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朝の「膝の動かしにくさ」は放置NG?悪化を防ぐ変形性膝関節症の初期症状

 公開日:2026/04/22

変形性膝関節症は、膝関節の軟骨がすり減ることで骨同士が接触し、炎症や変形を引き起こす疾患です。初期の段階では強い痛みを伴わないため、見過ごされやすい傾向があります。しかし、いくつかの特徴的なサインを見逃さないことが重要です。

松繁 治

監修医師
松繁 治(医師)

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経歴
岡山大学医学部卒業 / 現在は新東京病院勤務 / 専門は整形外科、脊椎外科
主な研究内容・論文
ガイドワイヤーを用いない経皮的椎弓根スクリュー(PPS)刺入法とその長期成績
著書
保有免許・資格
日本整形外科学会専門医
日本整形外科学会認定 脊椎脊髄病医
日本脊椎脊髄病学会認定 脊椎脊髄外科指導医
日本整形外科学会認定 脊椎内視鏡下手術・技術認定医

変形性膝関節症の初期サイン──膝の違和感と痛みの現れ方

変形性膝関節症は、膝関節の軟骨がすり減ることで骨同士が接触し、炎症や変形を引き起こす疾患です。初期の段階では強い痛みを伴わないため、見過ごされやすい傾向があります。しかし、いくつかの特徴的なサインを見逃さないことが重要です。

朝起きたときや座った後のこわばり

変形性膝関節症の初期サインとして、朝起きたときや長時間座った後に膝がこわばり、動かしにくく感じることがあります。この症状は関節内の滑液の流れが悪くなり、関節包や周囲の靭帯・筋肉にこわばりがでることにより生じます。動き始めてしばらくすると症状が和らぐことが多いため、一時的なものと考えてしまいがちです。しかし、このこわばりが週に数回以上続く場合は、軟骨の変性が始まっている可能性があります。

こわばりは安静時に関節液の粘性が高まることで起こり、動き始めると循環が改善されて症状が軽減します。ただし、この段階で放置すると軟骨のすり減りが進行し、やがて痛みを伴うようになります。朝のこわばりが続く場合は、整形外科を受診し関節の状態を確認することが望ましいでしょう。

階段の上り下りで感じる膝の痛み

階段を上るときや下るときに膝の内側や前面に痛みを感じる場合、これも変形性膝関節症の初期サインとして注意が必要です。階段動作では膝に体重の約3〜4倍の負荷がかかるため、軟骨がすり減り始めていると痛みが現れやすくなります。とくに下りるときは膝の前面に強い負担がかかり、痛みを自覚しやすい傾向があります。

初期段階では痛みが一時的で、休むと改善することが多いです。しかし、この痛みが繰り返し現れる場合、関節軟骨の摩耗が進行している可能性が高く、早めの対処が求められます。階段を避けるようになったり、手すりに頼る頻度が増えたりした場合は、専門医の診察を受けることをおすすめします。

まとめ

変形性膝関節症のサインを見逃さず、歩き始めの痛みに早期に気づくことが、進行を遅らせる第一歩です。やってはいけない行動を避け、適切な対処法を取り入れることで、膝の健康を長く保つことが可能です。痛みや違和感が続く場合は、整形外科を受診し専門医の診察を受けることをおすすめします。日常生活の工夫と医療の力を組み合わせることで、より快適な生活を送ることができるでしょう。

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