【漫画付き】目のクマが治療で治せる？ これってホント？

病気ではないので、基本的に自費となりますが、遠慮なくご相談ください。なお、「目のクマ」にはさまざまな要因がありますので、どのタイプかによって、治療方法は異なります。

メラニンなどの色素が沈着した状態は、俗に「茶クマ」と呼ぶことが多いですね。皮膚下の血管が透けて見える状態なら「青クマ」。眼のくぼみやまぶたのたるみなどによって影が生じた状態は「影グマ（黒クマ）」です。俗称は、それぞれのクマの色に応じています。

あくまで目安ですが、クマの周囲の皮膚を引っ張ることで、ある程度はわかります。色素沈着の茶クマなら、引っ張った皮膚ごと移動します。青クマの血管は皮膚の奥に走っているので、皮膚が移動しても元のままです。影から生じる影グマ（黒クマ）は、引っ張って凸凹がなくなると一時的に消えます。

色素沈着の茶クマは、美白剤の塗布やビタミン剤の処方をすることが多いですね。シミの除去術と同様に、レーザーや光照射を用いる方法もありますが、目の近くなので、適応が限られます。

青クマの場合にのみ、生活習慣による解消が有効でしょう。寝る前の飲酒や水分摂取を控えるなど、心当たりのある習慣をやめていただくしかありません。なお、カウンセリングなどで、原因となる習慣を浮き彫りにできることもあります。

美容治療がもっとも力を発揮できるクマと言えるでしょう。へこみにはヒアルロン酸、出っ張りには外科治療による脂肪処理が有効です。原因は物理的な凸凹の“影”ですから、ならして平らにすれば、目立たなくなるということです。

どれか1つというより、複数のタイプを併せもつことがほとんどです。そこで、患者様から聞き取りをして、「最も気にされているクマ」から順に治療していきます。

日によってクマの印象は上下するものの、「なぜか」と問われると、回答が難しいですね。体調も関係しているでしょうし、疲れ目による充血なども考えられます。

個人差もありますが、健全な生活習慣に気をつけることから始めましょう。もし受診して、お薬を処方されたら、医師の指示通りに服用してください。

医師からすると、本当の原因をわかりにくくさせてしまいますよね。何十種類ものサプリメントを常用しているとなると、どれがどのような影響を与えているのか、見当も付きません。受診を機に、整理していただきたいですね。また、色素沈着の茶クマには、マッサージが逆効果です。摩擦によって、クマを悪化しかねません。リンパマッサージにしても、その効果は一時的で、根本解決とは言えないでしょう。

クマの治療は可能ですし実際におこなっています。まずは専門医に相談して、適切な診断を受けてください。