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【闘病】女子高生時代に見逃された異変… 突然意識を失う『症候性てんかん』の恐怖

 公開日:2026/04/11
【闘病】女子高生時代に見逃された異変… 突然意識を失う『症候性てんかん』の恐怖

ある日、職場で突然倒れ意識を失った北風さん(仮称)。救急搬送の末、「症候性てんかん」と診断されました。当たり前に過ごしていた日常が一変し、発作への不安や、日々の投薬、定期的な脳波検査など、思いもよらない現実と向き合うことになった北風さんに、発作のきっかけや診断までの経過、現在の生活などについて話を聞きました。

※本記事は、個人の感想・体験に基づいた内容となっています。2025年10月取材。

北風

体験者プロフィール:
北風(仮称)

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1993年生まれ、関東地方在住。学生時代は吹奏楽部に所属。2020年に「症候性てんかん」と診断される。

キャリアアップ直後に襲った突然の意識消失と、病名の告知

キャリアアップ直後に襲った突然の意識消失と、病名の告知

編集部

最初に不調や違和感に気付いたのはいつですか?

北風北風さん

6年前です。職場で人事異動があり、キャリアアップする部署に配属されました。しばらくすると「最近、頭がズキンズキンしやすいかも……」とか「何か変な感じがあるな」と思うことが増え、様子を見ているうちに、突然職場で意識を失ったんです。意識を取り戻した後、職場の人から「突然倒れた」と聞いて本当にビックリしました。

編集部

受診から診断に至るまでの経緯を教えてください。

北風北風さん

職場で倒れた後、救急搬送先の先生から「入院です」と言われたことが始まりです。当初は脳波検査などでも異常はなく、救急隊から聞いた情報を先生が総合的に判断して診断に至りました。後で聞いたところ、てんかんであっても、1回の検査で異常が検出される確率は半分か、半分に満たない程度だそうです。

編集部

告知はどのような形で行われましたか?

北風北風さん

先生から直接「症候性てんかんです」と言われ、病状の説明を受けました。看護師さんも同席してくれましたし、先生の説明も分かりやすかったので、すぐに症状を理解できました。

編集部

診断時の心境について教えてください。

北風北風さん

最初はとても受け入れられる状態になく、涙しか出ませんでしたね。でも先生がとても優しく接してくれ、一緒に向き合う環境を整えてくれたおかげで、徐々に受け止められるようになりました。

高校時代に見逃されていたサイン

高校時代に見逃されていたサインと、病気との向き合い方

編集部

てんかんとは、どのような病気なのでしょうか?

北風北風さん

てんかんは、脳の神経細胞に異常な電気的興奮が起こってけいれんなどの症状が出る病気です。その中でも、脳梗塞や脳腫瘍などの脳疾患が原因で生じるてんかんを「症候性てんかん」と呼びます。

編集部

治療は、どのように進められましたか?

北風北風さん

先生から「薬物療法を続けながら、定期的に脳波やMRIなどの検査で容体を確認していく」と言われました。 退院時も、「何かあったらすぐに受診すること」「ただの頭痛でも、薬を飲んで駄目ならすぐに病院に来てください」と念を押されました。「救急隊にもうちの病院名を伝えて大丈夫。満床であっても断りませんから」と言われています。

編集部

受診から現在に至るまで、何か印象的なエピソードがあれば教えてください。

北風北風さん

救急搬送された日のことは忘れません。プールで行われる水中訓練へ久々に参加する日に、職場で倒れてしまいました。倒れた際に左まぶたを切り、病院で3針縫合しましたが、傷がほとんど目立たないくらいにきれいに縫ってくれたことを今でも感謝しています。

編集部

病気の前後で変化したことを教えてください。

北風北風さん

「疲れやストレスが、てんかん発作を引き起こす誘因になり得る」とのことだったので、「疲れを絶対にためないこと」と、「ストレスを減らすこと」をこれまで以上に意識するようになりました。

編集部

これまでの歩みを振り返ってみて、後悔していることなどありますか?

北風北風さん

もっと早く、今通っている病院と出会いたかったことですね。実は、高校3年生の3月末にも突然倒れ、入院しても原因が分からなかったんです。当時、先生からは「いろいろ疲れていたんでしょ」などと言われ、脳波検査などはしませんでした。大学時代も、体調が悪いことがよくあり、病院にかかっても「精神的なものだね」と言われていました。もっと早い段階で脳の検査をきちんとしていれば……と思うことがあります。

発作をコントロールし、大好きなプールも楽しめる現在

発作をコントロールし、大好きなプールも楽しめる現在

編集部

現在の体調は順調でしょうか?

北風北風さん

全く問題なく過ごせています。今は症状も出ておらず、2カ月に一度のペースで必ず外来受診し、年に1回は脳波とMRIの検査を受けています。大好きなプールでも泳げて、病気になる前とほとんど変わらない生活といってもいいかもしれません。最近は、ピラティスにもハマっているんですよ。

編集部

医療機関や医療従事者に望むことはありますか?

北風北風さん

先生と看護師さんが病気と向き合う環境を作ってくれたこと、そして何より私が悲しまないような入院生活が送れるよう配慮してくれたことに、とても感謝しています。今後何かあった場合でも、あの時のような入院生活を望みます。

編集部

最後に、読者に向けてメッセージをお願いします。

北風北風さん

「たかが頭痛」といっても、大きな病気が隠れているかもしれません。「疲れのせいかな」などと自己判断せず、医療機関を受診することをおすすめします。特に、数分であっても意識を失うことがあれば、ぜひ病院へ行ってください。

編集後記

症候性てんかんは、脳の損傷や疾患が原因で起こる発作性の病気で、発作が一度起きると再発することもあります。ただし、薬によるコントロールが可能なケースが多く、早期の診断と治療開始が、生活の質を保つためにも非常に重要です。「てんかん」と聞くと不安に感じる人も多いかもしれません。しかし近年、適切な治療を行えば安心して生活できるようになっています。思い当たる症状のある人は、医療機関に相談することをおすすめします。

本稿には特定の医薬品、医療機器についての記述がありますが、情報提供のみを目的としたものであり、医療上の助言や販売促進などを目的とするものではありません。

なお、メディカルドックでは病気の認知拡大や定期検診の重要性を伝えるため、闘病者の方の声を募集しております。皆さまからのご応募お待ちしております。

村上 友太

記事監修医師
村上 友太
※先生は記事を監修した医師であり、闘病者の担当医ではありません。

この記事の監修医師