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子どもの「身長が伸びない…」 何科へ行けばよい? 初診から治療までの流れを医師が解説

 公開日:2026/01/11
子どもの「身長が伸びない…」 何科へ行けばよい? 初診から治療までの流れを医師が解説

「子どもの身長が伸び悩んでいる」「もっと伸びないだろうか」。そんな不安を抱いたとき、どの診療科でどんな検査を受けるべきか迷う人も多いのではないでしょうか? そこで、白山かわはら整形外科の川原昭久先生に、低身長治療について、受診から治療までの流れを詳しく聞きました。

川原 昭久

監修医師
川原 昭久(白山かわはら整形外科)

プロフィールをもっと見る
福島県立医科大学医学部卒業。その後、昭和大学藤が丘病院(現・昭和医科大学藤が丘病院)整形外科入局。東戸塚記念病院、横浜新都市脳神経外科病院、横浜旭中央総合病院、海老名総合病院、山梨赤十字病院、戸塚共立リハビリテーション病院(現・戸塚共立いずみ野病院)、相模野病院などで研鑽を積む。西新宿整形外科クリニック院長を経て、白山かわはら整形外科を開院、院長となる。日本整形外科学会専門医。ロコモアドバイスドクター。

「低身長」の基本を医師が解説!

「低身長」の基本を医師が解説!

編集部

身長の伸び方にはどんな要因が関係しているのですか?

川原 昭久先生川原先生

身長は遺伝的な影響が大きいですが、生活習慣も密接に関係しています。睡眠、栄養、運動、ストレスの度合いなど、ホルモン分泌に影響する要素はたくさんあります。同じ家族でも成長の差が出ることがあるのはそのためです。

編集部

どのくらい低いと「低身長」と診断されるのですか?

川原 昭久先生川原先生

同年代・同性の平均より明らかに低く、平均値より−2SD(標準偏差)以上下回る場合は低身長と言えます。また、成長期にあるにも関わらず、成長率が著しく低いケースも低身長が疑われます。

編集部

病気が隠れていることもありますか?

川原 昭久先生川原先生

多くは体質的なものですが、成長ホルモンの分泌異常や甲状腺の機能低下、染色体異常、骨の発育障害などが原因のケースもあります。生活習慣や栄養不足が関与する場合もあり、総合的な判断が必要です。成長曲線を見て、同学年の子より明らかに背が低い、あるいはここ1年でほとんど伸びていない場合は早めに医療機関に相談することをおすすめします。

編集部

何科を受診したらよいのでしょうか?

川原 昭久先生川原先生

かかりつけの小児科がある場合は、まずはそちらで相談してもよいかと思います。そうでない場合は、「低身長治療」を謳っている小児内分泌科を受診することをお勧めします。

初診でおこなう検査と診断のプロセス

初診でおこなう検査と診断のプロセス

編集部

医療機関ではどんなことをするのですか?

川原 昭久先生川原先生

まずは母子手帳や学校での身長記録をもとに、成長曲線を作成します。問診では生活リズム、食生活、家族の身長や既往歴などを伺い、全体的な傾向を把握します。その上で身体測定や検査をおこない、成長について確認します。

編集部

どのような検査をするのですか?

川原 昭久先生川原先生

血液検査で成長ホルモン、甲状腺ホルモン、性ホルモンなどを測定します。レントゲンでは、骨端線が閉じているかどうかを調べます。

編集部

その後の流れはどうなりますか?

川原 昭久先生川原先生

当院の場合、初診からおよそ1週間後の再診で結果をお伝えします。検査結果と成長曲線をもとに、成長ホルモン治療の適応があるかを判断します。

編集部

治療についても教えてください。

川原 昭久先生川原先生

医師が診断・適応について確認し、成長ホルモン治療を始める場合は注射の指導をおこないます。必要に応じて亜鉛などの栄養補助もおこないます。治療を開始した1カ月後にフォローアップの診察をおこない、順調であれば3〜4カ月ごとの経過観察に移ります。

治療中の注意点や治療期間も知りたい!

治療中の注意点や治療期間も知りたい!

編集部

成長ホルモン治療はどんな仕組みですか?

川原 昭久先生川原先生

体内で分泌が足りない成長ホルモンを注射で補い、軟骨や骨の成長を促します。もともと人間の体内にあるホルモンなので自然な作用で、適切な時期におこなえば高い効果が期待できます。

編集部

治療を続けるうえで注意点はありますか?

川原 昭久先生川原先生

大きな副作用はほとんどありませんが、注射部位の赤みや腫れなどが一時的に出ることがあります。年に数回の血液検査や診察を受け、ホルモン値が安定しているかを確認することが大切です。

編集部

どのくらいの期間、治療を続けるのですか?

川原 昭久先生川原先生

骨端線が閉じるまでが目安です。レントゲンで大人の骨に近づいていると確認された時点で治療は終了します。骨端線が閉じると、どんなに成長ホルモンを補っても骨の伸びにはつながらないためです。

編集部

治療が終わった後のケアはありますか?

川原 昭久先生川原先生

治療後も、姿勢や運動、栄養の管理が重要です。骨や筋肉の発達をサポートする生活習慣を維持することで、最終身長を最大限に引き出せます。お子さん一人ひとりの状態に合わせ、最適な治療プランを提案します。

編集部

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

川原 昭久先生川原先生

私自身も、そして私の両親も、幼少期に低身長で悩んだ経験があります。そのため、低身長のお子さんや保護者さまの不安や葛藤はよく理解しています。低身長であること自体が悪いわけではありませんが、身長を伸ばすことで、お子さんの将来の夢や進路の選択肢を広げる可能性があります。『成長が遅い気がする』『親の遺伝が心配』など、少しでも気になることがあれば、早めに専門の医療機関にご相談することをおすすめします。

編集部まとめ

低身長の背景には、体質だけでなくホルモンや環境、栄養など多くの要因が関わっており、医療機関に相談することで改善が期待できることも多いようです。初診から再診、治療までの流れを理解しておくことで、安心して検査・治療を受けられるでしょう。気になる人は、お近くの医療機関を受診してみてはいかがでしょうか。

医院情報

白山かわはら整形外科

所在地 東京都文京区本駒込1-11-1 トラビ文京白山1F
診療科目 リハビリテーション科、整形外科
診療時間 午前: 月火木金土 9:00~12:00(30分前受付終了)
午後: 月火木金土 14:00~18:00(30分前受付終了)
休診日 水・日・祝

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