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【闘病】“骨のがん”の次は『乳がん』が待ち受けていた… 人生「この先も病気になるだろうな」

 公開日:2026/01/02
【闘病】“骨のがん”の次には『乳がん』が待っていた… 「この先も病気になるだろうな」

乳がんは、40〜50代の女性に多く発症し、早期に見つけることができれば完治も期待できる病気です。na_iさん(仮称)が胸の違和感を覚えたのは、ふとした日常の中でのこと。近くの病院では「経過観察」と言われましたが、どこか腑に落ちず、別の医療機関を受診し、乳がんと診断されました。現在は治療を終えたna_iさんに、発覚までの経緯や当時の心境、治療選択時の思いなどを伺いました。

※本記事は、個人の感想・体験に基づいた内容となっています。2025年6月取材。

na_iさん

体験者プロフィール
na_iさん(仮称)

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1987年生まれ。石川県在住。第二子出産後2020年に足の痛みから受診し骨肉腫と診断される。約7カ月の入院治療後「無再発で経過しており、寛解状態」と診断され、現在は通常通りの生活で定期検査のみ。

「経過観察」に納得がいかず別の病院へ

「経過観察」に納得がいかず別の病院へ

編集部編集部

最初に不調や違和感に気づいたのはいつですか?

na_iさんna_iさん

2024年9月の初めくらいに、胸ではなく右の鎖骨の下や肋骨の下あたりに違和感がありました。「痛み」という感じではなく、何かが引っかかっているような違和感です。

編集部編集部

受診から、診断に至るまでの経緯を教えてください。

na_iさんna_iさん

最初は近所にある内科を受診しました。そこでは「様子を見てください」とのことでしたが、気になる違和感だったので少し納得がいっていませんでした。10年ほど前に膵臓の良性腫瘍の摘出をしたことがあったので、そっちの方で定期受診をしていた県立中央病院に電話で相談しました。すると「総合科で診てもらってください」と言われたので受診し、CT検査を受けたところ、「右胸に何かある」と言われ、次の週に乳腺科の予約をしました。

編集部編集部

乳腺科ではどんな検査を受けましたか?

na_iさんna_iさん

乳腺科では、マンモグラフィと超音波検査をした結果、「乳がんではなさそう。経過観察で大丈夫だと思うが、念のため組織検査をしましょう」とのことでした。私も乳がんとは思っていませんでしたので、組織検査の結果がでるまでの数日も、あまり気にせず過ごしました。すると後日、結果を聞きに行ったときに「非浸潤性乳管がん」という告知を受けました。がんだとはまったく思っていませんでしたので、本当にびっくりして最初は信じられませんでした。

編集部編集部

具体的にはどんな病気だったのでしょうか?

na_iさんna_iさん

私は非浸潤性乳管がんでした。周りの組織までは浸潤していなく、乳管の中に腫瘍がとどまっている状態です。

完治を目指し全摘出を選択

完治を目指し全摘出を選択

編集部編集部

どのように治療を進めていくと医師から説明がありましたか?

na_iさんna_iさん

手術をすると言われました。全摘出だったら手術のみで治療終了、部分摘出だったら手術と放射線治療になると説明がありました。ただし、これは最初の診断通り「非浸潤性乳管がんだったなら」という場合です。手術してみて、万が一がんが浸潤していたら治療方針はまた変わってくるとのことでした。

編集部編集部

そのときの心境について教えてください。

na_iさんna_iさん

手術の方法は、最初から全摘出希望でした。胸がなくなることに多少抵抗はありましたが、数年前に骨のがん「骨肉腫」(※別記事参照)で抗がん剤治療をした経験があり、そのときの長期入院や抗がん剤の副作用がトラウマ的になっていましたので、「全摘出すれば1週間くらいの入院と手術で治療終了」と聞いて、正直気持ちが楽でした。

編集部編集部

実際の治療はどのように進められましたか?

na_iさんna_iさん

全摘出でしたので、手術を終えて治療が終了しました。手術の結果は浸潤・転移なしの「ステージ0」の乳がんでした。

編集部編集部

受診から、現在に至るまで、何か印象的なエピソードなどあれば教えてください。

na_iさんna_iさん

乳がん手術後、しばらくして頭に違和感を覚えるようになり「もしかして次は脳腫瘍かな……」ととても不安で、脳神経外科を受診しました。結果は脳には異常がなく肩こりが原因でした。乳がんの手術前に「術後、肩こりが起こるかもしれない」と少し聞いていたので「これかぁ」と思いましたが、そんなにも顕著に肩こりの症状があるのかとびっくりしました。現在は原因がわかって安心したのか脳の違和感はなくなりました。

なんでもない日々が本当に幸せ

小見出し

編集部編集部

病気の前後で変化したことを教えてください

na_iさんna_iさん

骨肉腫のときと同様に、病気になっていないということが本当に幸せなことだと改めて思いました。考え方も変わったと思います。骨肉腫や乳がんの経験で「どんなに気をつけていても病気になるときはなるので、この先もまた病気になることもあるだろうな」と割り切った考えができるようになりました。だからこそ、絶対に早期発見をして完治させようと思いました。今は本当に少しの不調でも、すぐ病院を受診しています。

編集部編集部

今までを振り返ってみて、後悔していることなどありますか?

na_iさんna_iさん

早期発見で病気がわかったので、後悔していることはありません。現在は3カ月に1回の定期検査だけで痛みなどもなく、普通に生活できています。

編集部編集部

医療機関や医療従事者に望むことはありますか?

na_iさんna_iさん

医療機関や医療従事者には望むことはありません。早期に発見してもらい、医療従事者さんたちには本当に感謝しかありません。病室も男女が分かれている病棟だったので、とても過ごしやすい病院生活でした。

編集部編集部

最後に、読者に向けてメッセージをお願いします。

na_iさんna_iさん

毎年の定期検診も大事ですが、何か体に異変があったら、定期検診から時間が経っていなくても、近医で「大丈夫」と言われても、納得できるまで受診・検査などを受けた方がよいと思います。私の場合、乳がんがわかる少し前に骨肉腫の定期検査で全身のPET検査を受けていましたが、発見できませんでした(これに関しては、「仮にそのときに腫瘍があったとしても、写っていないかも」とも言われています)。また、乳がん発見時も、最初のマンモグラフィと超音波検査では「異常なし」で、組織検査でわかりました。精密検査は本当に大事だと思います。

編集後記

最初の病院では「経過観察」と言われたものの、自分の感覚を信じて別の医療機関を受診したことで、乳がんが判明し、早期に治療へ進むことができたというna_iさん。早期発見のおかげもあり、現在は「ほぼ完治」となり穏やかな日常を過ごしています。「なんでもない日々が本当に幸せ」と語るna_iさん。その経験は、同じように闘病生活を送る人たちにとって大きな希望となるはずです。

なお、メディカルドックでは病気の認知拡大や定期検診の重要性を伝えるため、闘病者の方の声を募集しております。皆さまからのご応募お待ちしております。

寺田 満雄

記事監修医師
寺田 満雄(名古屋市立大学病院乳腺外科)
※先生は記事を監修した医師であり、闘病者の担当医ではありません。

この記事の監修医師