「最近、疲れて見える…」その悩みが解決? 専門医に聞く『ヒアルロン酸』の効果

ヒアルロン酸注入は、美容医療の分野で広く知られた施術の一つと言っても過言ではありません。しかし、「名前は聞いたことがあるけれど、実際どんな効果があるの?」と疑問に感じている人も多いはずです。そこで、ヒアルロン酸注入で期待できる効果や注意点について、今泉スキンクリニックの今泉先生に聞きました。
※2025年12月取材。

監修医師:
今泉 明子(今泉スキンクリニック)
ヒアルロン酸注入の効果とは?

編集部
ヒアルロン酸注入にはどんな効果がありますか?
今泉先生
ヒアルロン酸注入は、加齢によって失われた肌や骨格のボリュームを補い、顔全体の立体感やハリを取り戻す治療です。年齢とともに皮下脂肪や骨の支えが減ることで、シワやたるみが目立ちやすくなりますが、適切な部位にヒアルロン酸を注入することで、シワを浅くし、輪郭を自然に整える効果が期待できます。単にシワを埋めるだけでなく、顔全体のバランスを整え、若々しく健康的な印象へ導ける点がヒアルロン酸注入の特徴です。
編集部
効果が出るまでの速さや仕上がりについて不安があります。
今泉先生
ヒアルロン酸注入は即効性が高い治療で、施術直後から変化を実感しやすいのが特徴です。注入後すぐにボリュームが出るため、その日のうちに仕上がりのイメージを確認できます。ただし、腫れやむくみが一時的に出ることもありますが、数日かけてなじんでいくと考えるとよいでしょう。医師が顔全体のバランスを見ながら量や注入位置を調整することで、不自然さのない、周囲に気づかれにくい自然な変化が可能です。
編集部
持続期間はどれくらいですか?
今泉先生
使用する薬剤や部位によりますが、一般的に6カ月〜1年程度が目安となります。ただし、完全に元に戻るのではなく、一度注入すると1年近く経っても完全に吸収されることは少ないといわれています。個々人の悩みにもよりますが、定期的に注入を続けることで、効果を持続させることができます。
どんな悩みにおすすめ?

編集部
ヒアルロン酸注入はどんな悩みがある人に向いていますか?
今泉先生
ヒアルロン酸注入は、「たるみ・シワ・ボリューム不足」といった加齢に伴う変化に幅広く対応できる治療です。具体的には、ほうれい線やマリオネットラインなどのシワを浅くしたり、頬(ほお)やこめかみのこけを補って若々しい立体感を取り戻したりする目的で用いられます。また、フェイスラインやあご先に適切に注入することで輪郭が引き締まり、小顔効果が期待できる点も特徴です。さらに、鼻やあごの形を整える治療としても人気があり、骨格を大きく変えずに顔全体のバランスを自然に整えることができます。
編集部
いろいろな悩みに対応してくれるのですね。
今泉先生
そのほか、肌質改善を目的としたヒアルロン酸では、肌の水分量が高まり、ハリやツヤが出て毛穴や小ジワが目立ちにくくなります。
編集部
なぜ小顔効果が期待できるのですか?
今泉先生
顔を単純に小さくするのではなく、あご先やフェイスライン、頬の支えとなる部分に適切にボリュームを出すことで、輪郭がシャープに見え、結果的に顔全体が引き締まった印象になります。骨格のバランスを整えることで、余分なたるみが目立ちにくくなり、横顔や正面から見た印象もすっきりします。
編集部
顔が「疲れて見える」と言われるのですが、そうした印象も改善できますか?
今泉先生
「疲れて見える」「元気がなさそう」といった印象は、目の下のへこみや頬のこけ、顔の影が原因になっていることが多く見受けられます。ヒアルロン酸でこうしたへこみを補うことで、顔に明るさが戻り、健康的で生き生きとした印象に近づけることが可能です。また、輪郭や左右差を微調整できる点もヒアルロン酸の大きなメリットで、自然な範囲で全体のバランスを整えることができます。お悩みや理想の印象は人それぞれ異なるため、ぜひ医師に率直に相談してほしいと思います。
ヒアルロン酸注入で気をつけること

編集部
ヒアルロン酸注入でなにか注意すべき点はありますか?
今泉先生
ヒアルロン酸注入は比較的安全性が高い治療ですが、医療行為である以上、注意すべき点はあります。特に重要なのが、血管への誤注入を防ぐための医師の知識と技術です。顔には細かな血管が多く走っており、解剖学的構造を正確に理解していないと、重いトラブルにつながる可能性があります。そのため、施術経験が豊富で、顔の解剖に精通した医師を選ぶことが何より大切です。
編集部
そのほかに注意すべきことは?
今泉先生
一度に多量を入れると不自然な仕上がりになりやすいため、少量ずつ様子を見ながら調整する方針のクリニックを選ぶと安心でしょう。
編集部
施術後にはどんなことに気をつければよいですか?
今泉先生
施術後は、「ヒアルロン酸が安定するまでの数日間をどのように過ごすか」が重要です。注入部位を強く押したり、マッサージしたりすると、形が崩れたり腫れが長引いたりする可能性があるため避けましょう。また、血流が急激に増えると腫れや内出血が出やすくなるため、施術当日から数日は激しい運動、サウナ、長時間の入浴、飲酒を控えることが望ましいとされています。また、二次感染を避けるため化粧をすることはNGです。そのほか気になる症状や違和感が出た場合は、自己判断せず早めに医師へ相談してください。
編集部
副作用はありますか?
今泉先生
ヒアルロン酸注入後には、一時的な腫れ、内出血、むくみ、軽い痛みなどが起こることがありますが、多くの場合は数日から1週間程度で自然に改善します。特に内出血は体質や注入部位によって出やすさが異なりますが、時間の経過とともに薄くなっていきます。まれにしこり感や左右差を感じることがあるものの、必要に応じて調整や追加処置で対応可能です。重い合併症はまれですが、異常な痛みや皮膚の色など急激な変化があれば、すぐに医療機関を受診することが大切です。
編集部
施術を避けたほうがよいケースはありますか?
今泉先生
妊娠中や授乳中の人は、基本的には施術を控えることが推奨されています。また、重度のアレルギー体質の人や、過去にヒアルロン酸製剤で強いアレルギー反応を起こしたことがある人も注意が必要です。自己免疫疾患のある人、感染症や炎症が注入部位にある場合も、状態によっては施術を見送ることがあります。いずれの場合も、事前のカウンセリングで既往歴や体調を正確に伝え、医師と十分に相談したうえで判断することが重要です。
編集部
最後に、読者へメッセージをお願いします。
今泉先生
ヒアルロン酸注入は、適切におこなえばとても満足度の高い治療です。ただし、医療行為である以上「誰が」「どのようにおこなうか」が何より重要です。不安な点や疑問があれば、遠慮せずに医師に相談し、ご自身が納得できるまで説明を受けてください。美しさは、安心と信頼の上に成り立つものだと私は考えています。この記事が、読者の皆さんにとって“正しい選択”をするための一助になれば幸いです。
編集部まとめ
ヒアルロン酸注入はとても安全性の高い治療ですが、初めておこなう場合には不安に感じることも多いでしょう。そんなときには信頼できる医師に相談を。施術例や相談のしやすさなどを考慮しながら、じっくり医療機関を選ぶとよいかもしれません。
医院情報

| 所在地 | 東京都港区六本木7-18-8 第III大栄ビル6F |
| 診療科目 | 美容皮膚科、美容形成外科、一般皮膚科(保険診療) |
| 診療時間 | [月~金]10:00-13:00/14:30-19:00 [土・祝] 10:00-13:00/14:30-18:00 |
| 休診日 | 日曜 |




