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40歳以上は必見!初期の大腸がんは痛くない!無症状で進行する「2つの理由」と生存率90%

 公開日:2026/04/27
大腸がんの初期症状

大腸がんは日本人のがん罹患数において上位を占める疾患であり、発生部位や進行度によって症状の現れ方が大きく異なります。特に早期段階では無症状のまま経過することも珍しくなく、気づかないうちに進行してしまうケースも少なくありません。ここでは、大腸がんの初期症状として知っておくべき変化のパターンや、症状が現れにくい理由について詳しく解説します。

前田 孝文

監修医師
前田 孝文(南流山内視鏡おなかクリニック)

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【経歴】
2001年3月       京都府立医科大学 医学部医学科 卒業
2001年4月〜2003年3月 京都府立医科大学附属病院 外科研修医
2003年4月〜2005年3月 京都府立与謝の海病院外科
2005年4月〜2007年3月 自治医科大学附属さいたま医療センター外科
2007年4月〜2011年3月 自治医科大学大学院
2009年4月〜2009年9月 University of Southern California, Department Colorectal Surgery, research fellow
2011年4月〜2012年3月 自治医科大学附属さいたま医療センター外科 臨床助教
2012年4月〜2021年9月 辻仲病院柏の葉 臓器脱センター医長(2020年4月〜)
2015年〜 骨盤臓器脱外来担当
2017年〜 便秘専門外来担当
2021年10月 南流山内視鏡おなかクリニック(千葉県流山市) 開院
2024年6月  医療法人社団流輝会 設立

【専門・資格・所属】
医学博士
日本外科学会 専門医・指導医
日本消化器外科学会 専門医・指導医
日本消化器内視鏡学会 専門医・指導医
日本大腸肛門病学会 専門医・指導医
日本内視鏡外科学会 技術認定医(一般外科:大腸)
消化器癌外科治療認定医
身体障碍者福祉法指定医(ぼうこう又は直腸機能障害、小腸機能障害)

大腸がんの初期症状とは―見逃しやすいサインの特徴

大腸がんは発生部位や進行度によって症状の現れ方が異なり、特に早期段階では無症状のまま経過することが少なくありません。しかし、一部の患者さんでは排便習慣の変化や微細な出血といった形で症状が現れることがあります。

症状が現れにくい理由と早期発見の重要性

大腸がんは、初期段階では自覚症状がほとんど現れないという特徴があります。その主な理由として、まず大腸がある程度の太さを持つ管状の臓器であることが挙げられます。がんが小さいうちは便の通り道を塞ぐことがなく、周囲の組織へ深く入り込むこともないため、排便の異常や違和感として自覚しにくいのです。

加えて、大腸の構造も大きく関係しています。大腸の最も内側にある粘膜には痛みを感じる神経が通っていないため、がんが粘膜の表層にとどまっている段階では、痛みや刺激を全く感じることがありません。このように、身体の構造上「痛み」というシグナルが出ないことが、早期発見を難しくさせる要因となっています。

早期発見が重要とされる理由は、大腸がんの進行度と治りやすさの関係にあります。一般的に大腸がんが治ったか否かの目安は「5年生存率」で評価されます。治療を受けてから5年後に生存している数が多いほど、治癒する確率が高いと言えます。ステージ1の段階で発見された場合、適切な治療により90%以上の5年生存率が期待できるとされています。一方、進行して周囲組織やリンパ節への転移が認められる段階になると、治療の選択肢や予後に大きな影響が生じます。

初期症状として認識すべき変化のパターン

大腸がんによる症状としては、便の性状や排便習慣の変化が挙げられます。具体的には、便に血液が混じる血便、便の形状が細くなる、下痢と便秘を繰り返す、残便感が続く、腹部の張りや不快感などが代表的です。これらの症状は単独で現れることもあれば、複数が組み合わさって現れることもあります。

特に注意が必要なのは、これまでの排便習慣と明らかに異なる変化が数週間以上続く場合です。一時的な食生活の乱れやストレスによる変化とは異なり、持続的な変化は腸管内に何らかの異常が生じている可能性を示唆します。また、40歳以上の方や家族歴のある方では、わずかな変化であっても慎重に観察することが推奨されます。

まとめ

大腸がんの初期症状は見逃しやすいものの、血便や便の形状変化、排便習慣の異常といったサインに注意を払うことで早期発見の機会が得られます。特に40歳以上の方は定期的な便潜血検査を受け、異常が指摘された場合は必ず精密検査を受けることが重要です。また、リスク因子を踏まえた生活習慣の見直しも予防の一助となります。気になる症状がある場合は自己判断せず、早めに医療機関に相談し、適切な検査と評価を受けることをおすすめします。

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