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目の下のクマやたるみを改善! 「経結膜脱脂法」の治療の流れやダウンタイムを短くするコツを医師が解説!

 更新日:2024/07/10

目の下のクマやたるみに悩む人は多いようです。治療法はいくつかありますが、今回は皮膚も傷つけず、縫合の必要もない「経結膜脱脂法」という治療法を取り上げます。経結膜脱脂法の具体的な流れや治療を受ける際の注意点、術後のダウンタイムを短くするコツなどについて、「アンジークリニック」の名倉先生に解説していただきました。

名倉 直彌

監修医師
名倉 直彌(アンジークリニック)

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東京医科大学医学部卒業。その後、東京医科大学茨城医療センター勤務、都内の美容クリニックで院長を務める。2021年、東京都渋谷区に「アンジークリニック」を開院。日本外科学会、日本甲状腺外科学会、日本臨床外科学会、日本形成外科学会、日本乳癌学会、日本外傷学会の各会員。

目の下のクマ・たるみの原因

目の下のクマ・たるみの原因

編集部編集部

目の下のクマやたるみが気になってきました……。

名倉 直彌先生名倉先生

加齢に伴って、目の下のクマやたるみに悩む人は多くなる印象です。特に「下まぶたの脂肪が増えた」「年齢とともに皮膚や筋肉が弛んでしまった」などの場合は、目の下にクマやたるみが目立つようになります。

編集部編集部

たるみの正体は、皮膚や筋肉なのですか?

名倉 直彌先生名倉先生

脂肪であることが多いですね。年齢とともに皮膚や筋肉が弛むことで、支えきれなくなった脂肪が押し出され、下まぶたに膨らみや影ができてしまうのです。病気ではありませんが、疲れている雰囲気や老けた印象を与えてしまうので、改善したいと思う人は多くいらっしゃいます。

編集部編集部

どのような治療法がありますか?

名倉 直彌先生名倉先生

目の下にある「眼窩(がんか)脂肪」を、手術で取り除くことが根本的な治療となります。経結膜脱脂法とも呼ばれます。

経結膜脱脂法とは?

経結膜脱脂法とは?

編集部編集部

経結膜脱脂法について、もう少し詳しく教えてください。

名倉 直彌先生名倉先生

まず、余分な眼窩脂肪を皮膚側から取り除く方法と、まぶたの裏側(結膜側)から切開して取り除く手術があります。後者は皮膚を傷つけることなく治療ができるので、手術の跡がほとんどわからないといったメリットがあります。

編集部編集部

目の内側から脂肪を取り出すのですか?

名倉 直彌先生名倉先生

そうです。切開するのは1cmほどで、縫合は必要ありません。局所麻酔を使うので、切開する痛みは感じませんが、奥の方から脂肪を取り出す際に鈍痛があるかもしれません。

編集部編集部

入院するのでしょうか?

名倉 直彌先生名倉先生

入院は不要です。通常の外来と同じように来院していただき、2時間程度で終了します。手術後は目の焦点が合わなくなるので運転は控えていただいており、公共交通機関を使ってご帰宅ください。

クマ治療の術後の注意点やダウンタイムを短くするコツ

クマ治療の術後の注意点やダウンタイムを短くするコツ

編集部編集部

術後の注意点についても教えてください。

名倉 直彌先生名倉先生

首から下のシャワーは当日から可能、コンタクトレンズは4日後から使用可能です。術後のダウンタイム期間は、腫れや内出血などが気になると思いますが、術後1週間ほどで内出血や腫れは落ち着いてくるでしょう。

編集部編集部

ほかにも、注意すべき点があれば教えてください。

名倉 直彌先生名倉先生

全ての手術において言えることですが、術後は感染症のリスクがあるので、術部を清潔に保つよう心がけてください。また、自由診療となるため費用がやや高額になることや、ケロイド体質や基礎疾患のある人などは手術の適応外となる場合があります。また、クマの正体が脂肪ではなく、例えば皮膚自体の色素沈着などの場合、改善しないので注意してください。自分のクマが何によるものなのか、事前のカウンセリングで確認しておきましょう。

編集部編集部

ダウンタイムを短くするコツはありますか?

名倉 直彌先生名倉先生

血流が良くなると腫れやすくなるので、術後1週間くらいは運動や飲酒を控えていただくとかなり違うと思います。また、頭に血がのぼるような動作をすると内出血がひどくなる可能性もあるので、できる限り避けましょう。特に床掃除・お風呂掃除などをするときは、頭に血がのぼりやすい体勢になるので要注意です。水分は下の方に移動するので、睡眠時にクッションやマットレスを工夫して、頭を高く保てる状態にできるとさらに良いと思います。

編集部編集部

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

名倉 直彌先生名倉先生

目の下のたるみに悩む人にとって、経結膜脱脂法は非常に取り入れやすい手術だと思います。肌の表面に傷跡がつかないので、他人に気づかれる心配はありません。ただし一方で、たるみではなく色素沈着などによるクマには効果が期待できないなど、適応を見極めないと思ったような結果が得られない点には注意が必要です。昨今、クマ治療の選択肢が増えています。経結膜脱脂法だけにこだわらず、事前のカウンセリングなどできちんと適応やメリット・デメリットを聞いた上で治療を決めることをおすすめします。

編集部まとめ

経結膜脱脂法の術前~術後の流れや注意点などを解説していただきました。経結膜脱脂法は、目の下のクマやたるみを効果的に改善できる治療法ですが、術後のダウンタイムを短くするコツを実践することで、よりスムーズで満足度の高い結果が得られると思います。一方で、経結膜脱脂法では改善が期待できないクマもあるので、まずは信頼できるクリニックでカウンセリングを受けて、自分に最適な治療を知ることをおすすめします。

医院情報

アンジークリニック

アンジークリニック
所在地 〒150-0002 東京都渋谷区渋谷1-23-16 cocoti3F
アクセス JR・東京メトロ「渋谷駅」 徒歩4分
診療科目 美容外科、美容皮膚科

この記事の監修医師