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胆石症の治療は手術と薬どちらがいい?腹腔鏡手術と開腹手術の違いや特徴【医師監修】

 公開日:2026/05/05

胆石症の治療は、症状の有無や結石の状態、身体全体の状態によって異なります。手術療法と薬物療法それぞれの特徴や、腹腔鏡手術と開腹手術の違いを知ることで、治療について医師と話し合う際の参考になります。治療の選択肢と特徴をわかりやすく解説します。

中路 幸之助

監修医師
中路 幸之助(医療法人愛晋会中江病院内視鏡治療センター)

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1991年兵庫医科大学卒業。医療法人愛晋会中江病院内視鏡治療センター所属。米国内科学会上席会員 日本内科学会総合内科専門医。日本消化器内視鏡学会学術評議員・指導医・専門医。日本消化器病学会本部評議員・指導医・専門医。

胆石症の治療法と選択肢

胆石症の治療は、症状の有無や結石の状態、患者さんの全身状態によって選択されます。無症状の場合は経過観察で良い場合もありますが、症状がある場合は手術療法が基本となります。治療法にはそれぞれ利点と限界があり、医師と相談しながら最適な方法を選ぶことが大切です。

手術療法と薬物療法の違い

胆石症の根本的な治療は、胆嚢を摘出する手術です。現在は腹腔鏡下胆嚢摘出術が主流で、小さな傷で済み、入院期間も短く、回復が早いという利点があります。胆嚢を摘出しても胆汁は肝臓から直接十二指腸へ流れるため、通常の日常生活を送ることができます。ただし、体が慣れるまでの術後しばらくの間は、油っこい食事を摂ると下痢をしやすくなることがあるため、少しずつ脂肪分に慣らしていくと安心です。一方、薬物療法は結石を溶かす胆汁酸製剤を内服する方法ですが、コレステロール結石にしか効果がなく、効果が出るまでに時間がかかり、再発率も高いため、適応は限られます。症状が強い場合や合併症がある場合は、手術が優先されます。手術のリスクや回復期間について、事前に医師とよく相談しましょう。

腹腔鏡手術と開腹手術の特徴

腹腔鏡下胆嚢摘出術は、腹部に数か所小さな穴を開け、カメラと手術器具を挿入して胆嚢を摘出する方法です。傷が小さく、痛みが少なく、入院期間は2〜3日程度、術後の回復も早いのが特徴です。ただし、炎症が強い場合や癒着がある場合は、開腹手術に切り替えることもあります。開腹手術は大きく切開するため、傷の治りに時間がかかり、入院期間も長くなりますが、視野が広く確実な手術が可能です。どちらの手術法を選ぶかは、病状や医師の判断、施設の設備によって決まります。術前に十分な説明を受け、不安な点は遠慮なく質問しましょう。

まとめ

胆石症は、無症状のうちに進行することもあれば、突然の激痛で発覚することもある病気です。右脇腹の痛みや食後の不快感、吐き気といったサインを見逃さず、早めに受診することで、重症化を防ぎ、生活の質を保つことができます。治療法は手術が中心ですが、腹腔鏡手術の進歩により、身体への負担は大きく軽減されています。日々の食生活や体重管理、適度な運動を心がけることで、胆石症のリスクを減らすことも可能です。気になる症状がある方は、消化器内科や外科を受診し、専門医の診察を受けることをおすすめします。

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