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信頼できる矯正治療とは? 日本矯正歯科学会所属の歯科医師による、子どもから大人まで将来を見据えた矯正治療【佐賀県小城市 坂井歯科・矯正歯科】

 公開日:2025/10/28
信頼できる「日本矯正歯科学会 認定医」とは?子どもから大人まで将来を見据えた矯正治療 信頼できる「日本矯正歯科学会 認定医」とは?子どもから大人まで将来を見据えた矯正治療

歯並びや噛み合わせを整えるための「矯正治療」は、審美面に加え、咀嚼や発声などの機能面の向上も実現。それに伴い、患者の健康維持やQOL(生活の質)の改善も期待される。しかし、矯正治療には費用面での不安や長い治療期間といったさまざまな懸念点があり、そのため治療に踏み切れない人も多い。特に、早い段階での取り組みが推奨されている小児矯正においては、子どもに治療を受けさせるかどうか迷っている保護者が少なくないという。そこで矯正治療の重要性とともに、その取り組み方や歯科選びについて、矯正治療の経験豊富な「坂井歯科・矯正歯科」の冨田真実子副院長にお話を伺った。

Doctor’s Profile 冨田 真実子(とみた まみこ) 坂井歯科・矯正歯科 副院長
佐賀県出身。福岡歯科大学歯学部を卒業し、九州大学病院にて研修医時代を過ごす。その後、福岡歯科大学矯正歯科に勤務し、同大学院にて博士号取得。その後、勤務医として福岡県や佐賀県の歯科クリニックに勤務。現在は、祖父の代から70年続く「坂井歯科・矯正歯科」で、副院長として幅広い世代の患者に対応。日本矯正歯科学会 認定医でもあり、特に小児歯科・矯正歯科で高度な技術を提供し、地域医療に貢献している。

歯並びが整っていないと、どのような問題が出てくるのでしょうか?

歯並びが乱れて正しい噛み合わせになっていないと、食事のときにものをしっかり噛むことができません。咀嚼がうまくできないということは、大きなものをそのまま飲みこむことになり、消化器官などへの負担が大きくなります。また、きちんと発音ができず、言葉が不明瞭になってしまうというデメリットも挙げられます。 矯正治療によって歯並びを整えることは、咀嚼・発音などの機能を改善し、併せて、見た目が整うことで、「明るい笑顔になれた」「自信が持てるようになった」などメンタルへの好影響もあります。

大人にも子どもにもおすすめしたい「矯正歯科」の大切さ

矯正治療を検討したほうがよい歯並びは、具体的にどのようなものでしょうか?

当院でご相談が多いのは、歯がガタガタになっている「叢生」、「上あご前突」(出っ歯)、「反対咬合」(受け口)、噛み合わせが深すぎる「過蓋咬合」、奥歯はしっかり噛んでいるのに前歯が開いてしまっている「開咬」、あごの横ずれが起こっている「側方交叉咬合」などです。 お子さんの場合は、乳幼児健診や幼稚園・学校での検診で歯並びを確認するため、その際に指摘されることがあるでしょう。 ちなみに、発育期のお子さんは乳歯から永久歯に生え変わるタイミングなので、歯並びそのものだけではなく、あごのスペースを広くして永久歯が正しく生えるための土台を整えたり、口腔機能トレーニングしたりということも行います。

大人にも子どもにもおすすめしたい「矯正歯科」の大切さ

矯正治療をためらう人が多いと聞きます

まず、費用に対する不安があるだろうと考えます。保険が適用されないため、矯正治療はどうしても高額になってしまうという印象が大きいのでしょう。また、「装置が目立って嫌」とか「治療が痛そう」とかいう声もあります。 現在は、現金に加えて、クレジットカード・電子マネー・デンタルローンといったさまざまなお支払い方法が導入されているため、費用面についてはお気軽にお尋ねください。 また、矯正装置も、目立ちにくいものや痛みを軽減できるものが開発されており、治療の選択肢も広がっています。

多くの人の要望に応えるさまざまな矯正治療の選択肢

多くの人の要望に応えるさまざまな矯正治療の選択肢

貴院ではどのような矯正治療を行っていらっしゃいますか?

歯の表面にブラケットという器具を着けてワイヤーを通す「ワイヤー矯正」と、専用のマウスピースを装着する「マウスピース型矯正」です。 当院では、頭部X線撮影機器(セファログラム)・歯科用CT・口腔内スキャナー(iTero /アイテロ)といった高性能な機器を用いて精査し、患者さんにしっかりご説明しながら、その方に適した治療計画をご提案しています。

ワイヤー矯正やマウスピース型矯正など、それぞれのメリット・デメリットはどのようなものでしょうか?

ワイヤー矯正は、適用できる症例が多く、微調整しやすいのがメリットですが、装置が目立つ・固定されるので歯のケアがしにくい・痛みや口内炎が起こりやすいなどのデメリットがあります。ただし、近年は歯の裏側に装着したり、白いブラケットやワイヤーを用いたりと、デメリットを改善する技術も増えてきました。 マウスピース型矯正では、当院ではインビザライン社のマウスピースを提供しています。メリットは、透明で目立たない・取り外せる・痛みを感じにくいなどで、いつもどおりの食事や歯磨きなどもできます。一方で、紛失リスクがあり、装着時間が短くなると効果が出にくいというデメリットもあります。マウスピース型矯正は患者さんの協力性の高さが必須です。

治療の流れや期間・費用などをお教えください

まず、お電話かネットから予約を取っていただき、カウンセリング・精密検査を経て、患者さんが治療計画にご納得してからの治療スタートとなります。 装置を着けている期間は約24~30か月間。通院回数はワイヤーが24回~30回程度、マウスピースも同様です。費用は税込みで、ワイヤーが68万円、マウスピースが88万円です。

小児矯正についてはいかがでしょうか?

マウスピース型が主流です。乳歯から永久歯へ生え変わる時期ですから、それに沿って装置を変えていくということも多くなります。また、前述のように、あごを広げることも大切なポイントとなります。 マウスピースには、歯並びを整えつつ、同時にあごのスペースを広げていくという効果を兼ね備えたタイプもあり、それが細かな調整を必要とするワイヤーとの違いです。 もちろん、保護者の方とともに、お子さん自身の積極性・協力性が重要ですが、最近では、面白がって、楽しく取り組むお子さんが増えていると実感しています。 お子さんの矯正は将来的な歯並びや健康づくりのために非常に重要ですから、まずは、カウンセリングだけでも受けてみることをおすすめします。

貴院は「保険矯正」も行っているとお聞きしました

矯正歯科治療は一般的には保険適用外・自由診療です。しかし、先天的なものなど厚生労働省が定める特定の疾患(唇顎口蓋裂・ダウン症候群・骨形成不全症など60以上の疾患)や、咬合異常や顎変形症の矯正治療には、保険が適用されるというものです。 保険矯正歯科治療が行えるのは、厚生労働大臣が定める基準をクリアした施設のみとなっています。当院はその認定を受けており、アルクスディグマ(超音波測定を用いたデジタルのあご運動測定器)を完備して、保険矯正にも対応しています。 該当する方は、ぜひ当院にお問い合わせください。

多くの人の要望に応えるさまざまな矯正治療の選択肢

できるだけ認定医のいる歯科を選び、最後まで治療することが大切

できるだけ認定医のいる歯科を選び、最後まで治療することが大切

矯正治療において、先生が大事にしていることをお教えください

どのような患者さんに対しても、毎回常に「ちゃんと歯が動いているか」「イレギュラーなことが起こっていないか」を丁寧に確認しつつ、患者さん自身が「どのように感じているか」「不安はないか」といった内面的なところにも心を配るようにしています。 その方の性格・背景・生活環境などに関係すると思いますが、不安や不満をなかなか口にできないという人もいらっしゃいます。たとえば、歯並びのお悩みとは別に「ガミースマイル」(笑ったときに歯茎が過剰に露出して見えること)にコンプレックスを感じていて、最初は自分から言えない人など。 歯科医師として多くの患者さんと向き合ってきた経験から、心身のさまざまな角度で患者さんに寄り添い、治療プランを考え、症状だけでなくその方の気持ちにも応えられるような矯正治療を行っています。

患者さんが矯正治療を受ける歯科クリニックを選ぶ際のポイントはどのようなものでしょうか?

やはり、その矯正歯科の「技術力」は重要なポイントだと思います。その目安となるのが、「日本矯正歯科学会 認定医かどうか」です。 また、矯正治療においては「最後まで治療を続け、完了させること」が非常に大切ですから、アクセスや診療時間帯も含めて通院しやすい環境で、治療を継続できる歯科クリニックであることも条件といえるのではないでしょうか。

できるだけ認定医のいる歯科を選び、最後まで治療することが大切

日本矯正歯科学会の認定医とは、どのような資格ですか?

同学会の認定医になるには、大学病院などで5年以上の研修を受けることや、学会が認めた刊行物に矯正歯科に関する論文を発表することなど、さまざまな厳しい条件をクリアし、そのうえで学会の診査に合格する必要があります。 つまり、日本矯正歯科学会の認定医であるということは、豊富な経験や知識を持っていることのひとつの証しとなるため、安全で精度の高い矯正治療を受けられる可能性が高まるといえます。

最後に、このサイトをご覧になっている読者の方にメッセージをお願いします。

患者さんのお口の健康を守り、ひいては全身の健康を維持していくため、矯正歯科はとても大切な役割を担っています。特に、お子さんは早めの確認や、問題がある場合は早めの治療開始が推奨されています。 「費用がかかるかも」「装置が目立って恥ずかしい思いをするかも」「治療が痛かったらどうしよう」など、矯正治療に対する不安や疑問がある方も、まずはカウンセリングだけでも受け、気になる点を相談してみてはいかがでしょうか。 当院では、患者さんとの信頼関係を構築しながら、その方に徹底して寄り添い、多様な矯正治療をご提案しています。まずは、お気軽にご来院ください。

編集部まとめ

矯正治療の大切さはもちろん、保険矯正の詳細や日本矯正歯科学会認定医に選ばれる基準など、さまざまなことをお教えいただく機会となりました。佐賀県小城市の「坂井歯科・矯正歯科」は、三代にわたる伝統や地域との信頼関係を築きつつ、院長の冨田知孝先生、副院長の冨田真実子先生ご夫妻のもと、新しい治療技術を駆使することで今なお進化を続けています。矯正治療をご検討の方は、ぜひ同院を訪ねてみることをおすすめします。

坂井歯科・矯正歯科

医院名

坂井歯科・矯正歯科

診療内容

矯正治療 小児矯正 一般歯科 など

所在地

佐賀県小城市牛津町柿樋瀬1115-7

アクセス

JR長崎本線「牛津」駅より徒歩1分

この記事の監修歯科医師