FOLLOW US

目次 -INDEX-

  1. Medical DOCTOP
  2. 医科TOP
  3. 医科コンテンツ
  4. 胃痛の原因とは?胃痛を引き起こす疾患や検査方法について解説!

胃痛の原因とは?胃痛を引き起こす疾患や検査方法について解説!

 更新日:2023/09/27
胃痛

胃痛は多くの方が一度は経験したことがあるのではないでしょうか。その原因は多岐にわたります。食生活の乱れやストレス、さらには潰瘍や逆流性食道炎などの疾患が引き起こすこともあるのです。身近な症状である一方で、胃痛の正確な原因を突き止めるためには専門的な知識と検査が必要となる場合が多いです。この記事では、胃痛の種類、日常生活での対処方法、そして専門的な検査や治療について解説します。健康な毎日を送るための参考にしていただければ幸いです。

吉良 文孝

監修医師
吉良 文孝(さいたま胃腸内視鏡と肝臓のクリニック)

プロフィールをもっと見る
東京慈恵会医科大学医学部医学科卒業。医療機関の入局や医学系企業への参画を経た2018年、東京都豊島区に「東長崎駅前内科クリニック」開院。“生きがい”のサポートを目指した診療を続けている。日本消化器内視鏡学会 消化器内視鏡専門医、日本消化器内視鏡学会専門医、日本肝臓学会 肝臓専門医、日本内科学会 総合内科専門医。

胃痛の原因とは

胃痛の原因とは

胃痛の原因を知るためには、まずその痛みの種類を理解することが重要です。なぜなら、痛みの種類によって胃の状態や潜在している疾患が異なることがあるからです。以下で、主な胃痛の種類について説明します。

胃痛の種類

・キリキリする痛み
胃の粘膜が傷ついている場合に感じることが多いです。胃潰瘍などが原因となることがあります。

・ズキズキする痛み
ストレスや過食が原因で、胃が張っている状態を指します。胃が張ることで、ズキズキとした痛みを感じることがあります。

・シクシクする痛み
胃の動きが悪くなることで起こる痛みです。食べ過ぎや飲み過ぎが原因となることが多いでしょう。

・ギューッとする痛み
胃が収縮している状態を表します。胃炎や胃潰瘍など、胃の疾患が原因となることがあります。

胃痛の種類にはこれらのような特徴があります。自分の感じる痛みの種類によって、胃の状態をある程度把握することができるでしょう。しかし、正確な診断には専門の医師の診察が必要です。痛みが続く場合には、早めに医師の診察を受けることをおすすめします。

胃痛の日常生活における原因とは

胃痛の日常生活における原因とは

胃痛は、疾患だけでなく日常生活の中での行動や習慣によっても引き起こされることがあります。食生活やストレス、ピロリ菌など、日常生活の中での胃痛の原因について詳しく見ていきましょう。

食生活

食生活が乱れると、胃に負担がかかります。特に、油っこい食べ物や辛いもの、冷たい飲み物などは胃にとって刺激となることがあります。また、食べ過ぎや飲み過ぎも胃の負担となり、胃痛を引き起こすことがあるでしょう。

ストレス

ストレスは、胃の働きにも影響を及ぼします。仕事や人間関係などのストレスがたまると、胃の動きが悪くなることがあるのです。このため、ストレスを感じると胃痛を引き起こすことがあるといわれています。

ピロリ菌

ピロリ菌は、胃の中に生息する細菌で、胃炎や胃潰瘍の原因となることがあります。この細菌に感染すると、胃の粘膜が傷つき、胃痛を引き起こすことがあるのです。感染の有無は検査で確認できますので、胃痛が続く場合には医師に相談することが重要です。

日常生活の中での胃痛の原因は、これらのような要素によって引き起こされることがあるのです。自分の生活習慣を見直し、胃に優しい生活を心がけることで、胃痛の予防や改善が期待できるでしょう。

胃痛の原因となる疾患とは

胃痛の原因となる疾患とは

胃痛の原因となる疾患は多岐にわたります。急性胃炎や慢性胃炎、逆流性食道炎・胃食道逆流症、胃・十二指腸潰瘍、機能性ディスペプシアなど、胃痛を引き起こす疾患について詳しく見ていきましょう。

急性胃炎

急性胃炎は、胃の粘膜が急激に炎症を起こす状態です。飲酒や食べ過ぎ、ストレスなどが原因となることがあるでしょう。激しい胃痛や吐き気などの症状が現れます。

慢性胃炎

慢性胃炎は、胃の粘膜が長期間にわたって炎症を起こしている状態です。ピロリ菌感染が原因となることが多いです。胃痛や胃もたれなどの症状が現れることがあるでしょう。

逆流性食道炎・胃食道逆流症

逆流性食道炎・胃食道逆流症は、胃酸が食道に逆流することで引き起こされます。胸焼けや胃痛、喉の痛みなどの症状が見られます。食事内容や生活習慣の見直しが重要となるでしょう。

胃・十二指腸潰瘍

胃・十二指腸潰瘍は、胃酸によって粘膜が深くえぐられた状態を指します。ストレスやピロリ菌感染、飲酒などが原因となるでしょう。空腹時や夜間に痛む場合があります。

機能性ディスペプシア

機能性ディスペプシアは、胃の機能が低下している状態です。胃痛や胃もたれ、食後の膨満感などの症状が起きることがあります。ストレスや食生活の乱れが影響することがあるようです。

胃痛の原因となる疾患は様々です。痛みの種類やタイミング、生活習慣などから、原因となる疾患を類推することが可能です。自分の症状に合った治療を受診するためにも、早めに医師の診察を受けることをおすすめします。

胃痛の原因の検査方法

胃痛の原因の検査方法

胃痛の原因を正確に知るためには、専門的な検査が欠かせません。胃痛の原因は様々なので、その痛みの背後に隠れている疾患を明らかにするための検査が必要になります。以下で主要な検査方法について解説します。

超音波検査(腹部エコー検査)

胃の状態をチェックするために超音波検査が行われることがあります。この検査は、腹部のエコー画像を使って、胃の壁の厚みや腫れなどを観察します。後述する採血や胃カメラと比較すると、患者さんにとって負担が少ない方法といえます。具体的には、患者さんが横になり、専門の技師が腹部にジェルを塗った後、超音波プローブを動かします。胃壁の厚みの異常や腫瘍、炎症などを視覚的に確認できることが特徴です。超音波検査は通常、15分程度で終わります。

血液検査

血液検査は、胃痛の原因となる可能性のある感染症や貧血、肝機能の異常などを調べるために行われます。血液中の特定の成分を測定し、胃の状態を推測します。例えばピロリ菌感染の有無、貧血の状態、肝機能などが確認できます。採血自体は数分で終わりますが、結果が出るまでには数日かかることがあります。

胃内視鏡検査(胃カメラ)

胃の内部を直接観察する胃内視鏡検査は、胃痛の原因を正確に診断するための方法です。胃カメラを通して、潰瘍や炎症などの異常を見つけることができます。一般的な手順としては、患者さんに鎮静剤を投与した後、内視鏡を口から挿入し、胃の内部を観察します。内視鏡を通して、潰瘍、炎症、腫瘍などの異常がないかを直接確認できます。事前検査や当日の準備などはありますが、胃カメラ検査自体は15~30分程度で終了することが多いようです。

これらの検査方法は、胃痛の原因を明らかにするための重要なステップです。医師の指示に従い、適切な検査を受けることで、早期の診断と治療が可能となります。胃痛にお悩みの方は医師と相談して、適切な検査方法を選びましょう。

胃痛の原因への対処方法

胃痛の原因への対処方法

胃痛は、日常生活の中でのちょっとした工夫によって、症状の軽減が期待できることがあります。胃痛に悩む方々に向けて、日々の生活で気を付けるべき点についてご紹介します。

生活習慣の改善

まず、生活習慣の改善が重要といえるでしょう。3食きちんと摂ることで胃腸の働きを整えたり、軽いウォーキングなどで消化器系の働きを活発にしたり、リラックスする時間を作ることで胃への負担を減らすことができます。

胃にやさしい食事

胃に負担をかけない食事の工夫も大切です。辛いものや油っこいものなどは胃に負担をかけることがあるので控えめにし、野菜や白身魚など消化に良い食べ物を選ぶようにしましょう。食べ過ぎや早食いも避け、ゆっくり噛むことで胃への負担を減らすことができます。

十分な睡眠

睡眠不足は胃腸の働きにも悪影響を及ぼすことがあります。質の良い睡眠を心がけ、寝る3時間前までに食事を済ませることで、胃腸を休ませる時間を確保すると良いでしょう。

禁煙

最後に、喫煙は胃腸に悪影響を及ぼすことが知られています。喫煙をやめることで胃の粘膜の回復が期待できます。禁煙が難しい方は、専門の機関でのサポートを受けることも選択肢となるでしょう。

胃痛は、医療的な治療だけでなく、日常生活の中でのちょっとした工夫によっても改善が期待できます。自分の生活習慣を見直し、胃に優しい選択をしていくことが、健康な胃を取り戻す一歩につながるでしょう。

胃痛の原因の治療方法

胃痛の原因の治療方法

胃痛の治療は、その原因や症状の程度に応じて、様々な方法が選ばれます。ここでは、一般的に用いられる治療方法として、内服薬と漢方薬について詳しく解説します。

内服薬

胃痛の治療には、さまざまな種類の内服薬が用いられることがあります。

・胃酸を抑制する薬
胃酸の分泌を抑えることで、胃の粘膜を守ります。逆流性食道炎などの治療に効果があります。例えば、オメプラゾールやランソプラゾールなどのプロトンポンプ阻害薬などが用いられます。

・胃の動きを改善する薬
胃の働きを促進し、消化を助ける薬もあります。胃もたれや機能性ディスペプシアの症状改善に用いられることが多いです。ドンペリドンやメトクロプラミドなどの薬が一般的です。

・胃腸を保護する薬
胃の粘膜を保護する作用がある薬もあります。胃潰瘍や十二指腸潰瘍の治療に使われます。アルギニンやガスターなどが知られています。

内服薬の種類や服用の仕方は、症状や原因に応じて医師の指示に従うことが重要です。

漢方薬

漢方薬は、体質や胃痛の原因に合わせて選ばれることが一般的で、個人の体質や胃の冷えによる痛みに対して、温かい漢方薬が選ばれることがあります。自然な成分から作られる漢方薬は、化学薬品に比べて副作用が少なく、長期間の服用によって体質改善を目指す目的で用いられます。

胃痛の治療は、症状や原因に応じて適した方法が選定されます。内服薬は即効性があり、漢方薬は体質改善を目指すなど、それぞれの特徴を理解し、医師と相談しながら治療を進めて、しっかりと胃痛を改善していきましょう。

胃痛の原因の検査はさいたま胃腸内視鏡と肝臓のクリニックに相談を

さいたま胃腸内視鏡と肝臓のクリニック

胃痛は日常生活における身近な悩みではありますが、その原因を突き止めるためには専門的な検査が必要となることが多いです。さいたま胃腸内視鏡と肝臓のクリニックでは、胃痛の原因を迅速に特定し、適切な治療へと導くためのサポートを提供しているそうです。これまで総合病院などの大きな病院でしか受けられなかった検査や治療でも、さいたま胃腸内視鏡と肝臓のクリニックでなら受けられるものがあります。

鼻からの胃カメラで患者さんの負担を軽減

さいたま胃腸内視鏡と肝臓のクリニックでは、鼻からの胃カメラ検査を採用されています。経口胃カメラに比べて、検査中の苦痛を軽減できるだけでなく、挿入時にカメラに舌が触れないために、餌付くことも少ないそうです。口から挿入する場合は唾液で髪の毛や顔が汚れてしまうことがありますが、経鼻胃カメラ検査ではその心配も少ないといいます。直径5.4mm程度の細いカメラを使用されていますが、通常の太さの内視鏡と変わらない画質で診断を行うことができるとのことです。

大腸カメラやピロリ菌検査を同日に行うことも可能

さいたま胃腸内視鏡と肝臓のクリニック

さいたま胃腸内視鏡と肝臓のクリニックでは、胃カメラ検査の同日に大腸カメラの検査やピロリ菌の検査も行うことが可能です。通常、ピロリ菌検査は結果を知るまでに数日かかることが多いのですが、ピロリ菌検査胃カメラ検査を同時に実施した場合は、当日中に検査結果を知ることができるそうです。

地域の皆さんの健康をサポート

さいたま胃腸内視鏡と肝臓のクリニックでは、地域の皆さんが健康を維持できるように、親身になってサポートすることを心がけられているそうです。
お住まいや職場が遠いなど、さいたま胃腸内視鏡と肝臓のクリニックへの通院が難しい場合は、豊島区にある東長崎駅前内科クリニックでの受診をおすすめします。こちらの医院でも、胃カメラ大腸カメラの同日検査を実施されており、オンライン診療にも対応されているので、胃痛に悩まれている方は相談されてみてはいかがでしょうか。

さいたま胃腸内視鏡と肝臓のクリニック アクセス・住所・診療時間

東武鉄道・東京メトロ有楽町線和光市駅より徒歩1分

埼玉県和光市丸山台1丁目10-20 M.Nビル3階4階

診療時間
9:00〜12:00
15:00~18:30

△…9:00〜12:30

東長崎駅前内科クリニック アクセス・住所・診療時間

西武池袋線東長崎駅より徒歩30秒

東京都豊島区長崎4丁目7-11 マスターズ東長崎1階

診療時間
9:00〜12:00
15:00~18:30

△…9:00〜13:30

この記事の監修医師