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【子供の親必見】内股歩き(うちわ歩行)を整形外科医が解説 よく転ぶ原因や治療・矯正トレーニングも知りたい

 公開日:2023/05/26
【子供の親必見】内股歩き(うちわ歩行)を整形外科医が解説 よく転ぶ原因や治療・矯正トレーニングも知りたい

子どもの不安定なヨチヨチ歩き。可愛くもあり、また時にはちょっと心配でもありますよね。そこで子どもの内股歩きやよく転ぶ原因と矯正トレーニングについて、整形外科医のDr.リッキー(用賀リッキー整形外科・関原力先生)にMedical DOC編集部が話を聞きました。

関原 力(Dr.リッキー)

監修医師
関原 力(Dr.リッキー)(用賀リッキー整形外科)

プロフィールをもっと見る
昭和大学医学部卒業後、昭和大学藤が丘病院や神奈川県立こども医療センターなどで研鑽を積む。整形外科専門医として、股関節を中心とした整形外科疾患の研究に尽力し、とくに、小児整形の代表疾患の一つである先天性股関節脱臼の研究・治療に力を入れている。2017年5月、用賀リッキー整形外科を開院、新生児を含めた小児から高齢者まであらゆる年代の患者に専門性の高い診療を行っている。

子供の内股・内股歩きは病気? よく転ぶのはうちわ歩行が原因? 整形外科医が解説

子供の内股・内股歩きは病気? よく転ぶのはうちわ歩行が原因? 整形外科医が解説

編集部編集部

子どもの内股歩きが気になるのですが、どう考えたら良いですか?

Dr.リッキーDr.リッキー

いわゆる「正常な歩き方」というのは、正面から見た時、指先が正面もしくはやや外側を向いています。指先が内側を向いてしまっていれば、それは「内股歩行」の特徴になります。しかし、この「正常な歩き方」は一般的に小学生くらいで身についてくるものです。骨や関節、筋肉が発達段階にある幼児期に、あまり神経質になる必要はありません。

編集部編集部

「うちわ歩行」とは何ですか?

Dr.リッキーDr.リッキー

うちわ歩行とは、いわゆる「内股歩き」「内股歩行」のことです。病名ではなく、あくまで「歩き方」をあらわす言葉です。うちわ歩行は、幼児の約1/3に見られると言われていますので、基本的には心配しなくて大丈夫です。

編集部編集部

子どもがよく転ぶのも気になります。

Dr.リッキーDr.リッキー

うちわ歩行の場合は、通常の歩行と比べてつま先同士の距離が近いので、自分のつま先に引っかかって転んでしまうことがあります。こちらも成長とともに筋力もついていき、また本人も気をつけるようになったり、引っかかった場合の反応も早くなったりして転倒は減っていくことが多いので、ほとんどの場合は心配しなくても大丈夫です。

編集部編集部

病気ではないということですか? 何歳くらいまでは様子を見ていて大丈夫ですか?

Dr.リッキーDr.リッキー

先述のとおり、うちわ歩行、内股歩行イコール病気ということではありません。ほとんどのケースが、成長に伴って自然に気にならなくなっていきます。しかし、ほかの病気の症状のひとつとして、うちわ歩行が出てくる場合や、股関節や膝・足関節(足首のこと)に問題がある場合なども考えられますので、気になる場合は一度整形外科などで検査してもらうと良いかもしれません。

子供の歩き方は病院で治療・改善できる? 内股歩きの治し方や矯正・トレーニング法を教えて

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編集部編集部

病院ではどんなことをするのですか?

Dr.リッキーDr.リッキー

股関節の動きなどを検査し、必要に応じてレントゲンなどの画像検査も行います。うちわ歩行が気になる場合、ぜひ一度受診していただきたいのですが、その目的はうちわ歩行を治すためというよりも、ほかの病気が隠れていないかを調べる意味合いの方が大きくなります。

編集部編集部

結果として治療が必要になることもあるのですか?

Dr.リッキーDr.リッキー

実際のところ、「積極的な治療が必要」とみなされることはほとんどありません。病気や骨・関節の問題が隠れていないことが確認できれば、あとは「骨格のクセ」として見守っていきます。

子供の内股を治すのにインソールや靴選びは大切? 自宅でケアできる矯正ストレッチは?

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編集部編集部

では、子どもの内股を治す方法にはどんなものがありますか?

Dr.リッキーDr.リッキー

「治す」という言葉が適切かどうかはわかりませんが、内股歩行のお子さまには股関節をしっかり開いてスクワットをする、いわゆる「四股の姿勢」「蹲踞(そんきょ)姿勢」などを指導しています。

編集部編集部

ほかに、生活面で意識することなどはありますか?

Dr.リッキーDr.リッキー

やはり、生活の中でも内股になるのを避けることですね。椅子に座る時にも少し外股(ガニ股)になるように、床すわりの時も正座から足部を外側に崩した「トンビ座り」ではなく、股関節が外向きになる「あぐら座り」をさせるように意識してみてください。

編集部編集部

最後に、Medical DOC読者へのメッセージがあればお願いします。

Dr.リッキーDr.リッキー

お子様が内股で、さらに転びやすいと心配になる保護者がたくさんいらっしゃいます。ここで大事なことは、「内股そのものは病気ではない」ということと、「病院に行ったからといって内股が改善するわけではない」ということです。それを踏まえたうえで、「何かの病気が隠れていないか」「股関節や膝・足関節に異常がないか」ということを確認するために、気になったら早めに受診されることをお勧めします。その際可能であれば、一般の「整形外科医」ではなく、「小児整形外科医」に診てもらうと良いでしょう。近くの小児科や整形外科に、「小児整形外科医」がいるかどうかわからないという場合は、日本小児整形外科学会のHP(※)に、「日本小児整形外科学会会員の勤務する医療機関」という一覧がありますので、そちらを活用してみてください。

※日本小児整形外科学会のHP
http://www.jpoa.org

編集部まとめ

病気なのか、病院に行ったほうが良いものなのかわからない「うちわ歩行」「内股歩行」と、それに伴う転びやすさについて、お話を伺いました。
内股歩行は病気ではないけれど、病気が隠れている場合もあるので、医療機関での検査が必要なのですね。

医院情報

用賀リッキー整形外科

用賀リッキー整形外科
所在地 〒158-0097 東京都世田谷区用賀4-3-9 MORIYA THREE 3F
アクセス 東急田園都市線 「用賀駅」東口より徒歩1分
診療科目 整形外科、小児整形外科、スポーツ整形、リハビリ科

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