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「白血病のあざ」は何色になる?普通のあざと違う”見逃せない特徴”を医師が解説!

 公開日:2026/02/05
「白血病のあざ」は何色になる?普通のあざと違う”見逃せない特徴”を医師が解説!

白血病になると、あざができやすくなる症状があることをご存じですか。

白血病は血液のがんといわれ、がん化した白血病細胞が全身を巡ってさまざまな症状を引き起こす病気です。

感染症にかかりやすくなるイメージが強い白血病ですが、あざができやすくなる症状も白血病の症状の一つです。

この記事では白血病によるあざの特徴やあざができる原因、普通のあざとの違い、その他の症状について解説します。気になる症状がある場合には迷わず病院で受診してください。

山本 佳奈

監修医師
山本 佳奈(ナビタスクリニック)

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滋賀医科大学医学部 卒業 / 南相馬市立総合病院や常磐病院(福島)を経て、ナビタスクリニック所属/ 専門は一般内科

白血病とは?

白血病は血液のがんと聞いたことがある方もいるでしょう。そもそも血液細胞は赤血球・白血球・血小板で構成されています。それぞれの血液細胞は、骨髄でつくられる造血幹細胞という一つの細胞から分化した細胞です。
白血病は、造血幹細胞がそれぞれの血液細胞に分化する段階で腫瘍化した白血病細胞の増殖が原因で発症します。
白血病になると、骨髄のなかで腫瘍細胞である白血病細胞が異常に増殖するため、正常な血液細胞の産生が阻害されてしまいます
つまり白血病は正常な白血球・赤血球・血小板がつくられずに減少するため、免疫機能の低下や貧血血小板異常などさまざまな症状が現れる病気です。
白血病は病気の進行速度とがん化した細胞の種類によって急性白血病と慢性白血病にわけられ、そのうち急性骨髄性白血病は急性白血病の約80%を占めています。年齢層は幅広く、子どもから高齢者までが罹患する可能性のある病気です。

白血病のあざの特徴

白血病になるとあざができやすくなる原因やあざの色、あざができやすい場所について解説します。

あざができる原因

破れた血管を塞ぎ止血したり血液を固めたりするのが血小板の役割です。白血病になると、血小板の産生が妨げられるため、正常な血小板の減少が起きます。
血小板が減少すると、出血が起こりやすく、血は止まりにくくなります。青あざはどこかにぶつけると、血管が破れて血管外に血液が漏れることで皮膚の下にできる内出血で、普通であれば局所的です。
白血病の場合は、出血しやすいため少しの圧迫や軽い刺激などであざができやすくなります。また、血が止まりにくいため内出血が広範囲に及ぶこともあります。

あざの色

白血病のあざの色は特有の色はありませんが、青いあざや暗紫色のあざがあります。血小板が少ないときにできやすい無数の赤い点々(点状出血)は特徴的です。
ただし血小板が少なくなる病気は白血病以外にもあるため、あざだけでは白血病だと判断が難しく、その他の白血病の症状が伴っていないかを確かめる必要があります。

あざができやすい場所

白血病で血小板が少なくなると、あざは体中でできやすくなります
軽い刺激や少しの圧迫があざのできる原因になるので生活には十分な注意が必要です。

白血病のあざと普通のあざの違いは?

まず、あざの色については大きな違いはありません。
普通のあざは局所的なのに対し、白血病のあざは血が止まりにくいため広範囲に広がる可能性があります。
また白血病のあざは体中どこにでもできやすく、ぶつけた記憶がないあざがいつの間にかできているのも特徴です。

白血病の症状

ここまでは白血病になると出るあざについて解説してきました。
前述で白血病は骨髄のなかでの白血病細胞の異常な増殖により正常な血液細胞の産生が阻害されるため、正常な白血球・赤血球・血小板がつくられなくなると説明しました。
白血球はウイルスなどの病原体から体を守る免疫機能を担う役割、赤血球は全身に酸素を運ぶ役割、血小板は出血を止める役割を担っています。ここではそれぞれの役割が低下することにより現れる症状について解説します。

感染を起こしやすくなる

ウイルスや細菌などの病原体と戦い排除する働きをしてくれるのが白血球です。
白血病になると、正常な白血球が減り病原体から体を守る免疫機能が低下することにより感染を起こしやすくなります。

発熱

発熱は、白血球が体内にある異物・病原体を排除するときに起こります。
白血病の場合は、正常な白血球の減少により免疫機能が低下するため、容易にウイルスや細菌などに感染し発熱します
もし感染がないのに発熱がある場合は、腫瘍細胞の増殖に伴う腫瘍熱が出ている可能性があるので、原因不明の熱が続くようであれば精査が必要でしょう。

肺炎

肺炎は肺に細菌やウイルスが入り込むことで起こる肺の炎症です。
白血病になると、正常な白血球の減少の影響から免疫機能が低下することにより、肺炎にかかりやすくなります。

貧血

貧血は通常赤血球中のヘモグロビン濃度が低くなった状態を指します。
白血病になると、正常な赤血球がつくられなくなり赤血球の数が減るため貧血を起こします。貧血の症状は立ちくらみ・めまい・頭痛・息切れ・ふらつきなどです。
目視で貧血があるかどうかを確認する方法として、あっかんべーの要領で下まぶたを下げたときに見える、下まぶたの裏の粘膜部分の色で確認します。正常な下まぶたの裏の粘膜部分は赤いですが、貧血がある場合は白くなっています。

鼻血

白血病になると、血小板の減少により出血しやすくなります。
鼻の粘膜は薄いため、鼻をかむだけでも容易に出血しやすいです。鼻をかむときはやさしく行いましょう。

あざ

白血病になると、出血しやすいため少しの圧迫や軽い刺激などであざができやすくなります。
そのため知らない間にあざができていることもあり、血が止まりにくい状態にある白血病は、あざをつくらないように生活には十分な注意が必要です。

血が止まりにくくなる

血小板には血を止める働きがあります。
白血病になり血小板が減少すると、血を止める働きが弱くなり血が止まりにくくなります
出血してしまうと、少ない赤血球がさらに失われてしまうことになるため、日常生活のなかで出血しないように心がけることが大切です。

白血病のあざの特徴についてよくある質問

ここまで白血病の症状などを紹介しました。ここでは「白血病のあざの特徴」についてよくある質問に、メディカルドック監修医がお答えします。

白血病のあざは押すと痛いですか?

白血病でできるあざは、押しても痛みがないのが特徴です。本来ならあざにならないような軽い刺激でも、白血病の場合はあざの原因になってしまいます。健康でも稀に知らない間にあざができていることはありますが、大抵痛みを感じてあざの存在に気付きます。白血病の場合は、痛みを伴わないので本人でも気付かないうちにあざができているのが特徴です。

白血病であざができた場合すでに病気が進行していますか?

白血病であざができやすくなるのは初期の症状といわれていますが、あざだけでは進行度合いはわかりかねます。急性骨髄性白血病の場合は、進行のスピードが速いため次々と症状が出てきます。あざだけでなく、その他の白血病の症状と併せて判断が必要です。

編集部まとめ

今回は白血病と白血病の症状の一つのあざの特徴について解説しました。普通のあざとの違いも解説し、ご理解いただけたでしょうか。

ただ、血小板が減少しあざができやすくなるのは、白血病以外の病気でも起こります。

ぶつけてもいないのにあざがよくできる場合は血小板の異常の現れなので、白血病かどうかも含めて検査が必要です。

その他に気になる症状・異変があるという場合も、1人で悩まずなるべく早く医療機関に相談してください。

白血病と関連する病気

「白血病」と関連する病気は4個程あります。
各病気の症状・原因・治療方法など詳細はリンクからメディカルドックの解説記事をご覧ください。

関連する病気

白血病は上記の4つに分類され、進行速度やがん化した細胞の種類によって決まります。血液検査だけでは診断できないので骨髄の検査が必要です。

白血病と関連する症状

「白血病」と関連している、似ている症状は6個程あります。
各症状・原因・治療方法などについての詳細はリンクからメディカルドックの解説記事をご覧ください。

関連する症状

  • 感染しやすくなる
  • 貧血症状(立ちくらみ、息切れ、動機など)
  • 出血しやすくなる
  • あざができやすくなる
  • 頭痛

白血病細胞は血管内を流れて体中を巡るため、体のあちこちで症状がでます。上記の症状が複数当てはまる場合は、早期に医療機関を受診してください。

この記事の監修医師