「お腹は空くのに食べると気持ち悪い」症状はどんな病気が考えられる?医師が解説!

お腹が空くのに、食べると気持ち悪くなる症状で考えられる病気についてMedicalDoc監修医が紹介します。
※この記事はMedical DOCにて『お腹は空くのに食べると気持ち悪いのは病気?医師が考えられる原因や対処法を解説!』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

監修医師:
村上 友太(東京予防クリニック)
脳神経外科専門医、脳卒中専門医、抗加齢医学専門医。日本認知症学会、日本内科学会などの各会員。
目次 -INDEX-
「お腹は空くのに食べると気持ち悪い」症状が特徴的な病気・疾患
ここではMedical DOC監修医が、「お腹は空くのに食べると気持ち悪い」症状が特徴の病気を紹介します。
どのような症状なのか、他に身体部位に症状が現れる場合があるのか、など病気について気になる事項を解説します。
胃潰瘍(いかいよう)
胃潰瘍とは、胃の粘膜が何らかの原因でダメージを受けて、胃粘膜の下にある粘膜下層や筋層といった深部にまで傷が達する病変を言います。空腹感はありますが、食事中から食後にみぞおちや胃の付近に痛みが起こりやすくなります。他にも胸やけ、胃もたれ、吐き気、食欲不振を伴うこともあります。重症では胃壁全層にダメージが及び、出血や穿孔(穴があくこと)もあります。
原因は、ピロリ菌感染や、非ステロイド性抗炎症剤(ロキソニンⓇなど)の過度な服用が挙げられます。
診断は胃カメラ(上部消化管内視鏡検査)で行います。血液検査やレントゲンなどの検査では確定診断には至りません。治療は内服薬(プロトンポンプ阻害薬など)が一般的ですが、重症の場合は入院加療が必要になります。
お腹はすくのに食べると気持ちわるい、腹痛がある、腹部膨満感がとれないなどの症状があれば早めに受診しましょう。吐血、タール便(黒色便)などが見られた際には緊急性がありますので、すぐに病院受診をしてください。
「お腹は空くのに食べると気持ち悪い」症状で考えられる病気と特徴
「お腹は空くのに食べると気持ち悪い」症状から医師が考えられる病気は10個ほどあります。
各病気の症状・原因・治療方法など詳細はリンクからMedicalDOCの解説記事をご覧ください。
食道・胃・十二指腸の病気
- 胃食道逆流症
- 胃潰瘍
- 十二指腸潰瘍
- 胃がん
- 十二指腸がん
腸の病気
- 機能性ディスペプシア
- 過敏性腸症候群
生理的な症状
- 妊娠悪阻
精神的な病気
- うつ病
- ストレス
胃や十二指腸に関連する病気が多くあります。病気の原因として、不規則な食生活、喫煙、飲酒などの生活習慣が関わっている可能性もあります
まとめ
お腹はすくのに食べると気持ち悪い症状は、普段の生活のなかでも比較的遭遇することの多い症状だと思います。食事は健康に深くかかわる重要な要素です。自然に治る場合も多いですが、症状がつらいときは無理せず医師に相談してくださいね。