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頭痛の原因は?一次性頭痛の種類・二次性頭痛を放置した場合のリスク・治し方について解説

 更新日:2023/10/25
頭痛の原因は?

日頃から原因不明の頭痛に悩む方は多いと思います。頭痛は日常生活だけでなく仕事のパフォーマンスにも影響するため、適切に対処しなければなりません。

また、頭痛には重大な病気のサインとなるものも含まれます。その特徴を理解し、早期に専門の医師を受診することは重要なことです。

この記事では頭痛の原因・種類・対処法などについて詳しく解説します。未然に防ぐための予防法についても解説するので、最後まで読んでいただければ幸いです。

上田 雅道

監修医師
上田 雅道(あたまと内科のうえだクリニック)

プロフィールをもっと見る
愛知県立一宮高等学校卒業
福島県立医科大学医学部卒業
名古屋掖済会病院 脳神経内科 医員
豊橋市民病院 脳神経内科 医員
名古屋大学大学院医学系研究科 神経内科学
中部ろうさい病院 神経内科 医長

頭痛の原因は?

頭痛の原因
まずは頭痛の原因について解説します。頭痛にはそれぞれ何らかの原因があります。しかし「いつものことだから」と、なんとなくその場をやり過ごしていたりしませんか?
ここでは頭痛の起こる原因を種類ごとに解説していきます。原因を究明し、適切な対処をすることが頭痛とうまく付き合う第一歩です。

一次性頭痛

私たちが日頃経験する頭痛の多くは一次性頭痛によるものです。頭痛持ちの方によくみられる片頭痛も一次性頭痛に該当します。
一次性頭痛の場合、命に関わる病気ではないですが、日常生活に支障を来たすことに変わりありません。
しかしながら、自分で勝手に「片頭痛だから」と決めつけるのは早計です。頭痛がひどい場合、基本的には医療機関を受診し、適切な指示を仰ぐことが大前提です。
なお、医療機関を受診後も適切な薬の服用を心がけましょう。鎮痛剤などの服用が増えると頭痛そのものが慢性化することにつながりかねません。

二次性頭痛

頭痛の原因には二次性頭痛も挙げられます。二次性頭痛はくも膜下出血や脳内出血、脳腫瘍など重大な疾患によって起こる頭痛であり、根本的な原因の特定が重要となります。
二次性頭痛の場合、症状を放置すると生命に危険が及ぶ疾患もあるため、油断は禁物です。
症状の原因究明には脳神経内科などの専門の医師を受診し、精密な検査を要します。いつもより頭痛がひどいなどの異変に気付いた場合は、早急に医療機関を受診し、適切な指示を仰ぎましょう。

頭痛の検査の重要性

頭痛の検査の重要性
頭痛に悩んでいる方は多いですが、きちんと検査を受けられている方は少ないのではないでしょうか。しかしただの頭痛だからと侮ってはいけません。下記では頭痛の検査の重要性についてみていきます。

ただの頭痛と侮らず早期に受診することが大事

多くの方が、ただの頭痛だからと鎮痛剤などで対処しているでしょう。しかしただの頭痛と侮らず、早期に受診することが大事です。
なぜなら、先述したように重大な疾患を抱えた二次性頭痛の可能性があるためです。頭痛を放置した場合のリスクについては後ほど詳しく解説しますが、放置した結果重篤な症状になる恐れもあります。
場合によっては生命にも関わる場合もあるでしょう。そのため、早めの受診が大事なのです。

脳出血や脳腫瘍などの可能性を排除するためにも検査で原因をはっきりさせることが大事

頭痛がする場合、何が原因なのかを検査ではっきりさせることが大事です。性情・誘因・パソコンやスマートフォンを使う頻度など、さまざまな視点から原因を探ります。
必要に応じて頭のCT検査を行い、脳出血・脳腫瘍がないかを調べます。頸部の痛みや肩こりがある場合は首のX線検査を行います。

一次性頭痛の種類

一次性頭痛の種類
一次性頭痛にはいくつか種類があります。主に片頭痛・緊張型頭痛・群発頭痛などです。
頭痛の特徴を知り、私生活への影響はなるべく減らすに越したことはありません。ここではそれぞれの特徴と私生活への影響の度合いなどについて解説します。
少しでも当てはまる症状がある場合は専門の医師に相談するなどして、適切に対処しましょう。

片頭痛

片頭痛の特徴は、鼓動にあわせてズキズキした痛みが走ることです。
原因の1つとしては、三叉神経終末からCGRPと呼ばれる物質が放出され、血管の拡張や神経の炎症を生じ、頭痛として感じることです。
「前兆のある片頭痛」と「前兆のない片頭痛」の2種類あり、頭痛より前に起こる症状を「前兆」といいます。ギザギザした光がみえるなどの視覚性前兆がみられることが多いです。
頭痛発作には、ロキソプロフェンやアセトアミノフェンのほか、トリプタン製剤やラスミジタンを使用します。吐き気に対しては、制吐剤が使用されます。
頭痛発作の頻度が多い場合は、予防薬を使用する場合もあるでしょう。従来の予防薬だけでなく、CGRP関連抗体薬も有効とされています。

緊張型頭痛

緊張型頭痛は、肩こりや首のこりによって起こる頭痛です。職場環境・私生活におけるストレスが原因とされており、症状としては頭が締め付けられるような痛みが起こります。
肩こりを伴うことが多く、デスクワークに集中しすぎて凝り固まった状態が長時間続くような状況は避けましょう。鎮痛剤や筋弛緩薬を併用した治療が効果的です。また、肩関節や首周りのストレッチも効果があります。

群発頭痛

群発頭痛は一定期間、数週間から数カ月、激しい頭痛が継続する群発期と、1ヶ月以上も症状がない寛解期を繰り返す頭痛です。10〜30代の男性に多いとされています。
群発頭痛の特徴は、目の奥を中心にした激痛に流涙や鼻閉を伴うことが多いです。群発頭痛の発作が起きた場合、酸素吸入やスマトリプタンの皮下注射が有効とされています。また、予防療法も行うと良いでしょう。

補足

薬物乱用頭痛は、片頭痛がある方によくみられる頭痛です。特に多いのは、頭痛を緩和するために鎮痛剤を服用している方です。これらの方は、頭痛薬の用量や服用頻度が過剰になっている可能性があります。
過剰な摂取をすることにより、かえって頭痛が誘発され、さらに薬を飲むという悪循環に陥りやすいです。
薬物乱用頭痛にならないためには、自己判断で薬を飲まないことが大事です。薬の効果を感じられない場合は、医師に相談しましょう。薬物乱用頭痛になった場合、乱用していた薬の使用を中止する必要があります。
しかし再発の可能性もあるので、注意してください。

頭痛を放置した場合のリスクは?

頭痛を放置した場合のリスク
頭痛を放置した場合、次のようなリスクがあります。

  • 脳卒中や脳腫瘍などの重大な病気の可能性があり危険

頭痛は身近な症状のため、頭痛がしても我慢している方は少なくないでしょう。しかし、ただの頭痛だからと放置してはいけません。脳卒中などの重大な病気の可能性もあるためです。下記では、頭痛を放置した場合のリスクについて解説します。

脳卒中など重大な病気の可能性があり危険

これまでに感じたことのないような激しい頭痛を感じた場合、脳卒中などの重大な病気を発症している可能性があります。頭痛は一次性頭痛と二次性頭痛の2種類に分けられます。
片頭痛や緊張型頭痛などの頭痛は、一次性頭痛です。二次性頭痛は他に原因がある頭痛のことで、脳卒中などが原因で起こっている可能性があります。生命に関わる疾患の可能性もあるため、いつもと違うと感じたら早急に医療機関を受診しましょう。

頭痛の治し方は?

頭痛の治し方
頭痛は適切な治療を行うことで治せます。下記では頭痛の治し方を紹介します。頭痛に悩んでいる方はぜひ参考にしてください。

詳しい診断を得意とする脳神経内科専門の医師に相談する

頭痛は、脳神経内科専門の医師に相談しましょう。脳神経内科専門の医師は専門の知識を持っており、適切な診断と治療ができます。
そのため、詳しく診断してもらいたい場合は脳神経内科専門の医師に相談するのがおすすめです。先述したように、頭痛には脳卒中などの重大な疾患が隠れている場合もあるため、慢性的な頭痛の改善だけでなく、脳出血・脳腫瘍などがないか調べる必要があります。月に2回以上の頭痛があり毎回薬が必要な方や、普段とは違う痛みを感じたり初めて頭痛を感じたりした場合もクリニックで検査を受けるようにしましょう。

片頭痛・緊張型頭痛・群発頭痛・薬物乱用頭痛などは原因に応じた治療で回復が見込める

片頭痛・緊張型頭痛・群発頭痛・薬物乱用頭痛などの頭痛は、原因にあわせた治療を行うことで改善させることが可能です。特に片頭痛の治療においては近年、予防治療の新薬が誕生し話題となっています。
CGRP関連抗体薬と呼ばれ、片頭痛の原因となるCGRPの働きを抑える効果があります。効果が長続きするという特徴がありますが、月1回の注射が必要です。

頭痛にお悩みならあたまと内科のうえだクリニックにご相談を

あたまと内科のうえだクリニック受付
頭痛にお悩みなら、あたまと内科のうえだクリニックへご相談ください。

あたまと内科のうえだクリニックの院長は、日本神経学会 神経内科専門医・指導医です。数々の症例をみてきたスペシャリストです。

脳に関わることを内科的視点から診ることができる脳神経内科

あたまと内科のうえだクリニックの診療科目は、脳神経内科です。先述したように、脳神経内科は診断と治療を得意とします。

専門とする病気は頭痛を始め、てんかんや神経難病など多岐にわたります。症状にあわせ、頭部CT・血液検査などを行います。

日本神経学会 神経内科専門医が在籍

日本神経学会 神経内科専門医が在籍しているので、専門的な診断・治療を受けられます。

日本神経学会 神経内科専門医・指導医である院長は、頭痛・物忘れ・脳卒中など脳神経内科専門医として地域医療に貢献されています。

脳卒中の予防に大事な高血圧・糖尿病などの生活習慣病の治療に注力されているそうです。

正確な診断のための設備が整う

マルチスライスCT
正確な診断をするためには設備も大事です。あたまと内科のうえだクリニックでは正確な診断をするため、設備も充実しています。

マルチスライスCTは身体の内部を画像化でき、レントゲン写真よりも詳しく頭・胸・お腹の状態を診断できます。

頭に関しては特に脳の検査に有効です。その他、放射線による被ばくの心配や痛みのない超音波を利用して身体の中を観察する超音波診断装置も完備されています。

緊張型頭痛や群発頭痛にも専門性の高い処方で対応

緊張型頭痛や群発頭痛などの専門性の高い処方にも対応しています。患者さんの症状・頭痛の頻度から原因を探り、原因に応じて薬を処方します。

緊張型頭痛は肩こり・首こりが主な原因なので、こまめなストレッチを行うように指導されているそうです。

適切なストレッチのタイミングや方法についても相談してみると良いでしょう。

あたまと内科のうえだクリニックの基本情報

アクセス・住所・診療時間

名古屋鉄道名古屋本線 妙興寺駅 車で10分
名古屋鉄道犬山線 石仏駅 車で15分

バス:平島 下車 徒歩2分

愛知県一宮市浅野南之川38番

診療時間
9:00~12:00
15:30~18:00

★:9:00~13:00
※女性医師による循環器内科診療は火曜日と金曜日の10:00~12:00で予約優先制となります。

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