効果・種類・副作用も解説

アフターピルは、早く服用するほど高い効果が望めるといわれます。そのため、いざというときのためにアフターピルの入手方法を知っておくことが大切です。

本記事では、アフターピルの購入方法について解説しています。効果や副作用についても紹介しているため、服用の際に役立てられるでしょう。

アフターピルが必要になる人は、ぜひこの記事を参考にしてください。アフターピルを正しく服用して、適切な避妊を行いましょう。

浅野 仁覚

監修医師
浅野 仁覚(医師)

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福島県立医科大学大学院卒業。所属:ロイヤルベルクリニック。主な研究内容・論文:切迫早産、先天性サイトメガロウイルス感染症、子宮筋腫に対する子宮動脈塞栓術など。

アフターピルはどこで買える?

お腹
アフターピルは、服用することで妊娠を阻止する効果が見込めます。ただし、必ず妊娠が阻止できるわけではありません。
妊娠阻止率を高めるためには、性交渉後からできるだけ早くアフターピルを服用することが有効です。つまり、どこでアフターピルが入手できるのか知っておくことが重要になります。
ここからは、アフターピルが購入できる場所について紹介していきます。アフターピルが必要になった際に、すぐに買えるようにしておきましょう。

薬局・ドラッグストアでは買えない

アフターピルは、薬局・ドラッグストアでは販売していません。そのため、気軽に手に入れることは難しいといえます。
現在、アフターピルを必要とする人たちがすぐに入手できるように、薬局・ドラッグストアでも販売することを求める活動を行う人が増えてきています。
ただ、現時点では気軽に入手することは難しいため、避妊を行ったうえで性交渉をすることが大切です。

病院で処方してもらう

アフターピルを入手する方法は、病院で処方してもらうことが最も一般的です。避妊に失敗したことに気づいたら、すぐに産婦人科などの医療機関を受診しましょう。
ただし、全ての医療機関がアフターピルを処方できるわけではありません。対応できる医療機関を把握し、そこで受診することが必要です。
アフターピルを処方している医療機関は、厚生労働省のサイトに載っています。近隣の地域の病院を調べておきましょう。
また、中にはアフターピルを服用できない人がいます。例えば、肝機能が低下している人などです。
診察を行って問題がなければ服用できる可能性もあるので、医師に相談するようにしましょう。
アフターピルには、健康保険が適用されません。診察の際は全ての料金が自己負担となるため、注意しましょう。
費用の目安は、およそ6,000〜20,000円です。
ただし、性被害による緊急避妊を必要とする場合は、公費補助が受けられる可能性があります。性被害にあった人は、警察の性犯罪被害相談電話に相談すると良いでしょう。
また、内閣府が運営している「性犯罪・性暴力被害者のためのワンストップ支援センター」への相談もできます。

個人輸入や通販(オンライン)には注意が必要

パソコンを見る女性
アフターピルの入手方法には、個人輸入や通販(オンライン)を行う方法があります。この方法では病院を受診する必要がなく、処方された場合よりも安価での購入が可能です。
ただし、個人輸入や通販にはリスクがあります。なぜなら、中にはアフターピルの偽物が流通しているケースがあるためです。
また、健康被害が起きてしまうリスクもあります。体質によってはアレルギーを発症してしまう人もいるため、注意が必要です。
さらに、個人輸入や通販で入手したアフターピルで健康被害が起きた場合には、医師もすぐに対応できないケースがあります。
これらの理由から、個人輸入・通販での購入はおすすめできません。医療機関を受診して、安全にアフターピルを服用できるようにしましょう。

アフターピルの効果

お腹を抑える女性
アフターピルには、望まない妊娠を阻止する効果が見込めます。アフターピルが妊娠を阻止するのは、薬が主に2つの働きをするためです。
ここでは、アフターピルの効果について紹介していきます。

排卵を遅らせる

アフターピルには、排卵を遅らせる効果があります。そのため、排卵前に服用することで避妊の効果が高まるでしょう。
アフターピルを服用すると、およそ5日間排卵が遅れるといわれます。最長でおよそ7日間排卵が止まるため、寿命がおよそ2〜3日である精子と出会う可能性が少なくなります。
ただし、薬の影響によって生理周期がズレてしまう場合があるでしょう。ズレた場合でも、服用後から3週間以内には生理が来るケースがほとんどです。
3週間すぎても来ない場合は、妊娠をしている可能性があります。医療機関を受診して、妊娠しているかどうかを確かめるようにしましょう。

着床を防ぐ

アフターピルを服用するのは、排卵後でも問題ありません。アフターピルには、着床を防ぐ効果もあります。
これは、アフターピルに黄体ホルモンが含まれているためです。黄体ホルモンとは女性ホルモンの一種で、受精卵が着床することを助ける働きをもちます。
アフターピルを服用して黄体ホルモンが体内に入ると、黄体ホルモンの分泌が抑えられます。これにより、受精卵の着床を阻止できる可能性があるでしょう。
ただし、アフターピルの服用は性交渉後から早いほど高い効果が見込めます。アフターピルが必要になったら、早めに服用するようにしましょう。

アフターピルの種類

看護師
アフターピルには2つの種類があります。それぞれ用法・効果が異なるため、自分に適した薬を選んで正しく服用することが大切です。
以下で、アフターピルのそれぞれの種類を紹介していきます。服用する際の参考にしてください。

レボノルゲストレル

レボノルゲストレルは国内で承認を得ている薬です。アフターピルとしてはもっとも一般的に服用されています。
レボノルゲストレルには黄体ホルモンと同じ成分が含まれています。服用した黄体ホルモンが働くことで、受精卵の着床阻止の効果が望めるでしょう。
副作用が出ることも少ないため、比較的服用しやすい薬です。
アフターピルは早く服用するほど、高い効果が期待できます。レボノルゲストレルは、比較的妊娠阻止率が高いです。
性交渉後24時間以内に服用すると、95%の確率で妊娠が防げます。
性交渉の後は時間が経つほど妊娠阻止率は下がりますが、25〜48時間以内では85%、49〜72時間以内では58%です。
なお、レボノルゲストレルの用法では、72時間以内に服用することが定められています。それ以降でも服用はできますが、妊娠を阻止できる可能性は低くなるでしょう。
ただし、もっとも妊娠阻止率が高いのは24時間以内に服用したときなので、できるだけ早く服用するようにしましょう。

ヤッペ法

ヤッペ法は、現在ではほとんど服用されていないアフターピルです。レボノルゲストレルが多く流通を始める前に、一般的に使用されていました。
ヤッペ法では、中用量ピルを2回服用します。性交渉後72時間以内に2錠服用し、加えて12時間後に2錠服用します。
2回服用する必要があるため、他のアフターピルと比べると服用に手間がかかるでしょう。
また、妊娠阻止率が比較的低いことも特徴です。
妊娠阻止率は、性交渉から24時間以内の服用で77%です。25〜48時間以内になると36%にまで確率が下がり、49〜72時間以内では妊娠阻止率は31%ほどになります。
さらに、副作用が強く出やすいともいわれます。これらの理由からデメリットが目立つため、現在で処方されるケースはほとんどないと考えられます。

アフターピルの副作用

指をさす女性
アフターピルは、妊娠を阻止するために有効な薬です。しかし、服用には副作用が生じるリスクもあります。
主な副作用は、吐き気・嘔吐・頭痛・不正出血などです。これらの副作用は、アフターピルの服用によってホルモンバランスが崩れるために生じると考えられています。
しかし、アフターピルの服用で副作用が生じるケースは少ないです。副作用があったとしても、通常1〜2日で症状は治まるでしょう。
重度の副作用が発生した場合は、すぐに医師に相談するようにしましょう。
また、アフターピルの服用後に通常の生理周期が変化することもあります。これは、アフターピルに排卵を遅らせる効果があるためです。
まれに、アフターピルには妊娠をしにくくなる効果があるといわれることがあります。しかし、そのようなリスクがある根拠はありません。
将来的に生まれる赤ちゃんに影響を及ぼさないと考えられています。
また、アフターピルには妊娠を阻害する効果がありますが、服用すれば必ず妊娠しないというわけではありません。
妊娠阻止の確率を高めるためには、他の避妊も行うことが重要です。性交渉を行う際は挿入前からコンドーム装着を行い、コンドーム破損のリスクを考えて日ごろから低用量ピルも内服しておくこともおすすめします。
アフターピル服用後であっても、避妊を行わずに性交渉を行えば妊娠してしまう可能性があります。妊娠を望まない人は、性交渉の際には避妊を行うように注意しましょう。

編集部まとめ

指をさす看護師
アフターピルは、妊娠を阻害する効果のある薬です。性交渉後から早く服用するほど効果が高まるため、どこで入手できるのかを知っておくことが重要です。

アフターピルの薬局やドラッグストアでの購入はできません。入手するためには、医療機関で処方を受けることが必要です。

個人輸入や通販で入手する方法もありますが、この方法はおすすめできません。偽物を買ってしまうリスクや、健康被害が生じるリスクがあるからです。

アフターピルには種類があり、それぞれに異なる特徴があります。状況に合わせて、適切なアフターピルを服用するようにしましょう。

ただし、アフターピルには副作用もあります。基本的に症状がみられるケースは少なく、症状もすぐに治まる場合が多いです。

しかし、まれに治まらないケースもあるので、気になる場合は医療機関を受診しましょう。その他にも、避妊に関しての不安などがあるならば、医療機関に相談してみてください。

この記事の監修医師