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二重整形の埋没法後の経過は?10年後の状態や効果が落ちやすい人の特徴を解説します

 更新日:2023/12/22
目を隠す女性

一重の方が二重の方に憧れて受ける、「二重整形埋没法」という、美容外科手術があります。これはメスを使わず、糸を埋め込むことによって、二重に見せる施術です。

比較的簡単に二重になれる方法ではありますが、10年経っても同じ状態をキープできるのか不安に思う方も少なくないでしょう。

ここでは「二重整形埋没法」の、10年後までの経過を見ていきながら、そのメンテナンス法についてもご紹介していきます。

そして、二重整形の10年後どうなっているのか詳細にご説明いたします。ご参考になさってください。

松澤 宗範

監修医師
松澤 宗範(青山メディカルクリニック)

プロフィールをもっと見る
2014年3月 近畿大学医学部医学科卒業
2014年4月 慶應義塾大学病院初期臨床研修医
2016年4月 慶應義塾大学病院形成外科入局
2016年10月 佐野厚生総合病院形成外科
2017年4月 横浜市立市民病院形成外科
2018年4月 埼玉医科総合医療センター形成外科・美容外科
2018年10月 慶應義塾大学病院形成外科助教休職
2019年2月 銀座美容外科クリニック 分院長
2020年5月 青山メディカルクリニック 開業
所属学会:日本形成外科学会・日本抗加齢医学会・日本アンチエイジング外科学会・日本医学脱毛学会

二重整形の埋没法後の経過は?

女性の目
まずは、「二重整形埋没法」について、ご説明します。これは二重にしたい線に沿って、糸を埋め込み針で留めるという施術方法です。
切開法という、メスを使う方法と比べると比較的簡単ですが、アイプチやアイテープと比べると針や糸を使うので内出血や腫れといった副作用も考えられます。
これらの副作用は、大抵4〜5日で化粧でごまかせる程度には回復します。少なくとも、1週間あれば完全に目立たなくなるでしょう。
しかし1週間経って、腫れなどが目立たなくなったからといって、完成ではありません。二重のラインが完成といえるまでには、さらに3〜4週間かかります。
また、埋没法の糸の結び目が膨らんで見えることがあります。これは、自然と消える場合がほとんどですが、おおよそ半年を目安として消えなければ医師に相談しましょう。
さらには、糸が食い込んで見えることがあります。これは1〜6ヶ月ほどで、糸が緩んで解消されることがほとんどです。
埋没法では一生モノの二重が手に入る可能性は少なく、基本的には二重は取れてきます。それが1年未満なのか10年後なのか個人差があります。
気になる方は施術前のカウンセリングで相談してみましょう。医師は、埋没法によって手に入れた二重が維持しやすい方か、取れやすい方かを教えてくれます。
なお、埋没法で使用する糸は手術などで使う溶ける糸ではないので、抜糸しないとなくなりません。そして、まれに糸が出てくることがあります。
皮膚側からかまぶた側からかは個人差がありますが、その場合には抜糸が必要です。
また、施術直後は痛みが少なくても、数年後に痛みが出てくる場合があります。これは糸が出ていることで痛みが生じている可能性があるため抜糸が必要です。
さらに埋没法を行うことによって、短期的にも長期的にも、まぶたが垂れ下がってくる「眼瞼下垂」になりやすいということが挙げられるでしょう。
短期的であれば抜糸をすれば済みますが、長期的であれば、眼瞼下垂の手術が必要になってくることもあります。また眼瞼下垂は、コンタクトレンズの使用や加齢によっても引き起こされます。
施術後1年後にはまだ取り扱いに慣れておらず、クレンジングの時に目元を擦ってしまうクセが抜けない方や、マッサージの習慣がある方は糸がほどけやすいでしょう。
糸の結び目は簡単にほどけるものではないですが、もしも万が一ほどけた場合には、再手術が必要になります。そして施術から5年後はというと、年齢にもよりますが、加齢による変化が現れ始めます。
たとえば二重の幅が狭くなったりするでしょう。片方の目だけの変化が大きい・二重のラインが不自然に曲がっている場合には、糸が緩んでいるサインです。
放置したり、無理に二重を作ったりすると、更に糸が緩む原因となってしまいます。クリニックに相談しましょう。
続いていよいよ10年後です。10年もすれば、まぶたの変化も大きく、皮膚の下垂や細かいシワが目立ち始めているかもしれません。
人によっては糸が取れてしまう人も出てきます。まぶたが厚いと二重のクセがつきにくいため、取れてしまったり、下垂が気になる方には再手術が必要です。
下がってきたまぶたを、埋没法でもう一度持ち上げ、くっきりしたまぶたを手に入れるためです。

二重整形の埋没法をして10年経過したらどうなる?

女性の目
二重整形埋没法を受けてから10年後、どのような状態になるのでしょうか。

二重が取れてしまう場合が多い

目を指差す女性
二重整形埋没法を受けてから10年後には、多くは二重が取れてしまう場合が多いです。上記でも触れましたが、糸が緩んできてしまって二重が消えてしまう場合もあります。
再び二重を希望するのであれば、抜糸をして埋没法か切開法で、二重整形をやり直すしかないでしょう。
その他にはまぶたに脂肪がついて垂れ下がってきてしまい、二重のラインが消えてしまうことが考えられます。
これは上記でも触れましたが「眼瞼下垂」という症状です。眼瞼下垂は放置していても改善される症状ではありません。
また、眼瞼下垂はまぶたが垂れ下がることで視野が狭まり、日常生活にも危険を伴います。手術を受け改善を図りましょう。
眼瞼下垂までいかなくてもまぶたが垂れ下がってきてしまうことも考えられます。
二重はまぶたの皮膚が折りたたまれて作られているため、余分な皮膚を引き込むことで、たるみの改善が期待できます。その際には、まぶたの脂肪吸引や、切開法で解決することもあります。
また症状が軽度であれば、埋没法でも改善が可能です。いずれにせよ、患者様のまぶたの状態によりますので、担当の医師とよく相談して決めましょう。

細かいしわが気になりだす

二重整形埋没法を受けてから10年後には、細かいしわが気になりだすこともあります。
糸が埋め込まれているわけですから、緩んでくるとはいえ皮膚が引っ張られて細かいしわができて、それが気になりだすでしょう。
言い換えれば、施術直後はぴったりだった皮膚と糸との相性がズレて悪くなってしまうのです。

埋没法後の経過は個人差が大きい

男性の目
しかしながら、埋没法の後の経過は個人差が大きいものです。はじめの項でも触れましたが、二重のラインが1年未満も維持しない方もいれば、10年経っても二重のラインがきれいに出ている方もいます。
それはその方が生まれ持ったまぶたの形や、まぶたを擦るクセがあるなどの生活習慣によっても違ってきます。
施術前のカウンセリングで十分シミュレーションしてもらって、医師の説明を納得いくまで聞いて、決断なさることをおすすめします。場合によっては切開法も検討するといいでしょう。
しかし、10年後の状態が心配だから施術をしないで一重で我慢するというのは、いかがなものかと思います。なぜなら今この時を楽しめないからです。
まぶたは年齢とともに変化しますが、もともと二重の方も同じことです。それなら今この時に二重にして毎日を輝いたものにしましょう

埋没法の効果が落ちやすい人の特徴

目を刺す女性
比較的簡単に二重が手に入る埋没法ではありますが、中には効果が落ちやすい方もいます。埋没法の効果が落ちやすい方の特徴をまとめました。

まぶたが厚い

まぶたが厚い方は埋没法の効果が落ちやすいです。いい換えると、眼瞼下垂に近い状態であり、埋没法で糸を埋め込んだところで、糸の上から厚いまぶたが覆い被さってしまいます。
さらにまぶたの重みで糸が切れてしまったり、緩んでしまったりして、二重が取れてしまうでしょう。

眼瞼下垂で目が開きづらい

眼瞼下垂により、目が開きづらい方は埋没法の効果が落ちやすいでしょう。
眼瞼下垂とは、まぶたが加齢などによって垂れ下がってきて物が見えにくくなる症状です。
いつも眠たそうに見えたり、 よく物が見えないことからくる肩こりや頭痛の原因になることもあります。
中には、生まれつきの眼瞼下垂のために弱視を懸念される患者様もいます。最近では、眼瞼下垂が広く認知されるようになり、手術を受ける患者様も多くなりました。
しかし、眼瞼下垂に対する手術は決して易しいものではありません。まぶたの高さ・形・左右差など、術後に予測し難い経過をたどるのが常で、一筋縄ではいきません。
そもそも眼瞼下垂の方に、埋没法を施術することが難しいです。またもともと眼瞼下垂の方は、まずは眼瞼下垂の症状を改善してから、二重整形を検討してみてください。

まぶたを擦る癖がある

まぶたを擦る癖がある方も、埋没法の効果が落ちやすいです。まぶたを擦るということは、埋没されている糸も同時に触っているということです。
擦ることで糸も緩んできてしまう原因となり得るでしょう。糸が緩んできてしまえば、二重も取れやすくなってしまいます。

二重の幅が広い仕上がりを希望する

女性の目
埋没法を受ける際に二重の幅が広い仕上がりを希望する方も、埋没法の効果が落ちやすいでしょう。
二重の幅が広いということは二重の幅が狭い方よりも糸の張りが若干緩いということです。
そのため糸の全体的な緩みも早くなってしまい、二重も取れやすいといえるでしょう。

埋没法の効果を持続しやすくするには

目を指して悩む女性
埋没法効果を持続しやすくするにはどうすれば良いでしょうか。持続しやすくする方法をここではご紹介しましょう。

留める糸の数を増やす

留める糸の数を増やすと良いでしょう。留める糸の数を増やすということは、1本が緩んできたり切れたりしても、他の糸がしっかりしていれば二重のラインに影響は少ないといえるでしょう。
極端に増やすのは不自然でいかがなものかと思いますが、自然に見えるある程度だったら、糸の数を増やすのもいいでしょう。

実績の多い医師を選ぶ

実績の多い信頼できる医師を選ぶと良いでしょう。クリニックや医師によっては、二重整形、特に埋没法を得意とするクリニックや医師がいます。
そのクリニックの公式サイト、また口コミサイトなどを参考にして、埋没法が得意で実績の多い信頼できる医師を選んで施術してもらいましょう。
口コミサイトを参考にするときには、その口コミサイトの信頼度も考慮に入れて判断してください。実績が多いということはそれだけ多くの施術を行ったということです。
症例写真を見ながらこのタイプのまぶただったら埋没法でも長持ちする、このタイプのまぶただったら切開法のほうが向いているといった判断もできるでしょう。
そして何より施術の方法を熟知しているため、質の高い施術を受けられるでしょう。

二重整形の効果持続を優先するなら切開法を検討しよう

女性の目
二重整形の効果持続を優先するなら「切開法」を検討しましょう。切開法とは、メスを使って二重の線を切り開く方法です。
埋没法では効果が持続しにくい、以下の方も切開法であれば期待できるでしょう。

  • まぶたの厚い方
  • 幅の広い平行な二重を希望する方
  • 埋没法を試すもすぐ元に戻ってしまう方
  • アイプチのしすぎてでまぶたがたるんでしまった方

傷口が二重のラインに一致するため、整形したことがバレにくいといったメリットもあります。
希望する二重のラインに切開して、挙筋筋膜・瞼板・皮下組織を細かく縫い合わせ、二重のラインを固定します。
切開というと不自然になってしまうのではないかと心配される方もいますが、そんなことはなく、まぶたの状態やアジア人特有の目頭の蒙古ヒダの形を考慮して行うので、とても自然な二重になります。
平行型の二重を希望する方は、目頭の形によって目頭の切開を行うこともあります。

二重の効果は半永久的

施術を受ける女性
切開法の効果は半永久的です。メスを使って自分の皮膚を使って二重のラインを切り開くのですから、その効果は半永久的といえるでしょう。
埋没法のように10年後を気にする必要もありませんし、劣化を気にする必要もありません。

元に戻すことは不可能

ただし切開法を二重になる前の状態に戻すことは不可能です。メスを使って切り開くわけですから、元に戻すことは難しいです。
そのため、切開法を選択するときには、施術前のカウンセリングでしっかりシミュレーションして、担当の医師から納得いくまで説明を受けてから自分の納得のいく二重のラインで施術してもらいましょう。
戻したくなる時が来るかもしれないという方は埋没法を選択しましょう。

二重整形についてより詳しく知りたい場合は医師に相談を

カウンセリングシーン
二重整形についてより詳しく知りたい場合は、医師にご相談なさってみてはいかがでしょうか。
クリニックによっては、カウンセリングを無料で行っているところもあります。
二重整形に限ったことではありませんが、整形手術は医療行為です。医療行為は自分の大事な体に関することです。納得するまで医師に説明を求めましょう

編集部まとめ

上を見上げる男性
いかがでしたでしょうか。気軽に受けられる二重整形埋没法ですが、10年後などを考えると躊躇してしまうかもしれません。

しかし、持続するかどうか個人差も影響するため、まずは自分がどのような二重を希望するか検討してみてはいかがでしょうか。

また、二重整形は医療行為であるため、リスクがあるのも事実です。施術するにあたり、より不安を少なくするためにも納得するまで医師とカウンセリングをすることをおすすめします。

この記事の監修医師