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目の奥が痛い!知っておきたい病気の種類

 更新日:2023/03/27

目の奥が痛いときには群発頭痛や偏頭痛など様々な病気を考えなくてはいけません。注意すべき疾患についてしっかりとした知識を身につけ、対処しないと体に大きな負担がかかってしまいます。

目の奥の痛みが起こったときに疑うべき疾患を知っていると適切な対処ができます。目の奥の痛みについて、医科サプリ編集部がお届けします。

この記事の監修ドクター:
藤原 徳雄 医師(浜田山ふじわら眼科 院長)

目の奥の痛みの原因

目の奥に痛みが起こった場合には様々な原因を考えなくてはいけません。どのような原因で痛みが起こるのかを知らないと適切な対処ができませんし、適切な診療科を受診できません。

目の奥の痛みについて知っておきたい基礎知識についてみなさんにご紹介いたします。

炎症

目の奥の組織に炎症が起こっているときに痛みが起こることがあります。眼球の入っているくぼみの内部には眼球と眼球を動かす筋肉、そして神経と脂肪が広がっていて感染症などが原因で細菌が入り込んでしまったときに炎症が起こることがあります。

目の周囲に炎症が起こり膿が溜まってしまったときには特に注意が必要で、炎症が強く起こるときには警戒しておかなければいけません。

腫瘍

目の周囲の組織に腫瘍ができたときにも痛みが出ることがあります。視神経や、目の周りにある組織に腫瘍ができると、初めは目に異物感を抱くようになるのですが、やがて目が圧迫されて痛みを感じるようになります。目を動かすときに痛みが出る場合は注意しなくてはいけません。

腫瘍の中には良性腫瘍という転移が起こらない腫瘍と悪性腫瘍という転移が起こる腫瘍があり、基本的には手術による治療が必要です。眼窩内腫瘍というのは滅多に起こるものではありませんが、発症した場合には悪性腫瘍の可能性もあるので、目を動かすときの異物感には特に注意するようにしましょう。

神経の痛み

目の奥の痛みで注意したいのがこの神経の痛みです。血管が神経に触ってしまうことで起こる痛みは非常に劇的で、人によっては涙が出てきたり、吐き気が出てくることがあります。

神経と血管が触れてしまうことが原因で起こる痛みは治療や診断が難しいので、単なる偏頭痛と思えないような劇的な痛みや、生活に大きな支障をきたす痛みが起こってきたときには神経の痛みを疑って病院を受診するようにしましょう。

眼圧の上昇

眼圧というのは目の内部の圧力のことで、目圧の上昇にも注意が必要です。眼球の内部の水分の通り道が閉塞したときには目の奥の痛みだけでなく視野が欠けて見えたり、ひどい場合には完全に片目が見えなくなったりすることがあり、適切な対処をしなければ失明の危険があります。

もともと緑内障の既往がある場合には注意が必要です。緊急で病院に出向き適切な治療を受けるようにしましょう。

感染症

目の感染症で注意したいのがヘルペスウイルスの感染です。ヘルペスウイルスというのは一度感染すると三叉神経という神経に潜伏し続ける性質があり、体調の変化や疲れなどのストレスが引き金となって急激に炎症を引き起こすことがあります。

三叉神経の枝は眼窩という目の入っているくぼみの内部や上顎や下顎の皮膚に広がる神経で、この神経に炎症が起こってしまうと非常に強い痛みが起こってきます。ヘルペスウイルスの感染症は薬で症状を抑えることができるので、適切な治療を受けるように心がけましょう。

注意したい群発頭痛

目の奥の痛みで注意したいのが群発頭痛です。目がえぐり取られるような強い痛みが特徴で、痛みがひどい場合には病院で治療を受け、仕事や学校も休まなくてはいけなくなります。群発頭痛についての適切な知識を身につけましょう。

群発頭痛の症状

群発頭痛は男性に多く発症する疾患で、目がえぐり取られるような痛みや、目をきりで刺されるように鋭い痛みが起こる疾患です。1度痛みが起こると1~2ヶ月くらいの間集中して痛みが続き、片方の目だけが特に痛むのが特徴です。

症状は目だけでなく、上顎や頭の方にまで広がるので、ひどい場合には痛みに耐えることができず、生活に大きな支障をきたしてしまいます。

群発頭痛の治療

群発頭痛はメカニズムがまだ明らかにされていない疾患で、神経の近くの血管が拡張して、神経を刺激してしまうことが原因だと考えられています。基本的には薬物の治療を行い血管の拡張を抑え、酸素吸入を行うことで発作をコントロールする治療が行われています。

症状が治まっているときにはステロイド剤やエルゴタミン製剤というお薬を使って症状の予防をするのが一般的で、頭痛の引き金になるアルコールを避けるようにするのが重要です。

群発頭痛で困ったら相談したい診療科

群発頭痛で困ったときにはまずは病院へ相談することが重要です。目の奥の痛みに耐えられないときには実は眼科ではなく、神経治療の専門医に相談をした方がいい場合があるので、適切な診療科を選ぶようにしましょう。

まず相談したいのが眼科

目の奥の痛みに困ったときには眼科に相談する必要があります。眼科の診察で眼圧や目の周囲の組織の検査を行いなんらかの異常がないかどうか確認する必要があります。目の周囲や眼球に問題がない場合には治療を受ける診療科を変えなければなりません。

緑内障や眼球の血管閉塞が原因で起こる痛みの場合には基本的に眼科だけで治療を受けることができるので、もともと緑内障の経験があり、血液の凝固に異常がある場合には目の痛みが起こったときに眼科に相談するように想定しておきましょう。

脳神経外科でも治療を受けられる

頭痛などのトラブルに専門的に対処しているのが脳神経外科です。血管と神経が触れ合うことで起こる痛みや群発頭痛などの頭痛は眼科ではなく脳神経外科のように神経の治療に特化した診療科の方が治療が早く進むので、偏頭痛などで日常的に痛みを経験している場合や、急激な痛みを経験した場合には眼科と合わせて診察を受けるようにしておきましょう。

目の奥の痛みに要注意

目の奥の痛みというのは決して侮っていいものではありません。目の奥の痛みが強い場合には緑内障の急性発作のように痛みだけでなく失明に至ってしまうような疾患もあるので、早めに病院を受診しなければいけません。

緑内障は長期間に渡って治療を受ける必要があり、体調が悪い場合にはすぐに治療を受けて健康状態の早期回復を図らなければならない疾患です。緑内障の急性発作や群発頭痛のように適切な治療が必要な疾患を疑った場合に放置をするのは厳禁です。どの疾患も早期に治療を受けると後々の大きなトラブルを回避し、症状をコントロールすることで体調の大きな悪化を防ぐことができます。

体の状態が悪い、目の状態に異常があると思ったときにはすぐに休みをとり、診察を受けるようにしましょう。

監修ドクターのコメント

目の奥の痛みの原因としては「眼精疲労」によるものが一番多く、メガネやコンタクトレンズの度数が合っていないことが原因の場合も少なくありません。
実際の診療においては常に眼科的または頭蓋内疾患の有無に注意して種々の検査や診察を行いますが、特に腫瘍性病変が疑われる場合は直ちに脳神経外科等の専門科のある病院へのご紹介を行います。
また眼圧の急激な上昇による緑内障発作の場合は、目の奥の痛みにとどまらず視力低下や激しい頭痛を伴うこともあり、早急なレーザー光線による治療(眼内の水の流れを改善させれための虹彩へのバイパスの作成)や眼圧下降剤の点滴治療等を行い、視神経のダメージを最小限にとどめるように治療を行います。
しかしながら頭痛等の症状のために眼科の受診が遅くなってしまう場合も多々あり、少しでも視力低下などの目に関する症状がある場合は、早めの眼科受診をお勧めいたします。

 

監修ドクター:藤原 徳雄 医師 浜田山ふじわら眼科 院長

目の痛みでおすすめの眼科 関東編

浜田山ふじわら眼科

電話番号 03-5929-9100
住所 東京都杉並区浜田山4-16-4-123 ライオンズ浜田山セントマークス1階
アクセス 京王井之頭線 浜田山駅 徒歩約8分
すぎ丸バス「浜田山郵便局前」より徒歩約4分
診療時間 【平日】9:00~12:30/14:30~18:00
【水曜】9:00~12:30
【土曜】9:00~14:00
※水曜日の午前は白内障手術(予約制)
休診日 日曜日・祝日
Pickup 【資格・園医・校医】
日本眼科学会認定 眼科専門医
浜田山小学校 学校医
高井戸東小学校 学校医
浜田山保育園 園医
杉並区保育室浜田山東 園医
杉並大宙みたけ保育園 園医
URL http://www.hamadayama-fujiwaraganka.com/

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