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  • 眼科東京都杉並区

    千葉 奈緒子 先生

    荻窪眼科

    千葉先生

    資格
    ・日本眼科学会専門医

    順天堂大学医学部卒業。病院で勤務医として経験を積んだ後、1994年、東京都杉並区に「荻窪眼科」を開院。

今回のホームドクター

今回は、「ミキクリニック」の長尾先生が推薦する、「荻窪眼科」の千葉先生にお話を聞いてきました。千葉先生の「人となり」や「治療に対する想い」を深堀りしてきたので、ぜひ医院選びの参考にしてください。

『医師が選ぶホームドクターズ』とは?

長尾先生

推薦ドクター形成外科

長尾 美樹 先生

ミキクリニック

千葉先生は、私が荻窪で開業したときからお世話になっています。当時、荻窪に知り合いがいない中、優しく迎え入れてくれたのを覚えています。とても気遣いのできる「慈愛」に満ちた先生です。また、眼科の専門医としての技術はもちろんですが、それ以上に医療に対する熱い想いを持っている「パワフル」な一面もあります。新型コロナウイルスで医療現場が大変なときも、地域のために尽力していました。地域の患者さんだけでなく医師同士のつながりも大切にしていて、とても尊敬できるドクターです。[長尾先生の記事はこちら

ホームドクターにインタビュー

常に医師の仕事を目の当たりにしていた幼少期

まず、どうして医師という道を目指したのでしょうか?

父親が小児科の開業医だったので、その影響が大きいのだと思います。都内のビルクリニックとは違って自宅の敷地内に診療所があったため、当時は24時間体制で患者さんを診ていました。夜中に患者さんが駆け込んでくることがあったり、往診にも対応していたりと、医療と密着した日常を目の当たりにしていました。

そうだったんですね。その中で、なにが決め手だったのでしょうか?

昼夜問わず患者さんを診ていたこともあってか、医師である父は地域の方々に尊敬されていました。体調のよくなった患者さんが「治してくれてありがとう!」と喜んでいる姿を見て、たくさんの人に感謝される医師という職業は「やりがいがあっていい仕事だな」と感じ、私自身も医師の道を目指すことに決めました。

当時から医師という職業のやりがいに気づいてたのですね。そこから開業に至るまでの経緯について教えてください。

大学卒業後、いくつかの病院で勤務医として眼科医の経験を積みました。その後、組織の中だと最新の機器を使った自分の目指す最良の医療を提供することが難しく限界を感じたので、生まれ育った荻窪で開業に至りました。

地域密着型の「街のかかりつけ医」として荻窪に貢献

千葉先生の中で、クリニック内のこだわりはありますか?

気持ちがいい空間」を第一に心がけています。特にスタッフの教育には力を入れており、悩みを抱えて来院された患者さんに対して明るく温かくお迎えして、「今日ここに来てよかったな」と思ってもらえるようなクリニックづくりを目指しています。

たしかにご訪問させていただいた際も、スタッフの方が元気なあいさつで迎え入れてくれて気分がよかったです! 主に、どんな患者さんが来院されるのでしょうか?

老若男女問わず、幅広い年齢層の患者さんが来ますよ。また、私自身が保育園と小・中学校の学校医をしていることもあり、子ども連れでご相談されることも多いですね。男女比でいうと、女性の方が若干多い印象があります。

その中で、どんな相談を受けることが多いのでしょうか?

眼科のクリニックですが、開業して27年が経過しています。必然的に患者さんとの付き合いも長くなるので、眼科領域に限らずありとあらゆる相談を受けます。また、私が世話好きな性格なので、患者さんの悩みに対して私の持つ知識や情報をすべて提供するよう心がけています。

今後、どんな患者さんに来院してもらいたいですか?

基本的に医療は「来る者拒まず」だと考えているので悩みを抱えている人は誰でもウェルカムですが、子育てママにはぜひ来てもらいたいです。不安を感じているお母さんはとても多いので、できる限りのアドバイスはしてあげたいと思っています。

なるほど。今まで多くの患者さんを診てきたと思いますが、印象に残った治療のエピソードはありますか?

勤務医として働いていた頃、ある看護師さんから「千葉先生に主人の白内障を治療してほしい」と指名されたことは、今でも鮮明に覚えています。その方は、既に片目の視力が失われている「ラストアイ」と呼ばれる状態で、手術に対して不安を抱いていました。もし手術が失敗して両目とも見えなくなるのは、想像を絶するほどの恐怖だったはずです。手術時は特別な緊張感がありましたが、私の腕を信頼してくれて、患者さんの目の命がかかっている手術を無事に成功させることができました。自分のできることをやり尽くして、患者さんが喜んでくれたことこそが「医者冥利に尽きる」と身に沁みました。同時に、父の背中を見てきてよかったとも感じました。ちなみに、現在もその患者さんは通院してくれて、30年以上の付き合いになります。

「慈愛」と「パワフル」、2つの側面

素敵なお話をありがとうございます。推薦者の長尾先生からも伺っていましたが、まさに「慈愛」に満ち溢れていますね。普段の診察から意識していることについても教えてください。

相談している最中、患者さんの表情や仕草などを観察するようにしています。定期的に通っている患者さんでも、表情を見ればその日の感情がだいたい分かります。例えば、いつもより曇った表情なら「なにかあったんですか? 大丈夫ですか?」と声をかけると、正直に悩みを打ち明けてくれるんです。特に今のコロナ禍だと不安を抱えている人も多いので、患者さんを元気づけられるように心がけていますね。

新型コロナウイルスで大変な時期でも、政府の要請に応じて地域貢献していたそうですね? どんなに忙しくても仕事をこなす「パワフル」な一面も感じられます。そういった力の源はどこにあるのでしょうか?

「困っている人を救って導けるような人になりなさい、そしてやると決めたら最後までやり抜きなさい」という母の言葉が、私の根底にあると考えています。幼い頃からこの言葉を聞いて育ってきた結果、今でも原動力になっており、全力で人のためになりたいと考えています。これからも生涯をかけて、一本筋を通して医療に向き合っていきたいです。

ありがとうございます。最後に、患者さんへメッセージをお願いします。

ありがたいことに多忙な毎日を送らせていただいており、「ハキハキとしたできる女」のような印象を持つ人がいらっしゃいます。しかし本当は、優しくて人が大好きな性格であることをみなさんに知っていただきたいですね。結局のところ、人とのつながり、つまり「ハート」が一番大切だと思っています。困ったことがあれば、いつでもいらしてください。

編集部まとめ

今回のインタビューを通じて、千葉先生の医療に対する熱い想いが伝わりました。その中でも特に、「人のハート」を大切にしている印象がありました。また、推薦者の長尾先生が言っていたとおり、「慈愛」と「パワフル」の両面が、この取材でも垣間見えました。「街のかかりつけ医」として眼科に限らず相談を受けているので、悩みや不安がある方は相談してみてはいかがでしょうか。

医院情報

荻窪眼科
荻窪眼科
所在地 〒167-0043 東京都杉並区上荻1-7-3 プラネッツ4F
アクセス JR「荻窪駅」 徒歩1分
診療科目 眼科

この記事の監修医師