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「花粉症」にはどの漢方薬が効く? 西洋薬との使い分け・注意点も医師が解説!(2/2ページ)

 更新日:2026/03/18
「花粉症」にはどの漢方薬が効く? 西洋薬との使い分け・注意点も医師が解説!

花粉症治療で漢方薬を使うときの注意点

花粉症治療で漢方薬を使うときの注意点

編集部編集部

花粉症治療で漢方薬を使うときには、どのような点に注意すべきですか?

寺師 碩甫先生寺師先生

西洋薬と比較して発生する頻度は少ないですが、漢方薬でも副作用が生じ得ます。胃の不快感や食欲不振、下痢などが生じるものもありますし、動悸がしたり、血圧が上がったり、発疹が出たりする場合もあります。副作用が出たときは、医師に相談してください。症状に応じてほかの漢方薬に変更したり、量を調整したりします。

編集部編集部

ほかにも注意点はありますか?

寺師 碩甫先生寺師先生

妊娠中に漢方薬を使用する場合には、成分に気をつけてください。場合によっては避けるべき成分もあるので、医師に漢方薬を処方してもらう際には妊娠中であることを告げることが大切です。

編集部編集部

効果はすぐに表れるのでしょうか?

寺師 碩甫先生寺師先生

漢方薬は西洋薬と違って、根本的に体質の改善を目的としているため、西洋薬と比べて効果が出現するまで時間がかかることがあります。ただし、花粉症の治療で用いる漢方薬は、多くの場合即効性があり、「飲んですぐ効いた」「すぐに症状が治った」という場合が少なくありません。特に「小青竜湯(しょうせいりゅうとう)」と「葛根湯加川芎辛夷(かっこんとうかせんきゅうしんい)」の組み合わせや、小青竜湯と「荊芥連翹湯(けいがいれんぎょうとう)」の組み合わせは効果が高いとして知られています。詳しくは医師に相談してください。

編集部編集部

市販されている漢方薬でもいいのでしょうか?

寺師 碩甫先生寺師先生

ドラッグストアなどで漢方薬が市販されているため、病院を受診せずとも手軽に買えるとして活用している人も多いかもしれません。しかし、漢方薬にはたくさんの種類があり、一人ひとりの体質に合わせて処方することが重要です。本来、漢方の専門医は問診や視診など、様々な診察方法を駆使して一人ひとりに「証」を立て、その人に最適な漢方薬を処方します。自分に適していない漢方薬を服用しても、効果がないどころかかえって症状が悪化することもあります。必ず専門医に見立ててもらうようにしましょう。

漢方薬と西洋薬の使い分けは?

漢方薬と西洋薬の使い分けは?

編集部編集部

漢方薬と西洋薬は、どう使い分ければいいのでしょうか?

寺師 碩甫先生寺師先生

漢方薬と西洋薬は、どちらがいい悪いと判断できるものではありません。例えば、西洋薬は効き目が早く、即効性があるという特徴がある一方で、副作用が出ることがあるというデメリットがあります。反対に、漢方薬は効果が出るまでに時間がかかることが多いですが、副作用は少ないというメリットがあります。こうした特性を正しく理解した上で、自分に適した薬を選ぶことが必要です。

編集部編集部

漢方薬と西洋薬は一緒に飲んでもいいのですか?

寺師 碩甫先生寺師先生

西洋薬で花粉症に多く用いられるのは抗ヒスタミン薬ですが、薬効が不十分のときには漢方薬を追加で服用することもできます。こうすることで効果が向上したり、西洋薬を減らして副作用を抑えたりすることができます。ただし、薬によっては組み合わせて使うことで作用が打ち消されたり、副作用が出たりするものもあるので注意しましょう。

編集部編集部

例えば、どのような漢方薬に注意したらいいのでしょうか?

寺師 碩甫先生寺師先生

一例として、鼻づまりがひどい人に処方される漢方薬に、葛根湯加川芎辛夷があります。これは風邪薬などでも知られる葛根湯に川芎と辛夷をブレンドした漢方薬です。しかし葛根湯と、エフェドリンやプソイドエフェドリンなどの成分を含む薬剤を併用すると、頻脈や動悸などの副作用が見られることがあります。そのため、これらの併用は禁忌とされています。

編集部編集部

併用するときには注意が必要ですね。

寺師 碩甫先生寺師先生

はい。それから漢方薬を服用していて副作用と思われる症状がみられたら、早めに医師に相談してください。特に「麻黄(まおう)」の成分が入った漢方薬を使用すると、胃腸障害がみられたり、血圧が上昇したりすることがあります。ほとんどの漢方薬は胃腸薬も一緒に配合されていますが、それでも胃腸障害が出る場合は、胃腸薬を追加で処方したり、飲む回数を減らしたりすることがあります。また、麻黄には血圧を上昇させる作用もあるため、高血圧や不整脈などの持病がある人は医師の指示に従ってください。

編集部編集部

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

寺師 碩甫先生寺師先生

副作用が少なく、即効性があるため、花粉症治療に漢方薬を用いる人が増えています。治療効果を高めるために大事なのは「いつ飲み始めるか」ということです。できれば、花粉が飛散する前に飲み始めた方が、高い効果が得られると思います。しかし、花粉が飛散した後に飲み始めても効果は期待できるので、「花粉症の症状で困っている」という場合や「西洋薬だと眠気が出るので飲めない」という場合には、漢方医にご相談いただければと思います。

編集部まとめ

花粉症には様々な症状がありますが、症状やその人の体質、年齢などに応じて適切な薬を見定めるのが漢方薬の特徴です。オーダーメイドで治療薬を処方してもらえるのが、西洋薬との最大の違いです。「これまで西洋薬を使っていたけれどあまり効かなかった」「できれば体に優しい治療薬を使いたい」という場合には、ぜひ漢方専門医を受診してみましょう。

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玄和堂診療所

玄和堂診療所
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診療科目 内科、婦人科

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