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硬膜外麻酔とは

 更新日:2023/03/27

硬膜外麻酔とは

硬膜外麻酔とは硬膜外腔に局所麻酔薬を注入し、脊髄神経を可逆的に遮断する麻酔方法です。一般的に、術前に硬膜外カテーテルを留置し、カテーテルを通じて、局所麻酔薬の単回投与または持続投与を行います。硬膜外カテーテルは術後も継続して使用可能です。

メリット

・術中に意識を保て、呼吸機能への影響が少ない
・筋弛緩作用が得られる
・持続投与および間欠投与が可能で、長時間の手術に用いることが出来る
・分節麻酔が可能である
・術後の鎮痛に応用できる

デメリット/副作用

・脊髄くも膜下麻酔に比べて神経遮断作用が弱く、効果が現れるのが遅い
・副作用として血圧低下や徐脈が現れることがある
・大量の投与や硬膜外腔の血管内誤注入によって局所麻酔中毒が起こることがある

治療期間

術中に硬膜外カテーテルを留置し、術後痛みの経過を見ながら薬剤の追加を行い、必要がなくなったらカテーテルを抜去します。

費用相場

基本的には手術とセットで使用するため保険適用であり、麻酔部位によって診療報酬の点数も変わるので費用はそれぞれ異なります。無痛分娩で用いる際には自費となります。その際の費用は各医療施設により異なりますが、分娩費用にプラスで数万円~15万円程度です。

注意点

治療期間や費用は、医療機関や治療内容などによって大きく異なる場合があります。

この記事の監修医師