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「敏感肌」「乾燥肌」でも脱毛はできるの? 肌トラブルを防ぐための対策を医師が解説

 公開日:2026/04/17
「敏感肌」「乾燥肌」脱毛できる?

「肌が弱いから脱毛は難しいのでは?」と不安に感じている方は少なくないでしょう。特に、敏感肌や乾燥肌の方は、赤みやかゆみが出やすいため施術に踏み切れないケースも多いと思います。しかし、近年は医療機関で肌の状態に合わせた安全な脱毛が可能になっています。敏感肌や乾燥肌でも安心して受けられるのか、どんなリスクや注意点があるのかは気になるポイントです。そこで今回は、医療脱毛と美容脱毛の違いや、肌にやさしい施術方法、トラブル予防のためにできる工夫について、 「あざみ野駅前形成外科」の亀山先生に詳しく解説していただきました。

※2025年11月取材。

亀山 誠

監修医師
亀山 誠(あざみ野駅前形成外科)

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昭和大学(現・昭和医科大学)医学部卒業。昭和大学藤が丘病院(現・昭和医科大学藤が丘病院)形成外科に入局し、大学病院および関連施設で形成外科診療に従事。2009年同院形成外科助教を務め、日本形成外科学会専門医を取得。2010年横浜中央美容形成外科(現・横浜中央クリニック)、2015年グループ技術指導医として後進育成にも携わる。2019年センター南形成外科皮フ科統括医などを経て、2021年「あざみ野駅前形成外科」院長に就任。日本形成外科学会、日本美容外科学会(JSAPS)、国際形成外科学会、日本抗加齢学会、日本医学脱毛学会などに所属。多岐にわたり、形成外科・美容皮膚科領域で豊富な臨床経験を有している。

敏感肌・乾燥肌とは? 脱毛前に知っておきたい基礎知識

敏感肌・乾燥肌とは? 脱毛前に知っておきたい基礎知識

編集部

はじめに、敏感肌・乾燥肌とはどのような状態をいうのか教えてください。

亀山 誠先生亀山先生

敏感肌とは、外部からの刺激に対して反応しやすく、赤みやかゆみ、ひりつきなどの症状が出やすい状態を指します。乾燥肌は、皮膚の水分や皮脂が不足してバリア機能が低下している状態で、少しの摩擦や乾燥した空気でも刺激を受けやすくなります。両者は重なりやすく、乾燥肌が原因で敏感肌に傾くことも少なくありません。このような肌質では小さな刺激もトラブルにつながりやすいため、脱毛を受ける際は注意が必要です。

編集部

敏感肌や乾燥肌の人が脱毛を受ける場合、どのようなトラブルが起きやすいのでしょうか?

亀山 誠先生亀山先生

敏感肌や乾燥肌の方は、施術後に赤みやかゆみ、ヒリヒリ感が強く出る傾向があります。レーザーの熱で肌が一時的に乾燥しやすくなるため、もともとバリア機能が弱い肌では炎症や湿疹に発展することもあります。また、かきむしってしまうと色素沈着や傷あとが残るリスクも高いので注意しましょう。通常であれば一時的に治まる症状でも、敏感肌では悪化しやすいため、施術前後のスキンケアや医療機関でのサポートが重要になります。

編集部

医療脱毛と美容脱毛の違いは、どのような点が挙げられますか?

亀山 誠先生亀山先生

医療脱毛は医師や看護師がおこない、医療用レーザーを用いるため高い出力で毛根を破壊できます。一方、美容脱毛(エステ脱毛)は出力が低く、一時的に毛を減らすことはできますが、効果の持続は限定的です。また、万一トラブルが起きた場合、医療脱毛ではその場で薬の処方や医師の診察が可能ですが、美容脱毛では医療的対応ができません。敏感肌や乾燥肌の方にとっては、医療体制が整った医療脱毛の方が安心といえるでしょう。

医療脱毛の特徴と肌への対応方法とは

医療脱毛の特徴と肌への対応方法とは

編集部

医療脱毛と美容脱毛では、肌への安全性や対応に違いはありますか?

亀山 誠先生亀山先生

医療脱毛では、施術前に医師が肌の状態を確認し、肌質や体調に合わせた出力設定をおこなうため、安全性が高いのが特徴です。施術後に赤みや炎症が起きた場合も、抗炎症薬の処方やアフターケアが可能です。美容脱毛は医療資格を持たないスタッフが施術をおこなうため、トラブル時にすぐに医療的対応ができません。敏感肌や乾燥肌の方は少しの刺激で悪化しやすいため、医師の判断とフォローがある医療脱毛の方が安心といえます。

編集部

医療脱毛では、具体的にどのような機器や特徴がありますか?

亀山 誠先生亀山先生

医療脱毛で使用されるレーザーには、アレキサンドライトレーザー、ダイオードレーザー、ヤグレーザーなどがあります。アレキサンドライトレーザーは肌色が明るい方に適し、ダイオードレーザーは幅広い肌質に対応可能、ヤグレーザーは色黒肌や深い毛根の方に適しています。最近では冷却機能が高い機器や、蓄熱式レーザーといった肌にやさしい方式も登場しています。敏感肌や乾燥肌の方には、肌への負担を抑えた機器を選択することで安全に施術できる可能性が高まります。

編集部

医療脱毛では、敏感肌・乾燥肌に対してどのようなケアや対応がおこなわれるのでしょうか?

亀山 誠先生亀山先生

医療脱毛では施術前に肌の状態をチェックし、必要に応じて保湿や炎症予防の外用薬を併用することがあります。出力も無理に強くせず、肌に合わせて調整するのが一般的です。施術後は冷却で炎症を抑え、炎症止めのクリームを塗布してトラブルを防ぎます。乾燥肌の方には施術前後の十分な保湿を徹底するよう指導がおこなわれます。このように医療脱毛は「脱毛だけでなく肌の健康管理」も同時におこなえる点が大きな特徴です。

肌トラブルを防ぐためにできることとクリニック選びのポイント

肌トラブルを防ぐためにできることとクリニック選びのポイント

編集部

敏感肌・乾燥肌の方が事前に準備、確認しておくべきことがあれば教えてください。

亀山 誠先生亀山先生

まず大切なのは、施術前に肌の状態を整えることです。保湿ケアを十分におこない、肌のバリア機能を高めておくとトラブルを防ぎやすくなります。日焼けは炎症の原因となり、レーザー照射が難しくなるため避けましょう。また、常用薬や皮膚疾患の有無は必ず事前に医師へ申告してください。アトピー性皮膚炎や強いアレルギーがある場合は施術が制限されることもあるため、カウンセリングで自分の肌質を正しく伝えることが重要です。

編集部

敏感肌・乾燥肌の方が医療脱毛を受ける際、クリニック選びのポイントを教えてください。

亀山 誠先生亀山先生

敏感肌や乾燥肌の方は、医師の診察がしっかりおこなわれるクリニックを選ぶことが重要です。また、所属する医師や看護師がレーザー脱毛認定士などの資格を有していれば、より安心です。使用する脱毛機器が複数ある施設では、自分の肌質に合ったレーザーを提案してもらいやすいですね。また、施術後に炎症が出た場合にすぐ処方薬で対応できるか、アフターケア体制が整っているかも確認すべきポイントです。口コミや公式サイトだけでなく、初回カウンセリング時に丁寧に説明してくれるかどうかも信頼できるクリニックを見極める材料になります。

編集部

脱毛後の肌トラブルを防ぐために、自宅でできるケアや生活習慣上の注意点を教えてください。

亀山 誠先生亀山先生

施術後の肌はとても敏感で、軽いやけどに近い状態になるため、保湿と紫外線対策が欠かせません。入浴は長湯を避け、熱いお湯ではなくぬるま湯にしましょう。摩擦を避けるため、スクラブやピーリングは控えるのが安全です。日常的には十分な睡眠とバランスの取れた食生活で肌の回復力を高めることも大切です。敏感肌・乾燥肌の方は特に「保湿・紫外線ケア・摩擦を避ける」の3点を徹底することで、脱毛後のトラブルを最小限に抑えられます。

編集部まとめ

敏感肌・乾燥肌の方にとって、脱毛後の赤みやかゆみは決して珍しいものではありません。事前の保湿で肌を整え、施術後は紫外線対策や摩擦を避けることで、多くのトラブルは防ぐことができることを教えていただきました。また、医師の診察がある医療脱毛を選ぶことで、肌質に応じた安全な施術が受けられるようです。本稿が読者の皆様にとって、安心して脱毛を検討するきっかけとなりましたら幸いです。

医院情報

あざみ野駅前形成外科
所在地 神奈川県横浜市青葉区あざみ野2-2-6 第2黒沼ビル2F B
診療科目 形成外科、皮膚科、美容外科
診療時間 月・火・水・金・土 10:00~13:00
月・火・水・金・土 14:30~19:00
休診日 木・日・祝

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