何を飲むと「ストレスによる下痢」を悪化させる?対処法も医師が解説!

ストレス性の下痢を早く治す方法は?メディカルドック監修医が、市販薬の選び方やおすすめの食事、睡眠などの生活習慣を整えるコツを詳しく解説します。
※この記事はメディカルドックにて『「ストレス性の下痢」は放置すると危ない?特徴と治し方のポイントも医師が解説!』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

監修医師:
関口 雅則(医師)
目次 -INDEX-
「ストレスによる下痢」の正しい対処法は?
ストレスが原因で下痢を起こすときは、根本原因へのアプローチとともに、適切な対処法を知っておくことが大切です。市販薬の使用や食事管理、生活習慣の見直しなど、正しいセルフケアで症状改善を目指しましょう。
ストレスによる下痢で、市販の下痢止めを飲んで良いのか
ストレスが主な原因で突発的な下痢が生じた場合、市販の下痢止め薬を服用すること自体は可能です。ただし、発熱や血便、激しい腹痛、または明らかな食中毒・感染性胃腸炎が疑われる場合は、市販薬を自己判断で使わず必ず医療機関を受診してください。
症状を緩和する市販薬には、即効性のある下痢止め薬であるロペラミド(ストッパ下痢止めEXなど)、乳酸菌・ビフィズス菌(新ビオフェルミンS・ラックビーなど)といった整腸剤、半夏瀉心湯(ハンゲシャシントウ)や胃苓湯(イレイトウ)などの漢方薬があります。
下痢止め薬の使用は「一時的な外出時」や「精神的緊張による急な症状」に限定し、連用や多用は避けましょう。また、服用は用法用量を必ず守り、異常があればすぐに服用を中止し医師に相談してください。
ストレスによる下痢の症状で、おすすめの食事や飲み物
下痢の時にはまず脱水予防を心がけ、経口補水液、麦茶、白湯などカフェインレスかつ体を冷やしにくい飲み物を少量ずつこまめに摂るのが理想的です。食事は消化の良いお粥、うどん、白身魚、豆腐、鶏ささみ、バナナ、りんご、ヨーグルトなどがおすすめで、特に乳酸菌やビフィズス菌を含む食品・整腸剤の活用も腸内環境改善に役立ちます。
反対に脂っこい料理・刺激物・アルコール・カフェイン、乳製品(乳糖不耐がある場合)、炭酸飲料などは下痢を悪化させる可能性があるため避けてください。
ストレスによる下痢の症状を早く治したい場合
最も大切なのは、十分な休息と7〜8時間ほどの質の良い睡眠をとることです。暴飲暴食を避け、無理に食事を摂らず腸に負担をかけないようにすることもポイントです。お腹を冷やさないよう腹巻きやカイロで腹部をあたため、深呼吸や軽いストレッチ、散歩、趣味に取り組むなどして自律神経のバランスを整えてあげるのも有効です。
こころと体をしっかり休めることで自然治癒力が働き、症状の回復を早めやすくなります。もし症状がなかなか治まらない場合や、体調悪化をともなう場合は、早期に受診して医師のアドバイスを受けましょう。
「ストレスによる下痢」についてよくある質問
ここまで症状の特徴や対処法などを紹介しました。ここでは「ストレスによる下痢」についてよくある質問に、メディカルドック監修医がお答えします。
仕事の緊張や不安でお腹を壊しやすいです。内科で治療できますか?
関口 雅則医師
ストレスで下痢や腹痛が生じる場合、内科または消化器内科で治療が可能です。病気の背景に過敏性腸症候群(IBS)や自律神経失調症、ストレス性胃腸炎などが隠れていることが多いですが、これらは症状や生活背景から総合的に診断されます。まずは生活習慣の見直しやストレスマネジメント指導を行い、必要に応じて整腸剤・下痢止め・安定剤などの処方や、心療内科・精神科と連携した治療が受けられます。
ストレスによる下痢の治し方はどうしたら良いでしょうか?
関口 雅則医師
まずはストレスの原因となる環境や出来事への対策を考え、生活リズムの安定(十分な睡眠や三食のバランスの良い食事)、適度な運動やリラクゼーションを意識することが大切です。症状の悪化を感じるときは、消化によい食べ物を選び、水分と休息を優先しましょう。症状が強い場合は整腸剤や一時的な下痢止めの活用も有効ですが、血便や高熱、体重減少など他の症状を伴う場合は、速やかに医療機関を受診してください。
ストレスで下痢になった場合、何日ぐらいで治りますか?
関口 雅則医師
ストレス由来の軽い下痢なら、充分な休養や環境の見直しによって2日程度で回復することが多いとされています。一方で、ストレスが続いていれば症状も再発しやすいため、根本的なストレス対策が重要になります。また、数日休養しても改善せず、長引く場合は慢性化のサインか別疾患の可能性があるため、早めに医師へ相談することをおすすめします。
まとめ ストレスによる下痢は生活改善と早期対応が重要
ストレスによる下痢は、生活の質(QOL)を大きく損なうだけでなく、体調悪化やほかの症状(下腹部痛、全身の倦怠感、集中力の低下など)も招きやすいため、単なる一過性のトラブルと見過ごさず早期対応がとても大切です。
下痢が続く場合や強い腹痛・血便・高熱などの重い症状がある場合は、重大な疾患のサインや、脱水・低栄養などのリスクを伴うこともあるため、自己判断で放置せず必ず早めに医療機関を受診してください。
ストレス性下痢を改善するためには、規則正しい生活とバランスの取れた食事、転向、そして適度な運動や質の良い睡眠など、生活全体を見直すことが重要です。無理をせず「心と体を労る」ことが、根本的な改善への第一歩となります。
「ストレスによる下痢」症状で考えられる病気
「ストレスによる下痢」から医師が考えられる病気は13個ほどあります。各病気の症状・原因・治療方法など詳細はリンクからメディカルドックの解説記事をご覧ください。
消化器系の病気
婦人科系の病気
- 月経前症候群(PMS)
- 月経随伴症(ストレス関連で下痢・腹痛を伴う場合)
- 女性の慢性骨盤痛(ストレス悪化)
- ホルモンバランス異常に伴う下痢
循環器系・その他の病気
- ストレスに起因する頻脈・動悸・発汗(自律神経失調と関連)
- 強い緊張からの過換気症候群
- 全身のだるさや疲労と連動した消化障害
「ストレスによる下痢」に似ている症状・関連する症状
「ストレスによる下痢」と関連している、似ている症状は7個ほどあります。各症状・原因・治療方法などについての詳細はリンクからメディカルドックの解説記事をご覧ください。
・過敏性腸症候群(Irritable bowel syndrome:IBS)と補完療法について知っておくべき7つのこと|厚生労働省
・過敏性腸症候群(IBS)|日本消化器病学会ガイドライン