人気の裏側矯正を徹底解説。治療を成功させる鍵は歯科医院選びにあり!【東京都世田谷区 二子玉川駅前矯正歯科】

従来の矯正法とは異なり、歯の裏側に矯正装置を装着するため、矯正中であることが人に気づかれにくい「舌側(裏側)矯正」。近年人気が高まっているものの、舌側(裏側)矯正はすべての歯科医師が提供できるわけではない。特殊な矯正装置の作製が必要となる上、医師には高い技術と専門知識が要求されるからだ。今回は、舌側(裏側)矯正に豊富な治療実績のある「二子玉川駅前矯正歯科」院長の櫻井雄太先生に、舌側(裏側)矯正のメリットとデメリット、治療成功の鍵を伺った。
舌側(裏側)矯正とは? 従来の表側矯正との違いは?
矯正というと、口元で金属の矯正装置が目立つイメージがあります。先生が豊富な実績をお持ちの「見えにくい矯正」について、教えていただけますか?

仕上がりや治療期間などは表側矯正と変わりないのでしょうか?
舌側(裏側)矯正は、高い技術と専門知識が必要とされる矯正治療のため、それを行える医師が少ないのが現状です。そのためどうしても、一般的である表側矯正の優位性が広く伝わりがちですが、医師のスキルにより、表側矯正と同様のクオリティーで治療を提供することは可能です。 私は舌側(裏側)矯正を手がける専門医院に長年勤務し、数多くの実績を重ねてきました。現在、当院での舌側(裏側)矯正の治療期間は症例によって2~3年かかることもありますが、ほとんどの方は表側矯正と同じ1~2年程度で治療が完了しています。もちろん、仕上がりも、表側矯正と何ら変わりはありません。
矯正中はむし歯になりやすいといいますが、表側矯正と比べてむし歯のリスクはいかがでしょうか?
矯正中は、外せない矯正装置が歯に装着されているため、どうしてもブラッシングがしにくくなり、むし歯になりやすいのは事実です。 よく誤解されるのですが、実は表側矯正に比べると、舌側(裏側)矯正のほうがむし歯になりにくいんですよ。というのは歯の裏側は、表側よりエナメル質が3倍も厚い上に、歯の内側は常に唾液が循環している状態であるため、むし歯の原因となる菌が唾液の自浄作用によって洗い流され、増殖しにくくなるからです。 表側裏側にかかわらず、矯正装置を着けた当初は歯の磨きにくさを感じる方が多いのですが、磨き残しのないように毎日丁寧にブラッシングを行い、むし歯にならないようにすることが大切です。

表側矯正は約1カ月に一度の通院が必要ですが、舌側(裏側)矯正は通院の頻度はどのくらいですか?
当院で治療に使用するワイヤーは、温度形状記憶合金やチタンの合金等を使用しているため、一般的なワイヤーに比べて生体に優しいのが特徴です。 そのため一般的には3~4週の間隔で来院いただき、お口の中の状態を確認するところですが、当院では4~8週に一度の来院ですみます。
舌側(裏側)矯正のメリットとデメリットについて

舌側(裏側)矯正のメリットを教えてください。
最大のメリットは、やはり矯正中であることが人に気づかれにくいという点です。見た目の問題だけでなく、会話や笑った際などに矯正装置のことを気にする必要がないので、日常生活でのストレスも軽減されます。 また、矯正治療は歯並びがある程度整った後、噛み合わせなどの微調整を行っていく期間が必要ですが、表側矯正の場合は、その間も矯正装置が人から見えてしまいます。舌側(裏側)矯正も装置は着けているのですが、見えないため、きれいな歯になったことをご自身も周囲の人も早く実感することができます。つまり矯正治療の途中でも、ある程度、見た目がきれいな歯並びを手に入れることができるということです。 舌側(裏側)矯正は、奥歯を支点として歯を内側に引き込むのが得意な治療ですので、前歯が早くきれいに整うといったメリットもあります。 さらに、舌側(裏側)矯正は年齢を問いません。成人だけでなく、お子さんでも行うことができます。装置は歯の内側に着けるので、活発なお子さんでもワイヤーやブラケットで唇を傷つけることはありません。
逆に、舌側(裏側)矯正のデメリットについても教えていただけますか?
違和感については、口の中にものを入れるわけですから、表側矯正も舌側(裏側)矯正も同じです。 最初は違和感を覚えても、数日から数週間と使っていくうちに慣れて、食事も会話も問題なく楽しめる方がほとんどですので、それほど気になさらなくてよいかと思います。 舌側(裏側)矯正のデメリットとして、しばしば発音のしにくさの問題が挙げられますが、それについては、歯科医院が導入している矯正装置によって大きく差があるのが実情です。 当院では、舌の感触を考慮して丸みを帯びた加工がしてある非常に小さくて薄いセラミック製のブラケットを導入しているため、従来の舌側(裏側)矯正の装置に比べ、発音のしにくさや違和感が大幅に改善されています。 舌側(裏側)矯正を検討するときは、どんな装置を使っているのかについても医師に確認するといいでしょう。 ほかに舌側(裏側)矯正のデメリットといえば、治療費が高額になることでしょう。しかし、それ以上のメリットを感じている患者さんのほうが多いのではないかと思います。
舌側(裏側)矯正を成功させるために大切なポイントを教えてください。
先ほど述べたように、舌側(裏側)矯正は使用する矯正装置によって快適性がかなり異なります。また、装置を使いこなす医師の技術力も重要です。 そのため、舌側(裏側)矯正について十分な実績と専門知識を持つ医師がいる歯科医院を選ぶことがとても大切です。これらに関しては、事前に歯科医院のホームページを見たり、直接問い合わせたりして確認することをおすすめします。

治療の流れや期間、費用。信頼できる歯科医院の選び方とは?

それでは改めて、舌側(裏側)矯正の治療の流れについて教えてください。
まず、初診の際に十分なカウンセリングを行います。患者さんの歯並びに関する悩みを伺い、お口の状態を拝見して、おおまかな治療内容や治療期間、費用の概算についてお話しします。治療に対する不安をなくすために、患者さんからの質問にも丁寧にお答えします。 その上で、矯正治療を希望する方には、精密検査を行います。精密検査はX線撮影、口腔内やお顔の写真撮影、歯型の採取などが一般的です。その検査結果をもとに診断し、治療計画を立て、患者さんにきちんと説明します。 矯正治療は時間も期間も費用もかかるものですので、治療費や支払方法なども含めて十分に患者さんと話し合い、納得いただいた上で治療をスタートさせることが大切です。
説明を受け、納得したらすぐ、治療がスタートするのでしょうか?
矯正中は装置に汚れが付着しやすく、むし歯や歯周病になりやすいため、治療開始前に口腔内をクリーニングして歯石や着色をきれいに落とします。また、毎日のセルフケアも大切なため、ご自宅での正しいブラッシング方法も指導します。 その後、患者さんの歯型を取り、完全オーダーメイドで裏側装置を作製します。矯正装置を装着した後、矯正中の生活の注意点などをご説明します。 その後は、約1カ月ごとにご来院いただき、歯の移動状況を確認して調整を行います。 治療期間は個人差がありますが、1~2年かけて歯並びを整えた後は、歯並びの後戻りを防ぐ保定装置を装着していただき、定期的に安定具合をチェックします。
舌側(裏側)矯正の費用は、なぜ表側矯正に比べて高額になるのでしょうか?
舌側(裏側)矯正の装置は、表側矯正装置のように汎用性がありません。患者さん一人ひとりに合わせたオーダーメイドの矯正装置を作製することが必要になってくるからです。 さらに、イメージしていただくとわかるかと思いますが、手で触れることができ、目視で確認できる歯の表側にブラケット装置を着けるのと、入り組んだ歯の裏側という見えない場所に矯正装置を着けるのとでは、治療の難易度に大きな差があります。 舌側(裏側)矯正を行うには高い技術が必要で、専門の経験を重ねた医師だけが提供できる特殊な歯科治療と考えていただければ、治療費が高額になるのも納得していただけると思います。
治療費については、設定も支払い方法も歯科医院によってさまざまですね。
矯正治療については、治療費とは別に、毎回の調整料やアフターケア代を設定している医院が多いため、治療期間が長くかかるほど費用もかさみ、不安に感じる患者さんも多いようです。 当院では、治療期間が仮に長引いたとしても、従来のように追加料金を加算せず、最初に設定した治療費の中ですべて収めるトータルフィーシステムを採用しています。 このような料金システムを採用している歯科医院であれば、治療完了まで安心して治療を受けられるのではないでしょうか。 また、当院もそうですが、カード支払いや治療費の分割に対応している医院もありますので、カウンセリングの際に遠慮なく尋ねてみてください。

編集部まとめ
舌側(裏側)矯正だけでなく、すべての歯科治療にいえることですが、メリット・デメリットを正確に理解して、信頼できる歯科医院を選ぶことがとても大切だと感じました。医院の信頼性については、歯科医師のキャリアやこれまでの治療実績の数、導入している矯正装置が参考になります。また、患者が利用しやすい料金システムを整えていることもポイントとなるでしょう。





