口内の健康を保つためには、予防とメンテナンスがとても大事!【甘利歯科医院】

甘利歯科医院
甘利歯科医院

なんの問題もなく、予防のために歯科医院へ出かける人はまだまだ少数派。歯科医院に行くのは、歯が痛かったり、歯ぐきが腫れたりといったトラブルが起きたときがほとんどだ。また、治療が終わって痛みなどがなくなれば、継続して歯科医院に行く必要を感じなくなってしまう。しかし、口内の健康を保つためには、実はそれでは不十分なのである。常日頃から歯科医院にかかり、歯をメンテナンスしていくことの大切さを、「甘利歯科医院」の院長・甘利昌彦先生に伺った。

Doctor’s Profile
甘利 昌彦
甘利歯科医院 院長

昭和大学歯学卒業後、都内の開業医に勤務したのち、1990年「甘利歯科医院」を千葉県鎌ケ谷市に開業。2001年に幕張本郷に「すずらん歯科診療所」を開業し、2005年に医療法人社団「泰望会」を設立する。「美しい歯と笑顔でいつまでも若さを保つ」を目標のひとつに掲げた「日本アンチエイジング歯学学会」の会員で、同学会の「バクテリア・セラピスト」に認定されている。

歯や歯ぐきに問題が起きる前に、歯科医院に相談!

歯や歯ぐきに問題が起きる前に、歯科医院に相談!

患者さんの多くは、歯や歯ぐきにトラブルが起きてから来院されると思います。それは「甘利歯科医院」でも同様ですか?

やはり痛みや腫れなど、なんらかの自覚症状があってから来院される方がほとんどです。ちなみに当院は、場所柄もあってシニアの患者さんが多いのですが、この年齢層では虫歯より歯周病の方が圧倒的に多いですね。

甘利院長は「予防の大切さ」を訴えられていますが、虫歯や歯周病はちゃんと予防できるものなのでしょうか?

虫歯や歯周病を完全に防ぐということは難しいと思います。とくに歯周病は年齢が高くなるにつれて起きやすくなるものですからね。しかし、普段から歯科医院に通い、口内のチェックを受けることで、トラブルの発生を遅らせたり、早めのメンテナンスをしたりすることが可能になるのは確かです。

治療が遅れたときのデメリットとして、具体的にはどんな状況になるのでしょうか?

虫歯にせよ、歯周病にせよ、痛みを感じるくらいの状態になってから治療を受けると、治療期間や治療費が一定以上かかってしまいます。虫歯の場合でいえば、歯を大きく削らなければならなかったり、抜かなければならなかったりといったケースもあり得ます。また、歯周病に関していえば、失った歯周組織は元に戻りません。

つまり、普段から歯科医院に通うことが望ましいということですね?

歯も歯ぐきも、一度失った部分は元どおりになりませんから、そうなる前に歯科医院に診てもらうことが大切、ということですね。

具体的に、歯科医院ではどんな予防やメンテナンスを行うのですか?

歯科医院では虫歯や歯周病予防のために、歯科衛生士がブラッシング(歯磨き)の指導をし、必要に応じてクリーニングなどを行います。こうした予防・メンテナンスの処置が、治療を受ける時期を遅らせることにつながるわけです。
加えて、普段から診させていただくことで、医師は患者さんの口内の状態が変化する経過を正しく把握できますから、虫歯になる前の着色などの、ちょっとした異常にも気づきやすい。そのおかげで、早めのメンテナンスが可能になるということですね。

とはいえ、痛みもなにもないのに、歯科医院に行く方は極めて少数ではないでしょうか。

実際、その通りです。歯科に限らず、医院に行くキッカケは、ご自身に痛みなどの自覚症状があることですからね。ですが、普段からのチェックが大切なのはお話しした通り。市や町から送られてくる歯周病検診の案内などをキッカケに、歯科医院に相談されるとよいと思います。もちろん、この記事をご覧になることが、ひとつのキッカケになればうれしいですね。

歯や歯ぐきに問題が起きる前に、歯科医院に相談!

予防のために、しっかりブラッシングを

予防のために、しっかりブラッシングを

具体的に、どのような予防を行えばよいのでしょうか?

基本はブラッシングです。歯科医院ではまず、虫歯がないか、歯ぐきに異常がないかをチェックします。もちろん、そこでトラブルが見つかればメンテナンス、または治療を行いますが、問題がなくても「それで終わり」ではなく、歯科衛生士がブラッシングの指導を行うのが一般的です。

そもそもブラッシングの意味は、どこにあるのでしょうか?

ブラッシングすることで、歯の汚れだけでなく、細菌の塊である「歯垢(プラーク)」を除去できます。歯垢は細菌の巣窟なんですよ。虫歯や歯周病の原因になりますから、毎食後にブラッシングして歯垢をできるだけ取り除くことが大切ですね。また、歯垢を放っておくと固まって「歯石」になり、ブラッシングでは除去できなくなってしまいます。

ブラッシングにはコツがあるのでしょうか?

よく「10分以上かけてブラッシングすること」などと言われていますが、実際、そんなに長い時間をかけてブラッシングする人はまれでしょう。多くの方は3~4分がいいところなのではないかと思います。
ブラッシングに長い時間をかけられない場合は、歯と歯の間や奥歯の噛み合わせ、歯と歯ぐきの境目など、歯垢がつきやすいところをきちんと磨くように心がけるといいですね。当院では、基本的なブラッシングの仕方を指導するほか、患者さんとよくコミュニケーションをとり、歯のどこに磨き残しがあるかなどを診て、それぞれにアドバイスを行うようにしています。

人によって磨き方にも違いが出てくるのですか?

虫歯予防も歯周病予防も、基本的なブラッシング方法は同じですが、たとえば入れ歯やブリッジなどを入れている方は、その周囲をよく磨くようにするなど、歯や歯ぐきの状態によって気をつけるべき点はありますね。

歯ブラシやペースト(練り歯磨き)の選び方も重要ですか?

「なんでもいい」というわけではありませんが、正直に言ってそれほど重要ではないと思います。歯をきれいにするのはブラッシングであって、ペーストではありませんからね。正しいブラッシングを行うことのほうが、より大切です。

ブラッシング以外の予防法はありますか?

私は、体に入る食べ物・飲み物の通り道である口内の健康は、体全体にも影響すると考えています。強い関心をもっているのは、ヨーロッパで生まれた予防医学のひとつ、バクテリア・セラピーというものです。簡単に説明すると、善玉菌を摂取することで、体全体の菌のバランスを整える細菌療法です。そこで推奨されている「L.ロイテリ菌」配合のサプリメントは、歯周病菌や虫歯菌などを減らす効果があるとされています。こうしたサプリメントを摂取するのも、予防につながると思いますよ。

虫歯や歯周病予防のために、常日頃から心がけておくことはありますか?

ご自身の口内の状態について意識することが大切ですね。それがブラッシングを含めた予防につながると思います。とくにお子さんがおられる方は、お子さんの歯の状態に関心をもっていただくことが大事です。小さなお子さんは、自分では歯の状態や、きちんと磨けているかなどを判断できませんからね。

予防のために、しっかりブラッシングを

歯科医院で定期的にクリーニングを受けることのメリット

歯科医院で行う「クリーニング」とは、どういうものでしょう。

ひと言でいえば、機械などを使って行う「歯の清掃」です。メンテナンスのひとつですね。主に歯石の除去を指しますが、歯を美しくするために行う場合もあります。

歯科医院で定期的にクリーニングを受けることのメリット

歯石を放っておくと、どんな問題が起きるのでしょうか?

先ほど説明したように、歯石は、歯垢がカルシウムなどと結合して石灰化したものです。歯石のまわりや中に細菌が入り込むことで、歯が痩せたり歯ぐきが腫れたりと、症状がさらに悪化するのです。

クリーニングはどれくらいの頻度で行うのが望ましいのですか?

それは患者さん個々人によって異なります。まめにブラッシングされている方と、ブラッシングがおろそかな人では、歯石のつきぐあいに違いがあって当然ですよね。定期的に医師がチェックすることで、必要に応じてクリーニングを行うことができます。

歯石除去は「痛い」というイメージがあるのですが。

昔のように激しい痛みを伴うということは、今はほとんどないと考えていいのではないでしょうか。もっとも、実際に痛みがなくても、治療となると精神的な負担を感じてしまう方がおられるのも確かです。当院では、クリーニング専用にマッサージチェアを用意しているのですが、できるだけリラックスして治療を受けていただくために、治療機器が見えないように配慮しています。

歯石除去には何度も通院が必要、というイメージもあります。

歯科医院に診てもらうのが半年~1年に一度という程度だと、患者さんによっては歯石除去に時間がかかることが多いですね。歯と歯ぐきの間に入り込んだ歯石を取り除くために、5、6回の通院が必要になるケースもあります。

歯科医院で定期的にクリーニングを受けることのメリット

やはりクリーニングもこまめに行うのがいいということですね。

当院の場合、予防・メンテナンスのために1~2カ月に1回は通院していただくよう、患者さんにお願いしています。歯石がひどくなる前に、こまめにクリーニングすることで、歯や歯ぐきに大きなダメージを与えずに済みますし、保険適用の範囲内で収めることも可能になります。

治療後も口内のチェックを忘れずに!

虫歯や歯周病の治療を受けたあとのチェックも必要ですか?

痛みや腫れがおさまると通院をやめる方がおられるのですが、当院では通常の予防・メンテナンスの延長として、1~2カ月に一度は来院していただけるようにお願いしています。治療を受けた歯や歯ぐきは、健康な状態よりも傷みやすいですから、より気を遣う必要があるでしょうね。

治療後も口内のチェックを忘れずに!

チェックの仕方に変わりはないのですか?

治療した歯や歯ぐきを重点的に診ますが、もちろんそれ以外の部分もチェックします。口内の状態は、年齢を重ねることで変化していきます。その変化の様子を確認する大切さは、治療前も治療後も変わりません。

治療後も口内のチェックを忘れずに!

最後に、この記事を読まれている方にメッセージをお願いします。

当院は地域に密着した歯科医院を目指しています。地域の方々の口内の健康を保つことを第一に考えていますので、気軽にご来院いただけるとうれしいですね。
もちろん、当院のある千葉県・鎌ケ谷市周辺に住まわれていない方については、ご自宅の近くの歯科医院で一度、口内のチェックを受けていただければと思います。当院は専門性の高い歯科医院ではありませんが、予防やメンテナンスに重点をおくことで、逆に「患者さんが専門性の高い歯科医院に通わなくて済むように」と考えています。

編集部まとめ

甘利院長の「専門性の高い歯科医院に通わなくてすむように」が、予防・メンテナンスの重要性をもっともよく表現していると感じました。虫歯も歯周病も、放っておけば悪化して、長い治療期間、高い治療費がかかります。口内の健康を保つためには、なんの自覚症状がなくても、定期的に歯科医院でチェックを受けることが大切なんですね!

医院情報

甘利歯科医院

甘利歯科医院
所在地 〒273-0124
千葉県鎌ケ谷市中央1-8-16
アクセス 東武野田線・新京成線・北総線 新鎌ヶ谷駅 徒歩10分
新京成線 初富駅 徒歩5分
診療内容 予防治療 歯科一般 審美治療 小児歯科 口腔外科 他