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健康診断の前日にやってはいけないことは?食事や運動などの注意点を解説!

 更新日:2023/11/30
健康診断の前日にやってはいけないことは?食事や運動などの注意点を解説!

健康診断前日の食事やお酒・運動はどうすべき?Medical DOC監修医が健診・人間ドックで正しい診断結果を得るための前日の過ごし方と注意点を解説します。

金 仁星

監修医師
金 仁星(医師)

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大阪大学医学部卒業後、地元の病院で臨床研修修了。その後、医療法人 友広会の理事に就任、同法人のAGAメディカルクリニックで勤務。
化粧品検定2級、英語発音指導士® 所有

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健康診断の前日・前夜の食事はどうするべき?

健康診断とは、病気の早期発見や予防のために、身体の各部位や機能を検査することです。健康診断では、血液検査や尿検査、レントゲンや超音波などの画像検査などが行われます。前日・前夜の食事はこれらの検査結果に影響を与える可能性があります。この記事では、健康診断前の食事はどうするべきかを解説していきます。

健康診断の前日の食事・夕食は何時まで?

健康診断の前日の食事は、検査の10時間前までに済ませることが望ましいです。目安としては午後9時頃までに済ませるとよいでしょう。前日の夕食は、消化に良いものを選びましょう。たとえば、白米やおかゆ、魚や豆腐などのたんぱく質、野菜や海藻などの繊維質をバランスよく摂ると良いでしょう。油っこいものや揚げ物、肉やチーズなどの動物性脂肪、ラーメンやパンなどの小麦粉製品は避けるようにしましょう。また、塩分や糖分の摂りすぎにも注意してください。夕食の量は、普段より少なめにすると良いです。満腹にならない程度に抑えましょう。なお、検査によってはさらに制限がある場合があるので、検査を受ける医療機関からの注意事項に留意するようにしてください。

健康診断の前日におすすめの食事メニューは?

健康診断の前日におすすめの食事メニューは、消化に良くて栄養バランスの取れたものです。たとえば、朝食には玄米ご飯や全粒パン、温かい味噌汁、納豆や卵などのタンパク質、野菜サラダなどが良いでしょう。昼食には魚や肉を適量摂り、ご飯やパンは控えめにしましょう。夕食は軽めにして、野菜や豆腐などの煮物やスープ、白身魚や鶏肉などのさっぱりしたものを選びましょう。揚げ物やラーメンなどの油っこいものや、塩分や糖分の多いものは避けるようにしましょう。また、水分は適度に摂ることが大切ですが、過剰に摂ると尿検査の結果に影響する可能性があります。健康診断の前日は1.5リットル程度の水分を目安にしましょう。

健康診断の前日のお酒・飲酒はどれくらいならいい?

健康診断の前日にお酒を飲むと、血液検査の結果に影響する可能性があります。特に、肝機能や脂質の検査では数値が変わることがあります。そのため、健康診断の前日にはお酒を控えることが望ましいです。
もし、どうしても飲まないといけない場合は、量や時間に注意しましょう。一般的には、健康診断の前日に飲むお酒は、アルコール度数が低くてカロリーが少ないものが良いです。また、飲む量はできる限り抑えるようにしましょう。
さらに、飲む時間も重要です。健康診断の前日に飲む場合は、できるだけ早い時間に飲むことが望まれます。夕食時やその後に飲むと、翌朝の血液検査の時にまだアルコールが残っている可能性があります。そのため、健康診断の前日に飲む場合は、午後6時までに飲み終えることを目安にしましょう。
健康診断の前日にお酒を飲むことは、できれば避けるべきですが、もし飲む場合は、量や時間に気をつけてください。

健康診断の前日の水分・水は大量に飲んでもいい?

健康診断の前日に水分や水を大量に摂ることは、一般的には問題ありません。ただし、尿検査や血液検査の結果に影響する可能性があるので、注意が必要です。例えば、水分を多く摂ると、尿中の蛋白質や糖分の濃度が低下することがあります。また、血液中のナトリウムやカリウムなどの電解質のバランスが崩れることもあります。これらは、腎臓や心臓などの病気の有無や程度を判断する重要な指標です。
そこで、健康診断の前日に水分や水を摂る場合は、以下の点に気をつけてください。

  • ・水分や水は、一日に2リットル程度までに抑えること。
  • ・水やお茶のみにしておくこと。コーヒーや紅茶などのカフェイン入り飲料や、炭酸飲料などは、利尿作用や、血圧や心拍数を上昇させたりする作用があります。また、ジュースやスポーツドリンクなどは、糖分や塩分が多く含まれているので、避けるべきです。
  • ・健康診断当日の朝は、水分を取らないこと。ただし受診の2時間以上前であれば水やお茶に限りコップ1杯程度なら許容される場合があります。

検査の種類によって扱いが異なる可能性があるので、必ず検査を受ける医療機関からの注意事項を読んで、それを守るようにしてください。

健康診断の前日にダイエットや悪あがきで断食をしてもいい?

健康診断の前日に断食をするのはおすすめしません。断食は体内の水分や電解質のバランスを崩し、血液検査の結果に影響を与える可能性があります。また、空腹状態はストレスになり、血圧や心拍数などにも変化をもたらすことがあります。健康診断の前日は、普段通りの食事を摂るようにしましょう。

健康診断の前日の運動や煙草など気をつけたいポイント・注意事項

健康診断は、自分の健康状態を把握するために重要な検査です。しかし、健康診断の前日にやってしまうと、検査結果に影響を与える可能性があることがあります。例えば、運動や煙草は、血圧や心拍数、血液検査などに影響を与えることが知られています。ここでは健康診断に気を付けたいポイントや注意事項について、解説していきます。

健康診断の前日の性行為は問題ない?

健康診断の前日に性行為をすることは、基本的には問題ありません。しかし、性行為によって体力を消耗したり、睡眠不足になったりすると、健康診断の結果に悪影響を及ぼす可能性があります。したがって、健康診断の前日に性行為をする場合は、適度な強度と時間で行い、体力を温存して、十分な睡眠時間を確保すれば、健康診断の前日に性行為をしても問題ないでしょう。ただし、個人差や体調によっては異なる場合もありますので、自分の身体の状態をよく把握して判断してください。

健康診断の前日の運動や筋トレ・プロテインは影響する?

健康診断の前日に運動や筋トレをすることは、一般的には問題ありません。しかし、過度な運動や筋トレは、筋肉の破壊や炎症を引き起こし、血液検査の結果に影響を与える可能性があります。特に、肝機能や尿酸値、クレアチニンなどの項目に注意が必要です。また、運動後にプロテインを摂取することも、血液検査の結果に影響を与える可能性があります。プロテインはタンパク質の一種であり、消化吸収されるとアミノ酸に分解されます。アミノ酸は肝臓で代謝される際に尿素となり、尿素は尿として排出されます。したがって、プロテインの摂取は尿素窒素値や尿酸値などに影響を与える可能性があります。健康診断の前日に運動や筋トレをする場合は、軽めのものに留めておきましょう。また、プロテインは健康診断の2日前までに摂取を控えるようにしましょう。

健康診断の前日の薬の服用について

薬には、血圧や血糖値、尿検査などの検査結果に影響を与えるものがあります。特に、風邪薬や解熱剤、鎮痛剤、抗ヒスタミン剤などは避けるべきです。また、サプリメントや漢方薬も同様に注意が必要です。処方されている薬がある場合は、必ず医師や看護師に相談してください。また健康診断の当日には、薬の名前や服用量を正しく伝えるようにしてください。健康診断はあなたの健康状態を把握するためのものです。薬の服用によって検査結果が正しく反映されないと、あなたの健康に不利益をもたらす可能性があります。

健康診断の前日の喫煙・煙草は吸ってもいい?

健康診断の前日は喫煙や煙草は控えた方がよいでしょう。喫煙や煙草は、血圧や心拍数、血液中の一酸化炭素やニコチンなどに影響を与えます。肺機能検査や胸部レントゲンなどの検査も、喫煙や煙草の影響を受ける可能性があります。
また喫煙は長期間続けると健康に悪影響を及ぼすことが知られているため、健康診断の有無に関係なく控えることが大切です。

健康診断の前日の禁止事項・やってはいけないことは?

健康診断の前日には、食事や飲み物、運動などに気をつける必要があります。健康診断の結果に影響を与える可能性があるからです。具体的には、以下のことに注意しましょう。

  • ・食事は、脂っこいものや塩分の多いもの、納豆などの発酵食品は避けましょう。コレステロールや血圧、血液検査の数値に悪影響を及ぼす可能性があります。食事は軽めにし、野菜や果物などのビタミンや食物繊維を多く含むものを摂りましょう。食事の時間は、健康診断の前日の夜9時までに済ませるようにしましょう。断食は必要ありませんが、空腹感を感じたら水分を摂ることができます。
  • ・飲み物は、お酒やコーヒーなどのカフェインを含むものは控えましょう。お酒は肝機能や血糖値、コレステロールなどに影響を与えます。コーヒーは利尿作用があり、脱水状態になると血液検査の数値が正確に出ないことがあります。水分は適度に摂るようにしましょう。水分過多になると、尿検査や血圧測定に支障が出ることがあります。
  • ・運動は、激しいものや筋トレなどは避けましょう。筋肉痛や疲労が原因で、血液検査や心電図などに異常が出ることがあります。運動は軽めにし、健康診断当日までに十分な休息をとりましょう。
  • ・その他にも、サウナなどは控えましょう。サウナは脱水状態や血圧の変動を引き起こします。また、風邪薬の服用などもできるだけ避けましょう。必要な場合は、医師に相談してください。

健康診断の前日には、自分の体調や生活習慣に合わせて、上記のことに注意してください。健康診断の結果を正しく反映させるためにも、前日から準備することが大切です。また検査を行う医療機関からの注意事項をしっかりと守るようにしましょう。

「健康診断の前日」についてよくある質問

ここまで症状の特徴や対処法などを紹介しました。ここでは「健康診断の前日」についてよくある質問に、Medical DOC監修医がお答えします。

健康診断の前日の食事や飲み物は検査結果に影響しますか?

金 仁星金 仁星 医師

健康診断の前日には、食事や飲み物に注意する必要があります。特に、お酒やコーヒーなどのカフェインを含む飲み物は控えましょう。これらは血圧や尿検査の結果に影響する可能性があります。また、水分は過剰に摂らないようにしてください。水分過多は血液検査の数値を低下させることがあります。食事は、脂っこいものや塩分の多いものを避けて、野菜や白身魚などのバランスの良いものを摂りましょう。健康診断の前日は、身体に負担をかけないように、食事や飲み物に気をつけてください。

健康診断や人間ドックの前の日にコーヒーは控えたほうがよいですか?

金 仁星金 仁星 医師

コーヒーはカフェインを含む飲み物です。カフェインは中枢神経を刺激して覚醒させる効果がありますが、同時に血圧や心拍数を上げる作用もあります。健康診断や人間ドックでは血圧や心電図などの検査が行われるので、前日にコーヒーを飲むと正確な結果が得られない可能性があります。また、コーヒーは利尿作用もあるので、尿検査の際にも影響するかもしれません。したがって、健康診断や人間ドックの前の日にはコーヒーは控えたほうがよいでしょう。代わりに水やお茶などのカフェインのない飲み物を適度に摂るようにしましょう。ただし検査の直前の水分摂取は控えるようにしましょう。

健康診断前日は21時までならお酒を飲んでも大丈夫ですか?

金 仁星金 仁星 医師

一般的には、健康診断の前日にお酒を飲むことはお勧めできません。なぜなら、お酒を飲むと、次のような問題が起こる可能性があるからです。
・肝機能や血糖値、尿酸値などの検査結果に影響を与える
・睡眠の質を低下させる
・翌朝の体調を悪化させる
・空腹感や喉の渇きを強く感じる
したがって、健康診断の前日は、お酒を控えるか、少量に抑えることが望ましいです。また、お酒を飲まなければいけない場合は、水分補給や軽い食事をとることで、アルコールの代謝を促し、検査結果への影響を最小限に抑えることができます。健康診断はあなたの健康状態を正しく把握するためのものです。前日にお酒を飲むことで、検査の意味が失われてしまうことがないように注意しましょう。

健康診断の前日にコレステロールを下げる方法はありますか?

金 仁星金 仁星 医師

コレステロールは血液中の脂質の一種で、体に必要な物質ですが、過剰になると動脈硬化や心筋梗塞などのリスクを高めます。健康診断では、コレステロールの値を測定しますが、前日に特別な方法で下げることはできません。コレステロールの値は食事や運動などの生活習慣によって長期的に変化しますので、健康診断の前日に急に変えることは逆効果です。健康診断の前日は、普段通りの食事と運動を心がけてください。また、健康診断当日は、空腹時の血液の値を調べるために、前日の21時頃から絶食する必要があります。水分は適度に摂っても構いませんが、お酒やコーヒーなどは控えてください。

健康診断前日の悪あがきで体重を減らす方法はありますか?

金 仁星金 仁星 医師

残念ながら、健康診断の前日に体重を減らすことはほとんど不可能です。体重は水分や食事の量、運動や睡眠などの生活習慣によって変動しますが、一日で大きく変わることはありません。むしろ、無理な断食や過度な運動、サウナなどで体を酷使すると、体調を崩したり、血圧や血糖値などの検査結果に影響を与えたりする可能性があります。健康診断の前日は、普段通りの食事と適度な運動を心がけて、十分な睡眠をとることが大切です。体重を減らしたい場合は、健康診断後に医師に相談して、長期的な計画を立てましょう。

健康診断の前日にラーメンを食べてしまったら結果が悪化しますか?

金 仁星金 仁星 医師

ラーメンは高カロリーで塩分も多い食べ物です。健康診断の前日にラーメンを食べると、血圧や血糖値、尿酸値などの検査結果に影響を与える可能性があります。特に高血圧や糖尿病、高尿酸血症などの持病がある方は注意が必要です。健康診断の前日は、脂っこいものや塩辛いものは控えて、野菜や果物などのビタミンや食物繊維が豊富な食事を摂るようにしましょう。また、水分は適度に摂ることで、体内の塩分を排出するのに役立ちます。健康診断の前日にラーメンを食べてしまった場合は、慌てずに水分を多めに摂ってください。ただし、水分を過剰に摂ると、血液検査の結果に影響することもありますので、1日2リットル程度が目安です。

健康診断の前日にサウナに行ってもいいですか?

金 仁星金 仁星 医師

サウナは体温を上げて発汗を促し、血液循環や免疫力を高める効果がありますが、健康診断の前日に行くのはおすすめできません。サウナによって体内の水分やミネラルが失われると、血液検査の結果に影響が出る可能性があります。また、サウナ後に水分補給をしすぎると、尿検査の結果も正確でなくなるかもしれません。さらに、サウナは血圧や心拍数を上昇させるため、心臓や血管に負担をかけることになります。健康診断の前日は、サウナを避けて、適度な運動と十分な睡眠をとることが大切です。

まとめ 健康診断の前日は食事と水分に注意!

健康診断の前日は、食事と水分の摂取に気をつけることが大切です。食事は、脂っこいものや塩分の多いものを避け、野菜や白身魚などのバランスの良いものを摂りましょう。プロテインなどのタンパク質は、検査結果に影響する可能性があるので、控えめにしましょう。また、飲み物は、お酒やコーヒーなどの利尿作用のあるものは避け、水分は適度に摂るようにしましょう。水分を大量に摂ると、尿検査や血液検査の結果に影響する可能性があります。激しい運動や筋トレも控えることが望ましいです。健康診断の前日は、身体を休めて、早めに寝ることを心がけましょう。

この記事の監修医師