ずっと気になっていた「でべそ」の悩み。手術で自然な「縦長おへそ」へ【京都市下京区 ヴェリィ美容形成皮フ科クリニック】


「でべそ」はその言葉どおり、「へそ」が飛び出して見える状態をいう。ごく稀に臍ヘルニアと呼ばれる病気に関わることもあるが、ほとんどの場合健康に影響はない。しかし、その形態から見た目のコンプレックスとして悩む人は少なくない。特に、水着やお腹の出る服を着るときに気になるという声がよく聞かれ、長年にわたって悩んでいる人も多いようだ。このような「でべそ」の形を治すことはできるのだろうか。本記事では、京都市下京区にある「ヴェリィ美容形成皮フ科クリニック」院長の清水隆司先生に、「でべそ」の原因や治療の考え方、手術や術後経過などについて詳しく話を伺った。
清水 隆司
ヴェリィ美容形成皮フ科クリニック 院長
平成3年に近畿大学医学部を卒業後、同大学附属病院形成外科に勤務。その後、「いちだクリニック」と「リッツ美容外科」で経験を積み、平成15年に「ヴェリィ美容形成皮フ科クリニック」を開院。医学博士、日本専門医機構 形成外科専門医、日本美容外科学会 専門医、日本形成外科学会の領域指導医、美容外科分野指導医、皮膚腫瘍外科分野指導医の資格を有する。
「でべそ」とは何なのか? 形の問題が生む見た目の悩み
まず、基本的なことを伺います。「でべそ」とは、どのような状態のことでしょうか?
「でべそ」とは、簡単に言うならおへそが外に飛び出して見える状態です。通常は病気ではなく、単に形の問題です。原因は、赤ちゃんが生まれたときのへその緒の切り方や、皮膚の治り方の違いによって生じる形の差です。
形態的には、おへその部分が前に押し出されて膨らんでいる状態を指します。赤ちゃんのときの傷痕が立体的に残ったようなイメージで、いわば皮膚が自然に治る過程で生まれる「個人差」だと考えていただくとわかりやすいでしょう。

なるほど。でべその形が自然に治ることはないのでしょうか?
残念ながら、手術以外で完全に治すことは難しいです。押し込んでみたり、テープなどで押さえてみたり、またへそピアスで隠す方もいらっしゃいますが、根本的な改善にはなりません。
言い換えると、手術以外の方法では根本的に治すことはできないのです。ピアスや服で隠しても、コンプレックスは残ります。鼻の形が気になるからと鼻をギュッとつまんだり、マッサージしたりしても変わらないのと同じで、形の問題は外科的に整えるしかないんです。
手術では、傷跡が自然に見えるように形を整えることが重要です。そもそもおへそは、へその緒が脱落したあとが治った一種のキズ跡です。きれいに縫いすぎると不自然になるため、あえて自然な「くしゃっとした」形をつくります。
ということは、手術さえすれば見た目を改善できるわけですね?
はい、当院の手術では、おへその縦長感を出すことを目指しています。縦長のおへそは美しいとされており、でべそが気になってビキニを着られなかったり、銭湯や温泉で恥ずかしさを感じたりしていた方も、手術によってコンプレックスが解消することができるでしょう。
来院される方は特に20代女性が多いのですが、出産後にお腹の皮膚が緩んだことでおへそが出てしまったと相談に来られる方もいらっしゃいます。やはり「服を着たときに目立つ」「水着を着たいけれど隠せない」といった審美的な悩みが主な理由です。
性別的にはやはり女性が多いのですか?
はい、圧倒的に女性ですね。男性はほとんどいません。女性はファッションや見た目を気にする方が多く、コンプレックスを解消したいという理由で手術に踏み切る方が多いです。

でべそが健康上、何かリスクを及ぼすようなことはあるのでしょうか
通常のでべそは見た目だけの問題で、健康状態に関わるものではありません。ごく稀に「臍ヘルニア」といって、腸そのものが飛び出す病気もありますが、いわゆるでべその治療に来られる方のほとんどは形の悩みです。
手術で叶える「自然な縦長のおへそ」

でべその手術はどのような流れで行われるのでしょうか?
まずはカウンセリングに来ていただき、おへその形を確認します。でべその形は個人差が大きいので、「変えられる部分」と「変えられない部分」を丁寧に説明し、改善できる範囲を確認します。その後、手術の予約を取り、改めて手術を行います。
手術の具体的な方法について教えてください
当院ではY字型の切開を行い、余分な皮膚や線維組織(瘢痕組織)を取り除きます。縫い合わせる際に、縦長のラインを強調することで、自然で「くしゃっとした」傷跡が生まれます。この縦長のおへそをつくるデザインが、当院のでべそ手術の大きなのポイントです。
普通に縫うだけでは浅い凹みになってしまうため、傷が食い込むように計算して、おへそらしく見えるように整えます。
手術時間はどれくらいですか? また、治療中の痛みなどについてはどうでしょうか?
手術自体は20~30分程度で終わります。局所麻酔を使用するので術中の痛みはほとんどなく、術後も強く痛むことはありません。強いて言うならば、腹筋に力を入れたり大笑いしたりするときに少し響く程度で、日常生活に支障をきたすことはありません。
ダウンタイムについてはどのようになりますか?
手術から約10日間は下半身中心のシャワーに制限していただくことになります。傷を濡らさないようにすることが大切なので、傷を防護するガーゼをラップや防水テープなどでしっかりと覆うことができれば、全身のシャワーを浴びていただくことも可能です。抜糸は10日目に行い、その後は溶ける糸で自然に治癒します。
手術後、患者さんが注意しなければならないことはありますか?
運動や腹筋などの腹圧がかかる動きや、体を温めすぎること、また飲酒など一般的に手術後に控えていただくことは同じです。
ただ、社会生活にはほとんど影響はなく、傷も普段は服で隠れているおへそなので、全然気にならないと思います。体力を使う仕事でなければ、手術の翌日から働くことも可能です。
手術に特有のリスクなどはありませんか?
基本的には一般的な手術と同じで、感染や出血などのリスクは通常の手術管理で防げます。でべそ手術特有のリスクはありません。

気になっていた「でべそ」の悩み、気軽に医師に相談を

術後の通院や、アフターフォローについて教えてください
手術後は、4日目にガーゼ交換、10日目に抜糸を行います。その後1カ月目と3カ月目に経過をチェックするために通院していただきます。
遠方の方には、10分ほどの確認のためだけにわざわざ来院していただかなくても済むように、LINEで写真を送っていただいて、経過を確認することもできるようにしています。
クリニックの特徴や治療へのこだわりはありますか?
当院では、縦長で自然に美しいおへそをつくることに力を入れています。傷跡が目立たないように形や縦長感にこだわりつつ、患者さんの希望を最優先に、必要最小限の手術で改善できるよう心がけています。
余計な施術や過剰な提案はしません。あくまでも患者さん自身のコンプレックス解消に寄り添うことを大切にしています。
手術を行う際に、先生が特に大切にしていることは何でしょうか?
患者さんの希望に応えて、「美しい縦長のおへそ」をつくることです。以前は元々のおへそのしわや形に沿い切開し、「くしゃっ」としわが寄ったような自然な仕上がりにすることもありました。今は縦方向に自然なラインをつくることで、見た目に自信を持っていただけるようにしています。
先生のクリニックは遠方からの患者さんも多いですか?
はい、地方からいらっしゃる方も多くいます。手術後は写真を送っていただき経過を確認することもできるので、来院が難しい場合でも安心でしょう。初回カウンセリングから手術後のフォローまで、できるだけ通いやすい形にしています。
治療費について教えてください
手術費用は税込18万7千円です。費用には局所麻酔や術後の診察も含まれています。手術内容は一律ですが、患者さんの形状に合わせて適した方法で施術します。

改めて、でべその手術をする大きなのメリットは何でしょうか?
何といっても見た目の改善です。縦長で自然なおへそをつくることで、服や水着を着たときのコンプレックスが解消され、自信を持って毎日を過ごせるようになります。健康面でのリスクもほとんどなく、生活に支障はありません。
それでは最後に、「でべそ」で悩んでいる方、手術を考えている方へ先生からメッセージをお願いします
でべそは病気ではありませんが、見た目の悩みは意外と日常に影響します。若い世代はファッションや水着を楽しみたいですし、出産後の女性にとってもコンプレックスの解消は自己肯定感につながります。手術は短時間で安全性も高いので、隠すより「きれいなおへそを手に入れる」ことを選んでみて欲しいなと思います。お悩みのある方は、どうぞお気軽にご相談ください。
編集部まとめ
今回の取材を通して印象的だったのは、清水先生が繰り返し語っていた「縦長のおへそを目指す」という言葉です。単に膨らみをなくすだけでなく、患者さん一人ひとりが美しいと感じられる形を丁寧にデザインすること、そして必要最小限の施術に徹する姿勢に感銘を受けました。でべその手術は、見た目のコンプレックスを解消できる治療です。情報を正しく理解し、自分に合った治療を選ぶことの大切さを改めて実感しました。でべそで悩む方にとって、このインタビューが一歩を踏み出すきっかけになれば幸いです。

医院名
ヴェリィ美容形成皮フ科クリニック
診療内容
でべそ治療 レーザー治療 傷跡治療 など
所在地
京都府京都市下京区七条通烏丸東入真苧屋町214
京都駅第5ビル6F
アクセス
各線「京都」駅より徒歩5分




