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ほくろ除去はどこで受けられる?治療方法・流れ・費用・ダウンタイムについてご紹介します

 公開日:2023/12/15
頬に手を当てる女性

ほくろは、誰にでもある良性のできものです。医学的には「色素性母斑」などと呼ばれます。

ほくろの中には生まれつきのものもありますが、老化や加齢により新たに出きてしまうものもあります。そのため、年々増えていくほくろを除去したいと考える方もいるでしょう。

本記事では、ほくろの除去についてご紹介致します。ほくろ除去の治療方法・費用・ダウンタイムなどが気になるという方は是非ご覧ください。

伊藤 有毅

監修医師
伊藤 有毅(柏メンタルクリニック)

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専門領域分類
精神科(心療内科),精神神経科,心療内科。
保有免許・資格
医師免許、日本医師会認定産業医、日本医師会認定健康スポーツ医

ほくろ除去はどこで受けられる?

問診表を指す医師
ほくろは現在では、医療機関や美容系のクリニックなどのさまざまな機関で除去が可能です。
しかし、中には良性のほくろや美容目的などの本人の希望での除去の場合は除去自体を行ってくれない場合もあります。また費用面では、保険適用外になることもあります。
そのためほくろ除去を行う医療機関やクリニックを探す際は、良性や美容目的でのほくろの除去を行ってくれるかに加えて、保険が適用されるのかどうかなどを確認すると良いでしょう。
そして、その上で治療を行う場所を決めるようにしましょう。

皮膚科

ほくろを、出来れば医師の診断の上で治療として除去したいという方もいるでしょう。
皮膚科はほくろの除去をしてくれる医療機関の1つです。また皮膚科の他には、形成外科などでも除去は可能でしょう。
しかし皮膚科のような医療機関の場合は、美容目的など本人の希望のためにほくろの除去はしないと決めている場所もあるので注意が必要です。
また、ほくろの中には皮膚科で医師の診断を仰がなければならないものもあります。私たちの体にあるほくろの多くは良性です。
しかし、まれに悪性のほくろが出来てしまう場合もあります。悪性のほくろは、時間が経つと大きさ・形・色などに変化が見られるなど良性のほくろにはない特徴があります。
そして、これらの悪性のほくろは皮膚がんの可能性もあるので医療機関で適切な治療を受けなければなりません。
もし、あなたの体にあるほくろが他のほくろと違うと感じた場合は、まずは皮膚科に相談をするようにしましょう。

美容皮膚科

美容皮膚科とは、美容を目的とした治療・施術を行ってくれる皮膚科です。
後述する美容外科との違いは、簡単に説明をすると美容皮膚科の場合はメスを使わない点です。そのため、美容皮膚科では主に注射・レーザー機器などで治療・施術を行っていきます。
また美容皮膚科で行われるほくろ除去の施術は、多くの場合自由診療です。それゆえ、美容皮膚科それぞれで費用を決められます。
美容皮膚科でほくろ除去を行う場合は費用面はもちろんのことアフターケアなども比較し、自分にとって適した場所でほくろ除去を行うと良いでしょう。

美容外科

美容外科は、美容目的の場合も外科手術が可能となる機関です。そのため、さまざまな方法の中から患者さんに適した方法でほくろの除去を行ってくれます。
また美容外科で行うほくろ除去も一般的には、保険適用外の自由診療です。しかしクリニックによっては、保険適用よりも費用が安くおさまる場合もあります。
そのため、美容皮膚科同様に費用面やアフターケアなどをよく確認し、通いやすい場所を検討すると良いでしょう。

ほくろ除去の方法は?

医師に相談する女性
ほくろ除去の方法は、さまざまあります。
代表的なのが、レーザー・電気メス・切開法・くりぬき法の4種類です。そしてこれらの方法には、それぞれメリットとデメリットがあります。
また、医療機関・クリニックによって扱っている方法も異なるでしょう。そのためほくろ除去をする際は、自分のほくろにどの方法が適しているのかを見極めることが大切です。
次は、ほくろ除去の4つの方法について詳しくご紹介をしていきます。

レーザー

レーザーによるほくろ除去とは、炭酸ガスレーザーやダイオードレーザーなどをほくろに照射することで除去をしていく方法です。
レーザーによる除去の最大のメリットは、メスなどを使っていないため体への負担が少ないという点です。施術自体も数分と短時間で終わります。
一方でデメリットとしては、大きいほくろや根が深いほくろなどの場合は、1度では除去ができないケースがあるという点です。
また、除去したと思われたほくろが再発をするケースもあります。そのような場合は、何度か通院をして除去をしていきます。

電気メス

電気メスを用いた施術方法では、麻酔をした後に、電気メスから発する熱を利用しほくろを根本からくりぬいていきます。そのため施術後10日ほどは、テープで患部を保護しなければなりません。
また皮膚をくりぬいているので、しばらくはほくろがあった部分がくぼんでいるように見える可能性もあります。しかし時間が経つと自然と元に戻ることが多いです。
また電気メスのメリットは、レーザー施術に比べて再発する可能性が低いという点です。
しかし再発の可能性がゼロではないので、電気メスでの施術を行う際は再発した際のアフターケアがある医療機関やクリニックを選ぶと良いでしょう。

切開法

大きめのほくろや悪性が疑われるほくろの場合は、切開法を選ぶと良いとされています。切開法ではまずは麻酔を行い、その上でメスを使いほくろを深い根本から取り除いていきます。
そのため、再発のリスクは少ないでしょう。しかし、まれに切開をした跡が残ることもあります。
また切開後に縫合をすることが多いので、施術後も抜糸や消毒のために何度も通院する必要があります。

くりぬき法

円筒状のメスでほくろをくりぬく方法を、くりぬき法といいます。1度でほくろを根本から除去出来るので、再発の可能性が低い方法の1つです。
またくりぬいた後の傷口は、縫うことはせずに自然に治るのを待ちます。そのため、施術後は傷口が治るまでテープなどで保護をする形になります。
傷口を縫うことがないので傷口は目立つことはあまりないとされていますが、完全に自然な状態に戻るまでには数か月ほど時間がかかるでしょう。

ほくろ除去の流れ

スマホを手に考える女性
ほくろ除去をする方法や除去する医療機関・クリニックを決めた後は、早速予約を入れてほくろ除去の施術をしてもらいましょう。
次は、ほくろ除去をする際の一般的な流れについてご紹介をしていきます。
一般的にほくろ除去の際は、施術前にカウンセリングを行ってくれます。不安なことや心配なことがある場合は、カウンセリングで尋ねてみると良いでしょう。

予約

スマホを操作する女性
ほくろ除去をするクリニックに目星を決めた後は早速カウンセリングの予約をしましょう。
予約は、最近ではネット予約が一般的です。しかしもし先に聞いておきたいことなどがある場合は、電話で質問をした上で予約をするのも良いでしょう。

カウンセリング

カウンセリングを受ける女性
ほくろ除去の施術前のカウンセリングでは、ほくろの状態や適した施術方法などの案内があります。
費用の確認もカウンセリングで行われることが多いので、施術自体の費用はもちろんのこと、それ以外に費用がかからないのかも確認をしておきましょう。
そして、もしカウンセリングで不明点がクリアにならなかった場合や自分には合っていないと判断した場合は、ここで施術を断ることも可能です。
カウンセリング自体は無料の場合が多いので、まずは気軽に話を聞きに行ってみるのも良いでしょう。

施術

両手で頬を包み込む女性
カウンセリングで施術の意志が固まった際は、そこで施術の予約を取ります。
施術当日は、ほくろが顔にある場合はメイクなどは落として清潔にしておきましょう。
施術方法やほくろの大きさなどにもよりますが、ほくろの施術は基本的には短時間で終わることが多いです。
施術後は、ダウンタイムの過ごし方などを説明されその日は終了となります。

アフターケア

鏡を見て笑顔の女性
くりぬき法や切開法の場合は、施術後通院の必要があります。
また、軟膏を出される場合は、医師の指導のもと、回復するまで患部を清潔にし塗るようにしましょう。
それ以外のレーザーや電気メスによる施術の場合は、特に問題がなければ通院の必要はないとされています。
しかしどの方法でも、患部に異常を感じた場合は、ためらわず施術を行った医療機関やクリニックに問い合わせをするようにしましょう。

ほくろ除去の費用相場

おもちゃのお金
ほくろ除去の費用は、保険が適用されるかどうか、またほくろの大きさや方法により異なります。
しかし一般的には保険が適用されると、ほくろ1つに対して検査費や施術費など全てを含めて、10,000円ほどです。
一方で保険が適用されない場合、小さな5mm程度のほくろで1つ5,000円ほどといわれています。
しかし、保険適用外の場合の除去費用は施術する場所により異なります。また、麻酔を使う場合は麻酔費用、薬が処方される場合は薬代が別途かかるでしょう。
そのため、ほくろ除去を行うクリニックを選ぶ際は費用面もしっかりと確認をした上で選ぶと良いでしょう。

ほくろ除去のダウンタイムはどのくらい?

頬を覆う女性
ほくろ除去のダウンタイムは、傷口が治るまでの時間を指しています。そのため、ダウンタイムはその施術方法により異なります
以下が、施術方法ごとの目安となるダウンタイムです。

  • レーザー…レーザー法で施術を行うと患部は軽いやけどのような状態となります。そしてその傷口が治るまでには、3か月間ほどかかるといわれています。しかしテープで保護する期間は、1週間ほどです。また数週間たてば患部に直接メイクをしても大丈夫なため、ダウンタイムであってもメイクで患部を隠しながら過ごせるでしょう。
  • 電気メス…電気メスは施術後に患部に赤みが出る場合があります。そしてそのダウンタイムは2から3か月間ほどです。しかし根が深いほくろの場合はそれ以上かかるケースもあります。
  • くりぬき法…半年間ほどダウンタイムが必要です。くりぬき法は、施術した場所が自然と回復するのを待つため、4つの方法の中でダウンタイムが一番長くなります。特に大きなほくろをくりぬいた際は、患部に穴が空いたような状態になり、回復するまでに数か月ほど時間がかかるでしょう。
  • 切開法…切開をした後に縫合した際は、切開から約1週間後に抜糸を行います。そしてその後傷口が回復するまでには、数か月から半年間かかるとされています。また、ほくろが大きい場合や縫合の状態によっては傷口が残ってしまうこともあるでしょう。

ほくろ除去の注意点は?

注意点を示す医師
ほくろ除去は、除去の方法次第では体に負担をかけずに除去をすることが可能です。
また除去自体は短時間で終わる場合が多いのも魅力でしょう。
しかし一方で除去後のダウンタイム中には気を付けなければならない注意点がいくつかあります。
ここでは、除去後の過ごし方で注意すべきことを2つご紹介します。またこれ以外にも患部を清潔に保護することなども大切でしょう。
そして注意点を守らないと、ダウンタイムが延びる・傷跡が残ってしまうなど予期せぬことが起こることもあるので注意しましょう。

日焼けに注意する

どのような施術方法を選んだとしてもほくろを除去した後の肌は、ダメージを受けた状態となっています。
そのため、日焼け止め・日傘・帽子などを活用し、いつも以上に日焼けケアをすると良いです。
もし日焼けケアを行わないと色素沈着が出来てしまい、ほくろが再発してしまう可能性もあります。
ほくろの再発を防ぐためにも日焼けケアをし、施術をした患部が紫外線の影響を受けないようにしましょう。

医師の指示通りにテープや薬を使用する

施術後に患部を保護するためにテープを貼る場合があります。そのような場合は、医師の指示に沿って、テープの交換などを行いましょう。
また軟膏や抗生剤の飲み薬を処方されることもあります。
これらは患部が感染症などにならないように処方されています。そのためご自分の判断で使用を停止するなどはしないようにしましょう。

ほくろ除去を受ける医療機関の選び方

スマホを見る笑顔の女性
ほくろの除去を行ってくれる医療機関はさまざまあります。
そのため選ぶ際は、施術方法・費用・アフターケアなどを確認した上で自分にとって通いやすい場所を選ぶようにしましょう。
特に行われる治療が保険適用外の場合、費用は医療機関やクリニックにより異なります。施術方法やアフターケアに見合った費用なのかも確認をしておくと良いです。
また、ほくろの除去はどの方法を選んだとしても多かれ少なかれ、再発の可能性があります。そして再発をした場合の対処法は医療機関により異なります。
そのため、再発時の対応も確認しておくと安心でしょう。

編集部まとめ

鏡を見て頬を気にする女性
年々増えてくるほくろが気になるという方もいるでしょう。

昨今ではほくろ除去はさまざまな医療機関や美容系クリニックで簡単に施術出来ます。

しかし一方で保険が適用されないことや再発の可能性があることは頭に入れておくと良いでしょう。

ほくろ除去に興味があるという方はまずは、通えそうな医療機関や美容系クリニックのカウンセリングを受けてみることをおすすめします。

カウンセリングではあなたのほくろに合った施術方法を紹介してくれるでしょう。そしてカウンセリングを受けた上で、ほくろ除去を行うかどうかを再度検討してみてはいかがでしょうか。

この記事の監修医師