治療後の将来までも見据えたインプラント治療のポイントは、「設計」にあり【東京都武蔵野市吉祥寺 アキュラデンタルクリニック】
飯塚 智彦
アキュラデンタルクリニック 院長
東京歯科大学卒業後、東京女子医科大学歯科口腔外科入局。千葉県内の歯科医院にて分院長として勤務。その後、東京歯科大学大学院歯学研究科補綴学専攻、歯学博士号取得。2010年、吉祥寺にアキュラデンタルクリニック開業。
日本口腔インプラント学会専修医。アメリカ国際インプラント学会。
日本口腔外科学会、日本補綴歯科学会、ICOI国際インプラント学会など参加学会多数。
インプラント治療医院をお探しの方へ
インプラントの治療は、患者さんのほうから希望されることが多いのでしょうか?
お口の状況を診て、こちらから提案しますが、別の手段を提案する場合もございます。
ただ、なかには「むし歯になったからインプラントを」と最初からリクエストされるような方もいらっしゃいますね(笑)。インプラントは、むし歯や歯周病で歯を抜いたあとに、その歯茎の下の骨に人工の歯根を植えて歯を作る治療のことですから、そもそも歯を抜く必要のない場合にはインプラントは実施しません。インプラントの実態やリスクはさておき、「歯の治療=インプラント」という言葉だけが情報として広まっている印象があります。
インプラント治療のポイントは的確な事前の設計にあり
最終的な治療期間としてはどれくらいをみておけばいいですか?
手術の最初のステップから完了まで必要な期間は患者さんによってまちまちですが、約半年はみておいたほうがいいでしょう。その後は、自宅でのケアと定期的な通院によるメンテナンスを行います。治療をきちんとした完成形にするには、それ相応の期間や通院回数が必要だと心得ておいたほうがいいかもしれません。
インプラント治療にあたって、先生が一番重視しているのはどんな点でしょうか?
1口腔を支える1パーツとして機能させる設計にしておかないと、他の歯を失ったときに再び苦労することになります。
インプラント治療で、「設計」という言葉は初めて聞きました。
インプラントは口腔内手術なので、やはり技術が優先して考慮されがちです。しかし、技術はあって当たり前で、その技術を生かすためにも「設計」が大事だと私は考えています。
最終的にインプラントで支える人工歯がなじんで長持ちするように、将来を見据えて設計し、リスクや問題がないか確認すること、そしてこの先にダメになる可能性のある歯のアレンジを盛り込んだり、最初から将来の補強を想定したりするなど、将来の健康なお口の状態につなげることが本来のインプラント治療のあり方ではないでしょうか。
そうした綿密な設計を構築することこそが、失敗や不具合のない完成形を目指す私流のインプラント治療です。それを成功させるためにも、技術の研鑽や知識収集に励んできましたし、患者さんとのコミュニケーションにも努めています。
日頃のメンテナンスがインプラント治療の成功のカギを握る
編集部まとめ