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分娩方法の選び方|分娩方法の種類や無痛分娩のメリット・デメリット、産院・産婦人科の選び方を解説

 公開日:2024/09/24
分娩方法の選び方|分娩方法の種類や無痛分娩のメリット・デメリット、産院・産婦人科の選び方を解説

妊娠は喜びが大きい一方、出産への不安を感じる方も少なくないでしょう。また、出産は痛みのイメージが強い方もいるのではないでしょうか。

不安なく出産に臨むには、分娩方法や産院・産婦人科をきちんと選ぶことが大切です。

この記事では、分娩方法の選び方を解説します。痛みが少ないとされる無痛分娩のメリット・デメリットも解説しますので、参考にしてみてください。

安田 師仁

監修医師
安田 師仁(医療法人ALCYあきたレディースクリニック安田)

プロフィールをもっと見る
1996年 秋田大学医学部 産科婦人科学講座入局。
    秋田大学医学部附属病院 産科婦人科。
    秋田社会保険病院 産婦人科。
1997年 中通総合病院 産婦人科。
2001年 秋田大学医学部附属病院 産科婦人科。
    市立秋田総合病院 産婦人科。
    秋田社会保険病院 産婦人科。
2006年 秋田赤十字病院 産婦人科(産科) 副部長。
2007年 京野アートクリニック 婦人科(高度生殖医療)。
2009年 NTT東日本 東北病院 産婦人科 主任医長。
2010年12月28日 あきたレディースクリニック安田 開院 院長。
2015年11月1日 医療法人ALCY設立 理事長。
2022年12月1日 医療法人ALCY あきたレディースクリニック安田 新築移転。

分娩方法の種類

分娩の種類
妊婦さんによって身体や胎児の状態が異なるため、分娩にも種類があります。その中で痛みを軽減する分娩があるのを知っていますでしょうか。まずは、通常の経腟分娩(普通分娩)以外にどういう分娩があるのかを説明していきます。

無痛(和痛)分娩

麻酔を投与することで陣痛の痛みを和らげて出産する分娩方法が無痛分娩です。正式には硬膜外麻酔分娩と呼びます。無痛と書いてあるため、痛みが完全になくなると思われる方も多いとは思われますが、陣痛の痛みを無くすものではなく緩和させる分娩方法になります。そのため和痛分娩と呼ぶ場合もあります。
無痛分娩は自由診療となるため自然分娩よりも高額になりがちです。自然分娩から100,000〜200,000円程度上乗せされた金額が一般的です。

計画(誘発)分娩

自然な陣痛が来る前に、希望の日に陣痛誘発剤を用いて陣痛を誘発させることで出産する分娩方法を計画分娩、または誘発分娩と呼びます。
妊娠41週目以降の予定日超過や巨大児の可能性などで、妊娠の継続と自然分娩が難しいと判断される場合に医師によって選択されることもあります。

帝王切開

自然分娩に次いで選択される頻度が高い帝王切開は、麻酔後に腹部を切開して子宮から直接胎児を取り出す分娩方法です。
母子のいずれか、もしくは両方に何らかの問題が生じ経腟分娩が難しい場合で選択されます。骨盤位(逆子)や巨大児出産がその一例です。
帝王切開を行うケースでは、事前に経腟分娩が困難と判断され予定して行う予定帝王切開と、経腟分娩中に急遽行われる緊急帝王切開があります。

分娩方法は選べるのか?

どの分娩方法を選ぶべき?
初めて出産を経験する妊婦さんは、出産に関してわからないことも多々あるでしょう。どの分娩方法を選ぶべきか、選択する際に考慮しておきたいポイントを解説します。

選ぶことができる出産方法

はじめに留意しておく点として、帝王切開は医師が必要と判断した場合にのみ適応される分娩方法であることを覚えておきましょう。基本的には、母子ともに健康な妊婦さんが自分で選べるのは無痛分娩計画分娩の2つです。

無痛分娩について

欧米ではおよそ7割以上ともいわれる無痛分娩率は日本でも増加傾向にあるものの、厚生労働省の2020年9月の調査では日本の無痛分娩率は8.6%と、いまだ選択する妊婦さんが少ないのが現状です。この背景には、お腹を痛めて産んだ経験によりお子さんへの愛情が深まるという考えが、根強く残っている影響があると考えられます。
しかし、分娩方法によってお子さんへの愛情が変わるということはないでしょう。最終的な分娩方法は選べないものの、感じる痛みは妊婦さん自身で選ぶことができます。痛みに対し強い不安や恐怖心を抱えたまま出産を迎えたり、出産で強い痛みを経験したりすることで、妊婦さんにとって出産がつらい思い出になってしまうこともあります。出産の痛みに配慮された分娩方法を選ぶことに罪悪感を覚える必要はありません

無痛分娩のメリット・デメリット

無痛分娩のメリット・デメリット
無痛分娩にはメリットだけでなくデメリットもあるため、その両面をよく考慮する必要があります。ここからは無痛分娩のメリット・デメリットを取り上げます。

メリット:出産に伴う痛みの緩和

無痛分娩の大きなメリットは、出産に伴う痛みを緩和できる点です。陣痛がきてから胎盤が娩出されるまでの分娩時間は個人差が大きいものの、一般的には初産婦で30時間未満、経産婦で15時間未満とされています。つまり、出産では10時間以上継続する痛みに耐える必要があります。また、妊婦さんによって痛む場所や痛みの強さが異なることも対処が難しい要因です。
この長時間の痛みが緩和されることで緊張を和らげて出産に臨める可能性が高まるでしょう。

メリット:身体への負担を少なくできる

陣痛中の痛みによるストレスは酸素消費量を増加させ、心拍数増加や血圧上昇も引き起こします。これにより母体への負担は大きくなるとともに、胎児への酸素供給が減少するため胎児への負担も生じやすくなります。無痛分娩で痛みによるストレスを抑えることで、母子ともに負担を軽減できる可能性があります。
また、うつ病や不安症など、精神状況に不安がある場合などには、特に無痛分娩がおすすめです。

メリット:体力の戻りが早い・体力を温存できる

無痛分娩で麻酔を投与する硬膜外腔は、脊柱管のなかで脊髄くも膜下腔を囲むように存在します。腰に針を刺し、背骨の隙間に直径1mm程度の硬膜外カテーテルを挿入して麻酔薬を流すことで、下半身のみに麻酔をかけることが可能です。麻酔を下半身のみに限定する特徴から、出産後に赤ちゃんをすぐに抱けるメリットがあります。
また心身の疲弊が少なくてすむため、麻酔が切れた後の痛みが取れる時間が早く、体力を温存できることにより、赤ちゃんへの愛情を早めに注げると考えることもできます。

メリット:出産日を計画的に決められる

無痛分娩では、自然に起こる陣痛を待って分娩する自然無痛分娩と、出産予定日を決定して人工的に陣痛を促す計画無痛分娩の2種類から選択できます。
計画無痛分娩の場合は、妊婦さん本人の希望をもとに出産日を計画的に決められる点もメリットです。日にちを決められるため、ご家族の仕事や行事の調整がつけられ立会い出産の調整もしやすいので、出産前の気持ちにゆとりが生まれるでしょう。

デメリット:分娩時間の長期化

麻酔は痛みを軽減する一方、運動神経が遮断されることでいきむ力(努責)が低下し、分娩時間が長期化しやすいデメリットがあります。
一般的には子宮口が全部開いてから娩出までに1時間程度長くなる可能性が考えられます。分娩時間の長期化は母子ともに負担となるため、自力で押し出せない場合は子宮収縮薬・吸引装置・鉗子を用いたサポートが必要です。

デメリット:麻酔の効果の個人差

麻酔の効果には個人差がある点にも注意すべきです。麻酔が効きにくい体質の方は、適量の麻酔薬が投与されているにも関わらずあまり痛みが緩和されないと感じるケースがあります。
通常、効果が出にくい場合には体位変換や麻酔薬の追加で対処します。

デメリット:麻酔による副作用のリスク

硬膜外麻酔を行うことによる副作用のリスクも考慮する必要があります。背中には血管の緊張度合いを調節し血圧を調節する神経があるため、麻酔の効果で血管の緊張が取れて血圧低下が生じる可能性があるでしょう。
また麻酔が切れるまでは下肢が動かしにくいことに加え、仙髄神経に支配される排尿機能の低下も起こるため、導尿が必要になります。
さらに、硬膜外カテーテル留置の際に血管を損傷し血腫が生じると、神経が圧迫され、極めて稀ですが、神経障害が起こる場合もあります。
症状は、下半身の一部の触覚が低下している部位が残る程度の軽度なものから、両下肢麻痺や排泄障害に至るものまでさまざまです。

産院・産婦人科の選び方

産院・産婦人科の選び方
産院・産婦人科によって診療方針が異なるので、妊婦さんとの相性にも差が出てくるでしょう。妊娠から出産後まで不安なく通える病院を選ぶために、重要な4つのポイントを紹介します。

希望する出産方法に対応しているか

産院・産婦人科ごとに選択できる分娩方法は異なります。すでに希望する方法がある場合には、その方法に対応しているかどうかのチェックが欠かせません。
また、どのように出産するか決めかねている方なら、様々な分娩方法に対応している病院を選ぶのがおすすめです。

通いやすさ

妊娠が確定してから出産までの間に受ける妊婦健診は、一般的には14回程度受けることになります。そのため、自宅から遠くなくアクセスがよい立地にあることも重要です。
妊娠中も働く場合には、職場からの距離を確認しておくのもポイントです。さらに里帰り出産をされる方は、実家に帰るまでは自宅近くの病院に通います。実家に帰ることができるのは妊娠何週目から可能なのかを確認しておくことが必要です。

設備が整っているか

設備も病院によって大きく異なることも念頭に置きましょう。特に持病があったり胎児の状態に不安があったりすると、妊娠や出産は通常よりもさらにリスクが伴います。
緊急に対処が必要な状況になっても適切に対応してもらえるように、充実した設備が整っているかを確認しましょう。

妊娠中・出産後のサポート体制が整っているか

妊娠中から出産後まで、多くの妊婦さんは不安を感じます。その不安を軽くして出産にあたるためには、カウンセリングや育児援助を含め全体のサポート体制が整っている病院を選ぶことも大切です。
そして悩みや疑問を打ち明けやすい雰囲気か、退院後も快く相談に応じてくれるかなども気にかけておくと、リラックスして出産・育児に臨めるでしょう。

無痛分娩なら医療法人ALCYあきたレディースクリニック安田にご相談を

医療法人ALCYあきたレディースクリニック安田
無痛分娩を検討している方は、秋田県秋田市土崎港中央にある医療法人ALCYあきたレディースクリニック安田を受診してみてはいかがでしょうか。
日本産科婦人科学会 産婦人科専門医の資格を持つ医師が、幅広い診療にあたっているレディースクリニックです。
あきたレディースクリニック安田の3つの特徴を紹介します。

一人ひとりの希望に沿ったバースプラン

あきたレディースクリニック安田では妊婦さんの希望に寄り添うことを大切にしており、妊婦さん一人ひとりの希望に合わせて個々のバースプランを立てています。
自然分娩だけでなく無痛分娩(和痛分娩)にも対応し、必要に応じて帝王切開などの手術にも対応できる体制が整っています。また、無痛分娩では計画無痛分娩を選択することもでき、立会い出産や里帰り出産も積極的に受け入れています。
あきたレディースクリニック安田のホームページに専用の予約フォームがあり、簡単に予約をすることができます。

赤ちゃんの立体画像を撮影できる4D超音波診断

医療法人ALCYあきたレディースクリニック安田 医療機器
妊娠初期の風疹や中期の妊娠高血圧症候群は母子ともに影響を与えてしまう可能性があるため、迅速かつ慎重な診断が必要です。
あきたレディースクリニック安田では、リアルタイムで赤ちゃんの立体画像を撮影できる4D超音波診断を導入しています。
4D超音波診断によって実際に胎児が動いている様子がわかるのでさまざまな異常がないかを確認しやすくなり、異常が見つかった場合には迅速に対処することが可能となります。また、あきたレディースクリニック安田では撮影した胎児の画像を、妊婦さんが受け取ることができるよう配慮されています。赤ちゃんの成長をより実感しながら家族で経過を確認することができるでしょう。

クリニックだからこそ出せる温かさで充実した産後サポート

妊婦さんの多くは、先生が優しく診療してくれることを期待するでしょう。またサポート体制を重視して大きい病院を選択する方もいます。
あきたレディースクリニック安田には30名以上のスタッフが在籍し、クリニックだからこそ可能な丁寧できめ細かな温かいサポートを提供しています。
例えば入院中の授乳指導・調乳指導に加え、退院後も希望や心身のコンディションに合わせて助産師が母乳・育児の相談を受け付けています。

出産は一人で頑張るものではありません。前向きな気持ちで妊娠・出産を乗り越えるためにも、あきたレディースクリニック安田にご相談してみてはいかがでしょうか。

医療法人ALCYあきたレディースクリニック安田の基本情報

アクセス・住所・診療時間・費用・治療期間・治療回数

JR奥羽本線 土崎駅より徒歩10分

秋田県秋田市土崎港中央1-17-11

診療時間
8:30~12:30
14:00~18:00

▲:13:30〜15:30
※必要に応じて日曜・祝日も人工授精や手術などを実施

無痛分娩費用】50,000〜100,000円
【治療期間】出産当日、出産に関わる入院
【治療回数】1回(入院期間含む)

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