整体やマッサージで治らない痛み|ペインクリニックの診療内容とは

整体やマッサージに通っても痛みが戻ってしまい、お困りではありませんか?
慢性的な腰痛や肩こり、神経痛などは、一時的に筋肉をほぐすだけでは根本的な解決に至らない場合があります。このような長引く痛みに対して、医学的な診断と専門的な治療を行うのがペインクリニックです。
本記事では、整体やマッサージで治らない痛みの理由と、ペインクリニックで行われる診療内容について詳しく解説します。

監修医師:
河手 眞理子(西荻ペインクリニック)
東京大学医学部附属病院、虎の門病院他で麻酔科診療を行う。
関東逓信病院(現NTT東日本関東病院)ペインクリニック科にてペインクリニック研修後、虎の門病院でペインクリニック外来を担当。
アメリカ合衆国国立衛生研究所(NIH)に客員研究員として在籍(1990年~1992年)
虎の門病院退職後、NTT東日本関東病院麻酔科に非常勤で勤務する傍ら、関町病院にて、ペインクリニック外来を開設し、整形外科領域の痛みの診療に携わる。
武蔵野病院にて、日本に初めてペインクリニックを導入された若杉文吉先生の指導を受け、星状神経節ブロック療法を中心としたペインクリニック外来を担当。
2005年7月 西荻ペインクリニックを開院
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整体やマッサージに通っても痛みが戻ってしまう理由

整体やマッサージは身体のこりや疲労を和らげる効果が期待できますが、施術を受けた直後は楽になっても数日で痛みが戻ってしまうことがあります。まずは、痛みが繰り返される理由を解説します。
一時的に筋肉がほぐれても原因が残ることがある
整体やマッサージは、緊張した筋肉をほぐして血流を改善し、痛みを和らげる効果が期待できます。そのため、施術後に身体が軽くなったと感じる方も少なくないでしょう。しかし、痛みの原因が筋肉のこりだけとは限りません。神経の圧迫や関節の異常、骨格のゆがみなどが関係している場合、筋肉をほぐすだけでは根本的な改善につながらないことがあります。その結果、一時的に症状が軽くなっても、時間の経過とともに再び痛みが現れるのです。
また、姿勢の癖や日常生活での身体の使い方が痛みの背景にある場合、表面的な対処では再発を繰り返しやすくなります。痛みの改善を目指すためには、原因を正しく見極めることが重要です。
慢性的な痛みは複数の要因が関係する場合がある
長期間続く痛みには、筋肉や骨格の問題だけでなく、神経の働きや血流の状態、さらにはストレスなどの心理的要因が関与していることがあります。例えば腰痛でも、椎間板の変化や神経の圧迫、筋肉の緊張、自律神経の乱れなどが複雑に影響し合っている可能性があるのです。
このように原因が一つに限定できない慢性痛では、単一の施術だけでは十分な改善が得られにくいこともあるため、身体全体の状態や生活背景を踏まえた総合的な視点での対応が求められます。
整体やマッサージが有効なケースもありますが、痛みが長引く場合には医学的な評価を受けることが、改善への近道となることもあるでしょう。
医学的な診断が必要なケースもある
痛みには、骨折や椎間板ヘルニア、感染症、腫瘍など、医療機関での診断と治療が必要な疾患が隠れている場合があります。これらを見逃したまま施術を続けると、症状の悪化や治療開始の遅れにつながる可能性があるので注意が必要です。
また、帯状疱疹後神経痛や三叉神経痛など、神経そのものに原因がある痛みは、専門的な治療が必要となることが少なくありません。日常生活に支障が出るほど痛みが強い場合や、長期間改善しない場合には、一度医療機関で検査を受けることが大切です。
整体やマッサージと医療機関の治療は、それぞれ役割が異なります。症状に応じて適切に使い分けることが、痛みの改善につながる第一歩だといえるでしょう。
ペインクリニックとはどのような診療科か

ペインクリニックという名前を耳にしたことがあっても、具体的にどのような治療を行うのかよく知らないという方もいるのではないでしょうか。次は、ペインクリニックの役割と特徴について解説します。
痛みの治療を専門とする医療分野
ペインクリニックは、その名のとおり“痛み”の治療を専門とする診療分野です。頭痛や首、肩の痛み、腰痛、手足のしびれなど、全身のさまざまな部位に生じる痛みに幅広く対応しています。
一般的な医療では、内科や整形外科など臓器や部位ごとに診療科が分かれていますが、ペインクリニックは痛みという症状そのものに着目して診療を行う点が特徴です。痛みの原因が一つの部位に限定できない場合でも、身体全体の状態を踏まえて治療方法を検討します。
また、痛みを伝える神経の働きに注目し、神経ブロック療法など専門的な治療を行えることも大きな特徴といえるでしょう。
慢性痛や神経痛の治療に対応
ペインクリニックでは、急性の痛みだけでなく、長期間続く慢性的な痛みや神経が関係する痛みにも対応しています。
慢性痛は、けがや炎症が治まった後も痛みが続く状態で、神経の過敏な反応や心理的なストレスが影響している場合もあります。このような痛みに対しては、薬物療法や神経ブロック療法、リハビリテーションなどを組み合わせながら改善を目指し、帯状疱疹後神経痛や三叉神経痛、坐骨神経痛など、神経そのものが原因となる痛みに対しても専門的な治療が行われます。
長年痛みに悩んでいる方にとって、症状の軽減や生活の質の向上を目指せる診療分野の一つなのです。
原因を多角的に考える診療
痛みには神経の働きだけでなく、血流の状態や筋肉の緊張、炎症、生活習慣、心理的要因などが複雑に関係していることがあるため、ペインクリニックでは痛みの原因を多角的に評価することが重視されます。
問診で痛みの特徴や発症の経緯、日常生活への影響などを詳しく確認し、必要に応じて検査を行い、総合的に判断したうえで患者さん一人ひとりに適した治療計画を立てるのが一般的な診療の流れです。
このようにペインクリニックは、単に症状を抑えるだけでなく、痛みの背景にある要因にも目を向けながら改善を目指す医療を提供しています。
整形外科との違いと使い分け

痛みの治療を考えたとき、整形外科とペインクリニックのどちらを受診すればよいのか迷うこともあるでしょう。それぞれの得意分野を理解し、適切に使い分けることが大切です。
整形外科が得意とする診療
整形外科は、骨や関節、筋肉、靭帯など運動器の疾患を専門に扱う診療科です。骨折や脱臼、捻挫といった外傷の治療をはじめ、変形性関節症や骨粗鬆症、スポーツによるけがなどの診断と治療を行います。
レントゲンやMRIなどの画像検査を用いて骨や関節の状態を詳しく確認し、必要に応じて手術を含めた治療を行う点が特徴です。リハビリテーションや装具の処方など、運動機能の回復を目的とした幅広い対応ができることも整形外科の強みといえるでしょう。
痛みの原因が骨や関節の障害であると考えられる場合や、外傷を受けた直後などは、整形外科での診察が適しています。
ペインクリニックが得意とする診療(痛み治療)
一方、ペインクリニックは、画像検査では明確な異常が見つからない痛みや、神経が関与する痛み、慢性的に続く痛みに対して専門的な治療を行う診療分野です。整形外科での治療で十分な改善が得られなかった場合に、新たな治療の選択肢となることもあるでしょう。
例えば、椎間板ヘルニアの手術後も残る痛みや、帯状疱疹後神経痛、三叉神経痛など、神経の働きが関係する痛みに対しては、神経ブロック療法や薬物療法などを組み合わせた治療が検討されます。
また、自律神経の乱れが関与すると考えられる症状や、血流の障害が関与すると考えられる症状、原因がはっきりしない慢性痛や体調不良などに対しても、多角的な視点から改善を目指す診療が行われます。
症状に応じて医療機関を選ぶことが大切
整形外科とペインクリニックはどちらも痛みの治療に関わる診療科ですが、得意とする領域や治療のアプローチが異なります。そのため、症状の原因や経過に応じて適切に受診先を選ぶことが重要です。
例えば、転倒やスポーツによるけがの直後は整形外科で骨折や靭帯損傷の有無を確認することが優先されます。一方で、検査では異常が見つからないにもかかわらず痛みが長引く場合や、慢性的な痛みに悩んでいる場合には、ペインクリニックでの診察が役立つことがあります。
場合によっては、整形外科とペインクリニックを併用しながら治療を進めることで、より効果的な痛みのコントロールにつながることも期待できます。
ペインクリニックで行われる代表的な治療

ここからは、ペインクリニックで行われる代表的な治療法について、その内容と特徴を解説します。
神経ブロック治療
ペインクリニックの代表的な治療の一つが、痛みの原因となっている神経の近くに局所麻酔薬を注射し、痛みの伝達を一時的に抑えることで症状の軽減を図る神経ブロック療法です。
この治療は単に痛みを和らげるだけでなく、神経の過敏な状態を落ち着かせ、血流の改善や筋肉の緊張緩和につながると考えられています。その結果、痛みが続くことで生じる悪循環を断ち切り、回復しやすい状態へ導くことが期待されます。
神経ブロックには、腰や足の痛みやしびれの治療に用いられる硬膜外ブロックや、頭痛や首、肩、腕の痛み治療に用いられる星状神経節ブロックなどさまざまな種類があり、症状や原因に応じて適切な方法が検討されるでしょう。
薬物療法
神経ブロック療法と併せて行われることが多いのが薬物療法です。炎症を抑える薬や神経の興奮を和らげる薬など、痛みの種類や強さに応じて複数の薬剤が使い分けられます。
慢性的な痛みや神経痛では、一般的な消炎鎮痛薬だけでは十分な効果が得られないこともあり、痛みの感じ方に関わる神経の働きを調整する薬が用いられることもあります。
また、体質や症状に応じて漢方薬が取り入れられる場合もあり、医師が状態をみながら薬の種類や量を調整します。
リハビリや生活指導
痛みの改善には、治療だけでなく日常生活の見直しも重要です。ペインクリニックでは、姿勢の改善や無理のない運動、ストレッチの方法など、再発予防を意識した生活指導が行われます。
理学療法士によるリハビリテーションを取り入れることで、筋力や関節の動きを保ち、痛みが起こりにくい身体づくりを目指すこともあります。痛みを恐れて過度に安静にすることは、かえって症状の長期化につながる場合もあるため、適切な運動習慣を身につけることが大切です。
さらに、慢性的な痛みは心理的な負担にもつながりやすいため、心身の状態を含めた総合的なサポートが行われます。
ペインクリニックは西荻ペインクリニックにご相談を
ペインクリニックの診療内容は、治療と生活改善を組み合わせながら日常生活の質の向上を目指すことです。長引く痛みに悩んでいる方、整体やマッサージでは改善がみられなかった方は、ペインクリニックでの専門的な治療を検討してみるとよいでしょう。
ここからは、東京都杉並区で痛みの治療に取り組んでいる、西荻ペインクリニックの特長を3つ紹介します。
慢性痛や神経痛に対応するペインクリニック診療
西荻ペインクリニックは、ペインクリニック内科を標榜し、全身のあらゆる部位の痛みに対応されています。頭痛、首や肩の痛み、腰痛、坐骨神経痛、足の痛みといった運動器の痛みだけでなく、帯状疱疹後の神経痛、三叉神経痛など、神経が関与する痛みについても専門的な治療が可能です。
また、脊柱管狭窄症や腰椎椎間板ヘルニア、四十肩・五十肩、膝の痛み、線維筋痛症など、慢性化しやすい疾患に対しても、豊富な経験をもとにした治療が提供されています。
患者さん一人ひとりの痛みに真摯に向き合って適切な治療法を探す姿勢を大切にされているペインクリニックです。
神経ブロックなど専門的な治療に対応
西荻ペインクリニックの院長は、麻酔科診療を専門とする医師で、ペインクリニック内科として整形外科領域の痛みのみならずあらゆる痛みの診療に携わってこられた痛みの治療のスペシャリストです。国内外で培った豊富な知識と経験を活かし、神経ブロック療法に力を入れて診療されています。
なかでも、首にある交感神経の集まり(星状神経節)に局所麻酔薬を注射し、帯状疱疹や顔面神経麻痺、頭痛、冷え症などの改善に効果が期待できる“星状神経節ブロック療法”の専門性が高く、年間2,500件~4,000件実施(※HP参照)されているそうです。
また、内科や漢方処方にも対応し、西洋医学的な治療と東洋医学的なアプローチを組み合わせた、幅広い治療の選択肢が用意されています。
丁寧な診察をもとにした治療提案
痛みの治療には、患者さん自身の理解と納得が欠かせません。そのため、西荻ペインクリニックでは丁寧な問診と検査を行い、患者さんの状態を詳しく把握したうえでわかりやすい説明を心がけ、患者さんが納得して治療を受けられるように配慮されています。
また、入院治療が必要と判断される場合には、連携している医療機関を紹介する体制が整っているため、症状に応じた適切な治療を受けられるようサポートしてもらえるでしょう。
痛みは、身体だけでなく心にも負担をかけます。西荻ペインクリニックは身体と心の痛みを患者さんが諦めず、“痛みを持つすべての人が笑顔になれるために”という理念のもと、患者さんに寄り添ったオーダーメードの治療が提供されています。
長年の痛みに悩まされてきた方、治療法がないと思って我慢してきた方は、活き活きと充実した毎日を過ごせるよう、西荻ペインクリニックで専門的な治療とサポートを受けてみてはいかがでしょうか。
西荻ペインクリニックの基本情報
アクセス・住所・診療時間
JR 西荻窪駅より徒歩2分
| 診療時間 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 | 祝 |
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| 9:00〜12:00 | ⚫︎ | ⚫︎ | ⚫︎ | - | ⚫︎ | ⚫︎ | - | - |
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