目指せ!きれいな歯並び!子どもに合った矯正歯科医院の選び方【埼玉県志木市 千葉歯科クリニック】
そこで今回は、子どもの歯並びについて見識のある【医療法人倚真会 千葉歯科クリニック 千葉 真渡先生】に、以下のテーマでお話を伺いました。
・子どもの歯並びと生活習慣
・子どもが通いやすい矯正歯科医院であるために
・子どもの矯正歯科医院を選ぶポイント
医療法人 倚真会 理事長
日本歯科大学卒業。東京医科歯科大学歯学部付属病院、医療法人高歯会ほんまる歯科医院の勤務を経て、2013年「千葉歯科クリニック」を開設。2015年「医療法人 倚真会 千葉歯科クリニック開設」、理事長に就任し現在に至る。
臨床研修指導歯科医であり、日本歯周病学会、ドライマウス研究会など参加学会・研究会多数。
子どもの歯並びと生活習慣
目次 -INDEX-
子どもの歯並びに影響のある生活習慣とは
子どもの歯並びに影響がある生活習慣は、乳幼児期に多いといえます。そこで、授乳時、離乳食の時期、乳歯が生えてきた時期と、段階にわけてそれぞれ気を付けるべき点をご紹介します。
授乳期
母乳を吸うときに赤ちゃんは、口に含んだ乳首を絞り出すようにして吸います。実は、この際の口の動きが、食べ物を噛む動きに通じて、顎(あご)の筋肉の発達に影響しているのです。
また、こうして顎(あご)の筋肉に刺激が与えられることで、きれいな歯並びにつながるとされています。つまり、生まれたばかりの授乳期から歯並びに影響する習慣は始まっているといえるでしょう。
この時点で、注意すべきは「哺乳瓶を使用する際」です。
哺乳瓶のゴム乳首には、母乳実感のあるタイプと、弾力性に優れたタイプがあります。もちろん月齢に合わせて使い分けすることが大事ではありますが、口の筋肉をしっかり使えるという観点で考えると、弾力性に優れたタイプを選んだ方がいいといえるでしょう。なぜなら、口の筋肉を使わないものだと後々、歯並びに悪影響が出る可能性があるからです。
新生児期は母乳実感のあるタイプ、ある程度飲む力がでてきたら弾力性のあるタイプなど、赤ちゃんの状況に合わせて使い分けると、口の筋肉強化につながるかもしれませんね。
離乳食期
離乳食の時期は、徐々に自分で食べることを覚えさせることを意識しましょう。
離乳食のはじめは、親から子へ食事を与えることになります。しかし、徐々に子どもの歯が生え始めるにつれて、それに合わせた食べ方を自分自身で意識させることが必要といわれています。そのため、自分で食べるという動作が必要となるのです。
また、離乳食も時期に合わせて少しずつ柔らかいものから硬いものへ変えていくことが重要といえるでしょう。なぜなら、柔らかいものばかりを食べさせていると、舌や口・顎の筋肉を使う機会が少ないからです。この点で考えると、口回りの筋肉を十分に強化するためにも、離乳食期から自分で噛むという動作を覚える必要がありそうですね。
乳歯が生えてきた時期
乳歯が生えてきたら、歯のケアをはじめる必要性がでてきます。赤ちゃん用の歯ブラシで、歯茎を刺激するように歯みがきをしましょう。
また成長が進むと、お子さんだけで歯みがきをしたがるようになると思いますが、その際も、みがき残しに不安があることから、親の仕上げみがきが重要といえます。
食事についても気を配る必要がある
子どもの歯並びには、食事の摂り方も影響しているといいます。そこで、子どもの食事について気をつけるべきことを、千葉先生に伺いました。
また、食事はバランスよく摂ることもとても大事ですね。間食の回数や時間帯を決めて、ダラダラと食べさせないように気を付けてください。
その理由としては、食事の時間が長いほど歯が溶けていく可能性があるからです。そのため間食だけでなく、すべての食事において長時間食べることは控えたい要素といえます。
口腔内環境を良好に保つためには、噛む回数を増やす必要があり、規則正しい食事をとらせることも重要だということを教えていただきました。
また、食べ物に関しては酸性の高い食べ物を与えると、歯が解ける酸蝕歯(さんしょくし)の症状が出ることもあるため、注意するべきといえるのではないでしょうか。
【気をつけたい食べ方習慣】よく噛む!食べ物を飲み込まない!
食事の際、子どもによく噛んで食べるように言っても、なかなか言うことを聞いてくれない……、そんな経験をしたことがある方も少なくはないことでしょう。この点を解決するためにも、普段の食事や間食時に硬さのある食べ物を与える習慣をもつことも効果的だといわれています。
また、食事の際に水やお茶などの飲み物を一緒に出すと、子どもが食べ物を水分で飲み込む癖がついてしまう可能性も考えられます。そのため、食べ物を飲み込んでから、水分をとるよう習慣づけることも推奨されているようです。
「癖」も歯並びに影響する
子どもの歯並びには、「癖」が関係していることが少なくありません。
そこで子どもの癖が歯に与える影響について、千葉先生にお話を伺いました。
また、舌を噛む癖「舌突出癖」は、上顎前突・開咬・空隙歯列が生じやすくなるなど歯に影響することも考えられるでしょう。
さらに、頬杖(ほおづえ)、うつぶせ寝も、歯並びを変形させる要因となりかねません。
子どもにとって無意識で行っている癖も多いですよね。だからこそ、悪い癖をやめられるように、親が丁寧に指導することも必要となるのではないでしょうか。
子どもの歯並びが気になりだしたら
どんなに生活習慣で気にかけていても、歯並びが気になりだすことはあります。そこで、どのようなタイミングで治療をはじめるべきなのか、千葉先生にお話を伺いました。
子どもが通いやすい矯正歯科医院であるために
こうしたイメージを持たれがちな歯科医院が、子どもに安心して通院してもらうために、どのような取り組みを行っているのか、ご紹介しましょう。
小児患者が歯科医院に通いにくい理由とは?
子どもは、歯科医院に通いにくいと言われています。その理由について、千葉先生にご意見を伺いました。
そのため私どもの医院では、お子さんが治療を受けやすい環境づくりに取り組んでいます。これによって、口コミや紹介がきっかけでお子さんと一緒にご来院される方が多いといえますね。
子どもが治療中に大声で泣くことにより、通院している歯科医院の医師、スタッフ、他の患者に迷惑をかけてしまうのでは……、このように心配することから、歯科医院への足取りが重くなってしまう方も少なくはないそうです。
ただし、こうして歯科医院への通院を懸念している間にも、子どもの歯の状態が悪化してしまうことも大いに考えられます。だからこそ、例え子どもが歯科医院を嫌がると想像できても、頑固たる思いで通院させることが必要なのではないでしょうか。
また子どもは感情を上手くコントロールできないため、実際に痛みを感じるかどうかだけではなく、治療に対する不安から泣いてしまうことも少なくはありません。
こうした子どもの特徴に寄り添った、治療を行う小児歯科を探してみてはいかがでしょうか。
歯の矯正は子どもの生活にも影響する
歯科矯正には、様々な矯正方法があります。またそれぞれの矯正方法によって、特徴も異なるため、子どもの生活への影響にも違いがあるのです。そこで、それぞれの方法ごとに、子どもの生活への影響について、確認していきましょう。
ブラケット矯正
ブラケット矯正は、金具とワイヤーを歯に装着することで歯並びを整える方法です。出っ歯やすきっ歯など様々な症例に対応できるため、ブラケット矯正をしているお子さんを見かけることも多いのではないでしょうか。
ただし表側に装置を付ける場合、見た目に対する懸念を持たれる方も多いことでしょう。また口の中にワイヤーや金具があることで、違和感があるという点も、お子さんの食事や生活に多少なりとも影響がでそうですね。
マウスピース型矯正
マウスピース型矯正の場合は、その名の通りマウスピース型矯正装置をつける矯正方法です。マウスピースという特性上、自分で取り外せるため、ブラケット矯正のように口の中の違和感は少ないといわれています。
ただし簡単に取り外しができることから、継続して治療する本人の強い意志がないと治療が進みません。この点も、子どもの治療においては、家族の十分なサポートが必要となりそうですね。
ヘッドギア
ヘッドギアは上顎の成長を抑制したり、上顎の奥歯をより奥に動かしたりする装置を、就寝時に毎日8時間程度つける矯正方法です。就寝時の装着のみとされていることから、日中の生活への影響が少ないという点では、効果が出やすいうえに利用しやすい矯正方法とされています。
ただし、就寝時に装着するという特性上、気になって眠れないという声も少なくはないようです。
このようにそれぞれの矯正方法には、メリットの反面、生活に影響するデメリットも考えられます。そのため、生活への影響も十分考慮したうえで、子どもの歯の状態に合った矯正方法を選ぶことが重要だといえるのではないでしょうか。
ただし、デメリットと考えられる問題でも、歯科医院それぞれに対策を考えている場合もあります。そのため、まずは考えられるデメリットについて、医師へ十分に相談し、対策を整えることで効果的な矯正生活になるのではないでしょうか。
子どもが治療を嫌がったときの解決策とは?
歯の治療を受けたことがない子どもは、治療を嫌がることもあるでしょう。そこで治療を嫌がる子どもに対して、治療を受けさせるために、はどのような心掛けを持つべきなのか、千葉先生に見解を伺いました。
まずは、治療に使う器具に触れてもらい、慣れてもらうといったコミュニケーションをとったうえで、治療を開始するようにしています。
また最初は親御さんと一緒に治療を受けていただくので、より安心感を持って治療に臨んでいただけるのではないでしょうか。
そういった取り組みにより、治療を受ける子どもの不安に寄り添っているからこそ、子どもは抵抗感がなく、治療を受けられるのではないでしょうか。
子どもの歯科矯正費用について
子どもの歯科矯正には、推奨されている2つの治療周期が存在します。
一期治療:6歳から小学校の中学年くらいまで
二期治療:小学校高学年から中学生まで
一期治療では、顎の骨格矯正が中心であり、費用の目安は10万円~50万円程度とされています。
それに対して、歯列矯正が中心の二期治療では、20万円~120万円が費用の目安です。
この他にも検査・診断料、処置料、観察料などの費用がかかるため、いずれの場合もある程度の費用が必要となるでしょう。
千葉歯科クリニックの小児矯正費用:27.5万円~44万円(税込)
金銭的な負担に対するフォロー体制とは?
ある程度の費用負担が求められる子どもの歯科矯正。こうした負担をフォローするための取り組みについて、千葉先生にお話を伺いました。
また、分割払いにも対応しているので、支払い方法を選択いただく事も可能です。
このように、患者の費用軽減を考えた取り組みは、とても嬉しいですよね。またこのような取り組みがあれば、これまで費用面で諦めていた方にとっても、歯科矯正への窓口も広がるのではないでしょうか。この点から考えても、子どもの歯並びが気になっている方は、まずは矯正歯科医院での相談をおすすめいたします。
子どもの矯正歯科医院を選ぶポイント
子どもの矯正治療、どのような歯科医院を選ぶべきなの?
大切なお子さんが矯正治療を受ける歯科医院、信頼できる医院を選択したいですよね。そこで歯科医院を選ぶうえで重要なポイントを、千葉先生に伺いました。
1、歯科矯正医院では、虫歯の治療などを行っていない場合がある
歯科矯正のみを行っている歯科医院の場合、虫歯や歯周病など、矯正以外の治療に対応していないこともあります。そのため、矯正とともに虫歯の治療とメンテナンスが可能な歯科医院を選びましょう。
矯正以外もしっかり診てもらえるかは、重要な判断基準となります。
2、本人の意思を尊重しているか、確認が必要
子どもの歯の治療は、子どもが意思を持って取り組まないと続きません。そのため、本人の希望を尊重したうえで、治療を行ってくれる歯科医院を探しましょう。
3、価格
提示価格の中身もしっかりと把握することが大切です。
トータルフィーシステムなのか。その都度の支払いになるのか。治療後の保定期間の料金はどうなっているのか。など、丁寧に価格設定も説明してくれる歯科医院は信用できるといえるでしょう。
4、矯正以外の緊急的な治療にも対応できる
歯科矯正のみを行っている医院だと、対応している時間が限られているケースが多いといえます。しかし、歯の治療に対応できる医院であれば歯の状態が急に悪化した場合なども対応してもらうことが可能です。
5、費用負担がない初回相談における、丁寧なカウンセリング
初回相談は、患者様が歯科医院への信頼や相性を確認する大事な機会です。そのため、初回相談で親身に対応しているということは、その歯科医院が患者様のことを大切に扱っていることが分かります。
また初回の相談で医院側の利益を求めないというのも、より患者様のことを思った取り組みといえるのではないでしょうか。
つまり、歯科矯正だけではなく、総合的な歯の治療やメンテナンスに対応している歯科医院を選ぶことが大切ということですね。
このような歯科医院を選ぶポイントを意識しながら、大切な子どものために満足のいく治療を受けられる歯科医院を探しましょう。
気になる点があれば歯科医師に相談
歯科矯正の治療は、大人になってから、もしくは症状が目立ってきてから行う方も少なくはありません。しかしそれでは、いざ受診したときに、重篤な症状へと進んでいることもあると、千葉先生はおっしゃっています。
また本人が思っていた歯並びや見た目以外にも、下記のような問題が考えられます。
・発音がうまくできない
・口臭
・食べるのが遅い
など
上記は歯並びだけの問題とは限らないため、できるだけ早く相談をすることが重要です。
症状が進行してしまえば、それに見合った装置を使用することになります。すると、治療費用は高額となり、治療期間が長引くといったデメリットにつながることでしょう。
また、社会で活動していくうえで、コミュニケーションの弊害となり得る「発音の問題」はとても深刻です。さらに口臭や食べるのが遅いといった問題も、他人とのコミュニケーションにおいてデメリットになる重要な問題となることも考えられます。
このような問題に発展しないよう、少しでも気になる症状が現れたら信頼のおける歯科医師に相談してみてはいかがでしょうか。
子どもの歯並びと向き合う、通いやすい歯科医院選び
子どもの歯並びに影響を与える要因として、生活習慣も大きく関わっているといいます。
そのため日常的に子どもの歯には気を配りながらも、定期的な歯科医院への受診が必要となるのではないでしょうか。
また、子どもの歯としっかり向き合っていくためにも、できるだけ子どもが通いやすい歯科医院を選択することもとても大切ですよね。特に矯正治療は、歯科医院と長い付き合いになることから、矯正歯科についての知識を深め、信頼できる歯科医院を選ぶことが理想的かと思います。
医院情報
所在地 | 〒353-0007 埼玉県志木市柏町6-18-23 メゾンヤナセ101 |
アクセス | 東武東上線「柳瀬川駅」東口から徒歩5分 |
診療内容 | 矯正歯科 虫歯治療 根幹治療 予防治療 など |