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「脂肪吸引」の特徴を部位別に解説 おなか・太もも・二の腕の特徴とは?【医師解説】

 公開日:2026/04/29
「脂肪吸引」の特徴を部位別に解説 おなか・太もも・二の腕の違いとは?【医師解説】

脂肪吸引は、脂肪細胞そのものを取り除くことで、特定の部位のボディラインを整える医療施術です。一方で、「どの部位に向いているのか」「部位によって仕上がりやダウンタイムに違いはあるのか」などの疑問も多く聞かれます。本記事では、脂肪吸引の基本的な考え方を踏まえながら、おなか・太もも・二の腕それぞれの特徴や、部位の選び方について、WOM CLINIC GINZA 佐々木和司先生(日本美容外科学会[JSAS]専門医)に話を聞きました。

※2026年1月取材。

佐々木 和司

監修医師
佐々木 和司(WOM CLINIC GINZA)

プロフィールをもっと見る
鹿児島大学医学部卒業。その後、九州大学病院や大手美容外科などに勤務。2020年、「WOM CLINIC GINZA」の院長に就任。一人ひとりの悩みに寄り添ったカウンセリングと、美しい仕上がりかつダウンタイムの少ない施術を提供できるよう心がけている。日本美容外科学会(JSAS)専門医。

脂肪吸引とは?まずは基本を整理

脂肪吸引とは?まずは基本を整理

編集部

脂肪吸引とはどのような施術なのでしょうか?

佐々木 和司先生佐々木先生

皮下脂肪の層に細い吸引管を挿入し、脂肪細胞そのものを物理的に取り除く施術です。気になる部位の脂肪量を減らしてボディラインを整えたい人に向いています。

編集部

リバウンドしにくいと聞いたことがあります。

佐々木 和司先生佐々木先生

はい、元の体型に戻りにくい傾向にあります。一般的なダイエットは脂肪細胞の数が変わらず、一つひとつの脂肪細胞が小さくなることで体重が減ります。そのため、食生活の乱れや運動量の低下により脂肪細胞が再び大きくなり、体型が戻りやすくなります。一方、脂肪吸引では脂肪細胞自体を減らすため、余分なエネルギーを蓄える「器」の数が少なくなり、元の体型に戻りにくい傾向にあります。

編集部

ほかにはどういった特徴がありますか?

佐々木 和司先生佐々木先生

個人差はありますが、ラインの変化を比較的早く感じられる点が挙げられます。脂肪を直接吸引する施術であるため、脂肪冷却やマッサージのように時間をかけて変化を待つ施術と比べると、効果を実感しやすい傾向にあります。ただし、術後は腫れやむくみが出るため、完成形がすぐに見えるわけではありません。腫れが落ち着くにつれて、徐々に本来のシルエットが見えてくると考えてもらうとよいでしょう。

編集部

どのような悩みを抱える人に向いている施術ですか?

佐々木 和司先生佐々木先生

「全体的に体重を落としたい」というよりも、「特定の部位だけ落ちにくい」「サイズダウンを目指したい」「部分的にラインを整えたい」といった悩みを抱える人に向いています。体重計の数値よりも、鏡で見たときのシルエットや服を着たときの印象を重視する人が検討するケースが多い傾向にあります。

脂肪吸引、部位別の特徴が知りたい

脂肪吸引、部位別の特徴が知りたい

編集部

おなかの脂肪吸引にはどのような特徴がありますか?

佐々木 和司先生佐々木先生

おなかはぽっこりとしたシルエットが出やすいため、脂肪吸引による変化を実感しやすい部位です。ボディライン全体がすっきりしたと感じる人も多い傾向にあります。特に、皮下脂肪の多い人は変化を実感しやすいでしょう。一方で、吸引量が多くなるケースもあるため、腫れや内出血が一定期間出る可能性がある点は理解しておく必要があります。また、内臓脂肪は吸引できないため、ご自身の脂肪のつき方をあらかじめ把握しておくことが大切です。

編集部

太ももの脂肪吸引についてはいかがでしょうか?

佐々木 和司先生佐々木先生

太ももは皮下脂肪が多く、特に裏側は筋肉量が少ないため血流が滞りやすく、セルライトができやすい部位です。すでにできてしまったセルライトは、セルフケアやエステだけでの改善が難しいケースもあり、脂肪吸引は有効な選択肢の一つとなります。施術の傷はそけい部やお尻のしわに沿ってつくため、傷跡が目立ちにくい点も特徴です。

編集部

二の腕の脂肪吸引は、どのような悩みに対応できますか?

佐々木 和司先生佐々木先生

日常生活や運動で使われにくく、ダイエットをしても変化を感じにくいといった悩みに対応できます。二の腕の余分な脂肪を取り除くことで、上半身がすっきり見え、全体のバランスがよくなったと感じる人も少なくありません。部分痩せの代表的な部位の一つといえます。

ダウンタイムと施術選択の考え方

ダウンタイムと施術選択の考え方

編集部

部位によってダウンタイムに違いはありますか?

佐々木 和司先生佐々木先生

一般的な目安としては、どの部位も1〜2週間程度です。ただし、吸引範囲や吸引量、術後の過ごし方によって個人差があるため、あくまで目安としてお考えください。

編集部

脂肪吸引を検討する際、部位の選び方で意識すべき点は何でしょうか?

佐々木 和司先生佐々木先生

「どこが一番気になるのか」「全体のバランスとしてどう見せたいのか」をあらかじめ整理しておくことが大切です。脂肪が多い部位だけを見るのではなく、ボディライン全体を診察したうえで、どの部位を優先するかを決めていくとよいでしょう。

編集部

脂肪吸引について、ほかに知っておくべきことはありますか?

佐々木 和司先生佐々木先生

医療行為であるため、メリットだけでなくリスクも伴います。また、保険適用外の自由診療となるため、費用やダウンタイム、術後のケアなどについて、事前に十分な説明を受けることが大切です。気になる点があれば、遠慮せず医師に相談したうえでご判断ください。

編集部

最後に、メディカルドック読者へのメッセージをお願いします。

佐々木 和司先生佐々木先生

脂肪吸引は、医師の技術や経験が結果や安全性に大きく影響する治療です。安全に行える設備や体制が整っている施設かどうか、十分な経験を持つ医師かどうかを事前に確認してください。また、脂肪吸引は部位によってリスクが異なり、特におなか周りは難易度が高いとされています。実際に吸引したい部位だけでなく、おなかの脂肪吸引に関する実績や評価も、医師選びの判断材料になるでしょう。さらに言えば、多くの場合はダイエットのほうが安全で健康的な痩せ方であるため、リスクを踏まえて慎重にご検討ください。

編集部まとめ

脂肪吸引は、脂肪細胞そのものを減らすことで、特定の部位のボディラインを整える施術です。部位ごとの特徴やダウンタイムを理解し、自分の悩みや目的に合った選択をできれば、満足度の高い結果につながるのではないでしょうか。

医院情報

WOM CLINIC GINZA

WOM CLINIC GINZA
所在地 東京都中央区銀座2-2-18 TH銀座ビルB1.2.3.5.6.7階(2階総合受付)
診療科目 形成外科、美容外科
診療時間 10:00~19:00(受付時間/予約制/土日祝対応)
休診日 なし

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