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二重は末広型と平行型で印象が変わる?末広型と平行型の違いや二重手術の選び方も詳しく解説

 更新日:2023/12/22
目薬を差す女性

二重は、目元の印象に関わる重要な要素であり、第一印象などにも関わります。明るくぱっちりとした目は可愛いと思われることもあり、二重にしたいと考える人は多いでしょう。

そのような魅力的な二重にも、実は末広型と平行型の2種類があります。それぞれで印象が異なり、整形するのであればご自分に合った方を把握した上で選びたいものです。

そこで本記事では、二重は末広型と平行型で印象が変わるのかについて解説します。

末広型と平行型の違いや、二重手術の選び方についても詳しく解説するので、参考にしてください。

松澤 宗範

監修医師
松澤 宗範(青山メディカルクリニック)

プロフィールをもっと見る
2014年3月 近畿大学医学部医学科卒業
2014年4月 慶應義塾大学病院初期臨床研修医
2016年4月 慶應義塾大学病院形成外科入局
2016年10月 佐野厚生総合病院形成外科
2017年4月 横浜市立市民病院形成外科
2018年4月 埼玉医科総合医療センター形成外科・美容外科
2018年10月 慶應義塾大学病院形成外科助教休職
2019年2月 銀座美容外科クリニック 分院長
2020年5月 青山メディカルクリニック 開業
所属学会:日本形成外科学会・日本抗加齢医学会・日本アンチエイジング外科学会・日本医学脱毛学会

二重は末広型と平行型で印象が変わる?

目を指差す女性
二重は、末広型平行型で印象が変わります。末広型の二重は、目尻に向かって二重の幅が広くなっていく目元です。
目頭の二重の幅が狭く、自然ですっきりとした印象となります。また、丸みのある目元の形になるため、若々しく可愛い印象を与えられます。さらに、年齢を重ねても、いつまでも若々しい印象を与えられる点も末広型ならではの特徴です。
一方で平行型は、末広型と比べて見た目も大きく異なります。目頭から目尻まで、二重の幅がほとんど変わることなく続いています。
目の皮膚が薄く、シワやクマができやすいなどの特徴のある目です。しかし、印象としては目が大きく見えることで、華やかさを与えます。
二重の幅によっても印象は異なり、幅が広いとハーフのようなはっきりとした顔立ちに見え、幅が狭いと大人の落ち着きや上品さを感じさせます。
このように、同じ二重でも末広型と平行型とで全く異なるため、ご自分の顔と合うかどうかも大きく異なるでしょう。

末広型と平行型の違い

目を瞑っている女性の目元
末広型と平行型の違いは、印象だけではありません。実は、日本人に多いケースや欧米人に多いケースがあるのです。
また、特徴やおすすめの人なども変わってきます。そこで、ここでは末広型と平行型の違いをご紹介します。

末広型は日本人に多い二重の形

顎に手を添える女性
末広型は、日本人に多い二重の形です。目尻に向かって二重の幅が広がっていく形は、日本人の顔に馴染み、バランスが良いといわれています。
奥二重も日本人に多いといいますが、実は奥二重は末広型の二重の一種といわれています。そのため、奥二重も日本人に馴染みのある二重なのです。
末広型のタイプが特におすすめな人の特徴としては、次のようなものが挙げられます。

  • 蒙古ひだがある人
  • 顔のほりが浅い人
  • ナチュラル二重にしたい人
  • 元に戻りにくい二重にしたい人
  • クールな見た目になりたい人

蒙古ひだとは、上瞼から目頭部分に覆い被さるような形で伸びている皮膚です。この皮膚がある人は、平行型の二重が作りにくく、末広型が合いやすい傾向があります。
また、ほりが浅い人やナチュラルな二重にしたい人にもおすすめです。これは、日本人の顔にほりが浅いタイプが多く、末広型と組み合わせた時に自然な仕上がりになりやすいためです。
元に戻りにくい二重にしたい人や、クールな見た目になりたい人にもマッチしやすいでしょう。日本人には、目元が小さくスッキリしている人が多いため、末広型と良く合います。

平行型は欧米人に多い二重の形

末広型が日本人に多い一方で、平行型は欧米人に多い形となります。先述した、ハーフのような印象を与える点からもわかるように、欧米人のぱっちりとした目と相性が良いです。
平行型の二重のラインが、目の大きさをより引き立ててくれ、ぱっちりとした個性的な目元にしてくれます。
また、目元が大きく明るく見えることから、つけまつ毛やアイメイクを華やかに盛りたい人におすすめです。平行型の中でも、幅の広いタイプと狭いタイプがあります。
幅の広いタイプは、狭いタイプよりも一層ぱっちりとした目元になり、華やかな化粧との相性がマッチしやすいです。
幅の狭いタイプであれば、さり気なく存在感のある二重となり、大人の上品さを感じさせてくれます。平行型が特におすすめな人の特徴としては、次のものが挙げられます。

  • 蒙古ひだがないまたは薄い人
  • 瞼の皮膚が薄い人
  • 顔のほりが深い人

蒙古ひだがあると、二重のラインの始まりが高い位置となり、不自然なラインとなってしまうでしょう。そのため、平行型は蒙古ひだがないまたは薄い人の方がおすすめです。
また、瞼の皮膚が薄い人や顔のほりが深い人もおすすめです。特に顔のほりが深い人は、平行型によってぱっちりと大きく見える目が相性良く、見た目のバランスも良く見えます。
そのため、このような特徴を持つ人には、平行型がおすすめです。ご自分がどちらにマッチしやすいかを調べるには、クリニックに相談して教えてもらうと良いでしょう。

平行型の二重にしたいときの注意点

✕を手で表す医者
平行型の二重は、目元を大きく見せてくれる魅力的な二重です。しかし、誰しも必ず似合うものではないことをご存じでしょうか。
目元が大きければ可愛いく見えるため、平行型にしたいと考えている人はいるかもしれませんが、ご自分に合わなければ魅力が半減してしまうかもしれません。
手術後に後悔することがないように、平行型の二重にしたい時の注意点を押さえておきましょう。

誰にでも似合う訳ではない

注意点の1つが、誰にでも似合うわけではない点です。例えば、蒙古ひだがある人や厚みがある人は、平行型は似合わない傾向があります。
これは、蒙古ひだの存在が大きいことで、二重のラインの位置が高くなってしまうためです。無理にしてしまうと、二重ラインの幅が広すぎるため、不自然な形となります。
また、ほりの浅い顔立ちの人も、平行型によって印象が悪くなってしまう可能性が高いです。ほりが深いと、瞼にも奥行きや立体感があります。そのため平行型によって目元がぱっちりすることで違和感なく見えますが、ほりが浅い人が平行型にすると眠そうな印象を与える可能性があるのです。
このように、顔立ちや目元の形次第では、平行型が似合わないケースもあります。その場合は、他の二重の方が似合って印象も良くしてくれる可能性が高いです。

蒙古ヒダがあると平行型にするのが難しい

目元の写真
注意点として、蒙古ひだがあると平行型にするのが難しい点も押さえておく必要があります。
先述したように、不自然な見た目になるのはもちろんですが、実は手術が難しい問題があるのです。
二重を作るには、後述する切開法と埋没法があります。どちらにも、二重を作る上でメリットがありますが、平行型を作る場合は対応できる手術方法が限られます。
例えば幅の広い平行型を作る場合であれば、埋没法では戻りやすいため、切開法での対応がおすすめです。
しかし幅の狭い平行型の場合、狭い二重を埋没法で作り、同時に蒙古ひだを取るための切開も必要となって非常に手術が難しいです。このような手術の難易度が高いことから、平行型にしたい場合には医師とよく相談をして、ご自分の蒙古ひだの状態なども踏まえて可能な手術かを判断してもらいましょう。

二重整形の種類

手術器具
二重整形には、埋没法と切開法の2種類があります。どちらも、メリットとデメリットがあり、ご希望の条件次第ではより適した手術方法を選択する必要があります。
満足のいく手術を行うためにも、それぞれの手術方法の特徴・メリット・デメリットをしっかりと把握しましょう。

埋没法と切開法がある

二重整形には、埋没法切開法の2種類があります。埋没法とは、瞼を切ることなく、医療用の細い糸を使って瞼を縫合して二重を作る方法です。
埋没法の中でも、瞼板法挙筋法とに分かれます。瞼板法とは、瞼裏側の瞼板という部分に糸で縫い留める方法です。
瞼のたるみが少ない人に向いている方法で、医師の技術力に左右されない点が特徴です。しかし、瞼の裏側まで糸を通す仕組み上、挙筋法と比べて角膜を傷つけるリスクが伴います。
挙筋法は、瞼を引き上げる役割を持つ挙筋に縫合する方法です。瞼にたるみがある人でも受けられ、瞼板を通さないため角膜が傷つく心配が少ない点が特徴です。
しかし、医師の技術力に影響しやすく、眼瞼下垂のような眠たそうな目になる可能性があります。切開法は、瞼を切開して二重のラインを作る方法です。全切開部分切開の2つがあり、部分切開は二重のラインの数ミリを切る方法で、全切開は二重のラインを全て切る方法です。
どちらの手術方法も、メリットとデメリットがあるため、それぞれの特徴を踏まえた上で目の状態や理想の二重作りに適した方を選びましょう。

埋没法のメリット・デメリット

埋没法メリットは次の通りです。

  • 短時間の手術が可能
  • ダウンタイムが短い
  • 手術後にやり直しが可能

埋没法は、短時間の手術が可能です。クリニックによっても異なりますが、20分程度で手術を終えられて、切開法よりも短時間で終われます。身体への負担を軽減できます。
ダウンタイムが短い点もメリットです。切開をしないため腫れが少なく、3日~1週間程度で回復が見込めます。学校や仕事がある人も、支障が少ないでしょう。
手術後にやり直しが可能な点も大きな魅力です。埋没法は、糸を通して縫合するだけなので、糸を取れば元の状態に戻せます。
手術後に、思い描いていた二重と違うなどの時でもやり直せるため、気軽に手術を行えるでしょう。沢山のメリットがある一方で、次のようなデメリットもあります。

  • デザインに限界がある
  • 糸が取れたり緩んだりすることがある
  • 手術できない場合がある

埋没法は、瞼を切らずに糸で縫合するだけなので、二重を作る際に細かいデザインに対応できません。元の瞼の形によっては、理想の二重にならない可能性もあるでしょう。
糸が取れたり緩んだりすることがある点もデメリットです。強度のある糸でしっかりと固定はしますが、強い摩擦によって力が加わるなどすると取れるケースがあります。
また、瞼に厚みがある人の場合は、あまり時間が経ってもいないのに糸が緩んでしまうこともあります。半永久的な手術ではないことは、理解しておかなくてはなりません。
埋没法では手術できない場合がある点も押さえておきましょう。瞼に厚みがある場合やたるみが強い場合には、埋没法では対応できないケースがあります。
脂肪などが原因で糸が組織に馴染まず、時間の経過とともに緩むことが考えられるためです。瞼の形や二重の形によっても、埋没法では対応不可能なケースがあります。

切開法のメリット・デメリット

頬に手を当てて、こちらを見る女性
切開法には、次のようなメリットがあります。

  • 二重のラインが取れにくい
  • 瞼のたるみや脂肪を除去できる
  • 手術できない場合がある

切開法は二重のラインが取れにくい点がメリットの1つです。糸が取れたり緩んだりする心配がなく、特に全切開で対応するケースは半永久的に維持できます。
瞼のたるみや脂肪を除去できる点も魅力です。埋没法では、このような条件がある場合には、手術できない可能性もあります。
しかし切開法であれば、二重を作成する際に脂肪を除去したり、縫合の際にたるみを改善できたりします。
さらに、希望の二重にしやすい点もメリットです。切開法は、埋没法と比べると細かな調整が可能で、理想の二重に近づけられます。切開法のデメリットは次の通りです。

  • ダウンタイムが長い
  • 手術後にやり直しができない
  • 傷痕が残る可能性がある

ダウンタイムが長い点がデメリットに挙げられます。二重のラインを切るため、手術後に腫れや内出血が起こりやすく、それに伴ってダウンタイムも長くなる傾向です。
特に全切開の場合は、5日~1週間程度と長期に及ぶことがあり、個人差もあるため人によってはこれ以上の期間になることもあります。
手術後にやり直しできない点にも注意が必要です。切開法では、切開後に縫合した部分が癒着して二重になる仕組みのため、手術後に元の瞼に戻せません。
理想の二重の形とは違うと思っても、埋没法のように気軽にやり直しができないため、理解しておきましょう。
傷痕が残る可能性がある点もデメリットの1つです。できるだけ傷痕が残らないように手術は行われますが、皮膚を切るため切開範囲が広いほど痕は残りやすくなります。
ひと目見ただけでは気づきにくいですが、近づいて見ると気になることはあるため、傷痕がどの程度残るかは医師にしっかりと確認しましょう。

二重手術の種類はどう選ぶ?

こちらを見て微笑む医師
二重手術の種類を把握でき、ご自分に合った手術方法を選びたいと考えている人は多いでしょう。
しかし、適切な手術を選ぶのは簡単ではありません。そのため、ここでは二重手術の種類の選び方をご紹介します。

一重でまぶたの脂肪が厚い人

一重で瞼の脂肪が厚い女性
一重で瞼の脂肪が厚い人であれば、主に切開法での手術を選ぶようになるでしょう。先述した通り、瞼に脂肪があって厚みがある人の場合、糸が組織に馴染まない可能性があります。
組織になじまないと糸は徐々に緩んでしまい、手術して時間があまり経過していないにも関わらず、二重が取れてしまう可能性があります。
せっかく二重を作ってもすぐにやり直しとなっては意味がありません。そのようなことを防ぐには、切開法の方が適しています。
また、切開法であれば、瞼の脂肪除去も同時に行えます。同時に行うことで、理想の二重の形に近づけられるので、切開法を中心に選ぶと良いでしょう。

奥二重の人

奥二重の人は、埋没法と切開法のどちらも選択してもらえます。しかし、瞼の厚みがある場合やたるみが強い場合に応じて、選択肢が変わります。
埋没法では、瞼の厚みがある場合やたるみが強い場合には適していないため、切開法がおすすめです。このような状況でない場合は、埋没法でも対応できるでしょう。
また、やり直しを視野に入れているかによっても異なります。手術後しばらくしてから、元に戻すかもしれないと考えているのであれば、埋没法を選ぶと良いでしょう。

末広二重にするときの費用の目安

電卓と硬貨
末広二重にする時の費用の目安としては、埋没法の場合で10~40万円程度です。切開法の場合は、この金額以上となるケースが考えられます。
末広二重は、埋没法で作っても元に戻りにくい特徴があるので、目の形状や瞼の厚み次第では埋没法によるリーズナブルな価格での手術が可能です。
しかし、費用はクリニック・目の形・理想の二重のラインなどの条件によっても異なります。
より詳細な費用は、医師に相談してご自分の状態を見てもらいながら教えてもらいましょう。

自分に似合う二重の形を選ぼう

説明を行う医者
二重は、ご自分の印象を左右する大きな要素です。二重にも平行型や末広型と種類があるため、どちらが良いかをしっかりと考えたうえで選択しましょう。
また、希望の二重や瞼の形によっては、選択できる手術法も異なります。今後元に戻す可能性を視野に入れていても、切開法でしか対応できない可能性もあるでしょう。
そのような場合は、後悔のない手術とするためにも、しっかりと医師に相談しておくことが大切です。
手術に対する不安はもちろん、二重の特徴・印象・ご自分の目の形とのマッチ具合なども含めて、納得のできる二重を選びましょう。

編集部まとめ

診察を受ける女性
二重にして、目元をぱっちりと明るくしたい人は多いです。可愛い印象の二重にあこがれる人は少なくありません。

しかし、二重にも種類があり、末広型と平行型とでは見た目や印象が異なります。ご自分の目の形に合う合わないもあるでしょう。

また、どの手術で対応可能かどうかなども、ご自分で判断するのは非常に難しいです。手術への不安をなくし、後悔のない二重にするためには、しっかりと医師と相談しましょう。

この記事の監修医師