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初期の発達障害に見られる行動サインとは?ASD・ADHD・DCDの特徴と対処法

 公開日:2025/12/23
初期の発達障害に見られる行動サインとは?ASD・ADHD・DCDの特徴と対処法

子どもの発達に気になる行動が見られたとき、「これは個性なのか、それとも発達障害の兆候なのか」と不安を感じる保護者の方は少なくありません。発達障害は早期に気づいて適切な支援を始めることで、子どもの成長を大きくサポートできる可能性があります。
本記事では、発達障害の初期段階に見られる行動サインを中心に、ASD(自閉スペクトラム症)、ADHD(注意欠如・多動症)、DCD(発達性協調運動障害)それぞれの特徴と、家庭でできる支援方法、専門機関での診断の流れについて解説します。

小沼 俊一

監修医師
小沼 俊一(勝どき駅前ネネクリニック)

プロフィールをもっと見る
・福島県立安積高等学校 卒業
・弘前大学 医学部 卒業(第95回 医師国家試験 合格)
・弘前大学医学部附属病院 小児科 医師
・青森市民病院 小児科
・秋田赤十字病院 小児科 新生児科
・医療法人 土屋小児病院 病棟医長
・郡山医療生活協同組合 桑野協立病院 小児科
・公益財団法人 星総合病院 小児科
・勝どき駅前ネネクリニック 開院(院長)

発達障害の"初期サイン"とは|早期発見が重要な理由

発達障害の"初期サイン"とは|早期発見が重要な理由
発達障害の初期サインを見逃さないためには、どのような行動が初期の兆候となり得るのかを理解しておく必要があります。発達障害は脳の機能的な特性によって生じるものであり、子どもの性格や育て方の問題ではありません。早期に発見して適切な支援につなげることで、子どもの困りごとを軽減し、将来的な社会適応をスムーズにすることが期待できます。

幼児期の行動に表れやすい初期の兆候

発達障害の初期サインは、乳幼児期の日常生活の中で少しずつ表れることが多いです。
たとえば、視線が合いにくい、名前を呼んでも振り向かない、言葉の発達がゆっくりである、特定の音や感覚に対して強い反応を示すといった行動が挙げられます。また、友達との遊びに興味を示さない、同じ遊びや動作を繰り返す、順番を待つことが苦手といった様子が見られることもあります。
これらは単独では「個性」として捉えられることも多いですが、複数の特徴が組み合わさっている場合や日常生活に支障が出ている場合には、専門家への相談を検討する必要があります。

家庭では気づきにくい理由と集団生活での変化

家庭内では子どもの行動に慣れているため、保護者の方が初期サインに気づきにくいケースがあります。特に第一子の場合は、ほかの子どもとの比較が難しいため、「こんなものかな」と感じてしまうこともあるでしょう。しかし、保育園や幼稚園などの集団生活が始まると、同年代の子どもたちとの違いが明確になることがあります。保育士や教諭から「集団行動が難しい」「指示が通りにくい」「お友達とのトラブルが多い」といった指摘を受けて、初めて発達の特性に気づく保護者の方も少なくありません。
集団生活での困りごとは、子ども自身にとっても大きなストレスになり得るため、早めに対応することが重要です。

早期発見で支援の幅が広がる|療育・発達支援のメリット

発達障害を早期に発見することの大きなメリットは、支援を始めるタイミングが早ければ早いほど、子どもの成長に合わせた柔軟な対応ができるという点にあります。
療育や発達支援は、子どもの特性に合わせてコミュニケーション能力や社会性を育むプログラムを提供するものです。早い段階から適切な支援を受けることで、苦手な部分を補いながら得意な部分を伸ばし、子どもの自己肯定感を育てることができます。また、保護者の方も子どもへの関わり方を学ぶことで、家庭での環境調整がしやすくなります。
早期発見は決して子どもにレッテルを貼るためのものではなく、子どもの可能性を引き出すためのスタートラインと考えることが大切です。

タイプ別に見る発達障害の初期サイン(ASD・ADHD・DCD)

タイプ別に見る発達障害の初期サイン
発達障害にはいくつかのタイプがあり、それぞれ特徴的な初期サインがあります。ここでは代表的な3つのタイプ、自閉スペクトラム症(ASD)、注意欠如・多動症(ADHD)、発達性協調運動障害(DCD)について、初期段階で見られやすい行動サインを具体的に紹介します。これらの特徴を理解することで、子どもの困りごとに早く気づき、適切な対応につなげることができるでしょう。

自閉スペクトラム症(ASD)の初期サイン

自閉スペクトラム症(ASD)は、社会的なコミュニケーションの困難さと、限定的な興味や反復的な行動を特徴とする発達障害です。
初期サインとしては、乳幼児期から目が合いにくい、呼びかけに反応しない、人への興味が薄いといった様子が見られることがあります。また、言葉の発達が遅れる、オウム返しが多い、会話のキャッチボールが難しいといったコミュニケーション面での特徴も挙げられます。さらに、特定のおもちゃや物に強いこだわりを見せたり、同じ動作を繰り返したり、予定の変更に対して強い抵抗を示したりすることもあります。感覚の過敏さも特徴的で、特定の音や光、触感に対して極端に嫌がる、あるいは逆に鈍感である場合があります。
これらの特徴は子どもによって表れ方が異なるため、総合的な観察が必要です。

注意欠如・多動症(ADHD)の初期サイン

注意欠如・多動症(ADHD)は、不注意、多動性、衝動性という3つの特徴を持つ発達障害です。
初期サインとしては、じっとしていられない、常に動き回っている、順番を待てないといった多動性や衝動性が目立つことがあります。また、集中力が続かない、忘れ物が多い、指示を最後まで聞けない、物をなくしやすいといった不注意の特徴も見られます。幼児期には、危険な行動を取りやすい、ほかの子どもとのトラブルが多い、集団での活動に参加できないといった様子が気になることもあります。ADHDの特徴は年齢とともに変化することがあり、幼児期には多動性が目立っていても、学童期以降は不注意が主な困りごとになる場合もあります。家庭や保育園・幼稚園での日常的な行動を丁寧に観察することが、早期発見につながります。

発達性協調運動障害(DCD)の初期サイン

発達性協調運動障害(DCD)は、運動面での不器用さや協調運動の困難さを特徴とする発達障害です。初期サインとしては、歩き始めが遅い、よく転ぶ、階段の上り下りが苦手といった粗大運動の遅れが見られることがあります。また、ボタンをかける、箸を使う、はさみを使うといった細かい作業が苦手で、同年代の子どもと比べて明らかに時間がかかる場合もあります。ボール遊びや縄跳びなど、バランス感覚や協調性が必要な運動も難しく感じることが多いです。DCDはほかの発達障害と併存することも多く、ADHDやASDと一緒に診断されるケースも少なくありません。運動面での困難さは、子どもの自信の低下や集団活動への参加意欲の減退につながることがあるため、早めに気づいて適切な支援を行うことが重要です。

初期段階で家庭ができる支援方法

初期段階で家庭ができる支援方法
発達障害の初期サインに気づいたとき、家庭でできる支援があります。専門機関への相談と並行して、日常生活の中で子どもの困りごとを減らし、安心して過ごせる環境を整えることが大切です。ここでは、保護者の方が家庭で実践できる具体的な支援方法を紹介します。

行動をしっかり観察して記録する

まずは、子どもの行動を丁寧に観察し、気になる様子を記録することから始めましょう。いつ、どのような場面で、どんな行動が見られたのかを具体的にメモしておくことで、子どもの特性やパターンが見えてきます。たとえば、「大きな音がする場所で耳を塞ぐ」「予定が変わると泣いて抵抗する」「友達と遊ぶときに一方的に話す」といった具体的な場面を記録しておくと、専門家への相談時に役立ちます。また、記録を続けることで、保護者の方自身が子どもの特性を理解し、どのような支援が必要かを考えるきっかけにもなります。記録は簡単なメモで構いませんので、無理のない範囲で続けることがポイントです。

否定ではなく"環境調整"でサポート

子どもの困った行動に対して、「やめなさい」「どうしてできないの」と否定的な言葉をかけると、子どもは自信を失い、さらに困りごとが増えてしまうことがあります。発達障害の特性は、子どもの努力不足や甘えではなく、脳の機能的な特性によるものです。そのため、行動を否定するのではなく、子どもが過ごしやすい環境を整える「環境調整」が重要になります。
たとえば、感覚過敏がある場合は静かな場所を用意する、集中が続かない場合は短い時間で区切って活動する、予定の変更が苦手な場合は事前に伝えて心の準備をさせるといった工夫が効果的です。子どもの特性に合わせた環境を整えることで、困りごとを減らし、安心して生活できるようになるでしょう。

早めに専門機関へ相談する重要性

家庭での観察や環境調整と並行して、早めに専門機関へ相談することも大切です。発達障害の診断や支援は、小児科や児童精神科、発達支援センターなどで受けることができます。専門家による評価を受けることで、子どもの特性を正確に把握し、適切な支援方法を知ることができます。また、療育や発達支援のプログラムを紹介してもらえることもあります。相談することに抵抗を感じる保護者の方もいるかもしれませんが、早期相談は子どもの未来を支えるための大切な一歩です。不安や疑問があれば、まずは気軽に相談してみることをおすすめします。

専門の医師による早期診断と治療・支援の流れ

専門の医師による早期診断と治療・支援の流れ
発達障害の診断は、専門の医療機関で行われます。診断は一度の診察で確定するものではなく、複数の評価を組み合わせて総合的に判断されます。ここでは、専門の医師による診断と支援の流れについて説明します。

発達検査・面談・行動観察による総合的な評価

発達障害の診断は、発達検査、保護者との面談、子どもの行動観察などを通じて行われます。
発達検査では、子どもの認知能力や言語能力、運動能力、社会性などを評価し、発達の偏りや遅れがないかを確認します。保護者との面談では、子どもの生育歴や家庭での様子、困りごとの内容などを詳しく聞き取ります。さらに、診察室での子どもの行動や、保育園・幼稚園での様子も参考にされます。
これらの情報を総合的に評価することで、発達障害の有無やタイプを判断し、適切な支援方針を立てることができます。診断には時間がかかることもありますが、焦らずに丁寧な評価を受けることが重要です。

療育・スキル訓練・環境調整など多面的な支援

診断後は、子どもの特性に合わせた支援が始まります。療育では、遊びや活動を通じて社会性やコミュニケーション能力を育むプログラムが提供されます。また、スキル訓練として、生活動作の練習や感覚統合療法、運動療法などが行われることもあります。さらに、家庭や園での環境調整についてもアドバイスが受けられます。
発達障害の支援は薬物療法だけでなく多面的なアプローチが中心となり、子どもの成長段階や特性に応じて支援内容は柔軟に調整されます。保護者の方も支援の一部として、子どもへの関わり方や環境の整え方を学ぶことができるでしょう。

学校や保育園・幼稚園との連携で子どもの負担を軽減

発達障害のある子どもが安心して集団生活を送るためには、医療機関と学校や保育園・幼稚園との連携が欠かせません。専門の医師や療育機関から、子どもの特性や配慮が必要な点について情報提供を受けることで、園や学校でも適切な支援を行うことができるでしょう。
たとえば、座席の配置を工夫する、指示を視覚的に伝える、休憩時間を設けるといった配慮が行われることで、子どもの負担を軽減できます。また、保護者の方も園や学校と定期的に情報交換を行い、子どもの様子を共有することが大切です。医療・家庭・教育機関が連携して子どもを支えることで、子どもは安心して成長していくことができます。

発達障害は勝どき駅前ネネクリニックにご相談を

勝どき駅前ネネクリニック
子どもの発達に関する不安や疑問を感じたとき、どこに相談すればよいのか迷われる保護者の方も多いでしょう。発達障害の初期サインに気づき、早期に適切な支援を始めるためには、子どもの成長を総合的に見守ってくれる医療機関の存在が重要です。勝どき駅前ネネクリニックは、子どもの発達を専門的にサポートし、一人ひとりの特性に合わせた丁寧な診療を提供しています。

小児科専門の医師が在籍し、子どもの発達を総合的にサポート

勝どき駅前ネネクリニックには、小児科専門の医師が在籍しており、子どもの成長と発達を総合的に診ることができます。
発達障害の診断には、医学的な知識と子どもの成長段階への深い理解が必要ですが、勝どき駅前ネネクリニックでは専門の医師が丁寧に評価を行い、適切な診断と支援を提供しています。また、発達障害だけでなく、子どもの健康全般についても相談することが可能です。
子どもの発達に関する小さな疑問や不安でも気軽に相談できる環境が整っているので、保護者の方は安心感を持って通院することができるのではないでしょうか。

早期相談・早期支援を大切に10年先を見据えた医療を提供

勝どき駅前ネネクリニックでは、早期相談・早期支援の重要性を深く理解し、子どもの10年先を見据えた医療を提供しています。
発達障害の支援は、今の困りごとを解決するだけでなく、将来的な自立や社会適応を見据えて行われることが大切です。勝どき駅前ネネクリニックでは、子どもの現在の状態を丁寧に評価するとともに、将来的な成長の見通しを立て、保護者の方と一緒に支援計画を考えていくといいます。また、必要に応じて療育機関や発達支援センターとも連携し、切れ目のない支援体制を整えているそうです。
長期的な視点で子どもの成長を支えることで、子どもが持つ可能性を引き出すことができるでしょう。

寄り添う診療スタイルで赤ちゃんから大人まで支えるクリニック

勝どき駅前ネネクリニック
勝どき駅前ネネクリニックの大きな魅力は、患者さん一人ひとりに寄り添う診療スタイルにあります。
発達障害の診断や支援には、保護者の方の不安や悩みに耳を傾け、一緒に考えていく姿勢が欠かせません。勝どき駅前ネネクリニックでは、医師やスタッフが保護者の方の気持ちに寄り添いながら丁寧に説明し、納得のいく支援の提供を目指しているそうです。また、赤ちゃんの頃から継続して診ることで、子どもの成長を長期的に見守ることができます。成人後も必要に応じて相談できる体制が整っているため、ライフステージを通じて通えるクリニックだといえるでしょう。

子どもの発達に関する不安を感じたら、まずは勝どき駅前ネネクリニックへ相談してみてはいかがでしょうか。早期の相談が、子どもの未来を明るく照らす第一歩となります。

勝どき駅前ネネクリニックの基本情報

アクセス・住所・診療時間

都営大江戸線 勝どき駅 徒歩5分

東京都中央区勝どき3丁目5-1 THE CITY勝どき5階

発達外来診療時間
8:30-12:00 ⚫︎
14:00-18:30 ⚫︎ ⚫︎ ⚫︎ ⚫︎

▲:14:00〜16:00

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