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「長風呂」にはどんな健康効果があるかご存知ですか?メリット・デメリットも医師が解説!

 公開日:2026/04/27
「長風呂」にはどんな健康効果があるかご存知ですか?メリット・デメリットも医師が解説!

何分以上お風呂に浸かると長風呂になる?メディカルドック監修医が長風呂のメリット・デメリット・瘦せることはあるのかなどを解説します。

上田 雄大

監修医師
上田 雄大(医師)

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【経歴】
2019年 東邦大学医学部卒業。
同年より湘南藤沢徳洲会病院にて初期研修・後期研修を修了し、総合診療科のチーフドクターとして幅広い内科診療に従事。急性期から慢性期、在宅復帰支援に至るまで包括的な診療を経験する。
2025年よりふたば在宅クリニックにて訪問診療を担当。地域に根ざした家庭医療・終末期ケアに注力している。

何分以上お風呂に浸かると長風呂になる?

何分以上お風呂に浸かると長風呂になる?

長風呂に明確な医学的定義はありませんが、一般的には20〜30分以上湯船に浸かる入浴を長風呂と呼ぶことが多いとされています。
健康的な入浴時間の目安は、厚生労働省や入浴研究などでは、8〜40℃程度のぬるめのお湯で10〜15分程度の入浴が推奨されています。そのため、30分以上連続して湯船に浸かる場合は長風呂と考えられることが多いでしょう。特に42℃以上の熱いお湯で長時間入浴すると、身体への負担が大きくなる可能性があります。長風呂をする場合は、お湯の温度や体調に注意することが大切です。

お風呂に浸かる健康メリット

お風呂に浸かる健康メリット

血行が促進される

お湯に浸かることで体が温まり、血管が広がって血流が良くなります。血行が良くなると、筋肉に酸素や栄養が行き渡りやすくなり、肩こりや疲労感の軽減につながる可能性があります。また、血流が促進されることで、体内の老廃物の排出もスムーズになると考えられています。

リラックス効果がある

温かいお湯に浸かると、副交感神経が優位になりやすくなります。副交感神経は体をリラックスさせる働きがあるため、ストレスの軽減や精神的な安定に役立つことがあります。そのため、入浴は1日の疲れをリセットする時間としても効果的です。

睡眠の質向上につながる

入浴によって体温が一時的に上がり、その後ゆるやかに下がることで自然な眠気を促します。特に、就寝の1〜2時間前にぬるめのお風呂に入ると、寝つきが良くなる可能性があります。

長風呂の健康メリット

長風呂の健康メリット

体の芯まで温まる

長めにお風呂に浸かることで、身体の表面だけでなく身体の深部まで温まりやすくなるとされています。体温が上がることで血行がさらに促進され、冷え性の改善に役立つ可能性があります。

疲労回復を促す

長めの入浴によって筋肉の緊張がゆるみ、疲労回復をサポートする効果が期待できます。特に、運動後や長時間のデスクワークで体がこわばっている場合は、入浴によって筋肉の緊張がほぐれることがあります。

ストレス解消につながる

長風呂は、心身をリラックスさせる時間としても有効です。ゆったりと湯船に浸かることで、ストレスの軽減や気分転換につながる場合があります。入浴剤やアロマを使うと、さらにリラックス効果が高まることもあります。

長風呂のデメリット

長風呂のデメリット

脱水を起こす可能性がある

長時間お風呂に入ると、大量の汗をかくため体内の水分が失われやすくなります。水分補給をせずに長風呂を続けると、脱水症状やめまいを引き起こすことがあります。特に高温のお湯では発汗量が増えるため注意が必要です。

皮膚が乾燥しやすくなる

長時間お湯に浸かると、皮膚の表面にある皮脂が流れやすくなるため、肌の乾燥につながることがあります。乾燥肌の人は、長風呂をするとかゆみや肌トラブルが起こりやすくなる可能性があります。

体に負担がかかることがある

長風呂は体温や血圧の変化を引き起こすことがあります。特に高齢者や持病のある人では、立ちくらみや入浴中の体調不良が起こるリスクもあります。体調が優れないときは無理に長風呂をしないことが大切です。

長風呂で瘦せることはある?

長風呂で瘦せることはある?

長風呂をすると大量の汗をかくため、「痩せた」と感じることがあります。しかし、これは主に水分が失われたことによる一時的な体重減少です。脂肪が大きく燃焼されるわけではないため、長風呂だけで大きく痩せることは期待しにくいと考えられています。ただし、入浴によって、血行が良くなる、代謝が高まりやすくなる、リラックスして睡眠の質が上がるといった効果があるため、生活習慣の改善と組み合わせればダイエットのサポートになる可能性はあります。

長風呂をする際の注意点

長風呂をする際の注意点

入浴前後に水分補給をする

長時間お風呂に浸かると汗をかきやすくなり、体内の水分が失われやすくなります。水分補給をせずに長風呂をすると、脱水症状やめまい、だるさなどを引き起こす可能性があります。そのため、長風呂をする際は入浴前後にコップ1杯程度の水やお茶を飲むなど、水分補給を心がけることが大切です。特に夏場や高温のお湯で入浴する場合は、脱水になりやすいため注意しましょう。

お湯の温度を高くしすぎない

長風呂をする場合は、38〜40℃程度のぬるめのお湯がおすすめです。熱いお湯で長時間入浴すると、体温が上がりすぎたり血圧が変動したりするなど、身体への負担が大きくなりやすいです。また、熱いお湯は発汗量も増えるため、脱水を引き起こしやすくなる可能性があります。身体への負担を減らすためにも、長風呂の際はぬるめのお湯でゆっくり入浴することを意識するとよいでしょう。

体調が悪い時は控える

発熱や強い疲労があるとき、飲酒後などは長風呂を控えるようにしましょう。体が弱っている状態で長時間入浴すると、めまいや立ちくらみなどが起こることがあります。また、飲酒後の入浴も注意が必要です。アルコールには血管を広げる作用があり、入浴による血圧変化と重なることで体調不良を引き起こす可能性があります。入浴中に気分が悪くなった場合は無理をせず、すぐに浴槽から出て休むようにしましょう。

「長風呂」についてよくある質問

「長風呂」についてよくある質問

ここまで長風呂について紹介しました。ここでは「長風呂」についてよくある質問に、メディカルドック監修医がお答えします。

長風呂のしすぎで現れる症状について教えてください。

上田 雄大上田 雄大

長風呂をしすぎると、めまい、立ちくらみ、動悸、脱水症状などが現れることがあります。長時間入浴することで体温が上がりすぎたり、血圧が変動したりすることが原因と考えられます。特に高温のお湯で長時間入浴すると、体への負担が大きくなるため注意が必要です。入浴中に気分が悪くなった場合は、すぐに浴槽から出て休むようにしましょう。

まとめ 長風呂は適切な温度と時間・水分補給を意識して楽しみましょう

長風呂には明確な定義はありませんが、一般的には30分以上の入浴が長風呂とされることが多いです。入浴には血行促進やリラックス、睡眠の質向上などの健康メリットがありますが、長風呂をしすぎると脱水や肌の乾燥、体への負担などのデメリットもあります。また、長風呂による体重減少は主に水分によるものであり、長風呂だけで大きく痩せることは期待しにくいとされています。健康的に入浴を楽しむためには、自分の体調に合わせ、ぬるめのお湯にする、長時間入りすぎない、入浴前後に水分補給を意識することが大切です。

「長風呂」と関連する病気

「長風呂」と関連する病気は4個ほどあります。
各病気の症状・原因・治療方法など詳細はリンクからメディカルドックの解説記事をご覧ください。

循環器系

  • ヒートショック
  • 乾燥肌
  • 皮脂欠乏性湿疹

長風呂のしすぎは、脱水や血圧変動、肌の乾燥といったような体への負担も出てくるので注意が必要です。

「長風呂」と関連する症状

「長風呂」と関連している、似ている症状は5個ほどあります。
各症状・原因・治療方法などについての詳細はリンクからメディカルドックの解説記事をご覧ください。

関連する症状

長風呂を行うとこれらの症状が出現することがあります。

この記事の監修医師