生理中、大腸カメラはできる?生理中の検査の受け方や注意点についても解説!
生理中でも大腸カメラはできるのでしょうか?
本記事は、生理と大腸カメラについて以下の点を中心にご紹介します!
・生理中でも大腸カメラは可能か
・生理中の大腸カメラの受け方
・生理中に大腸カメラを受ける際の注意点
生理中の大腸カメラについて理解するためにもご参考いただけると幸いです。
ぜひ最後までお読みください。
監修医師:
中路 幸之助(医療法人愛晋会中江病院内視鏡治療センター)
目次 -INDEX-
生理中でも大腸カメラは可能
生理中でも大腸カメラは可能です。大腸カメラは、生理による膣からの出血とは無関係なため、問題なく実施できます。
ただし、生理中は体調が優れないこともあり、不安を感じる方もいるでしょう。
その場合、日程調整が可能ですので、遠慮せずに医療スタッフに相談してください。
体調が良くない状態での検査は、体に負担をかける可能性があります。
生理中の大腸カメラの受け方
生理中にどのように大腸カメラを受ければいいのでしょうか?
以下で詳しく見ていきましょう。
ナプキンはつけたままで
大腸カメラは、特別な準備は必要なく、普段使っているナプキンをそのまま使用できます。検査中は専用の下着に交換し、お尻の下には処置用のシートを敷くことが一般的です。そのため、どの種類のナプキンを使っても問題ありません。
また、ナプキンを少し前方にずらし装着することで、検査をスムーズにしながら、経血による汚れを防ぐことも可能です。
タンポンの使用もOK
病院への訪問前にタンポンを使用することは、患者と医療スタッフ双方にとって有益です。
患者は、検査中に周囲を汚す心配が軽減され、医療スタッフは落ち着いて検査を進められます。
紐が見えることについては、医療スタッフは慣れており、患者が事前にタンポンを使用したことを理解しています。
服装は普段着
検査着を提供していることがほとんどなため、普段着で特に問題はありません。
ただし、検査にスムーズに移行するためには、着替え可能な服装を選ぶことがおすすめです。
具体的には、上下が分かれている服装や、前開きのシャツが理想的です。
生理中の大腸カメラの不安を軽減する方法
生理中に大腸カメラを不安に感じる方も多いでしょう。
以下で詳しく解説していきます。
女性スタッフを指名する
健康を守るためには検査を受けることが重要です。
病院ではプライバシーを尊重し、女性スタッフが出来るだけ処置をするようになっていますが、心配な方は、初めから女性スタッフを指名することを推奨します。
生理日をなるべく避ける
生理日は大腸検査において痛みを感じる可能性があるため、検査日を選ぶ際には考慮した方が良いです。
特に経血量が多い人は注意が必要です。
もし生理期間が重なってしまう場合、痛みを感じやすい方は検査の予約をキャンセルし、その際には医師に相談することが重要です。
検査の快適さを確保するために、自分の体調をよく理解して、適切な判断をしましょう。
鎮痛薬の服用
大腸カメラを受ける前に、一般的な市販の頭痛薬であるロキソニンS、ナロンエース、イブなどは飲んでも構いません。
なお、服用は、検査を受ける2時間前までにしましょう。
バファリンを内服している場合は、バファリンに、血液をサラサラ成分にする成分が含まれているため、大腸カメラの3日前から控えるようにしてください。
検査日を変更することも検討
検査日に目に見えて生理痛や体調不良を感じる場合は、検査の日付を変更することも検討しましょう。
また、医療機関に連絡をし、検査日の変更について相談することで、より適切なタイミングで検査を受けられるでしょう。
自分自身の健康状態を最優先に考えましょう。
生理中に大腸カメラを受ける際の注意点
生理中に大腸カメラを受ける際にはどのようなことに気をつければいいのでしょうか?
ゼリーが付着する場合がある
大腸カメラでは、生理用品の使用が可能です。
検査中には多少ゼリーなどが付着することがありますので、交換の生理用品を準備しておくと良いでしょう。
検査の前に医療スタッフに相談することで、より快適な検査を受けられるでしょう。
健康を最優先に考え、検査に臨みましょう。
経血が多い場合は相談
大腸カメラは当日にタンポンを使用して検査をすることは可能ですが、経血量が多い場合、検査時に痛みを感じることがあるかもしれません。
そのため、心配な場合は予約をキャンセルして別の日に変更することも検討しましょう。
また、自分の体調に自信がない場合は、医師に相談してみましょう。
特に痛みに敏感な方は、スムーズな検査のためにも経血が多い健康を守るために、正しい判断をし、検査を受けるタイミングを考えましょう。
検便のある大腸検査では、生理中は避ける
検便による大腸検査は、大腸の健康状態を詳細に調査することが可能です。
しかし、その際には、生理中の検査を避けることが必要です。
なぜなら、生理中に検便をすると、腸から出ている血液と生理による血液を区別することが困難になり、検査結果の正確性を損なう可能性があるからです。
したがって、生理中の検便は避け、生理が終わった後に検査をしましょう。
まとめ
ここまで生理中の大腸カメラについてお伝えしてきました。
生理中の大腸カメラについてまとめると以下の通りです。
・大腸カメラは、生理による膣からの出血とは無関係なため、生理中でも問題なく実施可能
・大腸カメラを受ける際もナプキンはつけたまま可能で、タンポンの使用も問題なく、服装は普段着でいいが、経血量が多い場合、検査時に痛みを感じることがある
・生理中に大腸カメラを受ける際は、ゼリーが付着する場合があり、経血が多い場合は相談した方が良い
これらの情報が少しでも皆様のお役に立てば幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。