「表情じわ」が気になる… ボトックス注射が効くって本当? 効果や副作用を医師が解説!

矢沢先生

はい、表情じわにはボトックス注射が効果的とされています。ボトックス注射は、笑ったり眉をひそめたりする「表情の動きによってできるしわ」を抑えるのに向いている治療法です。特に額や眉間、目尻のしわに効果があります。

矢沢先生

主成分は「ボツリヌス毒素」というタンパク質で、筋肉の動きを一時的に弱める働きがあります。毒という名前がついているものの、医療用としてごく少量を使用するため、安全性は確立されています。

矢沢先生

繰り返し同じ表情をすることで、しわが定着し始めている30～50代の人に特におすすめです。しわが深くなる前に使うと予防効果もあり、ナチュラルな若々しさを保つ助けになります。20代でもしわが気になるようであれば、早めの対策が有効です。

矢沢先生

注射した直後に効果が出るわけではなく、だいたい3日〜1週間ほどで徐々に筋肉の動きが抑えられ、しわが目立ちにくくなります。

矢沢先生

個人差はありますが、1回の注射で3～6カ月効果が続きます。時間とともに筋肉の動きが戻ってくるため、しわも再び目立つようになりますが、定期的に受けることで効果を持続させることができます。

矢沢先生

施術直後、注射部位の赤み、腫れ、頭痛などが一時的に出る可能性は考えられます。また、打つ場所によっては表情が不自然に見えることもあることに加えて、眉間や額に注射すると、まぶたが下がって見えたり違和感を覚えたりすることもあります。

矢沢先生

ただし、経験豊富な医師であれば、製剤の量を調整したり、打つ場所を細かくコントロールしたりすることで、症状の軽減が可能です。また、当院では初回の治療では控えめの分量を注射して、効果が足りなければ1～2週間後にリタッチするといった微調整もおこなっています。不安があれば、あらかじめ医師に相談しましょう。

矢沢先生

薬の効き目は注射後、2～3カ月目から薄れてきます。それに伴って、表情の不自然さなども緩和してくるでしょう。

矢沢先生

注射時の痛みは、一般的な注射よりやや軽い程度と言われています。患部を冷やしたり、極細の針を使ったりして、痛みを感じにくい工夫をしている医療機関も多いので、事前に相談すると安心して受けられると思います。

矢沢先生

表情じわは、笑う、怒る、驚くなどの表情の動きによって、皮膚が繰り返し折れ曲がることでできるしわです。加齢や乾燥によって肌の弾力が落ちると、しわが元に戻りにくくなり、定着してしまいます。

矢沢先生

紫外線対策、十分な保湿、バランスのとれた食事、良質な睡眠などがしわ予防に効果的です。また、表情のクセを見直すことも大切です。無意識に眉をひそめる、目を細めるなどの動きはやらないように意識しましょう。

矢沢先生

表情筋を動かしたりマッサージをしたりすることで血流が良くなり、筋肉のバランスが整うため、しわ予防に一定の効果が期待できます。ただし、強すぎるトレーニングやマッサージは逆効果になることもあるので、適度におこなうことが大切です。

矢沢先生

ヒアルロン酸注射、高周波治療などの肌治療も選択肢になります。ただし、どの方法が合うかはしわの深さやタイプ、肌質によって異なるので、美容皮膚科などで相談するといいでしょう。

矢沢先生

「表情が固まってしまうのでは？」「注射が怖い」など、不安を抱える人もいると思います。しかし、経験の豊富な医師が適切な部位に適切な量を注射すれば、表情が不自然になることはほとんどありません。ボトックス注射は継続しておこなうことで、年齢とともに深くなりやすい表情じわを予防することができます。使用する製剤によって効果に大きな差が出ることもないので、安心してください。どの部位に、どの程度の量を打つのが最適かは、一人ひとりの顔や筋肉の動きに合わせて変わります。ぜひ遠慮なく、医師にご相談ください。