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「かかりつけ医」としてワンランク上の小児診療を提供【大阪市西区 あわざこどもクリニック】

 更新日:2023/12/27

「かかりつけ医」としてワンランク上の小児診療を提供
「かかりつけ医」としてワンランク上の小児診療を提供

大人が医療機関を受診するとき、窓口として内科を選ぶことが多いのではないだろうか。一方、子どもの診療においては小児科が窓口となる。消化器内科、呼吸器内科、循環器内科などに細分化された内科と比べると、小児科の医師はより網羅的な知識が求められる。子どもは大人ほど症状をうまく伝えられず、背景に学校等での孤立や発達の問題を抱えていることもあるからだ。窓口としての小児科に、具体的にどのような役割が期待できるのか、実際にどのような診療が行われているのか、大阪市西区西本町にある「あわざこどもクリニック」の田中篤志院長に詳しく話を伺った。

Doctor’s Profile
田中 篤志(たなか・あつし)
あわざこどもクリニック 院長

2003年3月、大阪医科大学医学部医学科卒業、京都大学医学部小児科学教室入局。同年5月、近畿大学医学部奈良病院小児科にて研修。彦根市立病院小児科を経て、2008年に京都大学大学院医学研究科 医学専攻(博士課程)発達小児科学入学。三菱京都病院小児科医長、高島市民病院小児科医長、日本生命済生会日本生命病院小児科(救急診療センター兼務)副部長を経て「あわざこどもクリニック」開院。
日本小児科学会小児科専門医・認定小児科指導医・地域総合小児医療認定医・子どもの心相談医。子どもの医療の“窓口”である小児科において、豊富な知識と経験に基づいた診療を行う。

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症状だけでなく、背景を見ることが欠かせない

小児科というと、さまざまな症状・病気を診療されているイメージがあります

小児科は「子どもの病気の治療を専門にする診療科」ですから、本当に幅広い知識が求められます。風邪やインフルエンザといったよくある感染症から、喘息、川崎病、遺伝性疾患・先天性疾患まで、子どもに起こり得るすべての病気とその症状が対象となります。

症状だけでなく、背景を見ることが欠かせない

それだけの病気・症状に対応するのは、大変ではありませんか?

もちろん、すべての病気を当院だけで診断する・治す、ということはできません。当院は幸い、大阪市内のほぼすべての病院、児童精神科などの専門の医療機関・施設との連携ができていますので、必要に応じてすぐにご紹介いたします。

小児科は、そういった専門の医療機関・施設への窓口という役割がありますね

ただ、適切な診察・検査を行わなければ窓口としての役割を果たすことができません。当院では、病院に近いレベルの検査ができる体制を整えることで、窓口として適切に機能できるよう努めています。

対応している検査も、クリニックによってそれだけ差があるということでしょうか?

はい。たとえば喘息の疑いのある患者さんに対して当院であれば呼吸機能検査、呼気NO検査、ピークフロー測定などを行うことが可能です。もちろん、血液検査やレントゲン検査にも対応しています。正確な診断ができてこそ、適切な治療へとつながります。

正確な診断ができる小児科クリニックを選ぶために、親御さんができることはありますか?

外から見て選ぶというのは難しいのですが、医師と話をしてみて、さまざまな可能性を考慮しながら、とことん付き合ってくれる小児科を選ぶとよいのではないかと思います。
咳があるから咳止めを処方して終わり、というのではなく、原因をしっかりと追究してくれる・どうしてもわからないときには病院を紹介してくれるといった誠実な対応があるか、ということですね。

確かに、咳ひとつをとってみても、背景にさまざまな病気が考えられます

風邪以外にも、気管支炎、肺炎、咳喘息、アレルギー性鼻炎、副鼻腔炎、胃食道逆流症といった疾患も考えられます。また、学校などでの悩み事が背景にあり、咳や腹痛、頭痛、倦怠感といった症状が出るということもあります。

症状だけでなく、背景を見ることが欠かせない

大人でも、ストレスによって身体に症状が現れることはありますね

大人であれば、自分で「ストレスかな?」と考えられますが、子どもはそうはいきません。そのため、症状の原因がなかなか特定できない、病気は治ったはずなのに症状が残る、といったことが起こりやすいのです。親御さんや私たち医師が気づき、適切な治療へと導いてあげなければなりません。

10~15歳くらいの子どもに多い「起立性調節障害(OD)」

10~15歳くらいの子どもに多い「起立性調節障害(OD)」

先生は、起立性調節障害の診断・治療についても力を入れていると伺っています。起立性調整障害とは、どのような病気なのでしょうか?

起立性調節障害とは、自律神経の働きの低下によって、寝た状態から立ったとき、つまり朝方の体調が悪くなる病気です。なかなかベッドから起きられない・朝食を食べられない・全身倦怠感・頭痛・立っていると気持ち悪くなるといった症状が、主に午前中に見られます。

起立性調節障害は、お子さんに多い病気なのでしょうか?

小学校高学年から中学生くらいのお子さんに好発します。有病率は小学生で約5%、中学生だと約10%と、非常に身近な病気といえます。
「ちゃんと寝ているはずなのに寝起きが悪い」といったことで親御さんが気づくことが増えていますが、まだまだ十分に理解が進んでいないという現状があります。

病気のことを知らない場合には、ついつい叱ってしまいそうですね

起立性調節障害の診断を受け、親御さんが学校に配慮をお願いしたのに、ある先生から「サボっている」「やる気がないだけだ」と言われた子もいます。お子さんご本人も、またご家族も辛い想いをすることのある病気です。
当院では、必要に応じて書面・診断書をご用意し、学校でもしっかりサポートが受けられるよう、本人やご家族を支えています。

診断が難しそうな気がしますが、クリニックで治療が受けられるものなのでしょうか?

対応しているクリニックはそう多くありません。当院では、日本小児心身医学会のガイドラインに基づいて「新起立試験」を行います。ベッドで10分間横になってもらってから、次の10分間は立ってもらいます。この間の血圧・心電図を測定し、血圧・心拍数の回復具合をみて診断します。

起立性調節障害だと思っていたら違う病気だった、ということもあるのでしょうか?

ホルモンの分泌に関わる病気、貧血などが見つかることもあります。当院では、そういった似た病気との鑑別のため、血液検査なども行います。起立性調節障害ばかりを疑っていると、診断を誤ってしまうこともあるためです。こころの問題、発達の問題が関わってくる場合には、各専門の医療機関・施設と連携します。

起立性調節障害の治療では、どのようなことを行いますか?

昇圧剤や漢方を使った薬物療法、生活習慣指導が中心となります。規則正しい生活リズムを維持し、日中はできるだけ身体を起こして生活する、水分・塩分を多めに摂るといったことが大切になります。
またストレスもリスク要因となるため、学校でのいじめ、ご家庭でのお悩みなどがあれば、その対策をしていく必要があります。

「子どもが朝起きない」とお困りのご家庭は少なくないかと思います。一方で、「でもまさか病気だなんて」と否定したい気持ちもあるかと思います。受診の判断はどのようなところですればよいでしょうか?

病気の診断を受けるのが怖いというお気持ちはよくわかります。ただ、お困りになっている親御さんほど、実際は診断が出たときにはどこかホッとされているようです。
「原因がわかる」ということは、「対策・治療ができる」ということですからね。
「どうして起きないんだろう?」と思ったときには、まずは起立性調節障害に対応している医療機関に相談してみることをおすすめします。

10~15歳くらいの子どもに多い「起立性調節障害(OD)」

信頼の置ける小児科クリニックを“かかりつけ医”に

信頼の置ける小児科クリニックを“かかりつけ医”に

最近、アレルギーの子どもが増えていると耳にすることがありますが、実際はどうなのでしょうか?

日本は戦後、急速に復興・発展し、上下水道が整備され、都会では土に触れる機会さえほとんどなくなりました。私たちが「清潔」や「消毒」を追求する中で、免疫力は少しずつ下がってきているようです。それに伴い、大人を含め、アレルギーに悩む人は増えてきています。また、アレルギー疾患の発症年齢も下がってきています。

低年齢化というのは聞いたことがありませんでした。早ければ何歳くらいで発症するのでしょうか?

2歳でアレルギー性鼻炎や結膜炎を発症した、とういケースがあります。また食物アレルギーでは、ナッツ類、魚類などによる発症が低年齢化しています。私の子どももミルクアレルギーでしたので、親御さんの大変さはよくわかります。

現在はアレルギーの原因となる食品も「少しずつ食べさせる」のがよいとされているそうですね

はい。アレルギー検査や経口食物負荷試験を行った上で、過剰な除去とならないよう配慮しながら少しずつ食べていきます。特に卵、小麦は早く食べ始めたほうが耐性がつきます。ただ、牛乳やナッツ類、蕎麦などはアナフィラキシーのリスクがあるため、より慎重な判断が求められます。

スギ花粉症、ダニアレルギーに対する舌下免疫療法に対応されているそうですが、効果はいかがでしょうか?

特にスギ花粉症に対する舌下免疫療法で、良好な結果が得られています。アレルギー薬を完全にやめられたというお子さんも多くいます。花粉が飛散しない時期も毎日投与する必要がありますが、アレルギー薬をやめられると通院の頻度も少なくなり、快適に過ごされています。

信頼の置ける小児科クリニックを“かかりつけ医”に

起立性調節障害やアレルギーまで幅広くお伺いしてきましたが、先生のこれからの展望を教えてください

子どものアレルギーや救急疾患、血液・腫瘍性疾患、感染症などを専門にしてきた上で、私が開業時に目指したのが、「病院レベルの診療を行う」ということでした。設備もできる限り整えました。知識と経験を生かして、これからも一般の小児科クリニックの枠を超えた診療を提供していきます。

では最後に、読者の方に向けてメッセージをお願いします

お子さんの目が赤くなったから眼科を、湿疹ができたから皮膚科を受診するという判断は、もちろん間違いではありません。
ただ、小児科はお子さんのお身体全体、そして心の健康を診る診療科です。領域を飛び越えた知識を持つ小児科医だからこそ気づける、ということもあります。ぜひ、お子さんの“かかりつけ医”として、信頼できる小児科クリニックを見つけてください。当院が、そのかかりつけ医となることができれば幸いです。

編集部まとめ

その優しい語り口からは、目の前の人のことを理解しよう、理解してもらおうという想いがひしひしと伝わってきます。日中に働いている保護者のためにと、月曜日から金曜日は17:30~19:30の「夜診」を行っています。一般小児外来はもちろん、乳幼児健診・予防接種にも対応しているとのことですので、いつでも安心して相談できる・長く付き合える“かかりつけ医”をお探しの方は、「あわざこどもクリニック」に相談してみましょう。

あわざこどもクリニック

医院名

あわざこどもクリニック

診療内容

小児科 アレルギー科 乳幼児健診 予防接種 など

所在地

大阪府大阪市西区西本町3丁目1-1
医療センター岡崎橋2階

アクセス

大阪メトロ中央線・大阪メトロ千日前線「阿波座」駅より徒歩1分

この記事の監修医師