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「医療痩身」を受ける前にこれだけは知っておきたい! あらかじめ医師に確認すべきポイントとは

 公開日:2023/03/23
「医療痩身」を受ける前にこれだけは知っておきたい! あらかじめ医師に確認すべきポイントとは

最近では、「医療痩身」という言葉をよく耳にするようになりました。食事制限やハードな運動などをおこなわなくても、医療の力を借りて簡単にダイエットできることから、若い女性を中心に多くの支持を集めています。しかし、安易に医療痩身を始めるのは、体に害を与えたり、大きなトラブルになったりすることもあるので非常に危険です。今回は、医療痩身を受ける前に確認しておくべきことについて、「レナータクリニック」の館山先生が解説します。

館山 大輝

監修医師
館山 大輝(レナータクリニック)

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慶應義塾大学医学部卒業。ミネソタ大学医学部 Advanced General Surgery Course修了。川崎市立井田病院(麻酔科、皮膚科、救急科、外科)、川崎市立川崎病院(形成外科)、湘南美容クリニックなどを経て、現職。日本美容皮膚科学会の会員。

医療痩身とは?

医療痩身とは?

編集部編集部

まず、医療痩身について教えてください。

館山 大輝先生館山先生

簡単に言えば、医療機関で医師や看護師などがおこなう痩身のための施術が「医療痩身」です。エステティシャンがおこなう一般的なエステの痩身施術と異なり、「医学的な根拠に基づいている」という点に特徴があります。

編集部編集部

医療痩身は、どこで受けることができるのですか?

館山 大輝先生館山先生

美容クリニックのほか、最近では「肥満外来」「ダイエット外来」などを併設している内科などでも受けることができます。

編集部編集部

医療痩身は誰でも受けることができるのですか?

館山 大輝先生館山先生

はい、できます。例えば、糖尿病の患者さんなど、疾患の治療のためにダイエットが必要な人も施術を受けることができます。また、ダイエットや美容を目的とした人も受けられます。

医療痩身のメニューと事前に注意したいこと

医療痩身のメニューと事前に注意したいこと

編集部編集部

医療痩身には、どのようなメニューがあるのですか?

館山 大輝先生館山先生

医療機関によって様々なメニューがありますが、大きく分けて3種類あります。注射によって脂肪を溶かして排出したり、痩せやすい体質に変えたりする方法」「マシンによって脂肪を溶かしたり、引き締めたりする方法」「内服薬やサプリメントを使用して、糖質の吸収を抑えたり、食欲をコントロールしたりする方法」です。

編集部編集部

メニューによって、それぞれ特徴が異なるのですか?

館山 大輝先生館山先生

はい。例えば、内服薬やサプリメントは毎日決まった量の薬やサプリメントを服用するだけですから非常に手軽におこなうことができるので、「痩せたいけれど、痛いのは嫌」という人に向いている方法です。注射によって脂肪を溶かす施術も同様です。ただし、脂肪のつき具合にもよりますが、効果が現れるまで比較的時間がかかる場合があるというデメリットもあります。

編集部編集部

マシンによる痩身についてはいかがでしょうか?

館山 大輝先生館山先生

一般的にマシンによる痩身は高額ですが、「期待した効果を実感しやすい」という特徴があります。

編集部編集部

医療痩身にはトラブルもあると聞きました。安全性は大丈夫ですか?

館山 大輝先生館山先生

基本的に医療痩身はエステティシャンによるエステと違って、医師や看護師など医療知識を持った人がおこなうため、安全性が高い施術です。しかし、なかには施術前に患者さんへの説明が不足していたり、アフターフォローの制度が整えられていなかったりして、トラブルになることもあります。

編集部編集部

それでは、医療痩身を受ける前に、どのようなことを事前に確認すべきでしょうか?

館山 大輝先生館山先生

施術のメリットだけでなく、デメリットやリスクについても必ず聞くようにしてください。また、費用の総額も必ず確認しましょう。提示される金額は最低料金ですが、そこに麻酔代や処置代などが加わって、結果的に多額の金額が請求されるといったトラブルも実際に起こっています。

医療痩身でトラブルにならないように、事前に知っておきたい知識

医療痩身でトラブルにならないように、事前に知っておきたい知識

編集部編集部

色々と確認しなければならないことがあるのですね。

館山 大輝先生館山先生

はい。それから、「思っていた効果が得られない」というトラブルも少なくありません。クリニックのウェブサイトやCMなどで紹介されているビフォーアフターの写真は、加工されている場合もあります。また、必ずしも全ての人がそうした効果を得られるわけではありませんので要注意です。

編集部編集部

施術の前には必ずカウンセリングがあるのですか? 疑問点はカウンセリングで尋ねればいいのでしょうか?

館山 大輝先生館山先生

そうですね。必ず事前にカウンセリングを受けて、その場で疑問点を解決するようにしましょう。その場で契約を迫る医療機関にも要注意です。不明なことがあったり、やるかやらないか迷っていたりする場合は即決せず、いったん持ち帰ってから決断する冷静さも大切です。

編集部編集部

金額や施術のメリット・デメリットのほか、カウンセリングで確認すべきことはありますか?

館山 大輝先生館山先生

どういう機械を取り扱っているかは聞いておいた方がいいですね。ウェブサイトで「医療痩身」と謳っていても、施術に使用する機械の名称を明記していない医療機関もあります。例えば、「脂肪冷却」としか書かれていない場合、医療用マシンではなく、安価なエステ用マシンを使っているケースも実在します。また、正規のマシンではなく、コピー品など劣悪なものを使っている場合もあります。必ず施術に使用するマシン名を確認しておきましょう。

編集部編集部

カウンセリングでは確認すべきことをメモしていった方がよさそうですね。

館山 大輝先生館山先生

そうかもしれませんね。消費者庁や厚生労働省も、美容医療を受ける前に確認すべきこととして、「使用する薬などがどのようなものか、自分でも説明できますか?」「効果だけでなく、リスクや副作用などについても知り、納得しましたか?」「ほかの施術方法や選択肢の説明も受け、自分で選択しましたか?」「その施術は『今すぐ』必要ですか?」という4点を挙げています(※)。最低限、これらの項目についてはしっかり確認して、納得したうえで施術を受けるようにしましょう。

※厚生労働省・消費者庁・国民生活センター「美容医療を受ける前にもう一度」
https://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_policy/information/information_002/pdf/consumer_policy_cms102_201127_02.pdf

編集部編集部

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

館山 大輝先生館山先生

「医療痩身」と言っても、使用する薬や機械は医療機関によって異なります。医療痩身では、どの薬や機械を使用するかによって効果はまったく違ってきますから、必ず名称を確認するようにしましょう。また、ホームページなどで記載されている金額が相場と比べてあまりにも安い場合には要注意です。品質が劣る薬や機械を使っていることがあるからです。「薬や機械の名前を言われても難しくてわからない」というケースもあるかもしれませんが、ご自身で受ける施術については事前に予備知識を持っておきましょう。信頼できるウェブサイトなどで薬や機械の名称を下調べして、医療機関でのカウンセリング時に確認するようにしましょう。

編集部まとめ

医療痩身はエステでの痩身と比べて高い効果が期待できるとはいえ、医療機関によってクオリティは様々とのことでした。「医師任せ」「医療機関任せ」にするのではなく、自分でも知識を持ってカウンセリングを受けるようにしたいですね。納得したうえで、医療痩身に臨みましょう。

医院情報

レナータクリニック

レナータクリニック
所在地 〒190-0012 東京都立川市曙町1-29-7 キングストンパレス立川1階
アクセス JR「立川駅」 徒歩3分
多摩都市モノレール線「立川北駅」 徒歩2分
診療科目 皮膚科、美容皮膚科、美容外科

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